「お食事の準備が整いました」
そんな声が聞こえた時、神か仏かと思った。心なしか後光もさしていた。いや、実際はゴトーさんだったけど。
素早く着替え直し、逃げるようにその場から離れる。後ろを向くとめっちゃニコニコした執事たちがいた。その様子にげんなりしつつもゴトーについていく。
通された場所は食堂だった。ただし、とてつもなく広いがな!
ただ食事に呼ばれたわけじゃないだろう。毒殺とかが目的なら笑えないがタダ働きはしない主義なのでないはず...
正直言って散々邪魔してきたボクとしては殺ってきてもおかしくはない。せっかくあの時死なずに済んだのにまた毒とか止めてほしい。
運ばれてきた料理は豪華かつ美味しそうでにおいだけでご飯が食べれそう。いやー本当に見た目通りおいしいなぁ、いっぱい食べれそう──猛毒が入ってなければ...
耐性あるとはいえまったく効かないわけじゃないよ?サンズは毒もエネルギーに変えられるし、師匠は毒無効もちだし...あれ周りに化け物しかいないな?
※ゾルディックの毒を食べて耐えられるだけで充分化け物なことには気づいてない
一口食べても残念ながら知らないものだったから効果がどの程度か分からない。なので耐性をつけるためにもゆっくり食べていた。
めっちゃ美味しいのに少しずつしか食べれない拷問を文字通り味わっていると、いつの間にか話し合いが終わってた。まぁ取引とかはサンズの方が向いてるから元から任せてるけども。
「─で、仕事の内容はどうなったの?」
「キルア坊っちゃんの護衛だとよ。期限は『念の四大行』の
「『念の習得』までってことは念能力への対抗手段なしに戦うのを阻止すればいいのかな?習得後は経験値つませるために放っておくんだろうなぁ...」
「まぁ、どうせ
部屋に戻る前に依頼内容の確認をする。依頼人が何を望んでいるのかを理解して実行するのが出来るヤツだ。
危機感を持ってほしいならギリギリまで引き付けよう。
傷付けさせたくないのなら全ての可能性を排除しよう。
力が欲しいなら誰にも負けない武器をあげよう。使いこなせるかは別として。
元々は“何でも屋”として世界をまわっていたのだ。目的のためなら何でもするさ。
「報酬は?」
「『いつもの』だろ?ゾルディックで見つからないなら何か別の物で代替えするしかねぇだろうな。」
「...だよねー。あとは時の流れに任せるか...かな。...ホロウのおかげで目処は立ったし。」
っと、話してる間に部屋に着いちゃった。サンズはまたトランプを借りてタワー状に重ねていく。...何だかんだで満喫してるよね。
「トランプタワーとかやってることヒソカと同じじゃん。やめてくんない?」
「そう言われてもオレはそのヒソカとかいうニンゲンをしらn...「初対面のヤツに対して、ソイツが強いと思ったら股関を滾らせながら迫ってくる戦闘狂。ピエロのメイクしてる。戦闘に関しての変態。」..............................」
スペードのトランプをもつ手が空中で止まる。直後、一部出来上がっていたタワーを崩し、“周”をした一枚のトランプが壁に突き刺さる。
「...何してんの?」
「いや、ハエがうるさかったから少し...な。もしかしてそのヒソカっていうニンゲンはトランプを武器にしてんのか?」
「思い出したくないから聞かないでくんない?」
「おう、ワリィな」
そう言ってもその声色は申し訳ないと思ってるようには聞こえない。その事に舌打ちしつつ今度ヒソカにあった時は強いヤツとして教えてあげようと思った。
──そんなこんなでボクは今、キルア君の前にいます。
依頼されたからには護衛相手にも報告する義務があるのでキルアの場所を聞いたら『独房』に入れられているとのこと。
独房というものについて悪いイメージしかない...というか良いイメージ持ってる人いる?って感じだからババ抜きしたら、負けた。
で、案内に連れられ来てみたら太った人がキルアを鞭でうっていたので軽く引いた。
ちなみにキルアは手首、足首を鎖でつながれ上半身裸の至るところにムチ打ちの跡が赤くなっている状態である。うわ、痛そうー(小並感)。
