バイト先の先輩   作:クリスタ/

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もっと深く


わたしなんかよりも

体育祭が終わり5日が経った。バイト中

 

体育祭が終わってからリサから距離を取られている。理由はわかっている。

 

(大して会ったことない燐子さんにあれだけ意識するんだ、灯なんてもってのほかだろ)

 

理由がわかってももう一歩先に進まない、いつもならそれでよかったが今回は違う。

 

回想

 

「あ、沙織」

 

「そうえばリサ・・・」

 

「移動教室あるから!」

 

「あぁ・・」

 

回想終了

 

露骨に避けられて落ち込む沙織

 

「学園祭でなんとか誘いたい」

 

そう、強く思った沙織

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

学園祭当日

 

今日のためにいろいろ準備してきた。沙織たちのクラスは「メイド執事カフェ」だが

メニューはパスタなど昼食を摂ってもらえるようなメニューにした。

 

沙織「この2日乗り切れば・・・楽になれる」

 

ユキ「ほんとブレないな、それよりお前は先輩なんとかするんだろ?」

 

小声でユキが聞くと沙織は

 

沙織「うん、元の関係に戻れれば」

 

ユキ「元の関係ってその中途半端なのが、こうなった原因の一つでもあるわけだしな。なにも変わらないは高望みだよ」

 

沙織「おっしゃる通りでなにも言えません・・・」

 

正論を言われ苦虫を噛み潰したよう顔をする沙織

 

ユキ「とりあえず、今日はどうするの?」

 

沙織「リサのクラスに行って店番が終わるまで待とうかと」

 

ユキ「また逃げられないか?」

 

沙織「今回はちゃんと話すから多分大丈夫」

 

ユキ「最近話してないのに店番いつ終わるか知ってるの?」

 

沙織「・・・待てばいいさ」

 

ユキ「つまりノープランかよ、情報として先輩のクラスはアクセサリーショップだって」

 

沙織「なんで知ってるんだ?」

 

ユキ「パンフレット読んでないと思ったから言っておいた。ほら書いてあるだろ」

 

パンフレットを受け取る沙織

 

沙織「「あなたにおすすめのパワーストーンアクセサリーを作ります」いかにもリサが張り切ってる感じが伝わる」

 

ユキ「試しに作ってこい」

 

沙織「時間があったらそうする」

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

時間なんてものは無かった。

想像を絶するほどの客が来ていた。理由は

 

女子達「ユキく~ん、かっこいいね!」

 

ユキ「ありがとうございます」

 

執事姿のユキを見ようと沢山の生徒がクラスの店に来ていた。

だがそれだけが理由ではない。

 

女子「意外とあの子もかっこよくない・・・?すいません」

 

沙織「はい?」

 

女子「名前なんて言うの?」

 

沙織「綾瀬沙織です、急にどうしましたか?」

 

女子「ううん、なんでもない、コーヒーおかわり」

 

沙織「かしこまりました」

 

意外と沙織もユキほどではないが、隠れファンがちらほらできるぐらいの人気はあった。

 

ユキ「意外といい感じじゃん」

 

沙織「お前が言うと嫌味にしか聞こえない」

 

ユキ「あとまあこの店の人気の1つは灯だな」

 

沙織「ああ、男子人気凄まじいよ」

 

灯のおかげで男子の方の客はちゃんと掴めていた。この3本柱で店は大繁盛

少し早めに休憩をもらってリサに会いにいく作戦は失敗に終わった。

 

モカ「さーくんー」

 

沙織「モカじゃん、いらっしゃいませ」

 

モカ「似合ってるね~その制服」

 

沙織「ありがと、それで注文は?」

 

モカ「ん~トマトパスタで~」

 

沙織「かしこまりました、すこし待ってて」

 

10分ほどで出来上がりモカのところにもっていく。

 

沙織「お待たせしました」

 

モカ「ありがと~そうえばパスタ頼むと1回食べさせてくれるんでしょ~?」

 

