1ヶ月ぶりですね。モチベが上がってると言いつつこれだよ。
結局、雑魚しか来なかったので戦闘シーンはカットー!...と言うわけでやってきました天空闘技場!
なんと“天空”闘技場というくせに~空に浮かんでるわけじゃなくてただ天を突くように高い塔だからというだけなのだー!その階層数驚異の200階!体術と一緒にお金も貰えることから別名『野蛮人の聖地』。このことからゴンとキルアにはぴったりとも言えるのだぁ!
...このテンションきっつ。やめよ。
はい、ボクたちは今天空闘技場に来てるよ。
「おいゴン、格闘技経験五年って書いとけ。普通より早く上がれるから。」
「まー試しの門を開けられるんだから普通にそれくらいはあるよねー。」
面倒な作業をすませ、早速入場。ゴン、キルア、ボクはそれぞれ闘技場の中へと入っていく。ここで勝ったり負けたりを繰り返して稼いでいたら出禁をくらいかけたのは良い思い出だ。
なお、手続きは偽装が通るし、偽名も通るので結構ガバガバである。まあ、キルア達みたいに偽装しても実力がなければ即敗北するから問題ないんだけども。
「ここが『野蛮人の聖地』、天空闘技場だ。」
そこで行われていたのは殴る蹴る何でもありの戦いというよりも喧嘩に近いもの。複数あるフィールドを取り囲むようにして作られた観客席からは「いけー!」「そこだー!」といった歓声や、一部を称える黄色い声援、逆に恨めしいヤツがやられて「よくやった!」「お前は俺らの希望だー!」といった声も聞こえてくる。コロッセオ形式で行われるそれは傍観者からすれば気持ちの良いものなのだろう。
とはいえさすがに無法地帯というわけではなく、控え室から自分の番号と一緒に相手の番号が呼ばれ、フィールドへと向かうことになる。
なお十階までは控え室は二つあり、そのそれぞれから一人づつ呼ばれるので一緒に向かってちょっと気まずい...なーんてことはない。どちらも入り口からの距離は同じため、普通に歩いていてもバランスよく別れることが多い。
あ、言い忘れてたけどキルア、ゴン、ボクの順番で登録したから番号はそれぞれ2054、2055、2056番である。同じ控え室にいるからキルアVSボクなんてことはないしね。
控え室に入った瞬間、中の全員の意識がこっちに向けられる。ハンター試験の時に似たような感じで、すぐに興味を失ったようにもとの向きに戻した。
『2055番、1973番の方。Eのリングへどうぞ。』
「あ、オレだ。」
「行ってらっしゃーい。」
「ゴン、お前試しの門クリアしたんだろ?なら思いっ切り押してみろ。」
「押すだけ?」
「ああ。俺の予想だと...まぁ、とにかく行ってこいよ。」
「?うんわかった。」
そう言って控え室を後にするゴン。ありゃ分かってないな。
次いでキルア、ボクの順番で呼ばれ、それぞれリングに上がる。ゴンの相手は太ってはいるけどそれなりに筋肉も付いてる感じの大男。ゴンの2倍くらいありそう。
「それでは始め!」
でも子供だからっていう理由だけで舐めてるし、すぐつけあがるザコ。レオリオより体格はいいけどありゃ伸びないタイプだ。
「余所見か?余裕だな嬢ちゃん。」
キルアの相手は...正直言ってビミョー。でも体つきから考えると武術の腕はまあまあかな。当たるのがキルアじゃなければ50...いや60階は行ったかも。
「ぐっ...この!」
おっゴンの相手が仕掛けた。でも大振りの攻撃ですぐに懐に潜り込んでー、一押し!
