魔法少女リリカルなのはStrikers~風のエースストライカー~   作:strike

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大変なことに気付きました。
…後書きに少々醜態をさらすような真似かも知れませんが、
書かせて頂きましたので、ご協力いただけると幸いです…。

それでは第17話スタートです。


第17話 束の間の休息(前編)

翔馬となのはがティアナ達との和解を果たしてから数日が経ち、いつも通りに朝練を行っていた。

 

「うりゃぁぁぁ!!」

「アタシに真正面からの攻撃じゃ…通じねぇ!!!」

 

スバルがウィングロードを走りヴィータに接近するとリボルバーナックルを叩き込み、ヴィータは迎撃のためアイゼンを振るう。その結果、2人は鍔迫り合いになりヴィータが徐々に押し始めた。

 

「くぅぅぅ…。」

「甘いって…っ!?」

 

ヴィータはスバルに向かって考えの甘さを説こうと口を開くがその瞬間何かを感じ取りすぐにその場を離れる。

 

「なるほど…。いいコンビじゃんか。」

 

ヴィータがその場から離れた瞬間、ティアナのクロスファイヤーが今までいた場所を打ち抜き、それを見てヴィータは嬉しそうに微笑んで呟くと、下に降りた2人を見据える。

 

「惜し~い。後少しだったのに…。」

「やっぱり当たらないか…。って、スバル!!立ち止まらない!」

 

スバルはティアナの攻撃が当たらなかったことに悔しがっていると、ティアナから檄が飛んできて苦笑いを浮かべる。

 

「分かってるよ…っと。…ふっ。リボルバー…シューート!!」

 

スバルはティアナに謝って走り出すとなのはの放ったアクセルシューターを数度躱す。そして、躱しきれない魔法弾を選定してしっかりと止まってからプロテクションで防御するとまた直ぐに走り出しなのはに向かって腕を突き出す。

 

「そう、今のいいよ。スバル。」

 

なのははスバルの回避・防御行動を褒めると攻撃を躱して再度アクセルシューターを放った。そして、少し離れた場所ではエリオとキャロ、フェイトと翔馬が対峙していた。

 

「さて、そろそろギア上げてかないと追いつけなくなるぞ?」

「私達もギア上げてくからね?」

 

フェイトと翔馬は2人に向かって、そう言うとそれぞれの得物を構える。それを見たエリオとキャロも構えていつでも動ける体勢を取った。そして、暫く見つめ合っていたが、先に動いたのはエリオだった。

 

「…はっ!!」

「遅いよ?エリオ。もっと速く動いて相手へ確実に攻撃を入れないと。それに、エリオがこんな前に出ちゃうと…。」

 

フェイトはエリオを嗜めるように言うと、キャロの居る方へ目を向ける。すると、キャロは竜召喚を済ませてフリードに跨っていた。

 

「ほら、キャロ。竜魂召喚しただけで安心するなよ?」

「分かってます。…フリード。ブラスト・レイ!!」

 

翔馬がキャロに近づこうとするとフリードから巨大な炎が放たれる。迫ってくる炎に対して翔馬はゼフィロスで炎を切り裂きキャロに向かって突っ込む。が、炎を抜けた先にキャロは既に居なかった。

 

「なっ!?…消えた?」

「エリオ君受け取って!!…ブースト・ストライク!!」

 

翔馬は声のする方に顔を向けると上空でケリュケイオンを光らせているキャロを見つけ翔馬はフリードに向かって飛び出す。しかし、それよりも速くキャロの魔法がエリオに届いた。

 

「ありがとうキャロ。…はぁぁぁ!!」

「これは…!?」

 

フェイトはだんだんとエリオに押され始め、その力に驚きの表情を浮かべる。それを見たエリオはチャンスと言わんばかりに全力でストラーダを振るった。

 

「でりゃぁぁぁぁ!!!!」

「くぅ…っ。」

 

フェイトはエリオの攻撃に吹き飛ばされ壁に衝突する。そしてエリオは肩で息をしながら標的を翔馬に切り替えるとソニックムーブでキャロの前に移動し、翔馬に向かってストラーダを構える。

 

「さすが、フェイト隊長の教え子…。速いな。」

「…翔馬さんに本気を出されたら…敵いませんよ。」

 

