Hunter×tale   作:カルカルパッチョ

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14話

 

ゾルディック家。一家丸ごと暗殺者のヤベー奴ら。幼少期から暗殺術を仕込まれ、子供ですら一瞬の内に大人を殺すことができるほどの力を持っている。

 

これを踏まえてこの光景

 

「キルアの...兄貴!?」

 

なんでゾルディックの長男が三男と一緒にハンター試験受けてるんですかね?

 

そんな衝撃的な場面にいる私は思い出した。自分の一番、大嫌いなあの野郎との会話を───

 

『ししょー、なんで今さらハンター証取りに行くの?無くても普通に稼げてるよ?』

 

『ハンター証って便利じゃん。自分の力を示すのにも使えるし。』

『まぁ、もう一つ理由があるんだけどね。それは...』

 

『それは?』

 

『──今年がめっちゃ面白いことになるからだよ』

 

 

あんの野郎ォォォォォ!!!!!!!

 

リアラは激怒した。

かの邪知暴虐のヤツを除かねばならぬと決意した。

リアラにはヤツの言っている意味は解らぬ。

しかし、ここまで大変なことになるなら言えよと顔面に一発いれたくなった。

 

師匠の満面の笑みを思い浮かべ、嫌悪感たっぷりの表情をしているとふと耳に入った何の感情も含まない声。

 

そう言えばみんなお話してるんだった。師匠への怒りで聞いてなかっt

 

「え?まいったな、あっちはもう友達のつもりなのか。でもやっぱり殺し屋には友達は必要ないから───」

 

「───よし、ゴンを殺そう。」

 

...Way?

 

あっ、いや言ってたわ。『殺し屋には友達なんて必要ない』って。つまりは...

 

『殺し屋(キルア)に、友達(ゴン)は必要ない』

・ゴンの中ではもう友達

 →よっしゃゴン殺そ

 

うん、完璧に理解した。発想飛びすぎじゃね?殺すのはやり過ぎじゃん。せめて遠ざける程度にしとけや。

 

私の考えも届かず、イルミは協会役員に針を投げてさしゴンの居場所を言わせた。そしてそのまま扉まで歩いていく。

 

まあ、ゴンを殺させるわけがないよね

 

布の中にある“髑髏の面”を取り出し、そのまま顔につける。向かう先はイルミの進行方向、つまり扉の前。私以外にもクラピカとレオリオが立ち塞がりゴンの元への障害となる。

 

イルミも私が『リアラ』としてではなく『冥界の守護者』としていることに疑問を抱き、足を止めている。

 

「困ったなぁ。オレは仕事で使うから必要なんだけど...ここで殺すと俺が落ちてキルが合格しちゃうね。」

 

本当に困ったと言いつつ無機質な表情は変わらないまま考える素振りを見せる。やがて、名案をおもいついたように手をたたき「そうだ!」と口にする。

 

「まず合格してからゴンを殺そう!」

 

なるほど、合格してしまえば例え会長を殺しても取り消されないって会長自ら宣言してたからね。

 

実際、イルミが確認をとるがルール上問題なしと返される。

 

「分かったかいキル。俺と戦って勝たないとゴンを助けられない。でもお前は友達なんかより今オレに勝てるかどうかの方が大事だから戦えないよね?」

 

この場にいる誰よりも禍々しいオーラと殺気でキルアを威圧する。キルアからは大量の冷や汗が吹き出し、確実に冷静には見えない。

 

「オレは教えたよね?『勝ち目のない相手とは戦うな』って。そしてお前の力じゃオレを倒せない。」

「そこから動いても、オレの手が触れても戦いを開始する。止める方法は...わかるな?」

 

ゆっくりとキルアの頭に向かって左腕が伸びていく。レオリオの「気にせず戦え」という声も冷静さを失っているキルアには届かない。

 

「『まいった』オレの.....負けだよ」

 

「...あーよかった、これで戦闘解除だね。はっはっはゴンを殺すなんてウソさ、キル。でもこれでハッキリした。」

「お前に友達をつくる資格も必要もない。」

 

