仮面ライダーディケイド AW   作:空神

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第十一話 人間一人一人が何でもできるわけではない!!

《万事屋銀ちゃん》

 

士は気を失い、銀時たちに万事屋に運ばれていった。

 

「たく、この俺がこの作品の主人公を蹴り飛ばしちまうとはよ。ここの作者もとんでもねぇな」

 

「いや、あんたが飛び上がって蹴りいれたんでしょうが!士さんが起きたらどう説明するんですか?!」

 

「こうするね。起きたら破壊される前に破壊する」

 

「神楽ちゃんそれは駄目だよ。仮にもライダーなんだから」

 

「そうだよ。ライダーなんだから俺の蹴りぐらいで気絶するほうがおかしいんだよ。ほら起きろー」

 

銀時は士の顔を軽く叩き出した。

 

「ん?…イテ!なんだよ」

 

何度か叩いてると士は目を覚ました。

 

「あ。目が覚めたんですね。よかった」

 

「そりゃそうだろ。あんなんでくたばるようじゃライダーなんてやっていけねぇよ」

 

目覚めた士は今置かれている現状を確認するためにあたりを見回した。

 

「ここはどこだ」

 

「ここは俺んちだよ」

 

「そんな適当に。ここは僕達の仕事場、万事屋です」

 

「万事屋?」

 

「あぁ。いわゆるなんでも屋だ」

 

そういえば町を探索する前に『万事屋銀ちゃん』ていうのがあったな。

 

「てことは、お前が銀ちゃんってやつか」

 

士はメガネをかけた青年に問いかけ、

 

カシャ!

 

そのまま写真を撮った。

 

「違いますよ。僕は志村新八。銀さんは」

 

「俺が銀ちゃんこと、坂田銀時だ。よーく覚えとけ」

 

「そうか」

 

カシャ!

 

士は銀時の写真を撮った。

 

「おい、その写真、金取るからな」

 

銀時は鼻をほじりながら士に金を請求した。

士は無視をしながら神楽と定春を見た。

 

「でかい犬だな」

 

「おい!私より定春の方に目がいくのはどういうことアル!」

 

「女はたくさん見てきたが、こんなでかい犬は初めてだからな。ここのペットか。名前は定春だな」

 

カシャ!

 

士は神楽と定春のツーショット写真を撮影した。

 

「つまり、お前達は3人と1匹でなんでも屋を営んでると」

 

「そういうことだ。というより俺たちはいいがお前は何者だ(笑)」

 

銀時たちは士の正体は知っているが、あえてここは聞いておく。

 

「門矢士だ…」

 

名を名乗っただけでそれ以上のことは言わなかった。

 

((うん。知ってる))

 

銀時と新八は同じことを思っているのであった。

 

「おい!いつまで無視するね!私の名前も聞けよ!」

 

「はぁ。嬢ちゃんの名前は」

 

「やっと聞いたか。私の名前は神楽アル。ライダーなんかにも負けないすごく強い可憐な美女ね」

 

(おい!馬鹿神楽!俺ら知らないフリしてるのに何してんだ!)

 

「ライダー?」

 

「か、神楽ちゃん。紛らわしいな。バイク乗ってる人たちよりも速く走れるなんて。冗談きつよ」

 

新八が神楽の発言に訂正を入れるが、あからさますぎて士にはバレバレだった。

 

「坂田とかいったな。ちょっといいか。ここについて聞きたいことがあるんだが」

 

「銀時でいい。俺もお前のことは士って呼び捨てするからよ」

 

「わかった。じゃあ銀時。この町、かぶき町にもライダー…仮面ライダーがいるのか?」

 

銀時は少し驚いた顔をした。

 

「な、何でそんなことを聞くんだ」

 

「お前らに助けてもらう前にロン毛と変なペンギンみたいな奴と、真選組にあってな。そいつらが妙に俺のことを知ってやがった」

 

「へ、へぇー(汗)」

 

銀時は心のなかで

(あいつらコラボのときぐらいじっとしてられねぇのか!つい最近グラ○ルファンタジーでログボでもらえる!てなってたくせによ!なんであいつらをが先なんだよ!)

