遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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アカデミアからの刺客

「いやぁ、久し振りに面白いデュエルができて、結構満足したぜ!」

 

俺はそう言いながら、そのまま遊矢達と合流する為に歩くが

 

「・・・ここ、どこだ」

 

俺は何時の間にか迷子になってしまったようだ。

 

「会場からそう遠くないと思っていたけど、これは困ったな」

 

そう俺は頭を掻いていると

 

「ほぅ、まさかこんなに早くエクシーズ使いと会うとはな」

 

「んっ?」

 

後ろから声が聞こえ、振り向くと、そこには二人の男と一人の少女がいた。

 

顔はフードで隠れてよく見えないようだが

 

『くりくりっ!』

 

その3人が現れると、アンクリボーとクリボーンが何やら警戒するように出てくる。

 

俺もまた、それに合わせるように構える。

 

「誰だ?」

 

俺はそう言いながら、ゆっくりと構えると

 

「セレナ様、バレット、ここは俺が。

あの程度の雑魚をやる必要はありません」

 

「大道、手柄を取るつもりか」

 

セレナというのはあの少女だろう。

 

それであの大柄な男はバレットに俺と戦おうとしているのは大道。

 

何が目的か分からないが、その手に出しているのはデュエルディスクだとすると、多分デュエルを挑まれているだろう。

 

「まぁ良いだろ、バレット行くぞ」

 

「そうはいかない」

 

それと共に、彼らの前に立ちはだかったのは赤馬だった。

 

「赤馬、どうしてここに?」

 

「何、少し気になった事があって、来ただけだ。

それよりも頼みがあるが、良いか?」

 

「頼み?」

 

その言葉に疑問に思ったが、赤馬はそのままデュエルディスクを構える。

 

「君は彼を止める為にデュエルをしてくれ。

さすがに3人相手は難しいからな」

 

「舐めおって」

 

その言葉と共にバレットと呼ばれる男はそのままデュエルディスクを構える。

 

「・・・」

 

それを見ていたセレナという少女はそのまま近くにある台に座り、こちらを見る。

 

「はぁ、よく分からないが、とりあえずデュエルすれば良いんだろ」

 

「ふんっ、貴様程度の実力で、果たして相手になるのかな」

 

大道はその言葉と共にデュエルディスクを構える。

 

なんだか、最近、こういう奴とデュエルする事多いな。

 

まぁ良いけど。

 

「それじゃ、行くぜ「デュエル」」

 

「俺のターン。

まずはギルモンを召喚。

ギルモンの効果でこのモンスターをリリースし、手札のグラウモンへと進化する」

 

先攻のターンを貰った事で、俺はすぐに手札に来てくれたギルモンを召喚する。

 

相手がどのような戦法を使うか分からないが、このデッキのキーとなるカードが手札にいない以上、それを呼び出す為に行動しなければならない。

 

「自身よりもレベルの高いモンスターへと入れ替わるように力を上げる「モン」と名の付いたモンスター。

確かに厄介だが」

 

「しかし、まだ1ターン目だ」

 

そう、最初のターン。

 

ここで一気に究極体まで進化させても、すぐに相手にやられる可能性がある。

 

だが、ここで重要なのは、ドローだ。

 

モンは進化する度にドローする事ができるので、デッキの回転率は良く、目当てのカードが見つけやすい。

 

だが、未だにキーカードが来ない。

 

「あぁ、けど、止まるつもりはない。

俺はグラウモンの効果でカードを1枚ドロー、さらにグラウモンをリリースし、メガログラウモンへ、そしてメギドラモンに進化!」

 

その言葉と共に最初に現れたギルモンを禍々しい姿へと変え、炎の翼を広げる。

 

最終的に目的のカードまではいかなかったが、それでもメギドラモンが出た事で今後の動きは取りやすくなった。

 

「瞬く間に上級レベルのモンスターへと姿を変えるだと」

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

あとは相手がどんな動きをするか、どうか。

 

「俺のターン。

だが、その程度の特殊召喚だけで良い気になるな。

自分フィールドにモンスターが存在しない場合、または相手フィールドに攻撃力2300以上のモンスターが存在する場合、魔道騎士ガイアはリリースなしで召喚できる」

 

「ガイア」

 

聞いた事があるカテゴリだ。

 

どこかの本で読んだのか、記憶は曖昧だが、確か伝説のデュエリストが使っていたカードにガイアというモンスターがいたと聞いた事がある。

 

それに関連するカードなのか?

 

「そうだ、これこそが融合次元の栄光の騎士の姿。

そしてガイアは召喚に成功した時、手札・墓地からドラゴン族・レベル5モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。

俺は手札から呪われし竜-カース・オブ・ドラゴンを特殊召喚する。

このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「竜騎士ガイア」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。

俺が手札に加えるのは螺旋融合」

 

「ここまでだな」

 

「なに?」

 

「あれらのカードが揃った以上、奴は既に終わりだ」

 

そう赤馬と対戦しているバレットはそう言う。

 

「俺は手札から螺旋融合を発動。

場の魔道騎士ガイアと呪われし竜-カース・オブ・ドラゴンを融合!

