「ひいいいいいいいいいいいやっほおおおおおおおおおおおおお!!!!」
雄たけびを上げながら巨人のうなじを刈り取るグレン。
アルミンが立てた作戦は、原作通りだった。とにかくこちらを襲わない巨人。エレンを誘導する。
そのために周りの巨人を殲滅する。囮をアルミンとコニーがし、ミカサとグレンで片付けて行く。実にスムーズに事は進んだ。
そしてついに補給所にまで到達した。
「よっしゃあ!!アルミン!お前の作戦は成功だ!!」
「コニーうるさいぞ」
「痛い痛い!!」
生きて補給所まで来れたおかげでコニーのテンションがすごい高い。
「ミカサ、お前生きてんじゃねえか」
ジャンが茫然としたようにミカサに話しかける。
「おい。さっさと補給所を奪還するぞ。アルミン!!」
「う、うん。わ、分かった!」
アルミンが外にいた巨人たちよりもグレンにビビっていたのは秘密だ。
「と、とにかくまずは補給所にいる巨人の数の確認をしないと」
「よ~し。まかせなさい!!お兄さん頑張っちゃうよ!!」
「うん、頼んだグレン。生身で巨人を相手に戦えるのは君だけだ。でも無茶はしないでくれ。重要なのは数を数えることだから。ガスはあとどのくらい持つ?」
「ガス?ガスの方はあと数秒かな。もう使い物になんねえよ。一応天井に飛び乗るくらいのことはできるから持っていくけどな」
補給所にいる巨人は三m級だ。それ以上は大きくて入ってこれない。その数をグレンが確認に行っている間に他の奴らが補給所奪還の作戦を立てる。まあ作戦は原作通りにアルミンが立てたあれになるだろうが。
一応グレンは三m級なら立体起動装置なしでも倒せる。一対一の時だけど。周りにそれ以上の数がいるととてもじゃないけど無理だ。
「ふう。た・だ・い・も!!」
「おかえり」
「アニーーーー!!!」
下で一匹仕留めて少し疲れてきたグレンを迎えてくれたのは金髪が美しいアニ・レオンハート。人類を滅ぼそうとしてる?側の人間だがグレンには関係なかった。
だってかわいいし。
その精神でアニと仲良くなるために努力していた。現在彼はアニと恋人ということになっている。なぜか?
脅したからだ。というか知っていることを全て「これは独り言なんだが」と断ってから話しまくったのだ。そして言わない代わりに「毎日アニとご飯食べさせてください!!!」と土下座したのだ。普通の奴らからしたらあり得ない条件。しかし進撃の中で最も好きだった女キャラであるアニと食事ができると言うのは、ドルオタがアイドルと食事をするようなものなのだ。
で、そこから色々あって人類滅亡までは付き合うことができるのだ。
「怪我はないの?」
「おうよ!下には九匹獲物がいたぞ。一匹は近くにいたからその場で殺した。これはただ運が良かっただけだ。あとはアルミンしだいだな」
「よく分かったね。作戦を立てたのはアルミンだよ」
少し驚いたようにアニが目を見張る。
「あいつはこういうときすごいからな。作戦開始は?」
「あなたが帰ってきてから五分後。残り八匹なら斬りこむのはあらかじめ決めてたので大丈夫そうだね」
「そうだな。じゃあアルミンのとこに行くか」
アニを引き連れてアルミンのとこまで移動するグレン。
「いけるか?アルミン」
「うん。きっとね」
作戦を聞き、最後にアルミンに確認をとった彼は確かに笑った。すごい自然な、普通の人がするような笑み。それでもこの状況でその笑みを浮かべられることもおかしいのだが。
「よし。行くか」
「でも大丈夫か?立体起動装置もなしで」
「いけるさ。相手は三m級だ。的となるうなじは狙いやすい」
「大きさにかかわらず。縦一m、横十㎝!!」
「それか刃を奴らのケツにぶち込む。手段はその二つのみ!!」
「知らなかった。そんな方法があったのか」
「私も今、始めて聞きました」
「ライナー!それがお前の最後の言葉になるかもしれないぞ」
「ケツに?効くのか?でも切り取るほうがexciteできるし……」
「本気で悩まない」
最後にアニがグレンに突っ込みを入れて会話がやむ。
「じゃ、みんな。靖国で会おう」
『やすくに?』
戦闘が始まる。
ちなみにアニ達は主人公がどこまで知っているかを分かり切っていません。むろん原作知識とかについても。