「冗、談ッ、キツい、て...!」
散乱するホネ、ホネ、ホネ。倒れ伏したキャラの目の前にはスッキリした様子のサンズ。
乱れた呼吸をととのえる間にサンズが指を鳴らせば周りにあったホネは元から無かったかのようにその場から消える。
ゆっくりと呼吸を戻し、最後に大きく息をして呼吸をととのえる。
「まぁ、今日はこのくらいにしといて上げるよ。良かったね。」
「そりゃありがてぇことだな。オラさっさと行くぞ。テメェのせいで朝になっちまった。」
「ちょっと待ってて、今ワープしたら吐きそ...待って?何で近づいてくるの?止まろ?ね?待って待って待ッ────」
サンズに腕を掴まれ浮遊感が体を襲う、と同時に腹から込み上げてくる酸っぱい液体。飲み込もうとするも耐えきれずに吐いた。
「おえぇぇぇぇぇぇ...」
サンズとの戦いの中、重力操作で胃と頭の中をシェイクされた。結果、嘔吐にまで達したのであった。
待ってって言ったじゃん!何で?日頃の恨み...ボクなんか悪いことしたかなぁ!?
ギロッと目付きを鋭くしてサンズを睨み付けると「テメェが悪いこと以外したことあんのか?」とケンカを売ってきた。
取りあえず「ハァ~?ありますけどォ~?」とだけ返す。そもそもさらっと心読むなよ。人間辞めてんな。あっ人間じゃなかったわ。
「心の中読むとか、犯罪じゃん。プライバシーの侵害!覗き魔!変態!性欲魔神!」
「誰がテメェみたいなガキに欲情すんだ?」
「フリスクにはしてんじゃん」
「.........................ハッ!(*「フリスクと比べるとか笑わせんな」という顔だ)」
「挽き殺すよ?殺るか?お?」
「おいおい、出来ねぇことは言うもんじゃねぇぜ?テメェの攻撃は全部
「出来ますけどぉ?そもそも─「エイル様にリアラ様ですね?」─ん?」
言い争い中に横やりをいれられ思わず威圧しながら向いたところにみえたのはスーツに身を包む執事の姿だった。
いつまで経っても来ず、来たと思ったらずっと話しているボク達に主をなめられてると思ったのかもしれない。キレてるかも知れないがそれを一切外に出さないのは流石といっていいだろう。
「ご歓談中失礼かとは思いますがシルバ様の命によりお迎えに上がりました。執事長のゴトーと申します。これより本館へとご案内致します。」
それに対してサンズは「あぁ、待たせて悪かったな」と言いつつボクの首根っこを掴んでくる。それを払いのけ、歩き始めたゴトーの後ろにつく。
数分ほど歩く(他人から見ればそれ以上の速さだが)と大きな家、というか本“館”と言うだけあってデカイ建物が正面にみえてきた。
玄関を通ったあと、ゴトーの案内により客人用の一室へと連れられてきた。
「食事の準備が出来次第、お迎えに上がりますのでそれまでご寛ぎください。」
そう言うと腰を90度に曲げ、お辞儀をして扉から出ていく。...足音しないやつ執事も全員出来るようにしてるのか、と思いつつ気配が遠ざかってくのを感じてすぐに部屋の物色を始める。
ゾルディックがするとは思えないが情報の流出は怖いので“円”を使いながら部屋中をまわり、壁に耳を当ててたりする人影はない。
更にコンセントなどを中心に聞き耳をたてている可能性があるところを片っ端から探っていく。
それも無いことが確認できた今、やることといえば───全力でぐうたらするだけだ。
え、なに。もしかして何か、ないしょ話でもすると思った?残念~何もしませーん。本拠地でするとかマジで言ってる?
確かに確認できる限りでは情報が出ることはないのはわかった。けどここを何処だと思ってるの?ゾルディックだよ?
そう、ここはゾルディック。情報特化の念能力者もいるはずだ。そんな中で重要な話をしようものなら狭い集落並みの話の広がりかたをするだろう。
だから話をするにも注意しながらしゃべらなければいけないのだ。それでもどうなるかは分からないので大人しくしているのが一番───だけどボクが大人しくしてると思う?
「──ねぇ、エイル。」
「あ?なんだよ。」
「いや、『なんだよ』じゃなくてさ、助けてくれない?」
サンズの目がチラリとこちらに向けられる。それも一瞬で手元の本へと目線は戻され、
「良いかリアラ?オレは今忙しいんだ。周りが見えなくなるぐらい集中しなけりゃ出来ないほどにな。」
「相棒のピンチよりもトランプタワーを優先するヤツが何処にいるんだよ!」
「ここはオレに任せて先に逝け!」
「お前に任せる敵は前じゃなくて後ろだ!ていうか力つっよ!お前ら、絶対強化系だろ!ここまで嫌がってるんだから分かれや!」
「すみませんリアラ様。エイル様の命により
「全然不本意そうじゃないじゃん!顔が嬉々としてますけど!」
まぁ大人しくしなかった結果、ボクは着せ替え人形として連れていかれる運命にあるのだけれども。もちろんそんな運命は嫌なので全力抵抗である。
別に何かやらかした訳ではないけど、「そういえばつい仕事着で来ちゃったけど正装じゃなくて良いのかな?」と言ったのが発端である。
何故そんなことを言ったか分からないが今すぐその時の顔面を殴りたい。
その言葉を聞いたサンズが「そういえばお前もフリも正装持ってねぇな?いっそゾルディックに任せれば良いんじゃねぇか?」とのたまいおった。
結果、おもちゃを見つけた執事の女性陣に連れ去られる寸前である。さっきからサンズに助けを求めるも借りたトランプでコロッセオを作り始めた。それどうやって作ってるの!?
「ねぇ、待って。大人しくしてるから!今までのことも謝るから!着せ替え人形だけはやだぁ!」
「あぁ、支払いは後で振り込んで置くから思う存分にやってくれ。」
「「「御意!」」」
「返事いいなぁ!ヤメ、ヤメロォォォ!」
抵抗むなしくボクは部屋を後にした。
ゾルディック編終わったらサンズとキャラでそれぞれ書こうと思ってるんだけどどっち先読みたい?
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サンズ視点!
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キャラ視点!
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作者に任せるわ!