赤子をあやすようにキルアの頭にポンポンと手をのせてから、イルミはキルアから離れる。それを見計らい、レオリオとクラピカはキルアの所に駆けつけて声をかけた。

 

私は近くにいたヒソカの視線にたえながらもちょっとした疑問を解消するためにイルミにむかった。

 

「タダ働きはごめんなんじゃ無かったの?」

 

「タダ働きじゃないよ。キルを帰らせるっていう報酬があったからね。」

 

「あっそ。それで、ここのはわざと?」

 

自分の額を指さしそう伝える。

 

私がキルアをオーラで威圧したときとイルミが威圧したとき。どっちもキルアの額から他人の念が発動するのが見えた。

 

きっと条件に反応してキルアの脳に暗示をかけるものだろう。あのゾルディックが気づかないわけがないのでイルミの念能力である可能性が高い。

 

「うん、わざと。キルを守るためなんだから手を出さないでよね。」

 

「出さないよ」

 

念能力者とそれ以外では雲泥の差がある。オーラを纏った拳がかするだけでも死ぬ可能性があるんだから守るためと言えばそうなんだろう。

 

「で、そっちはどういうつもり?」

 

「何が?」

 

「それに決まってるだろ」

 

私の仮面を指でさして言う。

 

「その仮面、『依頼を受けないとかぶらない』って言ってたじゃん。」

 

「受けたよ。私が依頼した」

 

「...ふーん、お前がそこまで言うのも珍しいね」

 

「それは...ね。初めて会った、師匠以外の“赤”だったから。」

 

「?...まぁどうでも良いけど」

 

どうでも良いんなら聞くなよ。次の試合のレオリオとボドロが前に出てきたので視線を向ける。

 

協会役員が合図を告げる前に塞ぎこんで座っていたキルアがおもむろに立ち上がり体をボドロへと向けていた。

 

「レオリオVSボドロ 始め!」

 

試合開始とともにキルアはボドロの背後に瞬時に移動。そのまま心臓の位置にむかってナイフより切れる腕で貫いた。

 

血が吹き出し、ボドロの命が終わる。リングに残ったのは呆然とするレオリオと血を滴らせるキルア。その光景に全員の動きが止まり、唯一動いていたキルアは扉から外に出た。

 

バタンという扉の閉まる音でようやく正気を取り戻した協会役員が試合の中止とキルアの失格を告げた。

 

「ふむ、ではハンター証の受け渡しと説明会を開くので講堂に集まってくれるかの?」

 

会長の一声で一部はボドロの死体を気にしながらも役員に連れられ全員が講堂へとむかう。

 

そう言えばハンゾーとゴンはもう起きたのかな?

 

そう思いながらも役員の人が講堂の扉を開くと、なんとそこには椅子にドヤ顔で座るハンゾーがいた!

 

なんだ、ちゃんと手加減できてたのか。ならよかった。

 

身長が低いことを加味して前の方に座ると通路を挟んで右斜め前にイルミが座った。マジかコイツ。すごい邪魔なんだけど、嫌がらせ?

 

ゴン以外の受験生が席に着いたことを確認し、会長が口を開く。

 

「ゴンは今起きたところでサトツから説明をうけとる。ここに来るまでの間、何か質問とかはあるかのぉ?」

 

「それじゃあキルアのことで一ついいか?」

 

「私も、同じくキルアのことについて言いたいことがある。」

 

レオリオ、次いでクラピカと立ち上がり『キルアの不合格は不当である』と申し立ての声があがる。

 

それぞれの言い分をまとめると、

 

レオリオは『キルアがボドロを殺すことで自分を助けた。ならば不合格になるのはオレの方では?』とゴンVSハンゾーのときに言われたことを持ち出して言った。

 

クラピカは『イルミとの対戦中、キルアは暗示をかけられ自らの意思で行動できない状態にあった』と失格は妥当ではないとのこと。

 

「ふーむ、一応言い分はわかった。じゃがの...」

 

バン!