 

そして士は核心的なことを言った。

 

「この世界でも俺たちライダーはテレビの中の絵空事になっているのか?」

 

「絵空事じゃないアル!ライダーは本当にいるんだよ!お前がその証拠アルよ?!」

 

「「あ…」」

 

神楽が士に対してとんでもないことを言った。

それは絵空事ではなくライダーはいると言っているようなものと士は考えた。

 

「やっぱりこの世界は俺のことが知れ渡っているようだな。教えたのは鳴滝か?」

 

鳴滝は士こと仮面ライダーディケイドが世界を破壊すると発言している。だがそれは昔の話であって今はとくに姿を見せてない。どこで何をやっているのやら。

 

「い、いやー鳴滝なんて人知らないよ(汗)」

 

銀時は汗をダラダラ流していた。

 

「ちょっと銀さん何やってるんですか。コラボなんて一回やってるじゃないですか」

 

「バカヤロ。あんときは同じ出版社だからいいんだよ。互いに知ってるもの同士なんだから。でもな…」

 

銀時は士をみてどうすればいいのかわからなくなった。

 

「まぁ〜いい。すまないがこの世界のことを教えてくれ。なんならライダー、仮面ライダーのことでもいいぞ」

 

「はぁ〜」

 

銀時を見兼ねた新八はため息をつき、士に話をし始めた。

 

「ここは江戸のかぶき町というところです。この世界は一度天人(あまんと)、士さんが知るところの宇宙人に支配された世界です。ちなみにライダーはいません。士さんのことを知っているのは…他の世界からきた人から聞いたんです」

 

「なんだ、この世界は他の世界との交流も可能なのか?」

 

「まぁ〜そんなところです」

 

嘘は行ってない。新八は心底そう思った。

 

「士さんは一時期、世界を破壊する破壊者として知れ渡っていたので。でも今はそうではないことは知っていますよ。ねぇ、銀さん」

 

「あ、あぁ〜そういうことだ」

 

ちょっとまだ焦った素振りを見せている銀時。

 

「だいたいわかった。だが…」

 

(この世界は至って平和だ。ここで俺は何をすればいいんだ)

 

士はここのきて行き詰まった。

倒す相手もいなければ、頼りになる仲間もいない。

 

「どうしたアルか?」

 

「なんでもない。とりあえずこの世界には当分いるから世話になるぞ」

 

「は、はい。わかり」

 

「おい、何で俺らが世話してやらないと行けないんだ?」

 

「お前らなんでも屋だろ。なんかあったらでいいからな、銀時」

 

そういいながら士は万事屋から出ていこうとした。

 

「おい!どこ行くんだよ」

 

「とりあえず撮った写真を現像するために写真館に戻る。お前らも来るか」

 

「私いってみたいネ」

 

「なら僕も一緒にいいですか?」

 

「あぁ〜好きにしろ」

 

神楽と新八は士についていった。

残った銀時はというと、

 

「この世界の主人公は俺だから、俺がFINAL FORMRIDEするんだよな。すっげぇ楽しみなんだけど!どうなんだろな俺」

 

先の展開を期待していた。

 

 

《光写真館》

 

「ここが士さんが世界を旅するために使う写真館か。とくに変わったところがない普通の写真館ですね」

 

「俺も最初はそう思ったんだけどな」

 

「新八見て見るアル。ターミナルが描いてあるネ」

 

「あ、本当だ。かぶき町の町みたいですね」

 

(そうか。僕達の世界の背景画はこれなんだな)

 

「ほら、これ飲んでちょっと待ってろ」

 

士は台所からでてき、新八と神楽のにミルクを入れてきたコップを渡した。

 

「俺はこれから現像するから、この部屋に入ってくるなよ」

 

