もしキーストンがウマ娘に転生したら   作:H&K YAMATO

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再編集第二弾


第3話 出会い(ウマ娘視点)

あの日から私は目標に向けて頑張ってきました。

決意を固めた日から、合格するまで、長かったような短かったような。

見事府中トレーニングセンター、通称中央トレセンに合格しました。

まだ最終目標じゃなくて通過点ですけど、ここまでこれて嬉しいです。

私は入学式に間に合うように昨日の夜、故郷の北海道から飛行機を使い一人で東京に来ています。

トレセン学園では周辺への配慮のために親同伴での入学式の参加を禁止しているからです。(トレセン学園の中等部入学者がやく300人であることを考えると親が行けないのは当然ですが)

一人でここまで来るのはものすごく緊張しましたが、きちんと来れてよかったです。

学校近くのホテルは満員だったので、東京駅付近のビジネスホテルで前日泊をしてこれから入学式に向かいます。

トレセンの制服に袖を通し、鏡の前で赤褐色の髪をポニーテールにまとめて、一回転。

 

うん、いい感じ。

 

身だしなみをいつもより時間をかけてチェックした後、持ち物の点検もします。

トレセン学園では寮生活だから、着替えが入ったスーツケースや教材が入っているリュックサックの中身をもう一度見て確認、その後に入学式で使う名札に「キーストン」と書かれていることを確認して準備完了です。

いざ、出発!

時計を確認すると07:05でした。

入学式は09:00からだったはず。

学校で迷うかもしれないから早めに学校に行こうと思い、ホテルをチェックアウトして駅に向かいます。

駅のホームで歩きながら、携帯電話で「今から学校に行くね」「気をつけてね、頑張って」と親とやりとりをしながら歩いている何かにぶつかりました。

 

ふぎゃ、と変な声を出しながら尻餅をついてしまいました。

 

「すいません、大丈夫ですか?」

 

と相手の人から声をかけてきてくれました。

流石に人が多い中ではまずかったですね、相手の人に申し訳ないです。

 

「大丈夫です、こちらこそよそ見してすみま・・・」

 

謝りながら相手の顔を見た時、時間が止まった気がした。

視界がぼやけて、涙が流れるのを頬で感じる。

もっと見たいたいのに、前が見えない。

 

「ええっ、ごめん痛かったよね、どこが痛い?歩ける?」

 

私が泣いているのを見て彼が心配している。

早く立ち上がれ私、このままじゃただの変な人だ。

 

「違うんです、ちょっと目にゴミが入っちゃって。」

 

声の震えを必死に抑え、立ち上がりながら返事をする。

ポケットから取り出したハンカチで顔を拭い、彼を見る。

しっかりと、目に焼き付けるように。

 

「突然で申し訳ありません、お名前を教えてもらえませんか?」

 

彼の襟元には、「蹄鉄の形をしたバッジ」が光っていた。

 

 

 

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