それだけで面白いぐらいに飛んでいって壁に激突。おいおい、死んだわアイツ。
ゴンは自分の手のひら見つめて驚いてるけど2トン押す力あったら人なんて簡単に吹っ飛ぶに決まってるじゃん。どれだけ重い人でも0.2トンにも満たないんだから。
「何なんだよテメェ!今戦ってんのはオレだぞ!こっちを見ろよ!くそッ...どいつもこいつもオレを見下しやがって!オレはこんなにも努力してんのに!何でオレがこんな目にあわなきゃいけねぇんだ!くそがくそがくそがァ!!!」
「うるさいなぁ」
始まってからずっと当たらない攻撃を繰り出してる男がやけくそで飛びかかってきたところをしゃがんで回避。そのまま地面に手をついて顎を狙った蹴りを決める。
「怒って冷静さを失ってる時点で三流だよね。ただの喧嘩屋みたいだったから貰えるものもないっぽいし。」
ぐらりと音がつきそうなくらいきれいに倒れ、ピクピクと痙攣したまま動かない。その光景を最初から見ていた観客は息をのみ、すでに興味がないかのように他のところに目を向けたことに戦慄した。
「(元々、ここに来た目的も護衛ついでに武術を学ぼうと思ったからだし...この前はお金儲けのためだけだったからそういうの見れてないんだよねー。)お、キルアも終わった。手刀メインな感じかな。」
「...すばらしい戦いでした。あなたは50階へ。」
「はいはーい。」
審判の人から50階行きの紙だけ貰い、その場を後にした。
余所見しながら攻撃よけて一撃で倒したのに50階程度?って思ったかもしれないけど初挑戦は最高50階までしか行けない。
キルアは一度200階まで上がってるからか100階まで飛ばせるけどゴンは初挑戦、ボクは偽名登録だから初挑戦扱い。あ、キルアが50階からにしてもらってる。
「おい、こっちにも化け物みたいなガキがいるぞ!」
と、ゴンとキルアが集まっているところに向かおうとしたときそんな声が耳に入り、ちょっと気になった。観客の目線の先には胴着を着た坊主頭の少年。ゴンより少し年下くらいかな?
うーん、弱いね。武術のうではそこそこ?まあまあ?かな。武術だけで考えたらその年にしてはそこそこ。だけど、戦いってとこでみたらキルアどころかゴンにも届かなそう。って、この二人と比べたらかわいそうか。
...ただ、未熟ながらも“纏”は出来てるし、“絶”をつかって相手の精孔を開かないように配慮してる。念ありでもキルアやゴンが負けるとは思えないけど勝つのも難しいだろうなぁ。
それよりもどちらかというとあの人の師匠に興味あるな。ゴンたちのレベルほどではないにしても10年に一人ぐらいには才能あるし、あそこまで育てられるんならキルアたちにも教えて貰いたい。
(ボクが教えても良いけど、ぶっちゃけ教えてとか言われても分からないし、何となくで使ってるから使えないヤツの気持ちなんてわからないしなぁ。サンズなら教えられる?...いやいやいや、ニヤニヤしながら煽ってくるに違いない。)
想像の中のサンズを頭をふって書き消す。変なものを見るような目で見られたが、「なんでもないよー」と手を振ることで追及を回避しておく。念に関してだしまだ伏せといても問題ない。
そのまま三人で談笑しつつ、50階へと行くためにエレベーターに乗り込む。すると、どうやらさっきの坊主頭の少年も50階へ行くよう言われたらしく、ちょうど一緒にエレベーターから降りていた。
「押忍!自分、ズシといいます!お三方は?」
「俺、キルア。」「リアラだよー」「オレはゴン。よろしく」
自己紹介から入った坊主頭の少年─ズシは窓口に向かいながらも話を広げていく。
「それにしてもさっきの試合、拝見しました。いやー凄いっすね!」
「まあ、それほどでもあるよねー」
「お前少しは謙遜しろよ。つーか、何いってんだよ。お前だって一気にこの階まで来たんだろ?」
「そうそう一緒じゃん。」
「いえ!自分なんてまだまだっす!」
「リアラ。あれが謙遜ってもんだぜ」
「いやあれは事実でしょ」
「失礼すぎね?」
「皆さんはどの流派っすか?ちなみに自分は『心源流拳法』っす!」
流派?流派って柔道とかそういう系のヤツやってる人のだよね。それならボク我流なんだけど。
「?...別に、ないよな?」
「うん。」
「えぇ!?誰の指導もなくあの強さなんすか...やっぱり自分まだまだっす!」
「別に流派がないってだけで指導されてないってわけじゃないでしょ。ボクのは我流だけど」
談笑していると、パチパチと手をたたく音と一緒に
「ズシ!よくやった。」
「師範代!」
そんな声が聞こえた。
話をどこで切ればいいか分からん。
サンズsideの方ですが、天空闘技場編おわってから閑話みたいな感じで書いた方が読みやすいかなと思ったんでサンズはしばらくいません。
アンケートほぼ意味なくなってすまんな。