エリオは翔馬に対して謙遜を言いながら、翔馬を睨み付ける。そんなエリオを見て少し苦笑した後、直ぐに表情を切り替えてゼフィロスを振ろうとするが、その手はチェーンで縛られていた。

 

「いつの間に!?…っ!!」

「翔馬さんが攻撃を止めた瞬間、錬鉄召喚を行いました。」

 

キャロは翔馬の言葉に対して律儀に回答すると翔馬は動かない手を見て一瞬で魔法弾を作り出しチェーンを引きちぎってその場を離脱しようとする。しかし、エリオが翔馬へと一撃入れるのに必要な時間は既に経っていた。

 

「一撃必中!!!…はぁぁぁぁ!!」

 

エリオはストラーダから放出さる雷を身に纏って翔馬に突っ込む。

 

「遅かったか…。ふっ!!」

 

翔馬はこちらに向かってくるエリオの速度を見て離脱を諦めると、迎撃態勢を取り一息で剣を振る。

そして、各場所で3つの爆発が巻き起こった。

 

「やられたよ。…エリオ。俺は撃墜だ。」

「私も撃墜。」

「アタシもだ。…まぁ、これくらいはやってくれねぇとな。」

 

翔馬に続いてなのは、ヴィータが手を上げて撃墜を申告する。それを見たエリオとスバルは喜びの声を上げた。

 

「よっし!!…やったねティア。」

「僕達が翔馬さんを…。ありがとうキャロ。キャロのおかげだよ。」

 

しかし、ティアナとキャロはそんな2人に声を掛ける。

 

「スバル!!喜ぶのは後!」

「エリオ君。確かあの時薙ぎ払ってフェイトさんに打ち勝ったんだよね?」

 

ここに居ない、そして未だに撃墜の声が上がらないフェイトを2人は警戒してエリオに尋ねる。

 

「えっと。確かに僕がフェイトさんを吹き飛ばして…」

 

エリオが状況を説明し始めると上空に黄色の魔法陣が浮かび上がりその瞬間、ティアナが叫ぶ。

 

「全員緊急回避!!…思いっきり飛んで!!」

「「「はい!!(うん!!)」」」

 

ティアナの声に全員が反応すると何の疑いもなく回避行動をとる。そして、全員がその場から離れきった瞬間に雷が落ちた。

 

「サンダー…フォール!!」

「「「「ぐっ…。」」」」

 

4人は直撃を避けたものの、衝撃で吹き飛ばされ地面を転がる。そして上空にいたのは先程探していたフェイトだった。

 

「エリオ。まず、あの時確実に私を落としておくべきだったね。…でも、対応とか作戦は良かったと思うから、しっかり後の事も考えて動くんだよ?」

「は、はい。すみませんでした!」

 

フェイトは模擬戦の最中であるにもかかわらずエリオに指導してそれをしっかりと受け止めるエリオといういかにも場違いな雰囲気が流れる。が、フェイトはエリオが頷いたのを確認すると再度魔法陣を展開させる。

 

「キャロは後ろで前衛2人をサポート。私が道を作るからスバルとエリオで決めなさい!!」

「「「了解!!」」」

 

フェイトは連携の取れた4人を見て微笑むと魔法弾を発射する。

 

「プラズマランサー!!」

「クロスファイヤーシュート!!」

 

フェイトの放った攻撃をティアナは得意魔法で相殺すると、スバルとエリオが接近し攻撃を重ねる。

 

「はぁぁぁ!!」

「たぁぁぁ!!」

「…ふっ。」

 

フェイトは2人の攻撃をバルディッシュで薙ぎ払うと追撃のためにスバルの方へと移動し、大鎌を振り下ろそうとする。

 

「させない!!…フリード、ブラスト・ファイヤ!!…エリオ君も!!ブースト・スラッシュ!!」

 

フリードはキャロの声と共に火炎をできるだけ小さくしてフェイトに放つ。そして、同時にエリオがキャロから速度アシストの魔法を受け取ると、方向転換してフェイトに向かって飛び出す。

 

「くっ…。」

 

フェイトはスバルへの攻撃を中断して回避行動を取りその場を離れると、背後からエリオがフェイトに向かってストラーダを振り下ろす。

 

