飛行船が離陸してから数分。船内にアナウンスが響きわたる。
『えーこれより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第一応接室までおこし下さい。』
『受験番号44番の方。』
あ、ヒソカが呼ばれた。きっと番号順だろうから私は一番最後だー。なんか病院の呼び出しを思い出すなぁ。
にしてもなぁ、面接にいい思い出なんて無いんだよね。容姿を見せれば足下見られて侮られるし、たまに居るのは同じく雇った護衛が力の差も見分けられない雑魚だったりするのが一番面倒。
あ、別に私は年齢偽ってるとか念能力で見た目変えてるなんてことはないよ?“念能力者は見た目によらない”なんて言うけど実際そんなの多くはないし。見た目で油断させるのは私もしてるから警戒はするに越したことはないけどね。
見た目で油断させると言えばオーラを一般人並にする技ってなんて呼ばれてるか聞いたことないんだけど──
『ハーイ!知らない人はハジメマシテ!知ってる人はコンニチハ!リアラの師匠であるホロウだヨ~!』
『ボクの正体はまた今度、あの子が楽しくお喋りしてる間に、このボクが面接をダイジェストでお届けしちゃうヨ!』
『面接で聞かれたのは注目している人、一番戦いたくない人の2つ。それぞれ順番に①②で表すヨ!』
44番、ヒソカ
①→99番 ②→405番
99番、キルア
①→405番 ②→191番
191番、ポドロ
①→44番 ②→99番405番406番
294番、ハンゾー
①→44番 ②→44番
301番、ギタラクル
①→99番 ②→44番
403番、レオリオ
①→405番 ②→405番
404番、クラピカ
①→405番44番 ②→誰でも
405番、ゴン
①→44番 ②→99番403番404番406番
406番、リアラ
①→99番405番 ②→44番
『こんな感じかナ!詳しく知りたければ原作をどうゾ!それでは皆様、また来世~!!』
──うんやっぱり、カレーと鍋は至高の料理だと思う。ただしシチュー、テメェはダメだ。
「さてと...」
面接を手早く終わらせ、ゴンを探して飛行船内を出歩く。探索などには念能力を使わない方が楽しくて良いものだ。師匠も“便利すぎるとツマラナイものだヨ?”って言ってたし多分間違いない。
途中レオリオと会ったので一緒にゴンのいる場所へと案内してもらい、無事たどり着くことが出来た。
ゴンへの要件は、4次試験中に何があったのかだ。あの時、確実に何かがあったと思わせる程に前と後の雰囲気がちがった。
その事を聞くと悔しい気持ちを全面に出しながらも語ってくれた。
第4次試験中、ゴンがヒソカの隙をついてプレートを奪ったあと(ヒソカの隙をつけるのも凄いけど)、油断して他の受験者にプレートを取られたらしい。その受験者がたまたまヒソカの
『ボクを殴ることが出来たら受け取ってあげる♥️』と言ったという。
それを聞いたあと、私はいった。
「(ヒソカに目をつけられて)ご愁傷さまです」と
─────────
──────
────
「最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。」
飛行船から降りた後、ガラガラとホワイトボードを引いて言い出したのは皆さんご存知のネテロ会長である。
最終試験のクリア条件はとてもシンプルで一回勝てば良いだけ。武器あり、反則なし、『まいった』を言わせれば勝ち。ただし、相手を殺した場合は即失格。
最終試験を受けられる回数は試験の成績と印象値で決まり、面談で組み合わせが決定されたらしい。まぁ私は4回もチャンスあるし大丈夫でしょ。
最初は、ゴンVSハンゾー。ハンゾーはTHE忍者って感じの人である。
パッと見、ゴンよりハンゾーのほうが強い。忍者と言うだけあって気配にも敏感なようでゴンが気付かなかった後ろを
「それでは始め!」
合図と同時に素早くかけだすゴン。大方、速さで翻弄しようと言うのだろう。しかし、並の人より速い程度ではハンゾーにとって遅いと感じるくらいだ。
実際、すぐに追い付き当て身する。あれってみんなが想像する以上に難しいからね。なんか...こう、うん。感覚だけでやってたから分からんわ。
倒れ込んだゴンをむりやり起き上がらせて再度脳を揺らす。気持ち悪さから吐いているがハンゾーが手を抜く気はないようだ。ずっと冷たい目で見下ろしている。
ハンゾーが「まいったと言う気はないか?」「言った方が楽になる」「今終わらせれば次の影響もない」「意地を張っても良いことない」「差は歴然だ諦めろ」と様々な言葉を投げ掛けるがゴンは確固として『まいった』という一言を言わない。
結果、何度も何度も脳を揺らされ続け気力も血反吐も出なくなるほど時間がたった。
「フフッ」
小さく笑ってしまった。レオリオにでも聞こえていればそれこそ激昂していたかもしれないが聞かれてないので問題ない。それでも笑わざるを得ない
