少年兵、派遣します!   作:アカザタナ

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仇敵は無知ゆえに

いよいよアンデット祭りが本格的に始まり、市民の興奮冷めやらぬ中

俺が早々に脱落した管理者の代わりに街中を見回りをしていると、なにやら揉めている6号とスノウ、そして疲れた顔のシノを連れたアリスに遭遇した

 

「あっオルガ!聞いてくれよ、この借金女とうとう騎士としての誇りを完全に捨てたぞ」

「そんなもんとっくに捨ててた気がするが……今度はなんだ?」

 

俺がスノウに疑惑の目を向けると、スノウは顔を反らしてしらばっくれた

真面目に運営しようとしていたグリムや、真っ当に働いている他の騎士が哀れになってくる

 

「じゅ、巡回中に本当にマズい商売をしていたならちゃんと取り締まる!祭りの期間中であればグレーゾーンの商売は見逃してやってもいいのだが、野放しにすると調子に乗るからな。適度な締め付けが必要なのだ」

「でもお前、賄賂返す時半泣きになって嫌がってたじゃん。警察に当たり散らしてたじゃん」

 

そんな処世術聞きたくねぇよ

俺もこのくらいがめつい方が良いか?

 

俺は少しうんざりとした気持ちのまま、顔色の悪いシノに話題を変える

 

「で、シノはどうしてそんな疲れてんだ」

「自分が警察を呼びに行ったら、何故か警官に絞られてたから連れてきた。あのままじゃたぶん留置所送りだったぞ」

 

もうなんで警察署に居たのかは聞くまい

このままだと本当に懲役刑を食らいそうだし、シノには何か誓約してもらうか

 

「そんな事よりオルガ、あちこちにいるぬいぐるみを襲撃しないか?どんなペテンか知らないが、科学の力で正体を暴いてやろうぜ」

「前から気になってたんだが、お前のその性格ってリリスが設定したのか?だとしたら任務のために今すぐ改良すべきだと思うんだが」

 

俺だって魔法とかアンデットとかに疑問は残ってるが、それだからって排除しようとは思わねぇからな

 

というか俺自身神らしき存在に会ってるわけだし、もう信じる信じないの次元の話じゃない気がするなあ

 

もしアリスをゼナリスに会わせたりしたら、どんな事故が起こるか分かったもんじゃないし、せめてもう少しマイルドにならんもんかな

災いの神を怒らせたらそれこそ……

 

俺が自分の想像に軽く身震いしていると、残念そうに手を頭の後ろに回していたシノが何かに気付いた

 

「おい、あの兎だけやけに動きが俊敏じゃねぇか?」

 

シノがそう言って指差したのは、街中を動き回る兎モチーフのぬいぐるみ

 

それだけならアンデット祭りの最中だということで何の問題も無いのだが、そのぬいぐるみは機敏に動き回りながら俺達が寝泊まりしている公園の様子を伺っていた

 

「確保ー!!」

「────ッ!」

 

6号とアリスに背後から襲い掛かられ、その兎のぬいぐるみが押し倒される

俺とシノもそれに続いてぬいぐるみを押さえつけた

 

「ゴーストの中身って引きずり出せんのか?……ぶはっ!こいつ抵抗するぞ!」

「おらっ、おとなしくしろ!おい誰かロープ持って来い!」

「お、おいお前達!その中にはグレイスのために戦った霊が入っているのだ。あまり手荒な真似は……」

 

スノウが静止するが、今までのぬいぐるみと違ってこいつには明らかに“中身”がある

なぜか幸せそうな顔でぬいぐるみの胴体をまさぐる6号をよそに、俺はシノと一緒に縫い目を探す

 

「おいオルガ、このぬいぐるみ凄いぞ。触ってるだけで悪行ポイントが出てくる」

「へぇ、そんなもんが……いや普通に誰かの迷惑になってるんだろ」

 

このぬいぐるみに入ってる奴の子孫や関係者にとっちゃいい迷惑だ

そういや、霊に対しての犯罪に法って適用されんのか?

