飛行船に乗り込むと最初に試験のナンバープレートを渡していた人が説明をする。
この人、豆みたいな頭の形してるな(失礼)と思っていたら名前がマーメン・ビーンズさんと言うので驚きだ。
「次の目的地へは明日の8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自 自由に時間をお使い下さい。」
うーん何してよっかなぁー。寝たいのは山々なんだけど安全そうな所見つけてからにしようか。
「ゴン!飛行船の中探検しようぜ!」
「うん!リアラも来る?」
「いいの?行く行くー」
ちょうどゴンとキルアが探索するようなので着いていくことにした。
結果、特に何もなかった
いや本当に何もなかったんだよ。ただ広いだけの何の面白味もないものだった。あのヒソカですらトランプタワー作って壊すを繰り返してたくらいだし。
結局は窓から夜景が見れるソファのある場所に落ち着いた。する事もないからゴンとキルアと喋ってた
そのときに両親の話になったので私から話すことになった。
「って言ってもなぁ、両親のこと知らないし顔を見たこともないんだよね。」
「一回も?」
「うん。顔はいつも隠してたし、聞こうとしてもはぐらかされてた。まぁそうするってことは裏の仕事でもしてたんだろうけどね」
本当に全く知らないのだ。何ならあの人達が本当に親なのかすら分からない。
確証は無いが弟がマフィアに襲われたのもあの人達か裏の仕事で反感を買ったからだとも思っている。
かくゆう私も今はマフィアの護衛などで稼いでいるのだが。
「キルアの両親は何してるの?」
うわ、ついにゴンがキルアのお家事情を聞き始めたよ。さてどうするよキルア
「んー殺人鬼」
「え、いつの間にゾルディックって快楽殺人犯になったの?」
あヤベ。思わず聞き返しちゃった。もういいや隠しておくのも面倒になっちゃった。
「...何で知ってる」
「フッフッフ...聞いて驚け!なんと私がかの有名な『冥界の守護者』なのだぁ!」
「ウソだな」
「事実ですゥ~」
ウソ、本当、ウソ!、本当!と言い合っている最中に急に凄い量のオーラが左斜め後ろから放たれた。
咄嗟に【海の目】を使い、【
その場にいる誰よりも早く振り返るとオーラを足に纏い、逆方向に向かう人影が見えた。
(ヒソカ...じゃないね。一度、ゴンを見逃してるんだ。仕掛けたとしてもキルアか私が一人のときにやるはず。ってことはハンター協会の人、もしくは針が刺さったギタラクルとか言う人。ハンター協会は試験なら襲うかもだけどビーンズさんの連絡も来てないし、そこら辺はしっかりしてるはずだからハンター協会も除外。消去法でギタラクル、目的は疲れてるだろう今を狙った潰しかな)
足に“流”で功防力70にしながら影に向かって走り、上段に蹴りを入れる。しかし軽々と防がれる。
蹴りの反動を利用して下がりもう一度攻撃しようとするが、そこで違和感に気づく。
(この人、反撃しようと思えば簡単に出来たはずなのにしてこなかった。しかもそこまでオーラを移動させてないはずなのに私の【死刑宣告】+功防力70の蹴りを防いだ?つまり強化系か私みたいな念能力による強化。というかその前にこのオーラ見たことあるな。つい最近どこかで...)
