アムロ大尉、ガンダムに乗る。   作:しんしー

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第8話 一撃! トリプルドム

 

 敵機が接近している。

 

 すでにカイのガンキャノンが迎撃に出ているが、敵のモビルスーツの動きは速い。

 翻弄され、すでにホワイトベースへの接近を許している。

 

「…じぃ、ぱぁつ…。なんですか、これ…」

 

 緊迫した状況でありながら間抜けな声を出すアムロを、マチルダ中尉は一瞥した。

 

「コアブロックシステムを利用したガンダムのパワーアップメカです。このパーツがあれば、ガンダムはもっと強くなることができます」

「…持ってきてくれるのはコアブースターじゃないんですか…?」

「なぜ君がその機体の名前を?」

「いえ、なんとなく。それよりマチルダさん、この『じぃぱぁつ』とガンダムが合体した『じぃあーまー』ですけど…ビールライフルが持てませんよね。そのあたりはどうなってるんですか?」

「機体の左右にシールドを装備しないと、飛行時の機体の安定性が大きく落ちます」

「それはわかりますけど…ビームライフルはジオンのモビルスーツに対してガンダムが持っている最大のアドバンテージです。それが使えないとなると…」

「今後、改良の余地はあるでしょう。今はパワーアップメカの性能を検証する段階です。これで出撃なさい、アムロくん」

「いや、そんな無責任な…誰か死にますよ、この戦いで!」

「それをさせないのが君の仕事でしょう? 期待しているわ」

 

 それで死ぬのあなただよ!と心で叫びつつ、去っていくマチルダの後姿をアムロは見送った。そのマチルダが不意に振り返る。

 

「Gファイターのパイロットはリュウ曹長を予定していましたが、前の戦いで重傷を負ったのでしたね。代わりのパイロットを呼びました。よく打ち合わせをしておきなさい」

 

 …それ、もしかしてセイラさんか? 

 

 この世界は、アムロの知る歴史とは所々が異なっている。だが、重要なところは変わらない。

 

   * * *

 

「…オムル、ビームライフル! ビームライフルッ! 早く! 早くしてくれぇっ」

 

 ガンダムのコクピットでアムロは叫んだ。

 ビームライフルだけはいつでも使えるようにしておけと、あれだけ口を酸っぱくして言っておいたんだから、ないとは言わせないぞ。

 

『アムロ、ビームライフルを射出するわ、大丈夫ね?』

「いいからフラウ・ボゥ! 早くしてくれぇっ」

 

 だしゅうっ!

 

 ガシィッ!

 

「…よぉし、見てろよ、スカート付きめ!」

 

 だきゅーーん!

 

「お、俺たちを串刺しにしたぁ?!」

 

 どかーん!

 

 どかーん!

 

 どかーん!

 

 …黒い三連星、地球に散る。

 

  * * *

 

「ありがとう。君のおかげで命拾いしたわ。アムロ君、貴方はエスパーかもしれない」

 

 

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