もしされなかったら、6号には絶対言わないようにしねぇと……

 

「い、いい加減にしなッ!!」

「うわっちっ!」

 

俺が考えていると、聞き覚えのある声とともにそのぬいぐるみの手から火の玉が生み出される

 

……当然可燃性のぬいぐるみに引火し、その全身が炎に包まれる

その炎にしばらく苦しそうに地面をのたうち回ってから、ぬいぐるみを裂いて中から人影が飛び出した

 

「はあっ、はあっ……!ひ、久しぶりだね6号。アタシが入ってる事を見抜くだなんてやるじゃないか。さあ、どこからでも……」

 

息を荒げながら現れたハイネは、ゴッという鈍い音とともに首後ろを押さえて地面に倒れ付した

 

「………殴っていいんだよな」

「でかした昭弘。ほら6号、縛り上げろ」

 

背後からハイネの後頭部を殴り付けた昭弘に、アリスが親指を立てる

6号も嬉々としてハイネの体を押さえにかかった

 

「おいアリス、ぬいぐるみガチャを引いたらSSRが出たぞ」

「ぬいぐるみガチャってなんだ。しかし、これで中に人が入ってると証明されたな」

 

アリスがほれ見ろと勝ち誇るような顔を見せる

6号は縛り上げられたハイネの胸を揉んでご満悦だ

 

「ハハハハハ!まさか魔王軍四天王が一人でこんなところにいるとはなあ!この街に何しに来たのか、これからたっぷりいたぶって聞き出してやろう。そして私のボーナスになるがいい!」

 

自分は何もしていないのに、涙目のハイネに向かってそう宣言するスノウに6号が若干引いている

 

「ハイネの尋問は俺がやる。お前はあっち行ってろ!」

「なっ!この女を見下しながらいたぶれるのだぞ。貴様はエロい事がしたいだけだろう!」

「おい6号、お前はさっきさんざん揉んだだろ。今度は俺にやらせろって!」

 

思い思いに手をわきわきさせる6号とスノウとシノ

ハイネはそれを見て顔をひきつらせる

 

「尋問なんて面倒くせぇ。強烈な自白剤で全ての情報を引き出してやる。それでも耐えたら外科手術で頭を直接弄ってやろう」

「ヒイッ………!」

 

そう言って注射器をこれ見よがしにちらつかせるアリスに、ハイネは悲鳴を上げる

あまりにも見ていられないので、俺はハイネの肩に手を置いて話しかけた

 

「……悪い事は言わねぇから素直に目的を話せ。そうすりゃ命までは取らねぇよ」

「あ、アタシはラッセルを取り返しに来たんだよ!この時期ならぬいぐるみがウロウロしていてもおかしくないからそれで………」

 

ぬいぐるみに入っていた理由は予想通りだったが、ラッセルの奪還が目的とは思っていなかった

しかしそんな事に隠密が得意そうでもないハイネが駆り出されるとは、魔王軍は相当な人材難か

 

「言うことはそれだけかぁ?ここんとこ俺達のアジト建設が上手くいかないのはお前が工作しているからだろ!」

「私の愛剣が何度も失われたのも、借金まみれになったのもすべては貴様の工作だな!」

「最近俺を見ただけで街の住人が避けてるのも、あんたが工作してたって事だな!」

「し、知らない!いったいなんの事だよ、何でもかんでもアタシのせいにするなよ!」

 

6号のはともかく、スノウとシノにいわれの無い罪を押し付けられているハイネは敵ながら哀れだが、魔王軍の関与を疑っている事案がいくつかあるのも事実

情報は可能な限り引き出したいが、こいつらの好きにさせてていいのか……?

