Hunter×tale   作:カルカルパッチョ

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大晦日だー!

過去編、というかサンズがキャラを信じた理由とサンズの秘密。



6.5話 ※

 

これからする事が楽しみなのか嬉しそうに走っていく背中を見えなくなるまで眺める。楽しそうにしているがキルアの護衛というのに外に出れるか、ということまでは考えていなさそうだ。

 

この世界のオレ、サンズは()()()()()()()()()()()()()

 

これだけ聞くと他の二次創作に似たものがあるって言うだろうな。だが、安心しろよ。オレはまた別だ。

 

オレのは『他のサンズの記憶を持っている』だけだ。あとかろうじてplayerの存在を観測できるくらいか。本当に微かに感じとれるだけだが。

 

オレが持ってる記憶は3つ。『ホラーサンズ』『マーダーサンズ』そして『エラーサンズ』だ。あ?ろくなヤツがいない?あらゆるAUがろくなもんじゃねぇだろ。by error

 

記憶は曖昧になってはいるが、能力とかは覚えている。もちろん目的も。性格は...まぁ、そのうち思い出すだろ。

 

そんでもってこの3人...文字通り3's(サンズ)ってか?\ツクテーン/。おっと今はジョークの話じゃなかったな。

 

まぁ3人分の記憶があったせいで3倍、キャラ...ニンゲンのことを疑ってたわけだ。

 

今は信用してるがな。信用した理由はいくつかあるが一番はあれだな。そう、あれはこっちに来てから1年半ほどたった時のこと──

 

 

 

********************

 

 

 

 

世界を渡って1年。ホロウと出会った。

 

その1年間ずっと何でも屋をやっていた訳だが、その何でも屋ってのはカモフラージュ。実際はもっとヤバいことをやってたがあえて内用は伏せさせてもらう。

 

あぁ、どれくらいヤバいかは言えるぜ?一番ヤバかったのはマフィアの一勢力ぶち壊すとかだな。まぁそのせいで追われもしたが念の修行にもなったし今考えれば良かったと思ってる。

 

そのマフィアの報復ってのが『対象を見つけ次第、多数VS少数を仕掛ける』というものだ。もちろん有象無象が増えたところでキャラとオレに届くわけがない。

 

しかし残念ながらそう簡単にはいかなかった。ホロウと会ってから知ったことだがこの世界には“念”というものが存在した。

 

だからだろうな。どこにいっても、どれだけ痕跡を消しても、どんな時間でも3日に一度は襲撃してくる。それも追跡系の念能力だと考えれば理解できる。

 

それが分かってからは少なくとも10以上はいる敵の内、指揮している偉そうなやつを拷問し、情報元を即殺した。

 

敵の襲撃率は格段に下がり、数も少しずつではあるが減ってきたときであった。

 

その時も襲撃してきたやつら

 

「はぁ今日も終わった終わった。」

 

「(24...25.....26?おかしい...最初に見たのは27───!)キャラ!まだ「遅ぇよ!」...!」

 

「がはっ──!?」

 

“絶”の状態から背後に現れた男にキャラが反応するも態勢が間に合わず攻撃を受ける。受け身を取れなかったキャラは地面に転がる。

 

「あ?ダメージが少ねェな?とっさに“練”したか?つっても意味ねェがな。」

 

男の言う通り、せいぜい転がった衝撃でできた切り傷程度で完全に無防備だったわけではない。が、何か様子がおかしい。ダメージは少なく済んでいるはずなのに頭を抱えて起き上がる様子がない。

 

「そう!これが俺の能力『地獄より(memory call)』!俺が触れた相手は~かつて死んだ相手に憎しみの言葉を言われるのさ!しかも親しかった人ほど明確に聞こえる!この能力で何人も殺してきた!そしてお前らもそう...死ねェ!」

 

能力が決まったことに気が大きくなったのか声高らかに自分の能力をさらけだす男。こんなにマヌケなやつにしてやられるとは最悪な気分だ。

 

こういう雑魚でも初見殺しの能力で簡単に人を殺せるから念は怖い。本当に...嫌になる。

 

使い馴れたボーンアタックを地面から出し、腹を貫いて動けなくさせた後、体の中に骨を生み出し内蔵をぐちゃぐちゃにする。

 

これもこっちに来てから知ったことだが、骨で貫いてからなら人の内部にも骨を作れることが判明した。

 

それはさておき、うずくまった状態でブツブツとうわごとのように呟いているキャラに近づく。...よく聞くと何かに謝っているようだった。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい──」

 

何に謝っているかは分からない。ただ、男の話がもし本当なら今見ているのは...

 

オレはそのまま言葉が続くのに耳をかたむけた。

 

「愛されたのに憎んでしまってごめんなさい

信じられたのに裏切ってしまってごめんなさい

止められたのに前進してごめんなさい

親友なのに切り裂いてごめんなさい

約束したのにやぶらせてごめんなさい

ごめんなさい、ごめんなさい─────」

 

誰にあやまっているかの推測は当たった。オレはエラーサンズの記憶でキャラとアズリエル王子が親友、もしくは家族に近い関係だったのを知っている。そしてそれがあのクソ花のもとだったことも。

 

約束したのにやぶらされたのはサンズ(オレ)

親友なのに切り裂かれたのはアズリエル(フラウィ)

止めたのに前進されたのはアンダイン(勇者)

愛したのに憎まれたのは...おそらくだがトリエル()

 

そして信じて裏切られたのは───

 

ここまで思考して、やめた。

 

いまだに謝り続けるキャラに向き合い、

 

 

「オォラァ!」

 

 

──全力で頭突きをおみまいした

 

覚えたての“凝”で行った頭突きは効果バツグンだったらしく、無防備な頭に衝撃を受けたキャラは「は?...え?」と理解できずに目を瞬かせるだけになっていた。

 

そんなキャラの胸ぐらをつかみ、こう言ってやった。

 

「いいか?どんなに謝罪しようが、どれだけ償おうがテメェのしたことは変わることも消えることもねぇし、許すこともねぇんだよ。」

「本当に申し訳なく思ってんだったら生きろ。そしてその命が終わる時まで苦しめ。それがテメェに出来る贖罪だ。分かったな?」

 

「へ、あ...え?」

 

「 分 か っ た な ? 」

 

「ぉ、おーけー...」

 

「よし、じゃあ帰るぞ。ったく面倒かけやがって」

 

「(めっちゃツンデレ感あるな...)」

 

「なんか言ったか!?」

 

「ナンデモナイヨー!」

 

 

 

********************

 

 

 

そんなこんなで今は信用はしてる。アイツから聞いた話によるとplayer操られてたらしいしな。

 

「そうだろ?見てるよなplayerども?テメェらの思い通りになんてさせねえ。せめてこの世界ではハッピーエンドを迎えてやるぜ。」

 

player達の気配に気づいたのはハンター試験からだ。どうせこう考えてるのも見ている、いや()()()()()んだろ?

 

干渉するなんて許さねぇ。オレが止めてやるよ。

 

そう思いつつサンズは懐からケチャップを取り出した。

 





ところでゾルディック編終わったらでサンズ視点とキャラ視点で分かれるんだけどどっちを先に読みたいですか?
サンズ視点は『冥界の守護者』としての仕事。
キャラ視点は主人公組といろいろやっていくつもり

片方書いたら片方書かないなんてことはないので面白そうな方をどうぞ。
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