「でぇりゃぁぁぁ!!」

「…っ!?」

 

しかし、フェイトは咄嗟にその場で回転し、バルディッシュをストラーダへ叩きつけ、鍔迫り合いに持ち込んだ。

その瞬間エリオがティアナに叫ぶ。

 

「ティアナさん!!…今です!!速く!!!」

「分かってるわよ!!はぁぁぁ…ファントムブレイザー!!」

「…なっ!?」

 

エリオはティアナからの攻撃を確認するとギリギリまで引き付けてその場を離脱。そして、その場に残されたフェイトは回避する暇もなくティアナの攻撃が直撃した。そして、爆発が起き、煙が晴れるとフェイトは笑顔で4人を見つめる。

 

「…ナイス連携。私も撃墜だよ。」

「それじゃ、これにて模擬戦終了。結果は隊長達4人の撃墜成功。…ミッションクリアだね。」

「「「「やったぁぁーーー!!」」」」

 

スバル達は隊長達4人を相手に勝てたことを素直に喜びあった。それを見た翔馬達も思わず笑みが零れ、暫くその様子を見つめるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、全員が訓練服に戻り、スバル達は隊長達の前に集合するとあまりの戦闘の激しさに座り込んでしまう。それに対して隊長達はほんの少し額に汗を浮かべているだけで、疲れた様子は微塵も感じられなかった。

 

「それじゃ、今日の朝の訓練終わり。…なんだけど、実は今の模擬戦が第二段階の見極めテストだったんだ。…隊長達から見てどうでした?」

「「「「え!?」」」」

 

なのはの言葉に思わず驚きの声を漏らすスバル達。しかし、そんなことにはお構いなく他の隊長達3人から結果が告げられる。

 

「合格。」

「合格だな。」

「まぁ、合格だ。」

「「速っ!?」」

 

フェイト、翔馬、ヴィータの3人がなのはの言葉に何の躊躇いもなく言い放つと、スバルとティアナは更に驚きの表情を浮かべた。

 

「これだけみっちり訓練やってて、合格できないって方がおかしいだろ。」

「うん。私もいい線言ってたと思うし。それじゃ、これにて2段階終了。」

 

スバル達はまだ現状を理解できていないのか、ポカンとした顔でなのは達を見つめる。

 

「少しは自分達の力に自信持っていいぞってことだ。まぁ、過信は禁物だけどな。…そして、全員は2段階終了に当たってデバイスリミッターを1段階解除する。隊舎に戻ったらシャーリーにデバイスを渡して調整してもらえ。いいな?」

「「「「は、はい!」」」」

 

翔馬は全員の様子を見かねて補足説明をしてから、次の行動を指示するとやっと頭が回って来たのかスバル達は返事を返す。

 

「よし、そしたら明日からの練習は全員モード2を基本形とした訓練になるから覚悟しとけよ?」

 

ヴィータは全員が返事をしたことに対し頷くと、明日からの訓練内容に軽く触れて説明する。すると、何か疑問を持ったのか、キャロが手を上げて発言許可を求める。

 

「どうしたの?キャロ?」

「あの…、訓練は明日からってヴィータ副隊長が仰いましたが…」

 

なのはがキャロに声を掛けるとキャロはたどたどしくヴィータの言葉が本当かどうか確かめようとする。すると、隊長達は微笑んで4人を見つめる。

 

「ここに配属されてからずっと訓練漬けだったでしょ?だから、今日はみんなお休み。」

「そう。私達も今日は隊舎で待機だから皆、街にでも出て思いっきり羽を伸ばしてくるといいよ。」

「デバイスの調整もあるし丁度いい機会だったって理由もあるんだけどな。」

「まぁ、そういう事だから訓練は明日からだ。」

 

なのは達は、スバル達に対してお休みを言い渡すと4人は顔を見合わせてから笑顔を浮かべ、これからの予定の話に花を咲かせるのであった。そして、スバル達4人は隊舎に戻った後、シャワーを浴びて街に出る支度を始めた。ティアナはヴァイスからバイクを借りてスバルを後ろに乗せるとなのはの見送りを受けて街に繰り出す。エリオとキャロは鉄道で移動するようで歩いて駅まで向かい、フェイトはその2人の姿が見えなくなるまで見送り、隊舎の中へと戻った。