そこでようやく影に光がさし、見えてきたのは洗練されたオーラに細い体で筋肉がついている白い髭を生やしたお爺さん─アイザック・ネテロだった。
ピキッっという音が聞こえるかのように動きが止まる。思考速度が上がっているせいで長く感じるがそれどころではない。
(そりゃ防げるじゃん。人類最強よ?ていうか誰よ、ハンター協会じゃないって言ったヤツ。この人以上のTHE☆ハンター協会って人知らないんだけど。あれ?もしかして私凄いやらかしてる?冷静に考えなくてもやってるよね?これで不合格とか嫌なんだけど。取りあえず謝んなくちゃ。どこかで聞いたことがある謝罪の最上級のを──)
この間わずか0.3秒。最適な考えを弾き出し次にした行動は東の小さな島国にて相手を最大限見上げることで謝罪の意を伝える至高の技...そう土下座である。
「本っ当にすみませんでした!!!」
走った勢いのまま床にダイブし、頭を擦り付けながらしたことによって迫力は十分。ネテロも思わずたじろぐほど。
そのまま相手に話される隙もなく一息で弁明を口にする。
「いや、違うんですよ。ついさっき私たちに向かってオーラが放たれてですね。条件反射というか仕事病といいますか体が勝手に動いてしまいまして特に「アイツ会長じゃん、試しに攻撃してみよ~」とかでは決して無くてですね、防衛本能見たいなものが働きまして別にやりたくてやったわけじゃ無くて、それでそれで───」
「い、いやもうよい。分かっておるわ」
ちなみにこの時ゴンとキルアはリアラが消えたと思ったら次の瞬間には謝る声が聞こえてきたので何が起こったのか分からずに動きを止めていた。
いやぁ、良かった分かってくれて。何ならちょっとしたパニックになってたし...あ、ヤバ【死刑宣告】切れた。
ドッっと疲労を感じる。もちろん見せないように訓練しているのでさほど問題ではないのだが疲れるものは疲れるのだ。
ようやく動き出したゴンが「あれー?」と声をあげながらこちらに向かって歩いてきた。
「ねぇネテロさん、リアラ。さっきこっちの方から誰か近づいて来なかった?」
「いーや、知らんな」
「...ワタシナニモシラナイヨ?」
十中八九ネテロさんなんだろうけど言わないでおこう...やめて、そんな目で私を見ないで。
思わず嘘をついた罪悪感でフード被ってしまう。
「年の割に素早いね」
「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ」
ゴンの後ろから来たキルアが言うが、煽るように言い放たれ額には青筋が浮かんでいた。
その歩きで並みの念能力者の全力疾走より速いのはさすがと言った方がいいのか分からないけどね。
「何か用。じいさん最終試験まで別にやること無いんだろ?」
「そう邪険にしなさんな。退屈しのぎにおぬしらワシとゲームをせんかね?」
...いいのか?ハンター協会の会長がゲームなんてしてても。
「くだんな。行こうぜ」
「えー!いいじゃん、やろうよゲーム」
「私はどっちでもいいよー」
正直なところ何もなければゴンに賛成だけど、ネテロさんが何かくれないかな
「ふーむ、そうじゃのう。このゲームに勝てたらハンターの資格をやろう」
「へ?」
まじか職権乱用じゃん。それでいいのか人類最強。ビーンズさんの苦労が伺えた気がするわ
歩き出したネテロさんについていくこと数分、飛行船の一室に到着すると動きやすい格好に着替えルールを説明し始めた。
「次の目的地までにこのボールをワシから奪えば勝ちじゃ。そっちはどんな攻撃も自由!ワシからは手を出さん。」
ふむふむ。念能力は制限ないのかな?と思ったら念文字で『“発”と“硬”はナシ』って書かれてた。“発”はゴンたちの目にも見えるから念の秘匿的にダメ。“硬”は一点集中させればいくら会長でもダメージは入るからかな?
