Hunter×tale   作:カルカルパッチョ

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キャラが分からねぇ


9話 ※

「皆様、大変お待たせしました。目的地に到着です。」

 

飛行船の中を響くアナウンスで目を覚ます。窓から外を覗いてみれば大きな円柱状のタワーが見えてきた。

 

あそこが3次試験会場?特段、何の仕掛けも無いように見えるけど...ここからじゃ“円”も届かないから中身も分からないなぁ。

 

「うえぇ、なにこれ」

 

出口に向かって歩いていると異臭と同時に赤黒い液体が広がっているのが目に入った。その液体は二つの人()()()ものの頭部から流れていた。

 

...うん!キルア君は何処かな?ちょっとお話しようか!まぁ降りれば居るんだろうけど!

 

大方、会長に勝てなくてイライラして殺っちゃったのかな?ヒソカはもっとうまくやるだろうし他の人はボコりはしても殺しまではしないだろう。

 

飛行船から降りてみれば特にこれと言った仕掛けがあるようには思えないただの石で出来た場所だった。

 

“円”を使おうとしたときビーンズさんから説明の声が耳に入る

 

「ここはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんで、3次試験会場のスタート地点でもあります。」

 

「試験内容としては生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間。頑張ってくださいね!」

 

説明が終わりビーンズさんが飛行船に乗り込んだと同時に離陸し、スタートの合図が聞こえる。

 

外壁に窓は一つとしてなくただの壁で特別なルールもない。『三日以内に下へ降りる』だけ。これは勝ちましたわ

 

「窓なんか無くてもこのくらいの取っ掛かりがあれば一流ロッククライマーなら難なくクリア出来るぜ?」

 

タンクトップ姿の筋肉質な男がどんどん下へと降っていく。

 

でも絶対に正攻法ではないよね。念能力者を除いて外壁からいけるのロッククライマーだけってそんなの試験にするはずがないもん。

 

まぁ私はその裏技で行く気まんまんですけど!正攻法で行ってなにが楽しいのさ

 

「ん?」

 

遠くからする気配に耳を澄ませれば「ゲ、ゲ」と不快に感じさせる声が聴こえてくる。

 

飛んで来たのは人の面、鳥の翼などちぐはぐな見た目に不気味な声を出す魔獣だった。

 

(ナイスタイミング!あれに決ーめた)

 

「あ、オイ!リアラ!?」

 

レオリオの制止を無視し、複数いるうちのトゲが付いていない一匹の背中に向かって落下する。

 

「おっとと...あっぶなー」

 

背に着地したときに多少揺れたがバランスを取り直した。【デスサイズ】を発動させ服の下に“周”をした鎖鎌を出す。

 

ロッククライマーの叫びをBGMに自分が乗っていない魔獣の首を全て落とし、動きを止める。鎖部分で魔獣と私を固定しておくことを忘れずに!

 

「ほらほら、早く上に登ったほうが良いんじゃない?多分あいつらまた来るよ」

 

「ヒィ...ハァハァ、あぁ分かった。感謝するぜ...。」

 

魔獣をみて過呼吸気味だった呼吸を整え、男は上に登っていった。流石はロッククライマー。少し焦りながらも数分もかけずに上まで登りきった。

 

さーてせっかく私の体長の10倍はある魔獣を見つけたんだ。これを利用しない手はない。

 

「ハッハッハー!それでは皆さーん!御武運をー!」

 

スパッと最後の一体の首を切り落とせば、翼の動きが止まり落下を始める

 

巨体が空気抵抗を受けているお陰で自分一人で落ちるよりも安定してるのだ。

 

あとは簡単!魔獣が地面に叩きつけられる瞬間に──

 

ドォォン

 

ジャンプするだけさ!はー楽な仕事だった。

 

ここだけの話、実は私師匠に休暇もらって受験してるんだよね。だから早く終わってほしいのに三日も暇とはこれいかに。

 

まぁ帰ったらどっちにしろ貯まった仕事地獄なんだけどね。休暇を休暇として使えるのはありがたい

 