 

「今日くらいは皆ゆっくり休んでもらいたいね。」

「うん。何もなければいいんだけど…。まぁ、何かあったらなるべく私達で対処するようにしよう。」

 

なのはとフェイトはスバル達の休暇が途中で切り上げにならないことを祈りながらオフィスへと向かう。その途中で副隊長の2人組と翔馬に鉢合わせた。

 

「あれ、珍しい組み合わせだね?」

「シグナム達3人は外回り?」

 

なのはとフェイトは少し意外そうな顔で3人に今日の予定を尋ねる。

 

「ああ、私はこれから騎士カリムとナカジマ三佐との打ち合わせと調整だ。」

「ナカジマ三佐が合同捜査本部を作ってくれるんだと。」

 

ヴィータはシグナムの言葉に補足を加えるとなのはが首を傾げてヴィータと翔馬に問いかける。

 

「ヴィータちゃんと翔馬君も打ち合わせ?」

「いや、俺とヴィータは向こうさんの戦技指導がメインだ。…俺は打ち合わせの方にも参加するが、それは話が大体固まってからになるだろうな。…ヴィータに至っては最初から最後までの付き合いになるだろうけど。」

「はぁ、全く教官資格なんて取るもんじゃねぇな。」

 

翔馬の言葉にヴィータはため息をついて嫌そうな顔を見せ、それを見たなのはは面白かったのか笑って頷いた。

 

「シグナム。捜査周りなら私も行った方が…。」

「準備はこちらの仕事だ。お前は私の上官で私はお前の副官だ。」

 

フェイトはシグナムに同行を申し出るが一言で一蹴されたため、申し訳なさそうにしてお礼を言うとシグナムは笑ってその場に背を向けて歩き出し、ヴィータもそれに続く。

 

「あ、翔馬君。戦技指導なら私が変わろうか?わざわざ翔馬君が行かなくても…。」

「いや、逆にお前が行くことも無いだろ。エースオブエースが現れたら大騒ぎだぞ?」

「…そう言う翔馬君だって、2つ名あるじゃない…。」

 

なのはは翔馬の言葉に少しだけ頬を膨らませて睨む。それを見た翔馬は苦笑いを浮かべた。

 

「まぁ、戦技教導がメインだけど打ち合わせもあるからな。それに、ロングアーチには身が軽い奴が1人もいないから自由に動ける俺の方でこういう事をして置いた方がインプットも楽だしってことで。」

 

そう言って翔馬はなのはたちにひらひらと手を振るとそのまま現場へと向かう。

 

「う~ん。なんか私達だけ待機ってのもね。」

「翔馬がいてくれればもっと素直に待機ってのも頷けたんだけど…。」

 

なのはとフェイトは同じ隊長クラスである翔馬が働いているため複雑な気持ちでオフィスへと向う。

そして、それぞれが各場所で行動を始めた。

ある者は街に出て今まで溜まっていた訓練の疲れを癒し、ある者はこれから起こるであろう戦いに向けての準備。そして、ある者は新たな人材の育成。ある者は緊急時の対応のために戦闘の準備を。

 

 

 

 

 

 

ーーーそれぞれに行動を開始した機動6課はこれから起こる小さな事件が

                      運命の分かれ道となる事を知る由もなかった。

 

 

ーーーそして、翔馬の運命……いや、この世界の運命が変わっていく分岐点であることも。

 

 

 

 




前書きにも書かせて頂きましたが大変なことに気付いてしまいました…。
今まで投稿してきましたが、一度見直してみると恋愛要素がないという事に気付きました。
(今更かよって話ですが…)
第1話を掲載した時から悩みに悩んで考えてはいるのですが、今になっても
全然ヒロインが決まらないんです…。

その原因というのも、各ヒロインごとにコンセプトを考えてしまって悩んで行き詰ってしまいました。
恋愛要素も深く関わらせていこうと考えているのでこれを取ってしまうことはしたくないのですが…。
こういう時、皆さんはどうされてるのでしょう?
こんなことをするのは素人だからと許して頂けるかわかりませんが、助けて頂けないでしょうか。
ご意見等頂けると有難いです。
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