沙織「っ・・」

 

モカ「ほら食べさせてよ~」

 

口を開けるモカに

 

沙織「わかりました」

 

覚悟を決めてモカの口の中にパスタを入れた沙織

 

モカ「いや~味はそんなに変わらないけど、さーくんの困った顔がみれてよかったよ~」

 

沙織「満足していただけたなら良かったです・・・」

 

そのあと、ものすごい速さでパスタを完食し店を後にした。

 

担任「次のシフトの奴に代われよ~」

 

ユキ「ほら休憩だ」

 

沙織「それじゃあ行ってくる」

 

ユキ「うん、頑張れよ」

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

リサのクラスの前に来た沙織、クラスを見渡してもいないのでクラスの人に聞いてみた。

 

沙織「すいません、リサって今どこにいるかわかりますか?」

 

女子「う、ううん!わからないや、なんか学校回ってクラスの宣伝してるみたいで・・・」

 

沙織「わかりました、ありがとうございます」

 

女子「ううん、力になれなくてごめんね、ほんとに」

 

沙織がリサのクラスから去ると

 

女子「リサちゃん、さっきの子帰ったよ」

 

リサ「ありがとう、助かった」

 

沙織が視界に入った瞬間クラスの裏に隠れていたリサ

 

女子「よかったの逃げちゃって?」

 

リサ「いいの、わたしなんかよりも」

 

灯と上手くいくようにと(せめてわたしに変な気を使わせないように)と隠れたリサ

本当は一緒に見て回りたいが必死に我慢した。

 

 

 

 

 

 

 

沙織はリサを探し回っていたが見つかるわけもなく

 

沙織「流石になにか食うか」

 

タコ焼きを買いに行こうと店に行くと

 

灯「あれ、沙織だ」

 

沙織「お前もタコ焼きか」

 

灯「うん、ねえ一緒に食べない?」

 

沙織「あー、うん、いいよ」

 

沙織は一瞬悩んだ。リサとのこの関係の原因の灯と食べるところを、もしほかの人に見られたり

リサに見られたら、さらにリサの関係の悪化を恐れたが、ただ一緒に食べるだけでそんなこと起きないと

、思ったのと灯にも悪意があるわけでは無いので断るのは申し訳ないと思い一緒に食べることにした。

 

灯「なんかお祭りのタコ焼きって感じ」

 

沙織「銀たこには勝てないな」

 

灯「チェーン店に勝てるわけないじゃん」

 

沙織と話していて笑顔になる灯

 

灯「沙織、わたしにもあーん。して?」

 

沙織「いやだ」

 

灯「いいじゃん!1回ぐらい」

 

沙織「無理なもんは無理」

 

灯「ケチ」

 

そんな会話をしつつタコ焼きを食べ終わる2人すると灯が

 

灯「この後沙織予定あるの?」

 

沙織「んーなくなった」

 

沙織は直感でリサに学園祭で会うことは無いと思った。

 

灯「なら私と回ろうよ!プラネタリウムとかみたい!」

 

沙織「わかった少しだけなら」

 

灯「じゃあ!ほら!行こう!」

 

体育祭の時のように沙織の手を引っ張る、灯

 

沙織「手離してよ」

 

灯「嫌だ」

 

沙織「ま、まったく」

 

呆れてしょうがなく引っ張られたまま学園祭を回った。

 

その光景をリサは見てしまった。

 

リサ(仲いいじゃん、一緒に昼ごはん食べて、手まで繋いで、今はまだ心の距離が多少あっても

あの感じだったらすぐ沙織だったら受け入れちゃうな、いいな・・・けどすごくお似合いだな。

わたしなんかよりも全然・・)

 

 

沙織とリサの関係の修復の進展どころか溝はさらに深まり学園祭1日目が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この小説のCV遠藤ゆりか

正直落ちるとこまで落ちてもらいたい

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それではしゃーしたー
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