Hunter×tale   作:カルカルパッチョ

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3話 ※

鬱蒼とした木々の中、私とサンズは迷っていた。

 

「ねぇサ...エイル」

 

「...なんだよ」

 

「こういうのって執事とかが案内してくれるものじゃないの?」

 

「あぁ、そうだな。わざわざ道を外れて「探検しようよ!」とか言い出すバカがいなけりゃな...バカがいなけりゃなぁ!」

 

「だよね、やっぱりおかしいよ!何で執事は来ないんだろ?」

 

「こんなに言っても入らないお前の耳のほうがおかしいぜ。なんだ?飾りかその耳は?」

 

なんかサンズがぶつぶつ言ってるけどよく分かんな~い。

 

そう、もうかれこれ3時間も歩き続けて、頭上には満月が浮かぶほど夜も深くなっていた。この無駄に広い敷地のせいで。

 

「あ、柵にあたった。」

 

「おぉようやくか。よっしゃこれに沿って進m─「よしひきかえそう!」おい待てバカ、動くなアホ、『最悪な目に会わされたいか?』」

 

そこまで言われちゃ仕方ない。なんなら目の前に白骨出されてるし、青骨にも貫かれてる。やりすぎでは、これ動いたら死ぬが?

 

そのあとすぐに青骨が消され動けるようにしてくれた。かわりに服を掴まれズルズルと引きずられている。

 

「ねぇ服伸びちゃうんだけどー」

 

「・・・(*サンズははなす気がないようだ)」

 

「それ止めてくんない?あと服掴むのも。」

 

「・・・(*サンズははなす気がないようだ)」

 

「なに?『話す』と『離す』でかけてるの?誰が上手いこと言えっていったよ!」

 

いつものジョークは凍るほどすべるのにこういう時だけ上手いのは何なのだろうか?あと本当に止めてほしい。

 

本気で抵抗すれば抜け出すのは簡単だ。だけどサンズの貧弱ぼでぃに対して抵抗すると骨しかないスケルトンが骨折することになるから下手に動けない。

 

服が伸びないようにサンズと同じスピードで進む以外とれる方法がなかった。

 

 

 

しばらく柵にそって進んでいるとようやく道が見えた。

 

「ぬけたぁ~!」

 

ボクが大声をだし、サンズは疲れたようなため息をこぼす。同情するように肩に手を置いたら振り払われた。なんでだ?

 

あとなんか赤髪のなんか...うん、キミ個性的な髪型しているね!

 

「でもそんな君もいいと思うよ!」

 

「テメェは初対面に対して意味が不明な言葉を言うのヤメロ」

 

「気のせいかも知れないけどこっちって個性的な人多くない?あっちも負けてないけどさぁ。」

 

「中心に近い方が濃くなるのは当たり前だろ」

 

「それもそっか。」

 

結局、執事の人には分からない話になり女の人の顔には困惑の表情が浮かんでいた。

 

「貴方たちが執事室に電話をしてきた侵入者?」

 

「電話?オレらは電話なんてしてな...あー、それきっとアイツらだな。」

 

「その侵入者ってゴンって名乗ってる黒髪の子たちのこと?」

 

「そうね。容姿は言われなかったけどそんな名前だったはずだわ。じゃあ貴方たちはいったい?」

 

「オレらはイルミ・ゾルディックに呼ばれた『冥界の守護者』だ。証明手段は...今のところゾルディックとはオレらの623戦中256勝271敗96引き分けとかでどうだ?」

 

執事の人もボクたちの証明の仕方に苦笑を漏らし、次の言葉をだした。

 

「失礼しました、イルミ様のお客でしたか。しかし、執事室の許可なく入庭することは出来ません。ですので守衛室の電話から許可をいただいてください。」

 

「あー、まぁそうだよな。許可なく来たってことはオレたちも不法侵入者ってことだもんな。行くぞリアラ。」

 

「えーもう少...あ、いや行く。行くからぁ!ちょ、首掴むのは反則ゥ!」

 

くすぐったくて力が入らぬぅ。へにょと脱力して引きずられるボクを見た赤い髪の執事が笑った気がした。

 

ははは、そんな君には『冷蔵庫に入った賞味期限切れの食材で腹を下す呪い』を授けよう。苦しむがいいわ!

 

呪詛を言葉にしていると不意に体を浮遊感が襲う。言うまでもなくサンズの『shoot cut』の能力だ。

 

「ぐぇっ!」

 

その一瞬の浮遊感とともに視界が文字通り()()()()()。ついさっきまで鬱蒼とした木々に囲まれていたのに今は『試しの門』と守衛室が目と鼻の先にある場所にいる。

 

もうちょっと優しく下ろしてくれてもいいのでは、と思うところもあるけど口には出さない。出したら確実に何かされるから。

 

サンズが守衛室を覗いてもあの時の人(ゼブロさんというらしい)はいない。ついでに言うとゴンたちまでいないので電話番号も分からない。

 

しかし、そんなときに救世主が現れた!

 

「お、あんたらそこで何してんだ?」

 

なんと緑のハチマキをした男性が『試しの門』を開けて守衛室に来たのである。

 

これは好機とサンズが事情を説明し、電話を借りる...前にこっちを見て一言。

 

「俺が電話してるあいだ頼むからおとなしくしてろよ?...振りじゃねえからな?」

 

「わかってるって!」

 

「頼むぜ...ほんと」

 

サンズは疲れたように首に手を当てながら守衛室へと歩いていく。もー信用ないなー。

 

これでも3年...4年?の付き合いはしている。そんなに念を押さなくてもわかってるよー。

 

 

 

 

 

 

 

ビキッ

 

執事長らしき人から入庭許可をもらい、ようやく行けると思ったらキャラがいなかった。

 

その事実に浮かぶ血管はないのに頭に青筋が浮かんだ。

 

「オイ、アイツはどこ行った」

 

「ヒッ...し、使用人の家のほうに...」

 

サンズの滲み出る怒りの波動に体を縮ませながらも使用人の家へと案内する。

 

門を開き、せっかく案内に来てくれた執事に「遅くなる」と断りを入れてから使用人の家へと歩を進める。そして家にたどり着いた。

 

「それでね~──げ、サ...エイル...」

 

そこにいたのはゴンたち3人と仲良く話すキャラの姿だ。

 

「よぉ、すまねぇなコイツは用事があんだ。持ってくぜ。」

 

「エイルもゴンたちとはな...え、なんでボクの前に手を出してるの?あ、いたい。イタタタタタタタタタ!」

 

キャラの顔面を掴む、いわゆるアイアンクローの形にしながら森まで引きずり、再び『近道』をつかう。

 

そんなサンズがキレた状態でも「意外とサンズの手って大きいんだね」と言える辺り肝がすわりすぎている。

 

たどり着いたのは壁で囲まれた空間。監視カメラもなく、スイッチを入れれば蛍光灯が視界を明るくする。

 

「え、キレてんの?うわ、この程度でキレるとか...カルシウム足りてないんじゃない?」

 

その言葉とともにたまった鬱憤と怒りを晴らすため腕を振り上げる

 

「『最悪な時間の始まりだ』」

 

戦いの火蓋が切って落とされた。

 

ゾルディック編終わったらサンズとキャラでそれぞれ書こうと思ってるんだけどどっち先読みたい?

  • サンズ視点!
  • キャラ視点!
  • 作者に任せるわ!
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