これは世界最強と呼ばれるある馬のお話。   作:エタノールの神様

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なんか思ったより伸びてて草

みなさんこんなへんてこな小説擬きを読んでくださりありがとうございます。
がんばります。


主戦騎手 運命の出会い -初日-

この文章は我が一週間の間、馬鳥羽均騎手の調教を受けた記録である。この結果、我の適正距離は2000メートル~5800メートルで、前肢が少々硬く、当歳のときよりさらに燃費が悪くなっていることがわかった。

 

この調教の目的は、我がナンでもダービーに出走するに当たり、スプリンターズハンデのあとの出走レースを見極めること、何がナンでも一着をとることである。(牧場側からすると中央競馬やジョッキークラブとのつてを作ることもあったかもしれない。)

 

レースまで4ヶ月もあるのに主戦騎手をのせての調教を行うに至った理由は、我が癖馬であるからである。

指示を聞かない、逸走する、柵を飛び越えて脱走する、牧場主の家に忍び込んで米袋の米を食う、サラブレッドに喧嘩を売る等の蛮行はもはや牧場スタッフによって止められるものではなかった。調教どころではない。こんなことではオリンピック選手に勝てるわけがない。ならば主戦騎手に慣れさせることから始めよう、馬鳥羽騎手ならなんとかしてくれるかもしれない、と言うことだ。

 

あーっ、論文っぽいのはやめだ!馬なんだから念仏もどきを唱えてさらに調子崩したらダメだろ!馬鳥羽さんくるんやぞ!あの馬鳥羽さんやぞ!

 

 

今日、我は少々寝不足である。

馬というのは草食動物であるから睡眠時間は短くていいはずなのだが、我は元人間であるから5~6時間は寝る。それが2時間しか寝れなかったのだからそれは仕方がない。

だってあの馬鳥羽騎手である。

ライスシャワーという馬に乗ってすごいレースで勝ったことで有名なあの謙虚なジョッキーである。…前世の我はライスシャワー…ではなく一歳下のステージチャンプと同い年なんだけどサラリーマンになってしばらくたってなぜまたライスシャワーが話題になっていたのか疑問であるが。なんぞ馬鳥羽インストールとは?

 

まあというわけでウキウキでござんすよ、我。馬鳥羽さん大好きなわけですよ(前世が)。

 

とりあえず腹ごしらえに今日は網戸を豪快に蹴破って牧場主の家にどごん!頭をキョロキョロして見つけたお宅の米袋!米屋結びを噛みちぎって開封!あんなのほどけるか!噛み千切った紙はクチャクチャ、ぺっ!頭を袋に突っ込み大口開いていただきます!ばくっ!モグモグ、ゴックん!

 

う~ん、でりしゃす!お米は旨い!朝はこれに限る!

 

 

 

 

 

 

ガチャ キイイイ

 

扉が開いて出てきたのは牧場主と…あれっ?もしかして?

 

「これは…すごい馬ですね」汗

 

「でしょう?これをレースに出せって言うんです。○レビ朝日は頭が狂ってるとしか思えませんよね。馬鳥羽さん、どうにかなりませんか?」

 

「大丈夫です、この馬には勝つ力が十分にあると思います。しっかり折り合いつけて見せますよ。」

 

えっ馬鳥羽さんもう来てたの?まだ5時やで?交通の便のかなり悪い津山やで?なして?泊まり込み?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よくよく考えたらめっちゃ恥ずかしいとこみせてるやないかい!

 

 

 

嫌われねえように頭をすり付けてホレホレかわいいお馬さんですよ~ライスシャワーみたいに勝ったら自慢してきて負けたら馬房の奥に引っ込んでるようなじゃじゃ馬じゃありませんよ~

 

 

 

「わっ人懐っこい馬ですね」

 

「でしょう?この馬は機嫌取りが上手くてね、このかわいさについついやられちゃうんですよ。この辺の米袋は全部ゲンマイ専用のやまびこです」

 

知らんかった!教えてくれてもよかったやろ牧場主!

 

「えぇ…」

 

馬鳥羽さんちょっと引いてる。そりゃそうだ。たかが一頭のポニーにこんなにあまあまではほかのポニー、さらにはサラブレッドにもあまあまなのではないかと思えてしまう。まあそのせいでメグロケンタッキー先輩は暴れ馬ながらジョッキーと折り合いつけて岡山競馬で縞毛旋風を起こせたんだけど。

 

あら?馬鳥羽さんがこっちを見ている…

 

(この人君に懐柔されてない?大丈夫?ゲンマイ)

 

目線で話しかけてくんな!いい年したおっさんだろ!

 

「ひひーん…」(残念ながら…)

 

うーん、とりあえず馬鳥羽さんののせ心地を確かめよう。股に頭を突っ込んで

 

「あっ!ちょっ、!ゲンマイ!馬鳥羽さんに何を!」

 

だーっしゅ!いざダートコースへ!パカラッ!パカラッ!パカラッ

 

「馬鳥羽さん!とめて!」

 

へへ!無駄や牧場主!我は唐突に馬鳥羽さんののせ心地を確かめたくなったんや!

 

「ゲンマイ君、ストップ、ストップ!」

 

すまんな馬鳥羽さん、ちょーっと下松牧場の放牧地の端っこまでつきおうてな!

 

んでもってあんまり手綱引かんといて!走りにくいやろ!

 

「ゲンマイ君、止まって、戻ろう?」

 

いやや!なんか馬鳥羽さんのせ心地ええんや!牧場主の息子と同じくらいや!…牧場主の息子はどこ行ったんやろ?

 

「牧場主の息子さんは今競馬学校にいるんだけど、教えてあげたから、ちょっと止まろうか」

 

「ヒヒーン!?」ズザザザザー

 

ええ?なんでわかるの!?

 

「競馬学校に講師として呼ばれたときにね、ちょっと会ったんだ。」

 

そっちじゃなくて、なんで意志疎通できてんの?なんで?

 

「ライスシャワーの主戦騎手だからね。あの甘えん坊とやってたらこれくらいできるようになるよ。」

 

 

 

 

 

 

中央競馬のジョッキーってみんなこうなのかな?あとでシホノアルフォート先輩に聞いてみよう。

 

 

 

 




その後の調教ではいろいろとふざけようとするゲンマイ君だったがことごとく馬鳥羽さんにとめられましたとさ。初日はこれでおしまい。
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