もしキーストンがウマ娘に転生したら 作:H&K YAMATO
ありがとうございます。
今日は7月9日。
コダマさんと約束していた併走トレーニングの日です。
彼女は無敗の2冠馬で、とんでもなく早いウマ娘です。
シンザン先輩もメイズイ先輩も、もちろんレース経験やトレーニング量でずっと負けている相手です。
でも今日の相手はそれ以上。
だからこそ絶対にキースの参考になるはずだ、とトレーナーさんは言っていましたが・・・
トレーナーさんが言うには、彼女の走りの大きな特徴は内ラチに触れるか触れないかという近さで走るという危険走行だそうです。
彼女の脚質は基本的に先行でコーナーで強引に抜いていくというもの。
その抜き方が非常に特徴的なんだそうです。
通常レース中は、コーナーで減速しないとどうしても外に少し膨らんでしまいます。
曲がるときの遠心力で外側に引っ張られるからです。
でもレースで走るウマ娘は、基本的に減速を嫌います。
なので少し走る距離は長くなりますが、膨らんでもそのままのスピードで走るウマ娘は多いのです。
コダマさんは前のウマ娘が外側に膨らんで、少し空いた内側に体を滑り込ませて抜く戦法を得意としています。
また彼女のこの戦法を警戒して、コーナーで内によってしまうと速度が落ちます。
その時は外から普通に追い抜くという、二段構えの戦法らしいです。
誰かが走っていて荒れた後の、荒れた芝を走るパワーがあればこそできる戦法だとトレーナーさんは言っていました。
まあ普通はパワーがあっても、接触寸前の危険走行はやろうと思わないんですけど・・・。
ウマ娘の走る速度でガード柵にぶつかったら、良くて大怪我・最悪死亡です。
普通はやりませんよ。
あのシンザン先輩でさえ外から抜いています。
「抜けるかどうか」を見極める目もすごいと思いますが、その度胸は真似できません。
なんで私はこんな怪物みたいな人とばっかり併走するんでしょうか?
1周回ってもう楽しくなってきましたよ。
今日はどんな絶技が見れるんですかね。
トレーナーさんは特に、彼女のコーナリングをよく見ておくようにと言っていました。
確かにコーナーで自由に動けるようになれば、順番を入れ替えることが容易になるかもしれませんが・・・
あの走り方身につけて欲しいってことですよね。
私の脚質逃げ、なんですけども。
まあコーナリングが上手くなるのは、得しかないのでしょうがないですね。
ただ気になっていることが一つあります。
シンザン先輩やメイズイ先輩はまだ現役で走っているウマ娘。
トレーナーさんが連絡を取り合えるのはまだわかります。
でも、すでに現役を引退済みでドリームシリーズを走っているウマ娘とどうして連絡が取れるのでしょうか。
確かに生徒会室に行けばコダマ先輩と会うこと自体はできます。
でも彼女にとってトレーナさんは、初対面なはず。
しかも、併走相手は学年どころか戦う土俵が違うウマ娘。
私だったら併走相手にはしません。
トレーナーさんの人脈が謎すぎます。
あ、コダマさんがやってきました。
「久しぶりだなカズ坊、元気にしてたか?」
「コダマ姉ちゃん、久しぶり。まあぼちぼちってとこかな。」
コダマさんがトレーナーさんの方を見て話しています。
なんか想像以上に距離が近いんですけど。
え、私これどうしたらいいんですか???
コダマの走り方はオリジナルの部分が入っています。
コダマが非常に度胸があるウマであるということが言われていたので、このような走り方にしました。
筆者は陸上に詳しくないので、このような描写でいいのかすごく不安です。
もし「わかりにくい」とか「そんなのあり得ねえだろ!」等の意見がございましたら、おっしゃってください。
参考にさせていただきます。