少年兵、派遣します!   作:アカザタナ

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遺跡の調査

ここ最近、何かにつけて呼び出されている王城の謁見の間

そこにやってきた俺達の前には、これまた最近よく見るティリスの苦い顔があった

 

「トリスと魔王軍が手を組み、侵攻の動きを見せています」

 

ティリスの言葉に、6号は指を鳴らすと

 

「なるほど、俺達の力を借りたいってわけだな?」

 

任せとけとばかりに得意気な顔をする6号

 

「おい6号。トリスが敵になったのはお前の責任でもあるんだぞ」

「俺は過去を振り返らない男なんだ。昔の事なんて覚えてない」

 

俺の苦言に6号がきっぱりと返す

 

「すげぇな6号、それって先週ぐらいの出来事だぞ」

「砂漠の暑さでおかしくなった……。と考えたいくらいですね」

 

その場の全員から呆れられても、6号はケロリとした表情を変えない

もう才能と呼ぶべきだな

 

「で、実際問題どうなんだ。トリスにはどのくらいの軍事力がある?」

 

俺の質問に、サヴァランが書類を見ながら言った

 

「トリスの軍事力は我々と大差ありません。ですが、トリスは資源大国です。その気になれば他国から戦力を借りだしたり、国そのものを差し向ける事もできるでしょう」

 

「そういやそんな国だったな…。やっぱり6号とスノウを引き渡すか?」

 

トリスから送られてきた宣戦布告状には、無礼な振る舞いをした二人を引き渡せば侵略まではしないと書いてあった

二人というのはたぶんアホをやらかした6号と、なぜか代表扱いされているスノウの事だろう

 

「オルガ!6号がバカなのはもう仕方がないが、貴様がそれを止めなかったせいでもあるんだぞ!」

「おいオルガ、俺達の仲だろ?それにお前だって乗り気だったじゃねーか」

「いや、あのおっさんには腹が立ったがあんな事するとは思わねぇよ……」

 

それまで俺達の騒ぎを静観していたアリスが、ティリスに言った

「周辺国については問題無い。トリスと魔王軍が条約を結んだことを言いふらして、人類の敵扱いしてやればいい」

 

さすがは、抜け穴をつつく事に関しては他の追随を許さないアリスだ

 

「こういう時は本当に頼りになるなお前」

「ああ、さすが俺の相棒だぜ」

「6号の後始末は自分の仕事だからな。にしたって今回は呆れたが」

 

「私も人の事を言えた性格ではないですが、アリスさんも大概ですね……。ですがそれで押し通しましょう、不可侵条約の事は事実ですし……」

 

アリスの提案に、呆れながらも一息吐くティリス

 

「……しかし、他国を抜きにしても現状は芳しくありませんよ。皆さんが採取してきた水の実のお陰で、しばらく水問題はなんとかなるでしょうが、その……アーティファクトが使えないとなれば……」

 

サヴァランがチラとティリスを見るが、ティリスは少しも顔を動かさずにスルーした

国の存亡がかかってるんだぞと言ってやりたいが、俺達の責任がでかすぎて何も言えない

 

サヴァランはどっちに同情すればいいのかわからないのか、ずっと複雑な顔をしている

いや、あんたに対しては謝罪しか無いよ

 

「…なにより、魔王軍との戦争の傷も癒えぬ内にトリスとも戦争するとなれば、国民の不満も高まるでしょうし、商人の往来も減るでしょう。長期戦になればなるほどこちらが不利です」

 

たしかに、ずっと戦争状態が続くのはかなりの不安だろうな

魔王軍との戦闘で少なくない兵士が犠牲になっているわけだしな

 

「まぁ、俺達キサラギが本気を出せばトリスだってなんとかなるだろ。本部からの応援は期待できないけど……」

 

地球では現在、キサラギに対抗するヒーローによって大規模な反抗作戦が展開されているらしく、兵器や人員の移動が大幅に制限されている

アスタロトがミカとシノにも帰ってきて欲しいなどと言っていたが、俺は無視を決め込んだ

 