 

会長が何か言おうとしたとき、音を立てて開かれる講堂の扉。開いたのはまぎれもなく数分前まで気絶していたゴンだった。

 

サトツさんから説明されたのか怒りをにじませながらイルミのもとまで一直線に向かい、ゴンの方をチラリとも見ないイルミに口を開く。

 

「キルアにあやまれ」

 

「...あやまるって何を?」

 

純粋に分かってないのか無表情なのに驚いてるように見える。不思議ー

 

「そんなことも分からないの?お前に兄貴の資格ないよ」

 

「?...兄弟に資格がいるのかな?」

 

「友達になるのだって資格はいらない!」

 

その言葉と同時にゴンがイルミの腕を掴んだまま空中に投げる。腕力すごぉ。

 

ただ流石ゾルディックと言うべきか音を立てずに着地。そこでようやくゴンの方を向き、次に掴まれてる腕を見る。

 

ゴンが思いきり力をこめているのかイルミの腕からミシミシよりビキバキといった本当に折れそうな音が聞こえる。これを(イルミが腕に“絶”しているとはいえ)念なしでやるのだからビックリだ。

 

「キルアのところまで案内して。キルアを連れ戻す」

 

「まるでキルが誘拐されたみたいな口振りだな。あいつは自分で出ていったんだよ。」

 

「お前らに操られてるんだから誘拐されたも同然だ!」

 

ゴンのキルアを連れ戻す発言に私は思わず天を仰いだ。マジかぁ...キルアはポテンシャルはイルミを凌ぐって言われてるから大事に育てられてる。そんな我が子を精々知り合って数日の“友達らしい”が連れ出すなんて怒らないわけがない。

 

「その事についてレオリオ、クラピカから申し立てがあってのぉ。ちょうど議論しておったのじゃ。」

 

ここで誰も口を出せない雰囲気で会長が割って入る。いやまじで助かった。まだワンチャン取り戻せる。

 

クラピカとレオリオは後から来たゴンに言い分を説明、もしくは再確認のように言葉にする。

 

「まあ全て憶測にすぎん。催眠をかけたとする根拠も乏しく、殺人を指示した言動もあったわけではない。レオリオvsボドロはレオリオ優勢じゃったしあえて手助けする場面じゃなかったろぅ。」

 

「──そんなことはどうでもいい」

 

...え、どうでもいいの?マジ?

 

「それよりもキルアが望まず、人殺しをさせてるとしたらお前を許さない」

「その時はお前らからキルアを連れ戻して二度と会わせないようにするだけだ。」

 

あ、イラっとしてる。イルミは意外と家族思いである、方向性はぶっ飛んでいるけど。もう会わせない、なんて言われたら思うところはあるだろう。ついでに興味もわいてるっぽい。

 

イルミが“隠”も使わずに少しオーラを集めた手で触ろうとする。オーラを本能的に感じ取ったのかゴンは腕を離して下がり、私は“周”をした鎌をぶつけて鋭い視線を送る。

 

「取りあえず、キルアの不合格は変わらんしおぬし達の合格もまた変わらん。」

 

「それでは説明会を開始します。」

 

周りが無言になったことを確認するといち早く会長がきり込むのは凄いなと思える。単に早く終わらせたいだけかも知れないけど。

 

ビーンズさんによってハンター証の説明、及び協会のルールも話す。話しおわったあと「それでは失礼して...」と前置きをしてから

 

「ここにいる7名をハンターとして認定致します!」

 

そう声高に宣言した。

 

その後ゴンはイルミに問いただしキルアの実家にいくようだ。レオリオとクラピカもそれについて行くらしい。

 

私は師匠のこともあるし、遠慮するよーと伝えようとしたときだった。無表情黒髪ストレートによって爆弾を落とされたのは。

 

「あ、そうだ。『冥界の守護者』は父さんから招待しろって言われてるから来てね。伝えたから」

 

...ナンテイッタ?

 




ハンター試験おわった後の展開に迷いまくってる

ゾルディック編終わったらサンズとキャラでそれぞれ書こうと思ってるんだけどどっち先読みたい?

  • サンズ視点!
  • キャラ視点!
  • 作者に任せるわ!
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