だってゴンの心は折れてない。ここまでされて揺るがない意思なんて早々見れるものじゃない。それに対してハンゾーの方は少しだけ揺れている。他人が気付くほどではないが、戸惑い、焦り、そんな感情が目に出ている。
客観的にみれば追い詰めているのはハンゾーなのだろう。だがこのルール下なら追い詰めているのは逆なのだ。折れない方が勝つ。ならばどっちが勝つかなんて一目瞭然。
「いい加減にしろよテメェ!俺が代わりにブッ飛ばしてやるぜ!」
「...見るに堪えねぇならきえろよ。ここからもっと酷くなるぜ。」
ゴンの為にレオリオがキレて前に踏み出すが1対1ゆえに黒服の男たちに止められ『今手を出せば失格になるのはゴンの方』と言われれば動けなくなる。
そしてどれだけやっても折れないゴンにハンゾーはついに上から体重をかけ、左腕を後ろへと回させる。
「腕を折る。本気だぜ、言っちまえ」
「 い や だ !!」
バキッと抵抗したゴンの腕から音がなる。ゴンは悲鳴をあげるが、痛みのあまり声にならず、その様子を見たレオリオも握りこぶしを作る。
「さぁ、これで左腕は使い物にならねぇ。」
床に倒れるゴンにハンゾーが冷たく事実を突きつける。受験者の一部は「本当に折るとは...」など呟いているが本気で拷問するならまだ甘い。
「クラピカ、リアラ、止めるなよ。あの野郎がこれ以上何かしやがったら...ゴンにゃ悪いが抑えきれねェ...!」
「止める...?私がか?大丈夫だ、おそらくそれはない」
あらお二人とも血気盛んじゃん。私としてはゴンに勝って欲しいからもちろん止めますけども?クラピカも変な言い方やめてくれ...つまりは『私も行くから止めれない』ってことでしょ!?
そんな時、ハンゾーは徐に片手だけで逆立ちをして目を閉じる。ゴンに絶対に勝てないという気持ちを与えるためだろうか?さらには自分語りを始め、床につく指の本数を減らしていく。
しかし、そこで黙っているゴンではない。持ち前のタフネスでゆっくりと起き上がり少しだけ後ろに下がる。ここでもハンゾーは目を閉じているので気づかない。
「悪いことは言わねェ...負けを認めな!(キリッ」
効果音が入ると同時に目を見開く。そのままゴンの蹴りがクリーンヒットォ!反応できなかったハンゾーは顔面にモロに受け、べちゃっと床に転がる。
やはり長いおしゃべりのおかげで立ち上がれるほどには回復したよう「よっしゃあゴン!!行け!殺すのだ!」...レオリオよ分かってると思うが殺すと負けだぞ...
「まぁわざと蹴られてやったわけだが...」
「うそつけ──!!」
レオリオがここにいる全員の心の声を代弁してくれたわ。お前、ちいさな声で「ぁ...」って言ってたの聞こえてたからな!蹴られたことで出た鼻血を手の甲でぬぐうが、涙が少し流れているのも見逃さないぞ!
「この対決はどっちが強いかじゃなくて『まいった』を言うか言わないかだもんね!」
「分かってねーぜお前。オレは忠告してんじゃねぇ。これは命令してんだぜ?」
「もっと分かりやすく言ってやる。脚を切り落とす、二度とつかないようにな。」
「それは困る!!」
「「「は?」」」
「脚を切られちゃうのはイヤだ!でも降参するのもイヤだ!だからもっと別の方法で戦おう!」
「なっ...てめぇ自分の立場分かってんのか!?」
今まで散々、殴られ、蹴られ、腕も折られているのにそこで『イヤだ』と言えるふてぶてしさよ。ほら、空気が変わってもうゴンのペースになった。
「勝手に進行すんじゃねぇよ!舐めてんのか!?その脚マジでたたっ切るぜコラ!」
「それでもオレは『まいった』なんて言わない!そしたら血が出て死んじゃうよ?」
「ム...」
「そしたらそっちは失格になるんだからお互い困るでしょ?だから考えようよ」
ふふっ...ダメだ抑えきれない...だってみんなからも笑い声聞こえてくるもん!なんでわざわざ自分を傷つける相手に向かってそんなことが言えるのかわからん。
そんな空気のなか、苦し紛れにハンゾーの仕込みナイフがゴンの額に突きつけられる。切れ味は抜群で、額から血が流れる。
「やっぱりお前は何もわかっちゃいねぇ!お前は死んだら次はないんだぜ?かたや俺は来年また再挑戦すれば良いだけだ。俺とお前は対等じゃねぇーんだぜ!?」
「・・・」
誰も何もしゃべらず、静寂に包まれる。
「...何でだ?...たった一言だぜ?...それこそ来年また挑戦すればいいじゃねーか!」
「命より意地のほうが大事だっつーのか!?そんなことでくたばって本当に満足か!?」
「...親父に会いに行くんだ。親父はハンターをしてる。時間はかかるかもしれないけど、きっと会えるって信じてる。」
「...でも、もしここで諦めたら...一生会えない気がする...だから退かない」
「退かなきゃ死ぬとしても...か。」
「...『まいった』オレの負けだ。オレにお前は殺せねぇしお前に『まいった』と言わせる方法も思い付かねぇ...負け上がりで次にかける。」
まぁ、そうだよね...私でも“念”なしで言わせる方法が思い付か「そんなのズルいよ!」...な、い?