「ただ取るだけで良いんだよね?じゃ、俺から行くよ」
「ご自由に」
「頑張れキルア~」
壁に寄りかかりながら手を振って応援しているとキルアが増えた。
暗殺術の1つ『
それをキルアがやっているので増えている様に見えてるだけで別にリアラが薬をやっていると言うわけではない。断じてない
1...2...3...456...とどんどん増えていき数えるのすら面倒になってきたくらいでキルアが攻撃を仕掛ける。
4、5回ほどボールを狙うがネテロ会長は時には避け、時には受け流すことでキルアの猛攻を掻い潜っていく。
このままでは取れないと思ったのか舌打ちをし、ネテロ会長の軸足を狙って蹴りを放つ。
...あの人、大人気ないな。しっかり“流”でガードしてる。キルアのしてやったり顔が少しづつ歪んでいく。
「いってぇ───!」
「アハハ、やった方が痛がってるよ」
「リアラもやってみ!あのジーサンの足、鉄みたいだから!」
「よーし、次はオレだ!」
キルアのことを弄っているといつの間にかゴンが飛び出していた。
どうやらゴンはネテロ会長に真っ向勝負を挑むようで一直線に走り出した。スピードは悪くはないがネテロ会長と戦うには遅すぎる。
と思ったら会長の目の前に来た瞬間上にジャンプ。油断していた会長は見失い冷や汗を流していた。
「ってぇ───っ!」
ゴンは天井に頭をぶつけ着地した後、痛そうにしていた。二人揃って怪我するって仲良しか!
キルアと同じように攻防を繰り返し、それをネテロ会長が軽く避けていく。
(そろそろかな...?)
『よーし!私が行くぞー!』
「お、ゴン!リアラが行くから代われってさー!」
「わかったー!」
ゴンが戻りつつ何か引っ掛かったのか「うーん?」と唸る。
(ホッホッホ、見せてもらうぞ実力を)
ネテロ会長が声がした方向に意識を向ける。念能力者とはいえ即座に反応し、適格な攻撃を繰り出した少女だ。
念能力者は見た目によらない。果たしてどんな方法でボールを奪うのか、それを楽しみにしていた。
しかし、リアラが着ていたフード付きの黒い布はオーラを纏ったまま動かない。不思議に思いつつも左手にあるボールを少し上に投げ、キャッチしようとするが
「私の勝ちだね。ハンターの資格は自分で取るからいらないよー」
振り向いた先に居たのはボールを手に持ち満面の笑みを浮かべるリアラの姿だった。
ネタバラシすると、
①護衛で子供だからといってナメられることが多々あるのでいつも持っているボイスレコーダーで録音する。
②音を大きくして時間差で再生するように細工をして黒い布を被せておく。
③黒い布に自分のオーラの大半を“周”に使い固定しておく。
④レコーダーが再生され意識が向いたらボールを奪う。
と言った風にゴンたちに説明した。他にやったことといえば──
「気配は消すものじゃなくて紛れさせるものだからね。」
例え“絶”を使ってそれが完璧だったとしても百戦錬磨のネテロの前ではバレるだろう。
あえて気配を消さずに空気のように当たり前に存在するものに擬態させることで気づかれないようにしたのだ。
ゴンが感じた違和感の正体はリアラの声がレコーダーだったことにある。一応、高性能なのだがゴンの耳は聞き分けていた。
「そう言うことだからお先~」
唖然とする空気に耐えきれずボールを返し、そそくさと通路にでる。
適当な場所を見つけ辺りを警戒しながらも眠りについた。
【
具現化系能力。登録した鎖鎌を作り出す。登録できるのは1つだけで作り出せるのも1つだけ。鎌の部分の大きさはオリジナルに左右され鎖部分はいくらでも伸ばせる。破壊されると次に出せるまでに1日かかる
能力はただひとつ。『限りなく壊れずらい』
【
操作系能力。4秒間、身体能力と思考速度を強化。その後疲労が4倍になる。【海の目】発動時のみ使用可能
【海の目】
全系統の習得率が+30%(100%を越えるのは得意系統のみ)。発動時、体力とオーラの消費量が二倍。
オリ主は操作系なので発動時は触媒なしでオーラの支配が可能。(無生物、生物は対象外
これプラスあと1つ。サンズの能力があります
1~4話の試験会場までの道のりは書き直すべきか?
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書き直すべき!
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そのままでもいいんじゃね?
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どっちでも良いから更新しろやァ!
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