遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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今回はある意味胸くそ悪い回かもしれませんが、これからもよろしくお願いします。


ぶち切れデュエル

「今日はなんというか、凄いな」

 

そう言いながら、見ると、まるで武道大会を思わせる会場の中で俺は立っていた。

 

なんでも、今回公式戦6連勝を行っていた最後の舞台という事らしいが、それでもこの盛り上がりは凄い。

 

「貴様が自分の対戦相手か」

 

そう言いながら、俺を睨んでいるのは中華風の服を来た癖の強い髪の毛の少年だった。

 

「あんたが対戦相手か?

俺は切札勝遊、よろしくな」

 

「自分は勝鬨勇雄だ。

貴様をこれから倒す」

 

「おぉ」

 

俺はそう言いながら、さっそくデュエルディスクを用意する。

 

聞いた話によれば、前年度の準優勝者。

 

それはそれだけ強いという事になる。

 

「楽しみだぜ、それじゃ行くぜ」

 

「「デュエル」」

 

「まずは俺のターン、俺はエレクライト装者立花響を召喚する。

この効果により、俺はデッキから俺は光の援軍を手札に加え、発動。

デッキの上から3枚を墓地へ送る」

 

「光の援軍?

なんで、そんなカードを?」

 

「どういう事?」

 

「光の援軍というのはデッキの上から3枚を墓地に送る事で、デッキからレベル4以下のライトロードを手札に加える事ができるカードだけど、あれってただ墓地にカードを送っただけだよな」

 

「あぁ、だけど、あいつの事だ、何か」

 

「ターンエンド」

 

「それで、終わり!!」

 

「まぁな」

 

残念ながら、今はこれ以上動く事はできない。

 

それでも最初の準備には丁度良いし、何よりも目的のカードが3枚墓地に送る事ができた。

 

あとは、ここからあいつがどう動くかだな。

 

「自分のターン、ドロー。

自分は手札から融合を発動する。

手札の地翔星ハヤテと天昇星テンマを素材に融合召喚!

天翔ける星 地を飛び 今ひとつとなって、悠久の覇者たる星と輝け!融合召喚!来い!覇勝星イダテン!」

 

その言葉と共に現れたのは 闇色の鎧を輝かせ、三又の矛を構えし武者だった。

 

「いきなり融合か」

 

前年度の準優勝者という事もあって、これぐらい出ると思っていたが、もう少し対策するべきだったか?」

 

『今頃後悔してどうする。

それよりも構える』

 

「あぁ分かっている」

 

聞こえてきた響の声に応えるように、俺は何時でもアクションマジックが取れるように準備する。

 

「貴様の情報は既に知っている。

ならば、早々に切札を出し、そいつを倒すだけの話。

バトル、イダテンでエレクライト装者 立花響に攻撃!

この時、このカードがこのカードのレベル以下のレベルを持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。

その相手モンスターの攻撃力をそのダメージ計算時のみ0にする!」

 

「なっ」

 

『うわぁっ、本当に力がっ抜けてきて』

 

響の言葉を聞くと共に、俺はすぐに動き出した。

 

この状況を打開するカードは今の手札には残念ながらない。

 

ならば、一か八かのアクションマジックを

 

「ふんっ」

 

「っ」

 

強烈な肘打ちが俺の身体を襲う。

 

『勝遊っ、きゃっ』

 

それに合わせて、イダテンの攻撃によって、響はそのまま吹き飛ばされ、そのまま破壊されてしまう。

 

「てめぇ、いきなり何をする」LP4000→1000

 

「唯、アクションカードを取ろうとしたから妨害したまでだが?」

 

「なるほどっ」

 

どうやら、俺は少し甘く考えていたようだ。

 

卑怯な手を使うとは思っていたが、まさかここまで直接仕掛けてくるとは思わなかった。

 

「てめぇ、やっぱりそういう事をするのかよっ」

 

それと共に、観客の中で俺を目的にしたデュエリスト達はすぐに勝鬨に向けてブーイングを言う。

 

だが

 

「何を言っている、何もルール違反はしていない」

 

「むしろやられているそいつが悪い」

 

そう、奴の塾の奴らは庇い、むしろ俺を責めるように言う。

 

「あぁ、はいはい、そういう事ね」

 

ルール違反ぎりぎりの所を攻めるように行うデュエル、それが奴らのデュエルらしい。

 

「ふん、他に言いたい事はないか。

ならば自分はこれでターンエンドだ」

 

「俺のターン」

 

さて、これからどうするべきか。

 

俺は少し迷いながら、手札を見る。

 

先程の状況とは違う事を含めても、どうするべきか、少し迷ったが

 

「だったら、こっちも少しルールの隙を狙うとするか」

 

「なに?」

 

「俺は手札からおろかな重葬を発動し、ライフを半分支払って、エクストラデッキからエレクライト・ガングニール装者 立花響を墓地に送り、ターンエンド」

 

「えっ」

 

「だから言っただろ、ターンエンドだと」

 

「貴様、諦めたのか」

 

「さぁな、もしくは回避を狙っているかもな」

 

俺はそう挑発めいた笑みを浮かべる。

 

「ならば、その望み絶ってやる。

自分のターン」

 

その言葉と共に勝鬨は俺のすぐ横にあるアクションカードに向かって走り出す。

 

それも飛び蹴りを行うように

 

「まったく、そんなに欲しいならくれてやるよ」

 

「なっ」

 

俺はそのままアクションカードを奴に渡すようにその場から離れた。

 

「貴様何を」

 

「ほら、取らないのか、お前言っただろ。

アクションカードを取る為の妨害だって。

アクションカードがそこにあるのに、何の意味もなく殴るのか?