しかし、俺達だけでも四天王クラスの相手を十分に相手できる

一般兵はトラ男を筆頭としたゲリラ部隊で相手をし、俺達が敵の首級を落とせばなんとかなるだろう

 

「今回の相手は人間ですから、あまり非人道的な行いは避けて欲しいのですが……。本気とはどのような…?」

 

ティリスが恐る恐る尋ねると、アリスは親指を立てて言う

 

「自分が捕虜のふりをして敵の真ん中に行って自爆する」

「お前なんでそんなに自爆したがるの?それはマジで最後の手段だからな?」

 

聞いて後悔したのかティリスが顔を反らす

「……私達は全力でお父様を捜索します。その間に、6号様にはある任務をお願いしたいのです」

 

そう言ってティリスが見せたのは一枚の地図

いくつかバツ印が付けられた、随分と古い地図だが、グレイスとトリスの地図のようだ

 

「これは任務が成功していた場合に、報酬としてお渡しする予定だった遺跡の地図です。聞けば、現在二人の魔王軍幹部がこの遺跡を調査中だとか」

「二人?ハイネはトリスに居たから確定だろうが、ガダルカンドは死んだし、ファウストレスが戻ってきたのか?」

 

俺の疑問に6号が答える

「いや、たぶん最後の四天王だよ。お前は会ってないけど、トリスにもう一人四天王が居たんだ」

「そうなのか。だとしたらやっこさん、その遺跡に随分とご執心だな」

 

二人しか残っていない四天王を両方とも差し向けるのだ

トリスで言っていた、砂の王を倒す兵器というのは相当重要らしい

……そういえば四天王って穴埋めはしないのか?

 

話の筋を理解したのか、6号が言った

 

「つまり、連中が古代兵器を手に入れるのを阻止しろと」

 

 

 

 

 

 

ティリスからの依頼が終わった帰り道

 

「待ってくれオルガ=イツカ!」

「俺になんか用か?」

 

サヴァランが俺を呼び止めた

どこかそわそわしながら、サヴァランは咳払いをする

 

「その…ビスケットは…死んだのか……?」

 

サヴァランのその言葉に、少し言葉につまる

 

「……ああ」

「そうか……」

 

俺がそう言うと、サヴァランは悲しそうな表情を浮かべた

 

「……すまん」

 

俺がそう言って頭を下げるが、サヴァランは首を振ると

 

「いや、私に君たちを責める権利は無いよ……。ビスケットだって押しやるように火星へ送り出して、その上ドルトであんな事を……」

 

そう言って申し訳なさそうに顔を背けた

 

 

いや、違う

 

ビスケットが火星でサクラさんやクッキーとクラッカーと仲良く暮らせていたのは、サヴァランが助け船を出してくれたからだ

ビスケットは結果的にCGSへ入隊しひどい扱いを受けたが、それでも貧民街よりはマシだったはずだ

 

それに、ドルトでの一件だって同じ労働者や貧民街の皆のためを思ってやっていた事だ

 

 

 

なにより……

 

「ビスケットには、堅実な人生を歩んで欲しかったんだがなぁ……。まぁ、あいつは頑固で真面目で、私なんかよりよっぽど勇気がある。君たちと一緒に行って正解だったのかもしれないな」

 

……サヴァランは死の直前まで、ビスケットの身を案じていたのだ

 

俺からすれば、立派な兄貴だ

 

 

「今回の任務は頼むぞオルガ=イツカ。君たちと居れば、いつかまたビスケットに会えるかもしれないからな。こんなところで終わるわけにはいかないんだ」

 

サヴァランは意を決したように向き直ると、声をはっきりとさせて言った

 

 

 

 

 

 

 

「さて聞けお前ら。明日、自分ら数人でトリスにある遺跡に行き、魔王軍の連中が求めてる兵器をかっさらう。その間、トラ男とキサラギ戦闘員部隊にはこの国の防衛を任せる」

 

俺達はアジトの作戦室で、アリス主導に明日の予定を確認していた

 

 

