Hunter×tale   作:カルカルパッチョ

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二話目やぞ


2話

 

ドーレ港に到着し船を降りた私たちは船長にもらったアドバイスで『山の上の一本杉』を目指していた。

 

「ん?ちょっと待て」

 

「どうしたレオリオ。置いていくぞ」

 

「いや待てって。会場のあるザバン地区はあの山の反対方向だぜ?下手したら無駄足になるさ」

 

レオリオが立ち止まり、近くの掲示板をみる。そこには周辺の地図が書かれてあり、確かにザバン地区は真逆でつい船長がボケたのかと思うくらいだ。

 

「俺は取り敢えず行ってみるかな。きっと何か意味があって言ったんだよ!」

 

「ゴンは人を疑うことを覚えた方がいいぜ。俺はバスで行くからよ」

 

...確かにゴンは人を疑うってことをしないよね。純粋無垢っていうか単純一途っていうか

 

「私もゴンについて行こっと。ゴンの勘はよく当たりそうだしね」

 

船で話してる時にクジラ島から来たって言ってるのを聞いた。あそこは自然が豊かでいろんな動物たちと会えるけどその分危険も多い。そんなところで育ったのだから危機察知能力も低くはないだろう。

 

ゴンの後ろを追いかけ隣につくとすぐにクラピカも来た。そこに5分ほどたった後レオリオが走ってくる

 

「ワハハハ!お前らだけじゃ寂しいだろうから仕方なく俺も付き合ってやるぜ!」

 

そう言って隣に並び汗をにじませる。大方、バスはダミーだったか今日だけ運行停止していたのだろう。それに気づいて来たってかんじかな。もちろんあえて触れないようにしておこう

 

そのまま一本杉に向かって歩いていくとボロボロの家が建ち並んでいてカラスが鳴く音がよく聞こえるくらい静かだ。

 

「薄っ気味悪いところだな。人っ子一人も見当たらねぇぜ」

 

「でも...人はいっぱいいるよね」

 

「うむ。衣擦れの音や息づかいがそこら中から聞こえてくるな。油断はするなよ」

 

うーん確かに視線を感じる。敵対じゃなくて観察見たいで嫌な視線だけど

 

少し話していると周りに人が増え始めた。気づいてはいたけど敵意は無かったから放っておいたら囲まれてた

 

「ドキドキ...」

 

(((???)))

 

「ドキドキ二択クーイズ!!」パチパチパチ

 

急に出てきた占い師みたいなお婆さんが声を張り上げて言い、マ●オのムーチョみたいな仮面を被った人たちが拍手する。

 

どうやら、これもハンター試験の前座で一問だけクイズを出すから1か2で答えるというもの。制限時間は5秒で曖昧な返事は不正解とするらしい

 

「なおあんたらは四人で一問とする」

 

「オイ待てよ。つまりこいつが間違えたら俺まで失格になるってことだろ」

 

レオリオがクラピカを指差して言うが確かにそうだ。でも逆に考えるとこの四人の内一人でも分かっていれば他三人も通してくれるのだから悪くはない。ゴンも同じことを考えていたらしく喧嘩していたクラピカとレオリオに指摘していた。

 

そんな中後ろから足音が聞こえてくる。気配からしても今ここで戦う気はないようだ。悪意の臭いはプンプンするが...まぁここを通りたい人なら譲った方が問題を知れて万々歳だ

 

「オイオイやらねえんなら退いてくれよ。俺が先にやるからよ」

 

その男は道場着の袖を破ったような格好で話しかけてきた。何が良くてあんな格好出来るのか。ファッションセンスを疑うわ(自分は棚上げ)

 

どうやら私たちと船長との会話を聞いていたらしく一本杉を目指すつもりらしい。

 

レオリオは皆と話し合い、先に通すことにしたらしい。何を問うのか何の試験なのかが分かればやりやすいと私と同意見だ

 

「では問題、

『母親と彼女が盗賊にさらわれた!2人の内一人しか助けられない。どちらを助ける?』①母親②彼女」

 

なるほど言うなれば究極の選択ってやつか。答えるなら1か2どちらかでないといけない。取り敢えず私だったら答える方は決まった。あとはゴンたち次第だ

 

ふと周りを見るとレオリオは怒り心頭、クラピカとゴンは唸り考え込んでいる。

 

「...①だ。」

 

道場着姿の男は少し悩んだあとすぐに答える。うん!クソ認定入りまーす。まず、こいつに言いたいことは2つ。

 

一つ目は現場を想定して質問していないところ。制限時間が5秒というのもあるがそれでも答えるのが早すぎる。まだカウントダウンも始まったばかりの時に言っている。

 

二つ目は試験官がお婆さんということから答えを出していること。どうせ(母親と答えた方が好みだろう)とか考えているのだろう。表情で分かる

 

「...理由は?」

 

「母親はこの世に一人だろう?彼女はまた作れば良い」

 

理由もクソ!つまり言い換えれば彼女は替えがきくってことを言いたいのね。しばきまわすぞ

 

お婆さんと仮面の人たちが話し合う。そして結果が出たのかこちらに振り返る

 

「...通りな」

 

「じゃお先に」

 

男が手を振り町を抜けるため道を通る。それを見ていたレオリオが激昂する。

 

「ふざけんじゃねぇぞ!!こんなもの人によって答えが変わるじゃねえか!もういい俺は違うルートから行くぜ」

 

「もう遅い。止めるなら不合格で通達させてもらうよ」

 

「ぐっ...」

 

来た道を戻るように進む足が止まる。流石にハンター試験不合格にはなりたくないようだ

 

「!...レオリオ!」

 

「なんだよ」

 

おっクラピカも気がついたかな?答えをレオリオに教えようとしてるけど自分で辿り着かないと意味ないんじゃ...