 

「や、やめろ、それは本当にシャレにならないだろ!」

 

6号に服を脱がされそうになって本気で焦るハイネを見たアリスが6号へ待ったをかけた

 

「おいお前ら、そのぐらいで赦してやれ。どうやら本気で水のラッセルの奪還に来たみたいだぞ」

 

その言葉に6号は意外そうな顔を見せ、スノウとシノは舌打ちをしながらハイネを掴んでいた手を放す

 

「アリスがそう言うならしょうがねぇ。今日のところはこれぐらいで勘弁してやらあ!」

「心優しいアリス様に感謝しろ!」

「少しでも怪しい動きをしたら遠慮なく揉むからな!」

 

すっかりチンピラ子分と化しているように見える三人に俺はため息を吐いた

特にスノウ、お前はまだこの国の人間なんだからあんまりアリスに尻尾を振るんじゃねぇよ

 

「か、感謝するよ……。アイツは力はあるが、まだ子供なんだ。あまり酷い事はしないでやってくれよ……」

「俺達だってそこまで落ちぶれちゃいねぇよ。さっきの尋問だって脅しだよ」

「それほど酷い待遇じゃないはずだ。その目で見てみろ」

 

アリスに連れられ、手を縛られたハイネがよろよろと歩いていく

 

酷い待遇じゃない……か

たしかに変な格好させたりトラ男の抱き枕にしたり筋トレさせたりしてるが、傷つけたり拷問したりはしてないからな

 

……いや待て、それって本当に酷く無いのか

 

「……なあ昭弘、今のラッセルの格好は……」

「……メイド服だな」

 

俺が危惧した通り、鼻歌まじりに洗濯物を干していたラッセルを見て、ハイネは固まった

 

「………ラッセル?」

「………ハイネ?」

 

二人の間にしばしの沈黙が流れた後、状況を飲み込めていないラッセルが尋ねる

 

「ハ、ハイネ……?えっ、なんでハイネがここに……!?」

「ラ、ラッセル……?お、お前なんでそんな格好を……!?」

 

ハイネに言われて今の自分の格好を思い出したのか、ラッセルが慌てて体を隠そうと手を伸ばす

 

「ここ、これは違っ……!この格好は無理やり……!」

「最近はまんざらでもなさそうだったよなあ?」

「おう、さっきも鼻歌なんか歌っちゃってよ」

 

6号とシノの追い討ちにハイネは呆然と立ち尽くしている

俺とアリスは顔を見合わせて首肯くと、ハイネの肩に手を置く

 

「見ての通り、ラッセルはここで充実した毎日を送ってる。このままそっとしといてやれ」

「ああ、それに戦闘ばかりの魔王軍より、ここで皆の世話を焼いている方がいいだろ」

「お、おいやめろよ、ボクはまだ魔王軍に戻りたいんだけど……。ちょ、ちょっとハイネ?」

 

ラッセルが俺達に詰め寄るが、それをよそにハイネは少し寂しそうに笑い…

 

「ラッセル、あんたはまだ子供なんだ。ここで大事にしてもらうんだよ………」

「ハイネ!ボクを見捨てないでくれ!」

 

涙目になるラッセルを昭弘に後ろへ下げさせる

 

「さて、そろそろこれを解いてもらえるかい?祭りの間はもうここには来ないからさ」

 

と、ハイネがそんな事を……

 

「お前状況分かってんのか?」

「……え?」

 

俺は思わずハイネに言った

 

「オルガの言う通りだ。すっトロく生きてんじゃねーぞエロ女」

「ええっ!?」

 

俺に続いてアリスも呆れながら言うと、ハイネは驚きの声を上げる

 

「お前は自分たちの捕虜になったんだぞ。本来ならセクハラだろうが拷問だろうが文句も言えないところを、わざわざ面会までさせてやったんだ。それを今さら解放しろとか、お前の頭は6号以下か?」

「……そ、それは傷つくから止めてくれ。そうだ、お前らに耳寄りな情報があるんだ!」

 

ようやく状況を理解したのか慌ててそんな事を言うハイネに、ハイネを囲んでいた俺達は少し動きを止める

 

「なんだ?話によっちゃ、一日十揉みのところを二十揉みで勘弁してやるよ」

「なんで増えてるんだよ!アタシの情報ってのはここ最近のアンデット達についてだ!」

 

アンデットの事って、最近グリムの言うことを聞かなくなってたり大挙して押し掛けたりしてきてる事か

それって本当にお前ら魔王軍の仕業じゃ無いのか?

