遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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異なる世界からの侵略

セレナと赤馬から詳しい説明を受けていた。

 

その内容はこれまで精霊について常識だった俺からしても完全に予想外な内容であるこことは違う世界の事についてだった。

 

4つの次元を統一する理念を正義と掲げ、侵攻を行っているアカデミアの存在について。

 

「別の次元か」

 

「信じられない話かもしれないが、事実だ」

 

「いや、信じられないという訳じゃないけど」

 

そう考えれば、俺がこれまで一緒に戦ってきた彼らはもしかしたらアカデミアの世界とも、エクシーズ次元とも全く違う世界の存在かもしれない。

 

俺自身、なぜ彼らがこうして来てくれるのか未だに謎だが、もしかしたら、この為に力を貸してくれたのか?

 

そうした話の中で、セレナの中には未だにアカデミアの侵略を正義だと疑わない様子が見られる。

 

「話を聞いていたけど、よく分からないな、アカデミアが何をしたいのか」

 

「なに?」

 

俺はそう言いながら、セレナの話を聞いて正直な感想を呟く。

 

その話から察すると、高い実力の持ち主となっている自分をエクシーズ次元での戦争に参加して戦う事を望んでいるようだが、なぜそこまで戦いたいのか。

 

「よく分からないだと?

それはアカデミアの崇高な目的の為だ」

 

「その崇高な目的?

そんな事の為にか」

 

「そんな事だと」

 

俺の言葉に対してセレナはこちらを睨む。

 

だが、睨まれたとしても、俺の意見は変わらない。

 

「どんなに理想的な目的だろうと、それに巻き込まれて死んでいく人々にとっては迷惑な話だ。

何より、それを果たす為になぜ侵略が必要なんだ」

 

「それは、あれ」

 

その言葉と共に、セレナは一瞬、何か迷ったように首を傾げる。

 

「理想郷を作るのに必要な侵略だと聞いた。

誇り高いデュエリストをカードにするのも必要だと聞いた。

だが、それがなんで理想郷に繋がる?」

 

そうこれまで考えてなかった、いや考えさせる事を許されなかった環境を抜けて、セレナは迷うように俯く。

 

「それでも、私はっアカデミアの理想を」

 

そう言い、セレナはゆっくりとした足取りで、その場から離れようとしていた。

 

先程までの会話の中でセレナは本当に純粋すぎる少女だと思えた。

 

だから、その中で彼女を変えられるとしたら

 

「ふぅ、セレナ」

 

離れようとした彼女に対して、俺はすぐに声を出す。

 

「なんだ」

 

「お前、もしかしてただ単にデュエルしたいだけじゃないのか」

 

「何を言っているんだ、お前は」

 

俺の言葉に呆れたように呟く。

 

「だって、そうだろ。

さっきから崇高な目的とか、戦士としての誇りとか言っているけど、ようするに色々と強い奴と戦いたいだけだろ」

 

「なっ、そんな訳あるか」

 

「えぇ、だって、俺もそうだけどな」

 

「お前と一緒にするなっ、ちっ」

 

それだけ言うとセレナは今度こそ、その場から去って行った。

 

「なんというか、悪かった。

もしかしたら説得できるかもしれない事を、俺の勝手で」

 

「いいや、むしろあれで良かったかもしれない」

 

「えっ?」

 

赤馬は先程までのセレナの様子を見て、何か核心したように頷く。

 

「私は人の心を本当の意味で動かすのは得意ではない。

だからこそ、それを補うように心からデュエルを楽しむ君にある意味希望を抱いている」

 

「希望?

どういう事なんだ?」

 

何を言っているのか分からず、俺は思わず首を傾げるが

 

「いや、君はこれからも君のデュエルを続けて欲しい。

もしかしたら、それがこの戦争を止めるきっかけになるかもしれない」

 

「えっ?」

 

最後までそれがどのような意味なのか、分からず、赤馬はそのまま去って行った。

 

「・・・・」

 

最後までよく分からず、俺は

 

「んっ」

 

そう悩んでいると、Dパットから連絡が来ていた。

 

「ってっ、そうか!

最初からこれで連絡すれば良かったじゃないか!」

 

ここまでうっかりとしていた俺はすぐにDパットを取り出す。

 

「悪い、遊矢!

実は道に迷っていて、えっ?」

 

取り出し、すぐに話を聞くが、そこで聞いたのは少し信じられない内容だった。

 

「素良が大怪我しただって」

 

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