 

「ちょっと待ちな。これから先は余計な発言は即失格とする。①クイズを受ける②受けない」

 

「①だ!」

 

案の定ダメだったっぽい。お婆さんもクラピカが気づいたことに気づいたらしく無駄な発言を封じた。

 

「では問題

『弟と親友がマフィアに誘拐され、一人しか取り戻せない』

①弟②親友どちらを取り戻す?」

 

「5...」

 

ブチッとレオリオから何かが切れる音が聞こえたような気がした

 

「4...」

 

レオリオが近くの木の棒が立て掛けられている壁に向かって歩いていく。

 

「3...」

 

木の棒を手に取りビュンと風切り音が聞こえるように振る。

 

「2...1...」

 

辺りから音が消える

 

「ぶー時間切れ~」

 

結局誰も答えず時間切れになる。するとすぐにレオリオが飛び出しお婆さんに殴りかかる...がクラピカが間に入り攻撃を防ぐ。そしてリアラが鎖を具現化し、拘束する。

 

「なぜ止める!」

 

「落ち着けレオリオ!」

 

「いーや、そのババアの素っ首を手土産に会場に乗り込むぜ。ハンター!?こんな腐れた商売なんかなくなった方が世のためだぜ!」

 

「せっかくの合格を棒にふる気か?」

 

「...何?」

 

クラピカの言葉でようやく止まる。...正直思ってる以上に力が強くてビックリしたけど。

 

そう、この問題の答えは沈黙。①か②しか答えられないのだから答えなくてもいい。レオリオの言う通り答えなんて千差万別で答えがないのだから。

 

クラピカは先に進んだ男の悲鳴で正しい道じゃないことに気づいたらしい。...化け物じゃん、私も本当に微かしか聞こえなかったよ?

 

「その通り。本当の道はこっちだよ」

 

仮面を被った人の一人が家の引き戸を開ける。すると奥に繋がっているであろう道が現れる。

 

「一本道で2時間も歩けば頂上に着くさ。さあ行きな」

 

「バアさん...すまなかったな」

 

「何を謝る事がある。お前さんみたいな奴に会いたくてやってる仕事さ。良いハンターになりな」

 

「ああ...」

 

レオリオさんはイイ人だよね。船長に理由を訪ねられたとき金の重要性は言ってたけど何に使うつもりかは言ってない。家やら酒やらは例を言っただけである

 

「ゴン、そろそろ行くよ?」

 

道が出たのに唸ったまま動かないゴンに声をかける。

 

「う~んダメだ!やっぱり答えがでないや」

 

その言葉に3人ともキョトンとした後笑いだした。ゴンもクラピカと同じく声が聞こえて黙ってたのかとおもってた。

 

「何だよ、まだ考えてたのかよ。もういいんだぜ?」

 

「え、なんで?」

 

「何でって、もうクイズは終わってんだぜ」

 

「それは分かってるよ」

 

あぁそういう事か。あの男とはやっぱり違うな。

 

「でもさ本当に二人の内一人しか助けられなかったら...どうするの?」

 

それで悩んでたのか。ゴンは間違いなく良いハンターになるよ。そして私の答えも決まってる

 

「それの答えは『そうならないようにする』だよ」

 

「だからそうなったらどうするって...」

 

「さっきの質問だったら②だったよ」

 

即答したリアラの解答に驚いた後レオリオが怒り、胸ぐらを掴む。

 

「てめぇ...!」

 

「言っておくけどこの答えは変わらない。もう解答した後だ」

 

その言葉で更に怒りに火が着いたのか殴ろうとする...がリアラが片手で受け止める。

 

「もう戻らないんだよ。見捨てしまった弟も罪の重さに耐えかねて自殺した親友も」

 

あの頃を思い出して手に力が入る。自分の力不足で大切な人を二人も失った

 

「だから力が要るんだ。どんな人でも全て守れるような力が!」

 

レオリオの右手がミシッと音を立てる。そこで力を緩め手を離す。

 

「人はいつか死ぬ。誰が何をしたってそれだけは変わらない。だからせめて豊かに死なせたい。そのための力がまだ足らない」

 

「私が少数を殺すことで消える多数が生き続けるなら喜んで殺そう。護衛も暗殺も結局は命の取捨選択なんだよ」

 

その言葉に圧倒されたのか誰も声を出さない。...またやりすぎたな。感情的になりやすいのは師匠にいわれてたのに

 

1~4話の試験会場までの道のりは書き直すべきか?

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