デート・ア・ライブ 祝福の美夜ダークネス   作:蝶々

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 割と急拵えなので、結構おかしくなってるかも。地の文下手くそですし。まぁネタの続く限り書いていこうと思うので、暇つぶし程度に読んでいただければ個人的には満足です。
 ある程度の文才の無さはスルーしてくれると助かります(^-^;)


重なる面影 重なる願い

 

 

 『主はやて…守護騎士たち…それから、小さな勇者たち……ーーありがとう』

 

 

 

 

 

 そして私は、小さな光となって空に消えていったーーーー。

 

◇◆◇◆◇◆

 

 (主はやてはやはり、悲しんでおられるだろうな……)

 

 本音を言えば、もっと主と…守護騎士たちと共に過ごしたかった。夢や幻ではない、本物の時間を…… 暖かな日々で、幸せに………ッ。

 

 

 「私も…もっと、もっと一緒に…いたかった…っ! 守護騎士たちのように、私も…!」

 

 そんな嫉妬に似た想いが駆け巡り、涙が止まらない。

 

 

 『泣いてるのは、悲しいからじゃないの!? 諦めたくないからじゃないの!? そうじゃなきゃおかしいよ…。本当に全部諦めてるんなら……泣いたりなんてーーしないよっ!』

 

 

 

 「ああ…悲しいんだ、諦めたくないんだ……だが、もう遅いんだ…なにもかも」

 

 高町なのはという少女の言葉が記憶に蘇る。でも、もう戻れない。

 

 

 

 「我が主にはああは言ったが、やはり後悔があったのだろうな。どうにも未練がましくていけないな…………ん? あれは………」

 

 涙を拭き、苦笑を浮かべる私の視界に小さな穴が映った。気になった私はその穴のある場所へと向かう。

 

 そうして穴のもとへと辿り着く。穴を観察して、 どうやらどこかに視界が繋がっているのだと推測する。穴の向こう側を覗くと、おそらく誰かの部屋だろうか? タンスやベッドなどが見える。

 

 

 「視界の発生場所は……机の上…? それにこの視界の低さからして…。いやまさか、そんなはずは……」

 

 ひとつの仮説に思い至った私は自分の状態を把握するために目を閉じる。

 

 しばらくして閉じていた目を開ける。

 

 

 

 「どういうことだ? 調べた限り、この本は夜天の書をベースにしている。だが見た目だけで力そのものは無い。…ただの情報端末…?いやそれも違う。 ならば、いったい……」

 

 

 

 

      ーーガチャ。

 

 

 

 「ーー!?」

 

 思考の海に沈んでいた私の意識は扉の開く音によって強制的に覚醒させられる。どうやらこの部屋 の主が戻ってきたようだ。

 

 この夜天の書(力は無いが)を持つ人物とはいったいどんな者だろうかと興味を持った私は、視界を扉の開く音がした方へと向けた。

 

 

 

 

 

      そして驚いた。

 

 

 

 正確にはそこまで驚いたわけでない。ただあまりにも似ていたのだ、我が主に。

 

 見た目からして性別は男。いや、我が主を男性に近づけたらこうなるだろうという容姿、車椅子。

 

 

 

  …………………似ている、我が主に。

 

 

 

 違うとはわかっていてもどうにも落ち着かない。

 

 

 そんな私を余所に、我が主に似た少年は車椅子を押しながら私ーーいや、夜天の書を模した本のある机に近づき、まるで壊れ物を扱うかのように本を手に取り、抱きしめた。

 

 少年の行動に驚いた私だが、その身体が震えているのに気付く。涙を流すまいと必死に堪えながら。

 

 さらによく観察してみると、身体中のいたるところに傷がある。蹴られたような痣、鈍器で殴られたような痕、石をぶつけられたような痕など、何故今まで気付かなかったのかと思わせる傷が多数確認できた。

 

 

 (少年がここまで傷ついていて何故誰も止めないんだっ! この少年の両親はなにをしているんだ!?)

 

 普通の親であれば心配するはずだ。これほどの傷であれば警察沙汰になってもおかしくない。いや、 むしろこの少年の両親が加害者という可能性もある。 しかし私の疑問は、少年の嗚咽に混じって微かに聞こえてきた声によって消える。

 

 

 

 ?「…やっぱり、僕は‥疫病神な子どもなんだ…… お父さんも、お母さんも‥僕のせいで死んじゃったんだ……親切にしてくれた叔父さんも、叔父さんの娘だった女の子2人も‥‥僕と関わったから死んだんだ……僕に関わった人たちはみんな不幸になる‥だからきっと、僕は疫病神なんだ………」

 

 言葉を紡いでいくうちに徐々に耐えきれなくなってきたのか、少しずつ、また少しずつと涙がぽろぽろと落ちていく。

 

 

 (なんだこれは…? これほど悲しみに染まった人間を、私は未だかつて見たことが無い……)

 

 我が主も幼少の頃に両親を亡くし、不自由な身体で天涯孤独に生きてきた。時々悲しそうな表情を魅せることはあっても笑顔を無くすことは無かったし、のちに守護騎士たちという家族が、月村すずかという友人ができた。 だがこの少年には誰もいない。親しい関係だった者たちはもういない。周りの人間たちも彼を気味悪がって近づこうとせず、まるで化け物のように扱う。

 

 人間という生き物は異常を嫌う。たとえどんなに親しかったとしても普通ではないだけで、それは容易く崩れ去る。私は今まで生きてきた中でそれを知った。

 

 

 

 ……助けたいと思う。しかし今の自分は身体を持たずどうすることもできない。守護騎士たちもいない。人一人救うことのできない自分に苛立ち、歯痒い思いで見守ることしかできない今の状況に焦りばかりが増えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

    このとき、祝福の風は願った。

 

  ーーこの少年を救う力が欲しい。ーー

 

 

 

 

 

 

 

     そして少年は願った。

 

     ーー家族が欲しい。ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

  奇しくも折り重なった2つの願いは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《おもしろいわね。その願い、私が叶えてあげる♪》

 

 

 突如として現れた謎の存在によって叶うことになる。

 

 ただし、それは少年の人としての存在を完全な人ならざるものへと創り替え、過酷な運命へと導いてゆくとは、祝福の風も少年もこの時はまだ知らない………

 

 

 

 





とまぁ、原作を読んでいる方なら最後に出てきた謎の存在が何者なのかは、だいたいわかると思います。精霊の中では四糸乃が好きですが美九も好きです。原作未読の時点では四糸乃がダントツだったけど、原作読んでからは美九に傾きつつあったり、無かったり。

次回は一気に原作まで跳びます。私自身、あまり話しを長引かせるのも苦手なので。
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