「ちゃんと2人でどうやって勝負しようか決めようよ!」
「フッ...バカか!?テメーはどんな勝負でも『まいった』とは言わねぇんだからこうするしかねぇじゃねえか!」
「だからってこんな風に勝っても全然うれしくないよ!」
「んじゃどーすんだよ!」
「だからそれをかんがえようよ!」
「あ~~つまりはこうか?『俺は負ける気だがもう一度真剣に勝負し、その上でお前が気持ちよく勝つ方法をともに考えよう』っーことか?」
その言葉に純粋なひとみと笑顔をもってしてゴンはハッキリ答える。
「うん!」
「アホか───!!!」
ハンゾーのアッパーカットがきれいに決まり、そのままゴンは気絶した。
「会長さんよ。アイツが起きたらきっと合格を辞退するぜ?そしたらこの後の試合は全部、無駄になるんじゃねぇか?」
「...心配しなさんな。ゴンは合格、本人がなんと言おうともそれだけは変わらぬよ」
「なるほどな。それ聞いて安心したぜ。」
ゴンが黒服の協会の人に医務室へ連れられ、場所が空くとすぐに次の試合の二人が出てくる。
「第2試合、クラピカVSヒソカ!始め!」
開始と同時にクラピカが駆け出す。手には木刀3つがひもで繋がった武器をもっている。
対するヒソカもトランプを投げて牽制...遅くね?念能力者ならあの10倍は速く投げられる。まぁそれでも充分、脅威ではあるのだが...もしかしてクラピカも目をつけられてる?もしくは品定めだろうか?
とんでくるトランプを避けつつヒソカを間合いに捉え、クラピカが猛攻を繰り出すが軽く回避したりトランプで受けている。...トランプに“周”をしていないのに木刀を受け流せているのだから素材が違うのだろう。
しかし、クラピカの攻撃も数秒たったくらいでヒソカが攻撃にうつることで防御に徹するような構えに変わった。
やはりヒソカは手加減しているようで、それでもクラピカがギリギリ捌けるような攻撃を繰り出す。クラピカは木刀でガード出来ないところは身を捩って回避するが、少しずつ切り傷が増えていく。
このままではダメだと思ったのかクラピカが攻勢に出る。一本目と二本目を手にもち、腕を振るう。もちろんトランプで防御されるが、勢いよく振るったことで三本目がヒソカの左からとんでくる。
それすらも後ろにのけ反ることで回避したヒソカだが、クラピカは次の手を打っていた。二本目を防御した腕を三本目とのひもを引っ掛け、右手で力を込めてひっぱる。
ぐんと少しだけよろめいたヒソカにクラピカの左こぶしが入った。追撃しようとは思わずすぐにひもを解いてバックステップで後ろへと下がる。
その一連の行動にヒソカは恍惚とした笑みを浮かべて一言。
「うーんイイネ、合格。」
ヒソカがゆっくりとクラピカに近寄る。クラピカも警戒するがヒソカは間合いの一歩手前で止まる。
「────。『まいった』」
ヒソカが何かを話したあと、すぐに降参する。クククッと喉をならして笑い、場所をあける。クラピカも下を向きながらではあるが、同じように場所をあけた。
「さてと」
「第3試合、ハンゾーVSリアラ!それでは始め!」
次は私の番だ
色々忙しくて投稿出来ませんでした。今後、不定期更新になると思いますm(_ _)m
1~4話の試験会場までの道のりは書き直すべきか?
-
書き直すべき!
-
そのままでもいいんじゃね?
-
どっちでも良いから更新しろやァ!
-
その他→感想などで案を送ってください