塔の外周をぐるっと回ったけど見つかったのは扉とその上に仕掛けられた監視カメラくらいだった。

 

試験官がいると思ったんだけど当てが外れたね。しかたなく監視カメラに向かって話しかける。...端から見ればヤバいひとだよね

 

「あの~すみませーん!外壁から降りてきたんですけどー」

 

『あーハイハイやっぱいると思ってたぜ。ん?つーことは...まァいっか。ほらよ』

 

扉が開くとタワーの一階には大きな空間が広がっていた。

 

『406番 リアラ。三次試験通過第一号!所要時間7分32秒!』

 

ハハッ10分切ってやがる。どうせ皆は中から行くだろうから暇だね。ヒソカやギタラクルとかもこんな面白味の無いことなんてしないでしょ。

 

それじゃあおやすみ~

 

 

 

********************

 

 

 

『─────次試験通過第二号!所要時間6時間17分』

 

おっ遂に2人目が来たね。さぁて誰かなー?前半聞こえなかったけど面白い人だといいな

 

「へぇ君が一番だったか♠️」

 

...ワタシナニモミテナイヨ、ウン!きっとさっきのアナウンスは何かのトラブルなんだろうね!ピエロなんて目の前に居ないさ!

 

再び目を閉じて寝る準備をすると、居ないことにされたのを察したのかトランプが投げられる。ご丁寧に“周”をした状態で。

 

「あのね、こっちはわざわざ休暇取ってハンター試験しに来てるの!あんたにかまってる場合じゃないんだよ!」

 

「休暇で来てるなら遊ぼうよ♥️」

 

「うるせいやい!戦う気分じゃないっていってるの!ていうか話し中なのにトランプ投げんな!」

 

コイツ...本当に嫌い!お話し中は攻撃しないって言うのが暗黙のルールでしょうが!

 

無視しようとしても全部“周”されてるから出来ない上に念能力かと思うと避けるしかない。いっそのこと戦ったほうが楽なのでは?

 

布の中に鎌だけを具現化し、鎌には“周”を施しトランプを切り裂いて前にでる。この程度の“周”なら楽に対処出来る。

 

距離が離れても大丈夫な放出系と違って威力が低い。それでも自身の強化は意外と出来ているから強化系に近いけど強化系ではない。

 

トランプも“凝”を使って具現化したやつじゃないのも確認済み。残るは特質、変化、操作だけど特質は強化から一番遠いからナシ。

 

ってなると多分変化系か。“発”がどんなのか分からないから面倒くさすぎるんだよねぇ。

 

「ねぇ賭けをしない?」

 

「いいよ♦️何を賭けるんだい?」

 

即答かい...まぁいいけどさ。内容は──

 

「5秒間身動きが出来なくなったら負けでハンター試験中の間、一つだけ願いを叶えるってのは?」

 

「OK、いいよそれで♣️」

 

承諾したってことはその手段があるってことだよね。拘束系の念能力もしくはその技術があるってことかな?

 

鎌を力が入るように握り直し、足をオーラで強化することでヒソカとの距離を詰める。

 

私は相手を操作する系の念能力は持ってないから脳震盪による気絶を狙う。隙を作るためにスピードを生かし、四方八方から攻めていく。

 

上から、下から、鎌の動きに身を任せ流れるように攻撃を繰り出していく。時には足を使って顎を狙い、フェイントを交えながら攻防を続ける。

 

対するヒソカもトランプに“周”を使い、攻撃を捌きながらトランプを投げたりすることで行動の選択肢を減らして対応しやすくされる。

 

幸いにも一方的に攻めれているがフルスロットルで動いたせいで残りの体力を考えるとやはり短期決戦が望ましい

 

ヒソカが距離を取ろうとする。遠距離になると攻撃手段が激減する。

 

目を青くした矢先のことだったので必死に距離を詰めるために前足を踏み出す。が、意思に反して体が動かない。

 

「ごーお」

 

ヒソカの声が耳に届くと同時に目に“凝”を使う。すると薄く自分の周りに膜が張っていることに気づく。

 

「よーん」

 