「わかりました」

 

「了解アル」

 

士は現像室に入っていった。

その間、神楽と新八は部屋を物色し始めた。

 

「ここが光写真館アルか」

 

「へぇ〜見たまんまですね。あ、今気づいたけどこのコップ小野寺ユウスケが使ってたものだ」

 

「私のはなつみかんのアル」

 

それぞれが光写真館を見物してある程度時間がたった。

 

数分後

 

「またか」

 

士が現像室から出てきて、撮影した写真を机の上にばらまいた。

いつもどおり写真がピンボケを起こしている。

 

「改めて見るとすごいピンボケアケな」

 

「ホントですね。どうやったらこうなるんでしょう」

 

神楽と新八は士が撮った写真をみていた。

 

「あ、姉上の写真まで…でもこれ周囲が歪んでますけど、姉上と九兵衛さんはピンボケしてませんよ」

 

「ちょっ、ちょっと見せてみろ」

 

士は新八からお妙と九兵衛が写っている写真を受け取り見てみると、言ったとおりお妙と九兵衛はそのまま普通に写っており周囲がボケている。

よく見るとお妙の周りが超サイヤ人が放つオーラみたいになっている。

 

「これはこれでいいと思いますよ」

 

新八は士を励ますつもりだろうが士は、たぶんお妙の能力かなんだかだろうと思っている。これでは普通の写真を取れたとは言えない。

 

「こっちなドSとマヨラーアル!」

 

神楽は土方と総悟を撮った写真を見ている。

総悟が今にも土方に斬りかかる瞬間を撮影したものだ。やはりピンボケがおきている。

ただ、総悟の上に白い衣装で藁人形に杭を打ち込む総悟と土方の上にマヨネーズを着ている(?)土方が薄く描かれている。

 

「あの人たち、こういったところでも影響あるんですね」

 

「え〜普通だよ。あいつらいつもこんな感じね」

 

どっちにしてもピンボケに変わりはない。

 

「神楽ちゃん、ちょっと僕達も撮ってもらおうか?」

 

「面白そうね。士、私達撮ってアル」

 

「いいのか。どうせまたピンボケだぞ」

 

「いいですよ。どうなるか見てみたいですし」

 

「私もアル!」

 

ふたりとも無邪気な子供だなと思い、士はカメラのシヤッターをきった。

 

カシャ!

 

数分後

 

写真が現像され、神楽は少しピンボケしており顔が少し見える程度であった。

新八は…

 

「メガネしか写ってないけど!!!!」

 

 

《かぶき町本通り》

 

新八と神楽が万事屋を出ていったあと、銀時は今週のジャンプを買うためコンビニに向かっていた。

 

「たく、士も士だよな。あいつ写真館どこにあるか言ってねぇし。にしても人がいねぇな。どっかでタイムセールでもやってんのか」

 

かぶき町の本通りはいつも人通りが多いが、今は誰もいない。いや、前に黒いマントをはおり、笠を被った人が銀時の前を歩いている。気になった銀時は声をかけた。

 

「あの~ちょっといいかな。このあたりでタイムセールか何かあるんですか?こんなに人がいないのも珍しくて…」

 

「…」

 

「あの~聞いてますか。もしもし〜」

 

「…血塗られたその姿、まさしく鬼」

 

「く!」

 

異様な気配に気づいた銀時は後ろに飛び距離を取った。

 

「てめぇなにもんだ」

 

「同胞を護らんがため修羅の道を歩んだか…だがお前のその禍々しき手はいずれに抱く尊きものまで粉々に握りつぶすであろう…」

 

この声どこかで…

 

「それが鬼の背負いし業よ。愛する者も憎む者もすべて食らいつくし、この星でただ一人哭きつづけるがいい」

 

「てめぇは!」

 

笠を上に上げ、隠れていた顔が姿を表した。

 

「白夜叉!」

 

「魘魅!」

 

 

次回 同窓会はいいが忘れられてた者がいる

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