魔道極めし騎士よ、その魔力でドラゴンの呪いを解き放ち伝説の竜騎兵となれ!!融合召喚!!竜魔道騎士ガイア!!」

 

その言葉と共に現れたのは先程のカース・オブ・ドラゴンの背中に乗ったガイアだった。

 

「螺旋融合の効果により、この効果で竜騎士ガイアを特殊召喚した場合、そのモンスターは、攻撃力が2600アップし、1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる」

 

「それはつまりっ」

 

「あぁ、どのような強固な守りもあの圧倒的な攻撃力の前にはチリに等しい。

さらに」

 

「竜魔道騎士ガイアは敵を倒せば倒す程、その攻撃力を2600上げる事ができる。

その邪悪な竜を倒して、すぐに貴様にも引導を渡す。

行け、竜魔道騎士ガイアでメギドラモンに攻撃!螺旋魔槍殺!!」

 

それと共にガイアはそのまま真っ直ぐメギドラモンへと向かって行く。

 

メギドラモンはすぐに炎をガイアに向けるが、その炎を吹き飛ばし、メギドラモンをそのまま槍で貫く。

 

「メギドラモンっ」LP4000→1800

 

「メギドラモンが破壊された事によって、ガイアの攻撃力は7800。

奴の場には既にモンスターが存在しない以上、既に勝負は終わっている」

 

「あぁ、そうだな。

彼の、勝遊の勝利に」

 

「なに?」

 

その疑問に思っていると共にバレットはすぐに大道の方を向く。

 

「なっなんだよあれはっ」

 

それは攻撃したはずのガイアが持っている赤い槍とは違う白い槍によって身体が貫かれた姿だから。

 

同時にガイアは消滅し、代わりにいたのは最初に現れたギルモンを思わせる兜を被り、ガイアとは正反対の白銀の鎧を身に纏った騎士がガイアを倒した場面だった。

 

「何が起きたんだっ」

 

「モンスターと人間が融合しただとっ」

 

「何だとっ」

 

そうデュエルを見ていたセレナの一言にバレットの声が響く。

 

「何が起きたんだ」

 

大道は未だに何が起きているのか分からず、俺の方へと目を向けていた。

 

「メギドラモンの効果。

このモンスターが破壊された時、デッキからこのデュークモンを特殊召喚する事ができる。

そして、デュークモンの効果、手札を1枚墓地に送ることで相手フィールド上のモンスター1体を破壊することができる。

よって、ガイアはこの手で既に破壊した」

 

「っ」

 

「バトルフェイズはこれで終わりだ。

さぁどうする」

 

「っ俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「このデュークモンのターン。

このデュークモンが場にいる時、手札から我が友、グラニを特殊召喚する。

グラニが召喚に成功した時、貴様の手札を一枚デッキの下に戻す」

 

「ぐっ」

 

「バトル、まずはこのデュークモンで直接攻撃!!」

 

その言葉と共に俺は真っ直ぐと大道へとダメージを与える。

 

「くそっこのまま」LP4000→1000

 

「まだだ、グラニ、任せた!!」

 

「負けてたまるか!!

俺は罠カード、死霊融合を発動する。

自分の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを裏側表示で除外し、その融合モンスター1体を融合召喚する。

俺は墓地にある魔道騎士ガイアとカース・オブ・ドラゴンを裏側に除外し、竜魔道騎士ガイアを融合召喚!

これでお前のモンスターを破壊し、攻撃力を上げれば」

 

「甘い、この時、罠カード、緊急同調を発動!

場にいるこのデュークモンとチューナーモンスター、グラニでシンクロ召喚を行う!」

 

「しっシンクロだと!!」

 

「エクシーズ使いじゃないのっ!」

 

それと共に、俺の身体はグラニから出てきた輪を潜り抜け、白い鎧から赤い鎧へと変わり、背中からは天使を思わせる6つの羽を生やした姿へと変わる。

 

「シンクロ召喚、レベル12、デュークモンクリムゾンモード!」

 

「なっ、なんだ、このエネルギー量はっ」

 

「行くぞ、竜魔道騎士ガイアに攻撃!」

 

その言葉と共に作り出した光の剣でそのままガイアを真っ二つに切り裂く。

 

「ぐっがああぁぁぁ!!!」LP1000→0

 

その一撃によって、大道のライフは完全に0へと変わった。

 

「ガッチャ、ふぅ、ギリギリだったぜ」

 

そう言いながら、俺はすぐにデュークモンの変身が解け、元の姿へと戻る。

 

「今のはシンクロ、どういう事だ、何者だ貴様っ」

 

「俺?

ただのデュエル馬鹿の切札勝遊だ。

それで君は、確かセレナだったな?

えっと、これって、どういう状況だ?」

 

「なに」

 

俺の言葉を聞いて、何か驚いているようだが、そうしている間にもバレットとのデュエルを終えた赤馬はそのまま近づく。

 

「彼はアカデミアの事情を知らない、正真正銘のデュエリストだ。

そして、ある意味、私としては新たな可能性のあるデュエリストでもある」

 

「アカデミア?」

 

何を言っているのか、分からず、俺は首を傾げる。

 

「そうだな。

いずれ君も巻き込んでしまう。

ならば、それを踏まえた話をしよう。

アカデミアの事を」

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