魔法少女リリカルなのはStrikers~風のエースストライカー~   作:strike

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初投稿です。

至らない部分が多くみられると思いますが温かい目で見守って頂けると幸いです。
感想や意見がありましたら是非お願いします。


第1話 門出

ここはミッドチルダのとあるビルの中。

 

「いいか?作戦行動の確認を行う。まず状況だ。今このビルの27階には犯罪者が6人と人質がいる。」

 

渋い男の声が魔導師達の頭の中に響き始め、犯罪者達が立て篭もっている階の1階下にいる3人と、ビルの外にいる4人は男の声を聴いて作戦行動の最終確認を行っている。

全ての準備が完了すると、

 

「それでは、5カウントで作戦を実行する。各人配置に付け。」

 

魔導師達は配置につき、その時を緊張した顔持ちで待っていた。

そしてついにカウントが始まる。

 

「カウントスタート。5…4…」

 

外に配置された2人の魔導師はカウントが始まった途端に犯罪者達の立て篭もっている部屋に

自分のデバイスを向けて魔力を集中させる。

残った2人は窓際に体を寄せて突撃の時を待ち、下の階にいた魔導師達は上の階に上がり2つのドアの前で待機している。

 

「3…2…1。」

 

カウントに合わせてデバイスを向けた魔導師2人はシュートバレットを3つずつ生成。

他の魔導師達は突撃のために目の前の壁を蹴破ろうとしていた。

そして…

 

「ゼロ!!作戦開始!!!!」

「「「「「「了解!」」」」」」

 

6人の声が重なると同時に

 

ーーガシャァァァァン!!!

 

外でシュートバレットを生成していた2人が全てのバレットを部屋の中へ放ち犯罪者達を仕留めようとする。

 

「何!?まさか、管理局か?」

 

犯罪者達はいきなりの攻撃に驚き、動揺しながらも何とか迎撃を成功させる。

 

「おい!人質がどうなってもいいのかよ?」

 

そう言って犯罪者の1人が人質に手を伸ばそうとするがもう遅い。

背後からはドアの前に控えていた3人の魔導師が、前からは壊れた窓から2人の魔導師がすでに各目標の目の前まで迫っている。

 

「くっそ!」

 

犯罪者は舌打ちをして手を引くとデバイスを構え、迫ってくる魔導師の1人に斬りかかる。

他の犯罪者達もそれぞれに応戦しようとデバイスを構え、数度に渡って切り結ぶ。が、外にいた2人の魔導師の準備が完了しそれぞれ、犯罪者達をバインドで固定する。

 

「「捕縛完了。」」

「「「「捕縛確認。これより拘束作業に入る」」」」

 

連携の取れた管理局魔導師のプレーにより、怪我人を出すことなく犯罪者達を捕縛できた。

魔導師達は人質の解放と犯罪者達の拘束を始め、一件落着と思われた。

が、犯罪者の中でも体格のいい男がいきなり暴れ出した。

 

「こんなところで掴まってたまるかーー!!」

 

そう叫ぶと力尽くでバインドを破ってビルの外に逃げ出し、外に居た2人の魔導師のうち1人を吹き飛ばす。

 

「邪魔だ!っどけぇぇぇ。」

「…っぐ。」

 

吹き飛ばされた魔導師は隣のビルに衝突し、一時的に行動不能。その一瞬の出来事に犯罪者の拘束を始めていた魔導師達は気を取られ、新たに犯罪者2人のバインドが解除されたことに気付くのが遅れてしまう。

 

「今の内に逃げるぞ!」

「…わかってる!」

 

そして、2人もそれぞれ魔導師を躱し外に出ようとするが、犯罪者の内1人はビル内で行動していた魔導師達の機転により取り押さえることができた。しかし、もう1人を逃がしてしまい犯罪者は先に出て行った男に追い付き後を付いていく。遅れて現状を認識した魔導師達が追おうとするが犯罪者達の拘束が終わっていないため動くことができない。部屋の中にいた2人の魔導師が拘束を終わらせすぐに追いかけるが、犯罪者の速度が意外と速く中々距離が縮まらない。

 

「おい!誰でもいい。あいつらを止めろ!!」

 

この事件の総大将を任されている男だろう。作戦開始の掛け声を出した時の渋い男の声が全員の頭に響く。

魔導師達はその声を聴いて急ぎ犯罪者を追う。

 

「ここまでか。」

 

事件のあったビルから少し離れたビルの屋上で一部始終を座りながら確認していた男はそう呟くと

立ち上がり

 

「行くぞ、ゼフィロス。」

「All right. standby ready」

「セット・アップ」

 

