遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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今回の話からオリジナルカード募集に新たな事が追加されました。
皆様の応募、お待ちしています。
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嵐への進入

黒咲に敗れた事を聞いて、俺はすぐに医務室へと向かった。

 

だが辿り着いた先では治療を受けていた素良が医務室を抜け出していた知らせを受けた。

 

何が起きているのか分からず、俺はそのまま探すように街を走っていた。

 

だが、そんな時に聞こえた爆風。

 

「まさか、赤馬が言っていた融合次元の奴らか?」

 

俺は疑問に思い、すぐにその場へと向かう。

 

そこで行われていたのは、白いバイクに乗った奴と黒いマントを羽織った奴の二人によるデュエルだった。

 

その二人の場には各々を象徴するように2体のドラゴンが立っていた。

 

「一体何が起きているんだ?」

 

そんな疑問に思いながら、周りを見る。

 

「勝遊っ」

 

「遊矢、これは一体」

 

「それが」

 

そう遊矢に尋ねるよりも先に、俺は二人の様子が可笑しい事に気づく。

 

その目は明らかに正気を失っており、互いに憎しむように睨んでいた。

 

「滅ぼす、貴様を全てを!「全てを焼き尽くし!」消滅させる!!」」

 

そう、互いに睨み合っている。

 

「この状況、なんだか分からないがやばいな」

 

俺はそう言い、デュエルディスクを展開する。

 

「勝遊、何を」

 

『乱入デュエル発生!』

 

「バトル!

俺はダークリベリオン・エクシーズドラゴンで「俺は手札から暗殺者の英霊 ジャックの効果」っ」

 

「自分の場にモンスターがいない時、相手モンスターの直接攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。

その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する!!」

 

その言葉と共にダークリベリオン・エクシーズドラゴンの攻撃は霧に包まれ、その攻撃を止められる。

 

それと同時にデュエルディスクに表示されたのは二人のデュエリストの名とライフ、そして出てきているモンスターの名だった。

 

『ユート LP1800 ダークリベリオン・エクシーズドラゴン』

『ユーゴ LP2000 クリアウィング・シンクロドラゴン』

 

「エクシーズにシンクロ」

 

ここまで出ているのは何かあるのか、疑問に思う。

 

「勝遊、気をつけろ。

クリアウィングはレベル5以上のモンスターを対象にした効果を無効にして、破壊。

さらにはその攻撃力を吸収する事ができる」

 

「それは、運が良かった」

 

あの時、もしもクリアウィング・シンクロドラゴンが対象だったら、ジャックの効果は無効にされていた。

 

だが、二人は互いではなく、すぐに俺へと狙いを定めた。

 

「ちっ、俺のターン」

 

この状況、はっきり言えば、ピンチだ。

 

まだデュエルを始めたばかりだが、なんとかしなければいけない。

 

「俺は手札から魔法カード令呪を発動する。

ライフを800払い、デッキから英霊モンスターを特殊召喚する。

俺はデッキから剣の英霊 アルトリア・ペンドラゴンを特殊召喚する」LP4000→3200

 

その言葉と共に現れたのは青いドレスに白銀の甲冑を纏い、雄々しく戦う、見目麗しい金髪翠眼の少女剣士だ。

 

場にいるモンスターを全て一掃するならば、アルトリアが適任だろうが。

 

「ぐっ」

 

「勝遊!」

 

そう構えていると、襲い掛かったのは頭痛だった。

 

様々な物が襲い掛かる中で、その正体を探るように見つめる。

 

「これは悪意?」

 

なぜか出た言葉、同時に見たのはあの二人からだった。

 

だが、あの二人から発しているとは思えない何かが隠れているような気がする。

 

徐々に俺を蝕むような、その感覚に倒れそうになる。

 

「「全てを消滅させる」」

 

そう、その言葉に従いそうになる強制力を感じる。

 

けど

 

「そんなの、するかよ!!!」

 

そう、俺は叫んだ。

 

同時に空に向けて、俺は手を伸ばす。

 

それはこれまでのように異世界から新たな仲間を呼び出すような感覚だった。

 

「これはっ一体!!」

 

それに驚いたように遊矢はこちらを見つめていた。

 

それは俺を中心にまるで嵐のように吹き溢れていた。

 

----

 

場所は変わり、そこは勝遊達のデュエルを見守っていた赤馬達。

 

そこは初めからユートとユーゴ、二人のデュエルを見ており、勝遊の乱入する所まで見ていた。

 

だが

 

「これは」

 

「どうした」

 

デュエルを見守っていた赤馬はそのまま勝遊のデュエルを見守っていた。

 

そこで突然、彼を中心に、まるで嵐が起きるような突風が起こっていた。

 

「今、彼から計測されているエネルギーが不明です!

融合でも、エクシーズ、シンクロ、ましてペンデュラムでもありません!!」

 

「なに!」

 

その言葉に赤馬はすぐにその画面を見る。

 

「現れろ、異世界へと導くサーキット!」

 

その言葉と共に上空に現れた謎の模様が現れる。

 

「召喚条件は自分の場にいる英霊モンスター三体以上またはアルトリアと名の付くモンスター1体!」

 

それに会わせるように召喚されたアルトリアの身体は光の粒子へと変わると共に、その模様に吸い込まれる。

 

同時に4つの赤いマーカーが作られる。

 

「あれはっ一体っ」

 

「リンク召喚!!

