その男、狂人なり   作:海鳴り

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本当に長らくお待たせしてすいませんでした!感想とかメッセージとかいっぱいもらってまた書くことにしました。皆さん本当にありがとうございます!!


巨人進行編 4

「撃てっ!!」

 

 マルコの指示でグレン達八人を除いた全員が散弾銃を発砲した。視界を奪われる巨人たち。その隙はグレンにとって大きすぎた。

 

「おらっ!!」

 

 掛け声とともに巨人のうなじを斬り飛ばす。仕留めた!

 

「原作だとコニーとサシャ。隣にしておいてよかった、ぜ!!」

 

 そのまま隣で巨人を仕留めそこなったコニーの援護に向かう。こちらに背を向けているアホな巨人の

うなじを切り取り、サシャの方も確認する。そちらは原作通りにミサカが方をつけていた。

 

「ひゅ~。さすが~」

「グ、グレン」

「ん?」

「あ、あんがとよ」

 

 少し照れたように礼をするコニー。

 

「男に礼をされてもうれしくねえな。とりあえずどういたしましてか?気をつけろよ?お前は俺らのギャグの中心を担ってる男なんだから」

「は?」

「かかかっ。何でもないよ」

 

 コニーと雑談しているうちにアルミン達も降りてきてガスの補給を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エレンが巨人化して岩を運ぶ。その作戦が言い渡された。グレンもピクシス司令に土下座して頼みこんだ。「実行部隊に加えてくれ」と。

 

 結果、勝訴。

 

「うははは!!まってろ巨人ども!!作戦全無視して斬り殺してやるぜ!!」

「だめ」

「はい」

 

 ミカサに止められ一瞬でテンションが落ちるグレン。怖いものは怖いのだ。

 

「行くぞミカリン!!エレンには指一本触れさせん!!」

「うん!!」

 

 そんな二人を駐屯兵団の精鋭達は緊張した面持ちで見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「くそっ。やっぱり無理か」

 

 岩を運ぶために巨人化したエレン。しかし本日三度目の巨人化は彼に相当なダメージを与えていた。

 

 暴走。

 

 そのどうしようもない状況に絶望し戦うことをやめた駐屯兵団の精鋭達。

 

「ミカサ!!俺は先に暴れてるぞ!!そんな奴らほっといてさっさと戦おうぜ!!」

 

 そんな絶望的状況において全く絶望していないものもいた。我らがグレンである。

 

 こちらに向かってきている巨人に向かっていく。今も彼はガスの予備を一回分持ってきていた。

 

 殺るつもりである。

 

「はっはー!!速いもん勝ち!!」

 

 家の屋根を駆け、6m級の背後の壁にアンカーを突きさす。そして引き寄せられる勢いに任せてそのままうなじを斬り取った。

 

「11!!」

 

 方向転換をし、屋根に上がる。そしてまだ呆けている兵士たちに向かって大声を張り上げる。

 

「総員戦闘態勢!!!!!エレンを守り抜け!!!!!人類のためにここで………死ね!!!!!!!」

 

いやお前が命令するなと言えるものはいなかった。彼の目が語りかけてきていたからだ。『ここで死ね』と。

 

「お、向こうからも来たか」

 

 グレンにとって最も深刻なのはガス切れを起こして機動力を失うこと。それ以外は脅威でも何でもない。

 

「ミカリン!!お前は北から来る2匹をやれ!!俺は向こうにいる奴をかたずける」

「分かった!!」

 

 ミカサに指示を出して彼はまた巨人に向かって行った。

 

 ミカサが大人しく指示に従ったのには理由がある。彼がバカではないからだ。

 

 不思議なことだが、これだけ狂っているとしか思えないことをしでかしておいて彼は戦場の現状把握に長けている。まさに天才。戦場での価値ならばミカサよりも上だろうと言われていた。そんな彼がミカサと同じく一位だったのは純粋に学力と技術力がミカサに及ばなかったせいである。

 

 それゆえにミカサは彼を振りかえらなかった。彼がなぜ自分をそちら側に向かわせたかも知らないで。

 

 

 

<イアンside>

 

 数人づつ三班に分かれて必死に巨人を討伐している我々に対して訓練兵の二人は一人で何体もの巨人を仕留めている。でもこれはさすがにやばい。

 

 バトラー訓練兵の周りには計六体の巨人がいる。囲まれる前にアッカーマン訓練兵を遠くに追いやるような命令をしていたが・・・死ぬかもしれんなこれは。

 

「おい!ぼーっとしてるなイアン!!一匹こっちに来てるぞ!!」

「あ、ああ!」

 

 そうだ今はあっちに気を取られてる場合じゃない。俺も死ぬかどうかの瀬戸際なんだ。バトラー訓練兵はこの中で一番強い。信じるしかないな。

 

 

<グレンside>

 

「13!!くそっ!!また集まってきやがった!!」

 

 巨人に囲まれた後二体を斬り殺したがさらに三体巨人が寄ってきた。なんでこんなに?って思ったがここ壁の穴に一番近い位置だった。

 

「計七匹か。やばいな」

 

 はっきり言って七匹殺し切るのは無理かもしれねえな。生身で15m級とやり合うとかよりはましかもだけどよ。

 

「大きいのが五体に小さいのが二体」

 

 数を数えながら屋上から自然落下をする。そしてそのまま小さい巨人に狙いを定めてアンカーを撃つ。

 

バヒュ!!

 

 一気に引き寄せて頭部を斬り飛ばす。これで残り六匹。討伐数14。

 

「え?」

 

ズドオオオオオ!!!

 

「があっ!!!!」

 

 !!?!???!?!?!?!??!!!?

 

「な・・・に、が」

 

 何が起こった?なんかあったかい。

 

「・・・あ」

 

 そうか。巨人に殴られたのか。やべえめっちゃあったけえ。目の前が真っ赤だ。赤い水たまり?あ、違えや俺の血だ。

 ここはどっかの家の中か?吹き飛ばされたってことか。やばいわー痛身がないわ―。これって結構やばいのかなー。

 

「あ」

 

 なんか意識が…遠…のいて……きた……かも。

 

「や、やば」

 

 これ……ガチ………し…ぬ。

 

「は……は」

 

 し……ぬ?やく……そく、した…の……に?

 

 

 

 それ……はむ…り………だ。

 

 

 

カチッ

 

 

 

 その時頭の中で何かがはまる音がした。

 

 




主人公死亡(仮) 敬礼。
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