遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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覚悟の炎

「はぁ、喰った喰った」

 

そう言いながら、先程まで奢って貰った寿司を腹に詰め込みながら、遊矢達の試合を見る為に向かっていた。

 

その中で後ろからの視線を感じたので、俺は振り返る。

 

「セレナ、いたのか?」

 

そこにいたのは、別の次元から来た少女、セレナだった。

 

「デュエルを見ていたのか?」

 

「あぁ、見ていた。

最初から最後まで、だが分からない

お前は、なんであんなデュエルを行える」

 

「あんなデュエル?」

 

その言葉に疑問に思い、俺は首を傾げる。

 

「笑いながら、それも相手も、全ての人間と一緒に行う事が。

私はあんなデュエルは知らない」

 

そう言ったセレナは少し複雑そうな顔をしていた。

 

「ここのデュエリストの多くは私のようにデュエルに負ければ悔しがり、ピンチになれば戸惑っていた。

なのに、お前は、デュエルでピンチになっても変わらず、笑い続ける。

一体なぜなんだ?」

 

それは本当にセレナの心からの疑問だったのか、どこか必死な感じがした。

 

「そうだな、だったらデュエルをしてみるか」

 

「はぁ?」

 

俺の言葉に意味が分からず、こちらを見る。

 

「なんでとか疑問に思うならば、実際にやってみれば分かるだろ。

何よりも、デュエルすれば、それがよく分かるだろ」

 

「・・・良いだろう」

 

そう言い、セレナもデュエルディスクを構える。

 

「その答え、直接見せて貰う」

 

「それじゃ、行くぜ!」

 

「「デュエル!!」」

 

「私のターン。

まずは月光黒羊を手札から捨て、効果を発動。

デッキから融合を一枚手札に加え、融合を発動。

手札の月光蒼猫と月光彩雛を素材に、融合召喚!

現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!月光舞猫姫!!」

 

その言葉と共に現れたのは、まさに名前の通り、月を舞う猫を思わせるモンスターがその姿を現す。

 

「月光彩雛の効果で墓地から融合を手札に加える。

カードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン。

さてっと、こっちも行くぜ!

まずはV・F 沢田綱吉を召喚!」

 

その言葉と共に現れたのは栗色の髪をツンツンにした少年であった。

 

「なんだ?

本当にモンスターなのか、カードにされた人間ではないようだが」

 

「いや、こういう感じだから」

 

実際には人だが、実際には俺の力を通じて具現化した力である。

 

過去にも、様々な世界との交流の中で本人達が来るのと、その力がその本人達に模した形になって宿るの2種類だ。

 

英霊やデジモンなどは主に本人達が来るパターンであり、K・HEROや今の場にいるV・Fは力が具現化した存在だ。

 

「まぁとりあえず、沢田綱吉の効果。

このカードがこのカードが召喚、特殊召喚に成功した時、デッキ手札からこのカードと同名以外の【V・F】モンスターを一体特殊召喚することができる。

俺は手札からV・F アルコバレーノ リボーンを召喚する。

このモンスターは自分フィールド上の【V・F】モンスターを一体選択して発動、このカードの属性とレベルを選択したモンスターと同じにする」

 

その言葉と共に出てきたのはスーツを着た赤ん坊、リボーン。

 

そして、リボーンはその手に銃を持つと、思いっきりツナを狙っている。

 

「おい、思いっきり味方を「俺はレベル4になったリボーンとレベル4の沢田綱吉でオーバーレイネットワークを構築!」無視か!!」

 

気になったセレナを無視して、俺はそのまま叫ぶ。

 

「エクシーズ召喚!V・F ボンゴレX世 沢田綱吉!」

 

銃弾を受けたツナの姿はそのまま変わる事はなかった、額には炎が灯り、同時にその両腕には炎が灯っていた。

 

「エクシーズモンスターだったか」

 

「バトル。

沢田綱吉でバトル!