楽園の妖精よ、今こそ巡礼へと旅立て!リンク4!妖精の術者英霊 アルトリア・キャスター!」

 

その声に合わせるようにこれまで砂嵐で分からなかったはずの文字が今は鮮明にLINKという文字が表示される。

 

「リンク召喚だとっ!!」

 

それに驚きを隠せない黒咲は思わず叫ぶ。

 

「これは一体、何が起きているんだっ、赤馬」

 

それと共に黒咲は赤馬に詰め寄る。

 

「私にも分からない。

だが、どうやら彼は想像以上の逸材のようだ」

 

そのまま画面へと再び目を向ける。

 

---

 

「リンク召喚」

 

俺は導かれるように行ったリンク召喚。

 

それに対して、遊矢は驚きを隠せない様子だが、ユートとユーゴは未だに暴走が収まっていない様子だ。

 

「アルトリア・キャスターの効果。

このモンスターが特殊召喚に成功した時、リンク先に英霊と名の付くモンスターデッキから効果を無効にして、特殊召喚する。

俺はデッキから妖精の槍の英霊 ランスロット、盾の英霊 マシュ・キリエライトを特殊召喚」

 

その言葉と共に現れたのはマシュと小柄で仮面を付けた少女が姿を現す。

 

「俺はレベル6の妖精の槍の英霊 ランスロットにレベル4チューナー、盾の英霊 マシュ・キリエライトをチューニング!」

 

同時にマシュが盾をそのまま地面に突き刺すと、そこから4つの光が現れ、そのままランスロットを包み込む。

 

「真明解放!レイ・ホライゾン!境界を越え、その姿を現せ!シンクロ召喚!レベル10妖精の槍の英霊龍 メリュジーヌ!!」

 

それと共に現れたのはドラゴンを思わせる黒い翼の生えた露出度の高い姿に変化へと変わる。

 

「ぐっ」

 

「アルトリア・キャスターの効果。

このモンスターのリンク先にこのモンスター自身の効果以外で特殊召喚された場合、そのモンスターのレベル・ランク・リンクの数だけ攻撃力を上げる。

そしてメリジューヌはこのモンスターがシンクロ素材にしたチューナーモンスターのレベルの数だけ攻撃力を100上げる。

2つの効果が合わさる事によって、その攻撃力は1400上がり、攻撃力は4400となる」

 

「なっ」

 

「さらに、このモンスターは場にいる全てのモンスターに攻撃する事ができる!

俺はメリジューヌでお前達の場にいるダーク・リベリオン・エクシーズドラゴンとクリアウィング・シンクロドラゴンに攻撃する!!」

 

その言葉と共にメリジューヌはそのまま空へと舞うと共にその姿は先程までの少女の姿から一変、鋼鉄の龍へとその姿を変えると共に、腹部が開く。

 

その狙いはその場にいる全てのドラゴンだった。

 

「くっ、俺は」

 

そう告げようとする前にメリジューヌが放つ攻撃の方が早かった。

 

放たれた閃光によって、2体のモンスターはそのまま光の中へと消えていく。

 

「なっ」

 

「メリジューヌはこのモンスターの攻撃に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない」

 

「「・・・・」」LP0

 

「一瞬で、それにリンクモンスターって」

 

その言葉と共に遊矢はアルトリア・キャスターの方へと向く。

 

「遊矢」

 

「なんだ」

 

「リンクモンスターって、なに」

 

「えっ知らないで使ったのか」

 

俺の一言に対して遊矢は思わず叫んでしまう。

 

「いや、なんか何時ものように声がして、手を伸ばしたら、なんか召喚できた」

 

「えぇ」

 

そう俺の言葉に呆れたように遊矢は言う。

 

「まぁ、とにかく、起こすとするか」

 

「えっちょっと」

 

そう、俺は先程までデュエルしていたユーゴの元に、遊矢は反対にユートを起こした。

 

「痛ぇ、なんだ?」

 

「起きたか?」

 

「んっ、お前はさっきあいつとのデュエルに乱入してきた野郎!!」

 

「少しは覚えているようだな。

向こうも起きたようだし」

 

そうしていると、ユートの方も起きて、ユーゴを睨んでいた。

 

「てめぇ」

 

「はい落ち着け。

少し冷静になれ」

 

「冷静にって、あの野郎はリンを攫いやがったんだぞ」

 

「そもそも、そのリンって、子は誰なんだ?

悪いが少し話が見えないから、とにかくこっちに来い」

 

「うっ分かったよ」

 

そうして、俺はユーゴを連れて、そのまま互いに向き合うようにさせる。

 

「それじゃ、まずは疑問からだけど、お前らは一体何者なんだ?」

 

「えっ、それを分かっていてデュエルしたんじゃないのか?」

 

「いいや。

ただ、なんとなく嫌な予感がしたからだ」

 

「まぁ、別に言うけど。

俺の名前はユーゴだ!!」

 

「融合?」

 

「融合じゃないユーゴだ!!