 

「………お前もアンデットだの言い出すのか」

「…おいアリス。グリムもそんな事言ってたし、聞くだけ聞いた方が……」

 

ハイネの言葉にあからさまにイラッとするアリスに、俺が言葉をかけるが…

 

「聞かん。おい6号、こいつはこのまま荒野に捨ててこい」

「えーっ、もったいねぇ」

「ちょっ!?いくらなんでもそれは……!」

 

これから自分がどういう目に遭うのか想像したのか、ハイネが今まで以上に慌てて身をよじる

 

「自分たちの方が悪の組織として格上だって事を思い知らせてやる。いいからとっとと捨ててこい」

 

血も涙も無いアリスに俺が軽く引いていると、ハイネが絞り出すように言った

 

「ま、待ってくれ!その前にアインにも会わせてくれ!あいつも無事なんだろ!?」

 

 

 

 

 

俺はハイネを連れて城の地下牢へやって来た

門番は縛り上げられた魔王軍幹部の姿に驚いたが、キサラギの問題解決のためと説得した

 

アインが繋がれている牢屋のすぐ前まで着いた俺は、ハイネを一人でアインの前まで進ませた

 

 

『ハイネさん………』

「久しぶりだねアイン。無事で何よりだよ」

 

ハイネの姿を見たアインは、ずっと下げていた頭を上げた

 

「もうあいつらが憎くは無いのかい?」

『……いえ、憎いです。私は彼らを赦せない……』

 

ハイネの問いかけに、アインは怒気を孕んだ声でそう言うと、それとは一転して悲しそうな声で話し始めた

 

『……私は彼らに理由を求めました。あの人を殺すだけの理由を……。何か崇高な理想があって、救いたい者や変えたい思想があるんだと』

 

「………でも?」

 

『………彼らにそんな理由など無かった。私が迫らなければ、あの人を覚えてさえいなかったでしょう。ただ敵だったから、ただ邪魔だったからというだけで彼らは………。そんなの獣と変わりない……』

 

アインはそう言うと悔しそうに体を捩り、鎖が音を立てた

ハイネは少し考える素振りを見せてから話し始めた

 

「……きっとそれしか道が無かったんだろうね、そいつらには。魔王軍にも大勢いるよ、産まれながら戦う事を強いられているやつが。殺して、殺されて……そんな命のやり取りの中で、そいつらは普通の人間にとっては罪な事だって知らずに生きてきたんだろうね」

 

『罪を……知らない………?』

 

アインが驚くような声色で言った

 

「ああ、生きるためには殺さざるを得なかったんだよ。自分たちが前に進むためには、ね」

『そんな………でもそれは………』

 

アインが一瞬言葉に詰まる

 

 

 

『とても悲しい事じゃないですか……』

 

 

そう言ったアインの頭は心なしか、うなだれているように見える

ハイネは少しうつむいて話し続けた

 

「なあアイン、アタシだって相手が憎くなった事だってあるさ。今日だってもしラッセルやアインが殺されてでもしたら、アタシはこの街を燃やし尽くしてただろうからね」

『…………』

 

「けど、いつか気付くのさ。後に残るむなしさと悲しさに」

 

 

ハイネはそう言うと、死んでいった仲間の事を思い出したのか、遠い目で上を見つめる

 

「アイン、あんたは魔王軍には居ない方がいい。うちにいたら、あんたはどんどん人から離れてしまう。アタシの勝手な願いだけど、あんたもいつか赦せるといいね」

 