アリスの話では、トリスに居たもう一人の四天王というのが、ロゼと同じ戦闘キメラの可能性が高いという

 

オーパーツ気味な力を秘めた戦闘キメラと同じ技術で造られた遺跡

そしてそこに眠る古代兵器

 

もし魔王軍の手に渡れば、戦局に大きな影響を及ぼすだろう

だからその兵器を強奪、あるいは鹵獲してしまおうというのだ

そうすれば、現状では望めない戦力の強化も行えて一石二鳥

それがダメでも、破壊さえできれば任務は達成できる

 

 

「お前らばっかりズルいにゃん。俺もそっちがいいにゃん」

「魔王軍は性懲りもなく森から侵攻してきてるからな、ゲリラ戦じゃトラ男の独壇場だろ?おまけに、敵の幹部は出払ってるしな」

 

猫のようにしょんぼりと尻尾を落とすトラ男を、アリスが激励する

 

「おい6号、もし遺跡に美少女製造マシンとか、使用者を若返らせる機械とかがあったら持って帰ってこい」

「トラ男さん、語尾のにゃん忘れてますよ」

 

本気のトーンで6号に頼むトラ男

 

怪人はみんなこうなのか

以前6号が言っていたトラ男と双璧を成すゲリラ戦のプロ、カメレオン男は露出狂じゃないだろうな

 

 

「しかし、砂の王を倒せる兵器なんて俺達の手におえるのか?」

 

兵器というのがどんな用途でどんな力を持つのか、何も情報が無いので対策や準備のしようがない

一応、ミカとシノを連れていく予定ではあるが、どこまでいっても、人型では相性の限界というものがある

銃や爆弾ならいいんだが、それこそモビルアーマーでも出てきたら破壊は困難だ

 

「まぁ、なんとかなるだろ。俺達は悪の組織だ、美味しいとこだけ横取りしようぜ!」

 

楽観的な6号の言葉に、一瞬不安がよぎる

 

行き当たりばったりに進んでいると、いつか何かを失うのでは無いか

 

 

 

……6号ならそんな事は無いかもな

 

 

 

余裕が無いわけではない

悲観的でも無い

 

そんな6号が、少し羨ましくなった

 

 

 

 

 

翌日、トリス領内へ向かう俺達のバギーで

 

 

「お前ら、もう平気なのか?」

数日前と同じようにミカとシノをバギーの横に走らせながら、俺は元気になった三人に話しかけた

 

 

「うっ、ううっ……私の給金があぁぁ……」

 

今日は助手席に座ったスノウは、さっきからずっとこんな調子だ

なんでも騎士団長の位を剥奪されたあげく、減俸を言い渡されたらしい

半分とばっちりみたいなものではあるが、あのままスノウにやらせて上手くいったかと言われると……

 

 

「王様にあんな事したのにまたトリスに向かうだなんて、副隊長ってたまに思うんですけど隊長くらいアホですよね」

 

すっかり元の調子を取り戻したロゼが、窓の外を眺めながらそんな事を言ってきた

ロゼも、こんな年端もいかぬ姿で以外と毒を吐く

キメラの適応力の成せる技か、はたまた製作者の趣味か

いずれにせよ6号と同等のアホ呼ばわりは聞き捨てならない

気を使って渡さなかった苦いチョコレートを食わせてやろうか

 

「……………」

「おい、グリム?」

 

グリムは体育座りの姿勢でブツブツと何かを呟いていた

垂れた髪で顔を暗くしながらのその姿は、完全に魔女のそれだ

やっぱり砂漠で長時間干からびていたのがいけなかったのか?