たくっ」

 

「なるほど、それでお前は確かユートだったな。

まずはお前達に聞きたいが、お前らは何で戦っていたんだ?」

 

そう疑問をユートにぶつけると

 

「それは、奴が融合次元の手先だから」

 

「融合次元?」

 

「あぁ、融合召喚を得意とする奴らだ」

 

「なんだよ、その融合次元って」

 

「んっ?」

 

そうユートが話いていると、ユーゴは疑問に思ったのか首を傾げる。

 

「ユートはユーゴを融合次元の協力者だと思っているのか?」

 

「あぁ」

 

「だから、その融合次元ってなんだよ!

第一、お前こそリンを攫っただろ!」

 

「リンとは一体誰なんだ?」

 

「とぼけやがって!!」

 

そう怒り狂っているようだが、ユートは首を本当に分からないのか、首を傾げる。

 

「ふむ、融合次元。

なぁ、もしかしてユートの世界はエクシーズ次元って呼ばれているのか?」

 

「あぁ、そうだ」

 

「それでユーゴはシンクロ次元なのか?」

 

「シンクロ次元なのかどうか分からないけど、皆シンクロ召喚は使っているぞ」

 

「んっ?」

 

それらを聞いていると共に、ある意味、仮説が出来上がってしまう。

 

ここにいる遊矢と容姿が似ている二人は各々シンクロ、エクシーズの次元から来ている。

 

そして、融合次元から来た遊矢そっくりの奴に攫われてしまった。

 

「それって、つまりお前達と同じように融合次元でお前達そっくりな奴がいるという事なのか?」

 

「融合次元でそっくりの、まさか!!」

 

俺の言葉にすぐに分かったようにユートは目を見開く。

 

「あぁ、どういう事だ?」

 

「俺にもさっぱり」

 

それが分からず、遊矢とユーゴは互いに顔を見合わせる。

 

「いや、まぁ簡単に言うと、全部融合次元にいるお前達そっくりな奴の仕業でそこからできた勘違いだ」

 

「はぁ、勘違いだと!!」

 

「あぁ、今、考えるとそうとしか思えない」

 

そうユートは悔しそうに握り締める。

 

「はぁ、勘違いって、どういう事だよ!!」

 

「まぁ、ユーゴ、お前の言っていたそのリンという子。

多分、ユートが攫った訳じゃないぞ」

 

「はぁ?」

 

「ようするに、お前の敵はここにいない」

 

何度も同じ話が繰り返す前に、俺はそのまま結論だけ言う。

 

「すまなかった。

俺の早とちりで攻撃してしまって」

 

「はぁ、謝られてもな。

いや、未だによく分からないけど、ようするにお前はリンを攫った奴じゃないんだな。

だったら、俺こそ」

 

そう互いに何が起きたのか未だに混乱しているようだが、謝る。

 

「けどよ、だとしたらその、融合次元だっけ?

そこにいる俺達にそっくりな奴はどこにいるんだよ!!」

 

「分からない。

おそらくは融合次元だと思うが、どうすれば良いのか」

 

「なんだか、次元だとか、色々と複雑になっているけど、どういう事なんだ?」

 

未だに分からない事ばかりでその場にいる俺達は思わず黙り込む。

 

「ならば、その事情は私が話そう」

 

「「「「えっ?」」」」

 

聞こえてきた声に俺達はそのまま見る。

 

そこには赤馬が立っており、その横には確か黒咲だったか、そいつも立っていた。

 

「事情を話すのか?」

 

「勿論だ。

だが、勝遊、榊遊矢、君にはまだ早い」

 

「それって、どういう事だよ」

 

「君に話をするのは、大会を終えてからだ」

 

「なんだよ、それ、なんで俺だけ」

 

「まぁまぁ、落ち着けよ、とりあえず帰るぞ」

 

「おい、勝遊」

 

未だに話が追いつかない遊矢を連れて、とりあえずその場を離れる。

 

「おい、勝遊、お前は納得しているのか、この状況を!」

 

「いや、俺もよく分からないよ。

けど、言っただろ、あいつは大会が終わった後に話すと」

 

「それで納得したのか」

 

俺の言葉を聞いて、未だに怒りを抑えられない遊矢。

 

「まぁ納得は少ししていない。

けど、このまま考えていてもすぐに答えが出ないだろ。

何よりも明日にはまた試合があるぞ」

 

「それは」

 

何よりも、遊矢の対戦相手は俺にとっては因縁深い勝旗。

 

十分に休まないと勝てる相手じゃないのは分かっている。

 

「とりあえず、赤馬は逃げない。

だったら、そこで話を聞けば良いだろ」

 

「・・・分かった。

未だに納得していないし、素良の事も心配だけど、今は目の前の大会の事に集中する」

 

そう言い、少し切り替えるように言う遊矢。

 

だが、それは俺は違う事を考えていた。

 

リンクモンスター、未だに未知な事が多いカード。

 

それの事に、俺は少し頭を悩ませていた。

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