GW5日目水曜日
「おはよ〜…、昨日はいつ寝たっけ?沙織と話してて記憶が…」
「昨日は近くにいたら10分ぐらいで寝たよ、疲れてたんだな」
「もっと話したかったの…すぐ寝たんだ…わたし」
「別にすこし話せなかっただけで落ち込むなよ」
「だって〜勿体ないじゃん寝たら話す時間短くなっちゃう」
「寝るのは無駄じゃない」
「そうだけどさ〜…」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「じゃあまた後でね☆」
「うん」
沙織はリサを練習スタジオまで送り、バイトに向かい12時過ぎになったら、
次は昨日約束したヒナの家に行った。
カイ「おそーい」
ヒナ「あ。来た」
沙織「お待たせ」
ユキ「これ食べる?」
沙織「これは・・」
ユキ「旅行のお土産信玄餅」
沙織「食べる、ありがと、信玄餅・・・山梨か」
ユキ「そうそう、家族で行った」
カイ「はい!これお土産のリンゴ!」
沙織「リンゴ。。これどうするんだよ?」
カイ「そのまま」
ユキ「切ってくる、ヒナ台所借りるよ」
ヒナ「はいよ」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
17時35分
まだ遊び足りない感じだがリサを迎えに行かなくてはならない時間だった。
沙織「もう帰るよ」
カイ「え~もっと遊べるだろ~」
ユキ「やめとけカイ」
カイ「え?」
ユキ「なんかさっきからLINEばっかいじってたし多分だけど彼女となんかあるんだろ」
カイ「え!できたの彼女!!??」
沙織「彼女じゃないよ・・・」
ユキ「ちなみにGW中なにしてたの?」
沙織「先輩とお泊り・・・」
ユキ「今井先輩でしょ?」
沙織「はい・・・そうです・・」
ヒナ「リア充おめでとー」
カイ「いいなあ~」
沙織「付き合ってないって・・・」
ユキ「けど泊まるんだろ、順序どうなんってるのよ・・・」
沙織「おっしゃる通りです・・・」
ユキ「ほら彼女がまってるよ。いってらっしゃい」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
リサから17時にLINEがきた
「18時に終わるからコンビニでまってて☆」
「要するに向かいに来てよって意味か」
沙織は少し笑いながらコンビニに行った、そうすると
「おそ~い!」
「ちょっと遅れた」
「沙織のことだから来ないかと思ったよ!」
「そんなわけ・・ないだろ・・」
「歯切れ悪いな~、まあいいや帰ろ☆」
帰り道リサが話かけてきた
「ねえねえ?今日は楽しかった、久々と友達と遊んで?」
どこか心配そうにリサが聞く
「うん、男ならではの面白さはあるよね」
「わたしといるより楽しいよね・・・」
リサはGW中沙織を自分が縛っていたのではないかと、わがままを聞いてもらって
ばっかだったと反省していた
「大丈夫だよ、ほんとに嫌だったら帰ってるよ」
「なんでそんなにわがまま聞いてくれるの?」
リサにとっては純粋な疑問だ
「まあなんとなく嫌じゃないし」
沙織は嘘をついた、別に今に限った話じゃないずっと見て見ぬふりをしている
しかしそんなことに気づくはずのないリサは
「でも、優しすぎるよ。こんなにわがまま聞いてもらって」
「明日リサの演奏が聴けると思ったら安いものさ」
と話をはぐらかす沙織
「はぐらかそうとしないでよ・・・」
「なにをやるにも理由があるわけじゃないんだよ」
「まあ言いたいことはわかるけどそれでもなあ」
とリサは理解はしたが納得はしてない、そして沙織はまた嘘をついた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
お風呂も食事も終え、他の部屋は電気を消しリサの部屋のみ電気がついてる、状態部屋二人でまったりしていた。
実に慣れとは恐ろしいもので、一緒に帰るのも、一緒にご飯を食べるのも、一緒の部屋で寝るのも0では無いが抵抗はない
「あと少しで沙織が家帰っちゃうね」
「日曜の朝までいるしまだ水曜日だよ」
「もう夜だし木曜日みたいなもんだよ〜」
「家族の人になにも言わず、こんなに家に居座るとは、今度なにか持ってこないと」
「わざわざいいよ、気にするタイプじゃないし、それよりわたしはさ…」
「ん?」
「1人で暮らしてて寂しくないの?」
「もともと出張が多い家族だし全然」
「わたしだったら寂しいかな…慣れとかあるのはわかってるけど…」
「けど、流石に2人でこんなに長く住んでたら、家帰るの少し寂しいかな。」
「わたしがいないとさみしいかな〜?」
リサがここぞとばかりに、からかってきた
「またすぐ慣れるよ」
「もう…沙織には寂しい思いして欲しくないんだよ?」
「でも、どっちみち俺の家に人はいないよ」
「だったらわたしが…料理毎日作りに行く、来てほしくない日は作り置きもしとくし…」
「…」
沙織にはわからなかった、自分がリサを好きになる理由は沢山ある、料理を作ってくれたり、心の壁を壊そうとしてくれたり、なにより尽くしてくれる。自分が生意気にも好かれている自覚はあるが、好かれる理由がわからなかった。
「ほら、そのほうが健康的だし、沙織の冷蔵庫なにも入っていなかったしさー」
リサは考えていた。「なんでこんなに好きになったんだろ」と最初は親友の友希那みたいで心配でただそれだけで料理を作ったけど、初めてか彼の家で楽しそうにギターを弾いてるだけで少しだけ惚れた。そして自分の料理を初めて異性に褒められたそれだけ。あとはリサ特有の世話焼きな性格。見捨てられないと思ったのと最初少し好きになった気持ちが掛け算されたのだろう。
たった1ヶ月でこんなになるとは、無理矢理家に押しかけたのに、彼はこの休みの期間中私のためにお礼ということでいろんなとこに行った。自分のためにいろいろ考えてくれた、もうそれはすごく嬉しかった。
そしてリサは(好きなった理由なんてどうでもいいと)思った。
「だからさ、料理作りに行くから、沙織が寂しくないようにするから、だから…」
次の言葉は出てこなかった。距離を作られないように言葉を濁す。
「だから一緒にこれからもご飯たべよ☆」
笑顔を必死に作った。気づかれ無いように
「うん、わかった、ありがとう」
「あ〜!もうこんな時間寝ないとね☆」
「そうだね、おやすみ」
「おやすみ☆」
「そうだ、言い忘れてたけど」
「ん?」
「リサが一緒いてうざいとか、来てほしくないとか、まったく思わないから忘れないで」
「わかった、ありがとう沙織」
沙織は気づいていた、リサが本当は何を言おうとしていたか、今自分に背を向けて泣くのを我慢しているのを
沙織は自分の臆病さとリサへの罪悪感にで潰されそうになった。
この小説の今井リサCV遠藤ゆりか
リサが可哀想なのはわかるがこういうのが一番好きな自分です。
評価、感想、待ってます。
それではしゃーした〜