こちらに来て数年間、聞かなかったアナウンス。
こっちに来てから二度と聞くことはないと思っていた誰かも知らない声。
『ケツイ』は
Charaは『Playerの思い通りにさせないようにする』という目的を成さずに逃げ出したのだから『ケツイ』を持つ資格すらないのだと。そう思い込んでいた。
実際『ケツイ』のこもった攻撃も、今まで出来ていなかった。結果、つい先日のサンズとの
しかしそれは『ケツイ』をもつ資格がなくなったのではなく、単にバリアを抜けるために全て使ったからなくなっただけであって、新しく決意すれば回復するものだった。
そして『ケツイ』が無いのを念能力で補って暗殺などの仕事をこなしてきたのだ。『ケツイ』を得た今、元の能力より高くなっている。
8636回。Gルートの
オーラ、『ケツイ』、実戦の経験値、この3つが揃った今、どれだけ戦えるのか。どこまでいけるのか──
「──というわけで力試しを...何してんの?」
「ちょっと待て。今『ケチャップとマヨネーズの混合液体による人間の味覚への影響』についての本を読んでんだ。」
「ただのオーロラソースの活用本だろ。」
ようやく借り物なのか分からない難しそうな本をしまい、こちらに目を向けた瞬間少しびっくりしたような表情でおどけたようなうごきをした。
「お、なんだようやくか?ずいぶんとお寝
「...は?」
「オイオイ、キレんなよ。沸点低すぎか?」
「キレてない!ってそうじゃ無くて、ちょっと出掛けてくるってのを言っとくべきだと思って。」
「ン?どこに行くんだ?」
サンズが怪訝な表情でこちらを見つめる。なに、依頼放り出して遊ぶとでも思ってんの?そうだとしたら心外なんだけど。まだ3桁までしかしてないよ?
「いや、テキトーにそこら辺まわって地域の治安維持活動に一役かってあげようと思ってね。」
「...ほどほどにしとけよ?」
「分かってる分かってる。」
ボクが何をしようとしてるのかも言葉から察し忠告をしてきたが、せいぜい正当防衛程度でしか戦わないから多分大丈夫だろう(オーラ使わないし)。
『決意』をいだいた少女は動き出す。もう一度親友と会うために。
同時に歯車も動き出す。誰にも知られずゆっくりと。
くらいくらいひかりをのみこむふかいやみ
ありえないそんざいがからだをふるわせ
こうふんにもだえながらめをひらく
くちからもらすはかんきのことば
「『
ふかくふかく
おちていくのはきょすうのうみ
つぎのじっけんがたのしみだ
この後からが本番
ゾルディック編終わったらサンズとキャラでそれぞれ書こうと思ってるんだけどどっち先読みたい?
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サンズ視点!
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キャラ視点!
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作者に任せるわ!