車椅子が無いとまともに活動もできないグリムは、もう少し体を鍛えた方がいいんじゃないだろうか

たぶんそんな提案、それこそ死んでも受諾しないだろうが

 

 

「おいスノウ、いつまでもメソメソうるせーぞ。俺なんて給料は貰った週に全部使っちまうが、それでも楽しくやってるぞ?人生金じゃねーよ」

 

「楽しくやれてるのは自分が小遣いやってるからだろ」

「お前この国の給料額に目が眩んでキサラギ辞めようとしただろ」

 

アリスと俺のツッコミを知らん顔でスルーする6号

コイツ、俺とアリスだけじゃなくミカやシノからも金を借りてるからな

金の無いスノウやロゼには貸しが無いが、グリムにだって相当奢らせてるはずだ

 

「今回の減俸は痛い……痛すぎる……。氷結剣の二代目をと思っていたのに………」

そう言いながら、ハイネに溶かされた初代氷結剣を思い出したのか遠い目をするスノウ

 

「ああ、あの何の見せ場も無かったやつか」

「……いいだろう。もし二代目を手に入れた暁には、貴様で切れ味を試してやる」

 

俺の言葉が逆鱗に触れたのか、腰からナイフを抜いて後部座席に振りかえるスノウ

というかそのナイフって俺達が使ってるキサラギ製の奴じゃないか?

いつの間に手に入れたんだ

 

 

「ところでロゼ。お前本当に砂漠での事を覚えてないのか?」

6号がロゼに問う

あの一件以降、6号は顔を会わせれば同じ質問を繰り返している

俺は正直あまり思い出したくないんだが…

 

「またその話ですか?何度も言いますが覚えてませんよ。あたしが隊長達に襲いかかるわけないじゃないですか」

 

と、ロゼは同じ事を6号に返す

最初は俺も都合よく誤魔化そうとしているのかと思ったが、どうやら本当に覚えていないらしい

 

非常時になって動物の本能が優先された結果だろうか

なんにせよ、これからはロゼの扱いには気を付けよう

 

俺の不死身もあまりあてにし過ぎたく無いし、たぶん消化されたら生き返れないだろ

 

「……隊長の言うことが本当なら、あたし色々されたって事になるんですが。あたし一体何されたんですか?」

 

「覚えて無いんならそれでいい……」

「……聞かない方が良いぞロゼ」

 

顔を背ける俺と6号の肩を、ロゼが掴んで揺さぶる

 

「本当にあたし何されたんですか!?怒りませんから言ってくださいよ!」

 

なんて事は無い

俺と6号が死闘を繰り広げ、ついでにロゼにちょっとセクハラしただけだ

 

……本当に生きた心地がしなかったぞあれは

なんせ、ロゼはお構い無しに齧ったり引っ掻いたりしてくるんだからな

まさに死に物狂いと言った様子だった

 

振り解く時にどこを触ったのか、悪行ポイント加算のアナウンスが何度か鳴ったがどうやって謝ろうか

 

 

「ロゼ、俺達は全員無事なんだからそんな事は良いじゃないか。もう過ぎた事さ、帰ったら何かご馳走してやるから」

「それはいただきますが、府に落ちません!場合によっては責任取ってください!」

 

「俺、責任取ってって言葉が嫌い」

 

「やっぱりお前をトリスに引き渡すべきだったよ」

 

 

最低な発言をする6号を乗せてバギーを走らせ、もう日も暮れるかといった頃

 

「デケェな……」

バギーを岩陰に停めて外に出た俺達の前には、ドーム状の建造物が建っていた

モビルアーマーだって収まるほどの大きさに、中で眠る兵器の重要度が現れていた

 

「できれば夜の内に遺跡の調査を済ませたいわね。でないと、私の持つ強大な力の恩恵は受けられないわよ?」

日が落ちてすっかり元気になったグリムが、車椅子をバギーから降ろしながら言う

 

「最近お前の力が活躍したことってあったか?」

「ちょっと!ピンチの時は頼りなさいよ!この間だって隊長が泣いて謝るほどの呪いを使ったじゃない!」

 

半泣きではあったが、謝ってはいなかったと思う

というか、アレに関しては一つ疑問がある

 

「なぁ、呪いって避けられるもんなのか?あの時6号目掛けて撃った呪いの球みたいなのはどっか飛んでったが」

「それは私も気になってる事なのよね。何か生き物を身代わりにすれば防げるけど、避ける事は無理なはずなのよ。だからきっとあの呪いはどこかの誰かに……」

 