首から下げている二つの直剣がクロスした形を模したシルバーアクセサリが機械的な声を出すと同時に鮮やかな緑色の光を放ち出す。

すると、男の服装が変わり緑を基調とした制服の上に黒色に白のラインが入ったアウトコート、左右の腰には鞘をぶら下げた格好となった。

深呼吸をして気分を落ち着かせるとビルの屋上から空中に身を投げ出し、飛行中の犯人に向かって飛び出す。

そして、念話によって周囲の魔導師達全員に話しかける。

 

「こちら、管理局航空武装隊。空士101部隊副隊長、藤田翔馬1等空尉。これより、逃走した犯罪者2人を拘束します」

「な、何故!?藤田1等空尉がここに!?」

「…こちらに用事がありまして。用事のついでに様子を見させてもらっていたら少々手を焼いているようでしたので力をお貸ししようかと。」

「…すまない。休暇中で悪いがそいつらを止めてくれ。」

「了解しました。」

 

そう言って、速度を上げると飛行中の犯人を目視できる位置まで近づく。

そして、目に目標を捉えた瞬間、左腰の柄に手を添えて…一気に引き抜く!

 

「はぁっっ!!」

 

緑色の魔力刃が犯人達の行く手を遮り、思わず犯罪者達は飛行を停止してしまう。

そして、魔法刃の放たれた方向を振り向きデバイスを構えて飛行の邪魔をした人影を探すが、

そこにあったのは、

 

「エアリアル・サイス」

 

先程よりも大きな魔力刃2つだった。

 

「ちっ!」

 

舌打ちをすると2人は二手に分かれて魔力刃を回避する。

翔馬はその内の1人の回避方向に先に回り込み、先程引き抜いた剣を振るい犯罪者の手に持っていたデバイスを弾き飛ばす。

 

「…ふっ!」

 

もう片方の犯罪者はこちらの様子を見て急いで駆け付けようとするが先程放った2つの魔力刃はブーメランのように再度犯罪者の1人をを襲う。突然の攻撃にプロテクションを張るが…

堪え切れずに展開したプロテクションが数秒で破壊される。翔馬はそれを確認してからデバイスを弾き飛ばした犯罪者の頭上を越えて2人の間に位置する場所に移動すると、剣を鞘に納めて通常の魔法弾よりも一回り大きい魔法弾を即時に作り出し2人に向かって放つ。

 

「エアリアル・シューター!!」

 

放たれた魔法弾は見事犯罪者達に直撃し動きが硬直した。その隙を見て犯罪者たちの体を縛り上げる。

 

「チェーンバインド。…これで終わりだ。投降して局まで来てもらおうか?」

 

犯罪者の2人は項垂れて今度こそ大人しく拘束された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

地上に降り、バリアジャケットを解除して犯罪者達が連行される様子を見守っていると

今回の事件を担当する総大将が近寄ってきた

 

「手間を掛けさせて悪かったな。翔馬。」

「いえ。大した手間じゃないですよ。ランクの高い相手では無かったですし…そちらは大変でしたね。レスト部隊長」

「…まさか逃げられるとはな。こちらも少し奴らを甘く見ていたようだ。新人に相手をさせた俺のミスだ。」

「仕方のないことですよ。現場では何が起こるかわからないんですから。…今回は無事に終わったんですから、それで良しとしましょう。新人の彼も今回のことで学んだことは多くあるでしょうし」

「そう言ってくれると有難い。あいつもお前に感謝していたよ」

「そうですか。」

 

レストと呼ばれた男は、申し訳なさそうな顔から安堵の表情に変わると

 

「話は変わるが、どうしてお前がここに?俺たちの101部隊から転勤になったはずだろ。」

「ええ。転勤の準備は終わって、寮の荷物も新しい寮に送りました。ただ、先程も言いましたがこちらに用事がありまして。」

 

そう言って取り出したのは、両手に乗るくらいの木箱。

それをレストに見せて、

 

「今までお世話になったお礼参りをしようかと。」

「…ふっ。そういうことか。タイミングが良かったのか、悪かったのか。」

「良かったんじゃないですか?犯人を逃さずに済んだんですし。」

「まぁ、そういうことにしておくか。なら、今晩は101部隊全員でお前の送別会だ。101部隊を出て行くときには出来なかったしな。」

「そこまで大々的にしなくても。ただこれを渡せれば良かったんですから」

「いいから、待っとけ。」

 

そう言うと、直ぐに部隊に戻り指示を飛ばしていく。

その後、レスト含む空士101部隊全員で翔馬の送別会を大々的に行うのであった。

 

 

 

 

ーー機動6課へ転勤する翔馬の送別会を。

 

 

 

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