膜は何層にも重なっていて、一つ一つが壁や床に刺さったトランプと繋がっている。力任せには千切れない。

 

「さーん」

 

【海の目】に変え、【デスマーチ】を発動させる。それでも少し動く程度で破壊までは至らない。

 

「にーい」

 

「はぁ、ここまでか...」

 

「いーち」

 

【海の目】でオーラを操作。オーラの支配権をヒソカにしたまま耐久を減らし脆くする。ゼロと口から発せられる前に膜を破り、目線を前に向けたまま手に持った鎌を後ろに引く

 

“隠”によって隠していた鎖がヒソカを拘束する。【海の目】による無機物操作で複雑に絡め合わせたことで強度をあげた。

 

 

ヒソカの念能力は

 

①私がどれだけ引っ張っても取れなかった『吸着性』

 

②おそらく攻撃の時につけられたのにすぐには動きを阻害しなかったから『伸縮性』

 

ってな感じかな?

 

 

考えている内に5秒が過ぎ、ヒソカがおとなしくなる。鎖はそのままで話しかける

 

「フフフ、やられたよ♠️」

 

「いえーい私の勝ちー!お願いは『ヒソカの方から私に関わらないこと』ね!」

 

パチンと指を鳴らし鎖鎌を消す。指を鳴らすのは何でかって?雰囲気作りに決まってるでしょ!

 

よし!ヒソカに関わられなくなったことだし暇潰しするかー。コイツ以外に基本怖いやつ居ないし。

 

 

 

─少女暇潰し中...─

 

 

「あ、来た来た。おーいゴン!キルア!クラピカー!」

 

残り1分になったとき出口から出てきたのは土埃をつけ、ボロボロになった3人だった。

 

「リアラ!?無事だったの?」

 

「我、守護者ぞ?自分すら守れずに他人なんて守れないよ!ところでレオリオ知らない?まだ来てないみたいなんだよね」

 

「リアラ...レオリオは...」

 

え?何でキルアはそんなに悲しそうな顔してるの?ていうかレオリオのこと知ってるってことは途中まで一緒だったんだよね?

 

もしかして、と思うと自分の顔が暗くなるのがわかる。クラピカでさえも放心したような顔をしてるし、やっぱりレオリオは...

 

「いやーイチかバチかだったな!」

 

「私の気持ち返せチクショウ!」

 

しっかりと後ろからレオリオが出てきた。心配して損したじゃないか!キルアは腹を抱えて笑いやがって!

 

ゴンたちはトンパと一緒で多数決の道で最後の分かれ道が『5人で長くて険しい』or『3人で短く簡単』を選ぶ。

 

時間が無かったから『長くて険しい』だと間に合わなかったんだけど、ゴンの提案で『長くて険しい』から入って『短く簡単』へ壁を壊したらしい。

 

『タイムアップーー!』

 

クラピカの説明が終わったとき丁度、時間切れのアナウンスが響いた。

 

『第3次試験 通過人数26名!内1名死亡』

 

ありゃ、誰か通過したけど死んじゃったのか。死んで合格よりも死なずに再挑戦のほうが絶対良いのに...

 

扉が開かれ外に出る。私はここを通るのは2回目だけど体力は全快してるからね。

 

外に待っていたのはパイナップルの頭をした試験官だった。

 

「諸君!タワー脱出おめでとう。残る試験は第4次試験と最終試験のみ」

 

「4次試験はゼビル島にて行われる。それにあたってクジを引いてもらう」

 

どこかから、「クジ?何のために?」と声が聞こえてくる。確かに何を決めるためにクジを引くんだろう。

 

その答えはすぐに帰ってきた

 

「──『狩るもの』と『狩られるもの』だ」

 

そして気づいた。ロッククライマー通過してないじゃん...




今さらだけどUndertale要素が今のところプロローグのみなんですが。大変だぁ

1~4話の試験会場までの道のりは書き直すべきか?

  • 書き直すべき!
  • そのままでもいいんじゃね?
  • どっちでも良いから更新しろやァ!
  • その他→感想などで案を送ってください
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