『…俺は………』

 

 

金属で覆われた体が震える

 

 

 

そうか

 

 

彼らも犠牲者だったのだ

 

 

だからクランク二尉は命をかけて彼らを

 

 

俺はクランク二尉の思いを……

 

………踏みにじってしまった

 

 

 

 

 

「もういいのか?」

「ああ……。アインの事は頼んだよ」

 

俺は内心ハイネに感謝しながら、城を後にした

 

 

 

ハイネを捨てるのは6号に任せ、俺は一足先に公園へ帰ってきた

ハイネは帰ったとラッセルに話すと、頭を抱えながら膝から崩れ落ちた

 

「あああああ………。これじゃ変態女装キメラ扱いされて、もう魔王軍に戻れないじゃないか………」

「あながち間違いでもないだろ。それに、ここでの生活も楽しそうだったじゃねぇか」

 

シノがそう言うと、ラッセルは頭を押さえながらため息を吐く

 

「キメラは人の役に立つのが本分だからね。確かにここでの生活に不満は無いし……。筋トレやらされた時は死ぬかと思ったけど」

「何言ってんだ。明日からまたやるぞ」

 

「…………は?」

 

昭弘の言葉にラッセルが再び固まる

 

「お、おい!あれで終わりじゃないのかよ!」

「一回激しい運動をしただけで体が鍛えられるわけないだろ。あれはお前の限界を測るためにやったんだ」

 

そう言った昭弘はテントからタオルと水筒を運び出してラッセルの前に並べた

 

「お前の限界は把握したし、どこまでの負荷なら生活に支障が無いかも分かった。今度は毎日適度なトレーニングをする」

「さっすが昭弘だぜ、筋肉の事ならなんでもおまかせだな!」

 

思わぬ事態にラッセルが助けを求めてトラ男を見るが、トラ男はそれに親指を立てて見せる

 

「疲れたラッセルにゃんが熟睡できるように、俺のお腹は温めておくにゃん。安心して昭弘と汗を流してくるといいにゃん」

「ハイネー!やっぱり助けてくれえええ!!」

 

 

 

ラッセルを抱えて出ていった昭弘と入れ違いで戻ってきた6号に、アリスが釘を指す

「おい6号、そのハイネはちゃんと捨ててきたんだろうな」

「おう、でも良かったのか?本当にあれで」

 

さすがにいたたまれないのか6号がそう言うが、アリスは表情を変えずに言う

 

「いいんだよ、アイツに取り付けておいた発信機で魔王城の正確な位置を知るのが目的だからな」

 

相変わらず考える事に心がこもっていないアリス

いや、これくらいなら俺達もやってたかもしれねぇけどよ

 

「でも四肢を縛られてるわけだし、いくら四天王でもあのまま魔獣のエサになっちまうんじゃ……」

「抜け出しやすいように縛り方に一工夫してあるから心配ない。ああすれば向こうも油断するだろうしな」

 

一応ハイネの安否も気にかけていた事に俺は安堵する

 

アインやラッセルの事を本気で気にかけてるような奴だからな

敵とはいえ、あんまりむごい事はしたくない

それに、今ハイネを殺すとアインが何をするかわからねぇし

 

「なあ俺、ハイネを捨ててくる時に隠し持ってた魔石を取り上げて、縄をキツめに縛り直したんだけど」

「……マジかよ」

 

有能なのか無能なのかわからない6号に、アリスが言葉をこぼす

俺はその場にいた仲間と目を合わせる

 

「……今からでも回収してくるか?」

「……仮にも魔王軍幹部だ、そう簡単にやられねぇだろ」

「そ、そうだよな。大丈夫だよな……」

「ラッセルには黙っとこうか……」

 

俺は血も涙も無い……いや、ただ面倒くさがりな仲間を残して、荒野に転がっているであろうハイネを探しに駆け出した

 

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