そこまで言って自分でも何かに気がついたのか、グリムは目を見開く

 

「おいグリム。好色で有名なトリスの第一王子の奴だが、スノウやハイネにすり寄られても眉一つ動かしてなかったよな」

「そうね。きっと好みじゃなかったんじゃないかしら」

 

俺の追及に、露骨に目を反らすグリム

あの時は6号に勝ち誇るための演技だと思ったが

 

「6号が吹っ切れた原因はあのエンゲルの反応に敗北感を味会わされたからだ。つまり、あれはお前が……」

 

「私はスノウの貞操を守ったのよ。あのままじゃ、きっとスノウは賞味期限間近の惣菜並みに体を安売りしていたもの。それに比べたら、トリスに宣戦布告される事ぐらいなんて事無いわ」

 

 

 

哀れ6号

 

 

「……この事は黙っておこう」

「……そうね、それに二人だけの秘密って憧れるものね」

 

お前はもう少し反省しろよ

 

 

 

 

遺跡付近の様子を偵察すると、魔王軍の夜営らしきものを確認できた

オークなどの下級魔族が数十人

ほとんどの兵士は傷を負い、中には死体となった者の姿もある

皆一様に疲れた様子で、連日ここで遺跡の攻略に努めているようだ

ハイネや幹部の姿は無いが、テントで休んでいるのかそれともまだ遺跡の中なのか

 

 

「今から少々卑怯な作戦を提案する」

 

「連中もまさかトリスから逃げ帰った我々がここに居るとは思わずに油断しているだろう。そこで、闇に乗じて奴らを………!」

 

と、騎士道に真っ向から抗う作戦を提案するスノウ

変わり果てた仲間の姿に、ロゼとグリムが頭を押さえる

 

「スノウさん。ここんとこ隊長達に毒され過ぎてませんか?」

「ねぇスノウ。あなた私やロゼと違ってちゃんとした騎士なのだから、寝込みを襲うのは……」

 

「し、仕方がないだろう!相手は魔王軍の幹部が二人だぞ!?それにハイネが居るのなら、あの黒いヤツも来ているかもしれないし……。なぁお前達なら分かってくれるだろう?この作戦が有効な事を!」

 

二人に責められ、味方を求めるように呼び掛けるスノウ

最近のスノウは本当に堕ちていくなぁ

 

「だったら、下っ端の魔族達を人質に取るってのはどうだ?」

 

シノがそんな事を提案すると、ロゼとグリムはスノウだけでなくシノからも距離を取った

だがアリスは、少し考えてから口元に笑みを浮かべた

 

「それも手だな。もし見捨てるのであればあえて人質を解放して、四天王は血も涙もないって知らしめて魔王軍を内側から崩壊させよう」

「相変わらずえっぐいな~」

 

アリスからの追加提案に、とうとう手遅れな物を見る目で見つめるロゼとグリム

そんな様子を見てていた6号が、小さく鼻で笑いながら言う

 

「おいオルガ。ダスターの塔の時は譲ったんだ。今度はキサラギ流でやらせてもらうぜ」

「自信ありげじゃねぇか。言ってみろよ」

 

6号は目を閉じて腕を組み、不敵な笑いを絶やさずに言った

 

「今夜はここで朝まで休み、連中が動き出したら尾行する。道中の罠や警備は全部あいつらに押し付けて、ゴールして油断しているところを襲撃する」

 

ゲス笑いを浮かべながら6号が言った作戦に、ロゼやグリムだけでなくスノウも固まる

 

 

だが俺達は

 

「なるほどな。それなら安全に苦労もせず兵器を手に入れられるって訳だ」

「いいんじゃない?それならオルガも死ななくて済みそうだし」

「6号もたまには頭使った事考えるじゃねーか!見直したぜ!」

「さすがだ6号、よく言った。それでこそキサラギの戦闘員だ」

 

 

6号の案を絶賛する俺達に激昂するスノウを放置し、床についた

 

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