「かくかくしかじかでボクが護衛することになったよ!やったね!」
「いやわかんねーし、そもそもお前誰だよ!」
「忘れちゃったのね!一つ屋根の下(部屋は別)で夜をともに(ゴンも一緒)過ごしたのも、あの夜のこと(ネテロ会長とのゲーム)も全部お遊びだったっていうの!?(お遊びである。)」
「キル...お前...」
「知らねーよ!!おい、兄貴!ちげぇからな!?声は似てるけど、本当にコイツのことなんて知らねぇし、見たこともねぇんだって!」
「ひどいわ!あんなにも激しく(会長とお遊び)してたのに!」
「お前もう黙ってろよ!」
つーか、このデブ...んん゙、失礼。横に出た贅肉の人はキルアのお兄さんなんだね。名前は確か...ミルキ=ゾルディック。強そうには見えないけど念を習得してるし、弱くは無いんだろうなぁ。
報告するついでに
「では改めて。この姿では初めまして。ボクはリアラ。前職は何でも屋で今は『冥界の守護者』の相棒をやっているものさ。今回はアイツの代わりにボクがキルアの護衛をやるよー。顔が違うのは...ほら、キルアの兄だってやってたじゃん。あんな感じのをしてたんだよ。」
念能力で顔を変えていたので嘘はついてない。
「つまり、顔は変わってるけどリアラなのは間違いないんだな?」
「うん、そうだね。例え顔が変わってもボクはボクだよ。」
「それで...やっぱり、俺が『雇い主』みたいな感じになんのか?」
ん?どうだろう。雇い主自体は『シルバ=ゾルディック』として入ってるし、報酬もそうだけど...
「んー、一応そうなるのかな?ボクは雇用主の一人として考えてるけど。」
「それじゃあやだ。」
やだ?今、ヤダって言った?
突然の拒絶に頭が追い付かないまま、キルアは哀しそうな表情を浮かべながら話し始める。...どこかの場面と記憶が重なる。
「俺はさ、ハンター試験の時には言ってなかったけどリアラとも友達になりたいんだよ。」
言葉が出ない。友達になりたい?ボクと?
「でも雇い主だと友達になれないじゃん。昔、『俺が雇い主だから友達になれない』って言われたことがあったしな。」
『誰もボクと友達になってくれないんだ。』
頭に浮かんだのは見たこともない場所にきたとき、優しく手を引いてくれた親友。思えばあの親友も立場に振り回されて友達がいなかった。
「だから雇い主と雇われる人じゃなくて」
『だからモンスターとニンゲンじゃなくって』
かつて異質な目のせいで疎まれ、排斥されて、嫌われ者だったボクにかけられた言葉が
「俺と友達になってくれないか?」
『ボクと友達になってくれない?』
目から出た水が頬をつたう。
何度も見たあの夢。頭に響く『Gルート』とやらを防ぐために動き続けた。
FRISKに伝えようとした。
殺すために必要な武器を隠した。
モンスターに襲わないように呼びかけた。
Sansに『セーブ&ロード』の存在を教えた。
FRISKの中に入ってPlayerの行動を止めようとした。
結局なにも変わらなかったから世界を壊したのに
全部ムダだったからこの世界に逃げ出したのに
大切なモノを守りたかったからケツイでバリアを抜けたのに
事故でSansが来たから目的地を探しても
心の中で見つからないで欲しかったのに
止められなかった罪を背負って我慢していたのに
あの時と同じように溢れる涙と嗚咽を抑え、あの時と同じ言葉を紡いだ。
あぁ、アズに会いたいな...
『*ケツイがみなぎった。』
もはや自分でも分からなくなってきたから原作開始前のを書くためにしばらく更新止まるかも。すまぬ...
ゾルディック編終わったらサンズとキャラでそれぞれ書こうと思ってるんだけどどっち先読みたい?
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サンズ視点!
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キャラ視点!
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作者に任せるわ!