それとも、こんな無防備な奴を攻撃するのかお前の強さか」

 

「っぐっ」

 

俺の挑発めいた言葉に対してすぐに攻撃を仕掛けようとしたが、勝鬨は怒りに顔を歪ませる。

 

だが、奴自身が放った言葉の為、否定する事ができず、そのままアクションマジックを手に取った。

 

「後悔させる!

自分は装備魔法魔星剣を装備させる。

その効果で、魔法カードを自分の手札に加えた場合に発動できる。

その魔法カード1枚を墓地へ送る度に、装備モンスターの攻撃力は100アップする」

 

それと共に、手に取ったアクションマジックをそのまま墓地に捨てる。

 

「これで攻撃力3100だ!!」

 

「あぁ、そうそう、凄いね凄いねぇ」

 

俺はそう言いながら、特に興味もなさそうに、手札を見る。

 

「だけど、たった攻撃力3100でいばるか?

どうせならば一気にライフを削るぐらいにしてみろよ」

 

「その挑発、受けて立つ!!」

 

その言葉と共にすぐにアクションマジックを取る為に行動する。

 

それを行う間、何度も俺に向かって何度も迫った。

 

だが、その度に俺は奴に道を譲り、アクションマジックを取らせていった。

 

その結果、奴のモンスターの攻撃力は4000へと跳ね上がっていった。

 

「はぁはぁ」

 

「どうした、息切れか?

なんか、無駄に俺の前を通っていたけど、大丈夫か」

 

「小癪な真似を!

その口、今すぐ黙らせてやる!!

イダテンで直接攻撃!!」

 

「勝遊!」

 

その言葉の通り、俺に向かって放たれる巨大な一撃は真っ直ぐと向かって行く。

 

「なぜ、あそこまで」

 

「・・・待って、勝遊はなんであの時、わざわざおろかな重葬で墓地にカードを送ったの」

 

「それはなんか意味があると思うけど。

今の彼の場にはカードは一枚もないよ!」

 

「だけど、何に」

 

「いや、待て、あったじゃないかっ!

この状況を逆転できる奴が!!」

 

「なにっ」

 

観客の遊矢の声に気づいた勝鬨だが、もう遅い。

 

「行くぜ、アンクリボーの効果!!

相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨て、このカード以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!

来い!シンフォニック・ドライブ 立花響!!」

 

その叫びと共に目の前まで迫っていたイダテンの攻撃を遮るように現れたのは先程まで身に纏っていた。

 

そこには先程までの紫色の鎧と共に黄色い鎧が合わさった鎧を身に纏った響であり、イダテンの攻撃を受け止める。

 

「なっ」

 

「シンフォニック・ドライブ 立花響はこのモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時融合素材になった「シンフォギア装者」と「エレクライト装着者」の数だけ攻撃力・守備力1000上げる。

俺の墓地にはお前がさっき破壊した響と3人のシンフォギア装者がいる。

よって攻撃力は4000、相打ちだ!!」

 

「だが、イダテンの効果を忘れたのかっ!」

 

「忘れてないよ。

だけどなぁ、シンフォニック・ドライブ 立花響のレベルは13!

お前よりも格上なんだよぉ!!」

 

それと共に違いの雷が当たり、そのまま二人共、その姿を消した。

 

「だっだが、次のターン、再び自分のターンになれば。

自分はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「この時、手札のクリボーンの効果。

自分・相手のバトルフェイズ終了時にこのカードを手札から捨て、

このターンに戦闘で破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

蘇れ、シンフォニック・ドライブ 立花響!」

 

それと共に再び蘇った響はそのまま構える。

 

『こういうの止めてよね。

結構痛いんだから』

 

「悪い悪い。

でも、あとは倒すだけだ」

 

「貴様っここまで読んでいたのかっ。

自分を挑発し、攻撃力をわざと上げ」

 

既にターンを終わらせた勝鬨。

 

すぐにアクションマジックを取ろうとするが

 

『遅い』

 

「っ」LP4000→0

 

勝鬨が動き出す前に響が一瞬で詰め寄り、そのまま殴り飛ばす。

 

「負けただとっ、自分がっ」

 

それと共に俺はそのまま勝鬨から離れる。

 

「まったく、今まで一番弱い相手だったぜ」

 

「なにっ、自分が弱いだとっ」

 

その言葉に勝鬨はすぐに怒りに任せ、俺に殴ろうとした。

 

だが、俺は奴の拳を軽々と受け止めた。

 

「なっ」

 

「デュエリストの強さと、お前達のくだらない暴力を一緒にするな。

そんな事をしなければ勝てないようなお前らにデュエリストを名乗る資格などない」

 

俺はそれだけ言い、すぐに吹き飛ばす。

 

「あれ、勝遊って、あんなに強かったの」

 

まぁぶっちゃけ、響を初め、多くの仲間との交流の中で結構力とか格闘術や色々と覚えたからな。

 

「じゃあな」

 

俺はそれだけ言い、その場から去って行った。

 

「こんなに楽しくないデュエル、初めてだよ」

 

どんなデュエルでも楽しくできる。

 

そう思っていたのに、あんな事を考えている奴と戦うなんて

 

『それは勝遊がやりたいデュエルじゃないからでしょ』

 

そう俺と一緒に歩くのは精霊として周りに見えない状態の響だった。

 

『正直、私も気分が悪い。

けど「分かっているよ」勝遊』

 

「俺は俺のデュエルを通す。

それに今度は響と本当の意味で一緒に戦いたいから」

 

『・・・分かったなら良い』

 

それだけ言って、響の姿は完全に消えた。

 

「さて、これで公式戦6連勝」

 

ならば、次からはまだ見ぬ強敵が待っているはず。

 

俺はそれを考え、頬を叩くと共にその場から去って行った。

 

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