この時、沢田綱吉のオーバーレイユニットを使い、効果を発動!

このカードの攻撃力をバトルする相手モンスターのレベル、ランクの数だけ300アップする。

月光舞猫姫のレベルは7、よって攻撃力は2100アップする!!」

 

「なっ」

 

同時に両手を炎を灯したツナはそのまま真っ直ぐ、月光舞猫姫へと近づくと共に蹴り上げる。

 

「ぐっ、だが月光舞猫姫は戦闘では破壊されないっ」LP4000→1800

 

それでもライフを半分以上削る事は大きい。

 

だが、セレナはそのままこちらを睨む。

 

「俺はカードを2枚伏せて、ターンエンド」

 

「私のターン。

確かにダメージは貰った。

だが、その程度で私に勝てると思うな!

私は再び融合を発動する。

場にいる月光舞猫姫と月光紅狐を素材に融合召喚!

現れ出でよ!月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣!月光舞豹姫!」

 

それと共に、その場に現れたのは先程までが猫ならば、今度は黒い豹と呼ぶべきモンスターが姿を現した。

 

その攻撃力は軽くツナの攻撃力を超えていた。

 

「月光紅狐の効果、

このモンスターが墓地へ送られた時、:このカードが効果で墓地へ送られた場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで0にする。

0にするモンスターはV・F ボンゴレX世 沢田綱吉!!」

 

同時にツナの額にある炎が弱まり、そのまま膝に手をつく。

 

「さらに月光舞豹姫の効果。

このターン、相手モンスターはそれぞれ1度だけ戦闘では破壊されず、このカードは全ての相手モンスターに2回ずつ攻撃できる!

これで終わりだ!!」

 

それと共に襲い掛かる月光舞豹姫。

 

「俺は罠カード、ハーフ・アンブレイクを発動!

フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。

このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる!」

 

「なるほど、だが、例え半分だろうと、2回攻撃ができる月光舞豹姫は、そのままダメージを与える事ができる!」

 

「ぐっ!」LP4000→1200

ダメージを負った事で、俺はそのまま衝撃で倒れそうになる。

 

だが、そのまま真っ直ぐと立つ。

 

「私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」

 

そう言いながら、セレナはそのまま俺を睨む。

 

「先程、貴様は言った。

私に楽しいデュエルを教えると。

それがこれなのか?」

 

「だとしたら?」

 

「つまらんな。

そのモンスターも確かに始めは驚いたが、それだけだ」

 

そう言ったセレナはどこか諦めていたような表情だった。

 

「だったら、それをさらに上回ったら、どうだ?」

 

「上回るだと?」

 

「あぁ、あの人が言っていた。

このドローで世界がガラリと変わるかもしれない。そう思うとワクワクしてくるって」

 

「わくわくだと」

 

その言葉に未だに疑っているようだ。

 

「ならば、それを見せてみろ!

私は罠カード、戦線復帰を発動。

この効果により、墓地にいる月光蒼猫を場に特殊召喚する。

そして、このカードが特殊召喚に成功した場合、「月光蒼猫」以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。

この意味は分かるな」

 

「あぁ、例えツナの効果を使ったとしても、その攻撃力を超える事はできない。

けどな、十分に逆転はできるぜ!」

 

「なに?」

 

「まずはV・F 笹川了平を召喚!

そして、罠カード、コピーナイトを発動。

自分フィールド上にレベル4以下の戦士族モンスターが召喚された時に発動できる。このカードは発動後、その召喚されたモンスターと同じレベルの同名モンスターカードとなり、モンスターカードゾーンに特殊召喚する。

そして、2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!

V・F 晴れの守護者 笹川了平!!」

 

そうして、新たに現れた了平はまた拳を振り上げながら、現れる。

 

「エクシーズモンスターが一人増えた所で」

 

「あぁ、けど、これが重要なんだ!

笹川了平の効果!

一ターンに一度、自分フィールド上に存在する【V・F】モンスター一体を選択して発動選択したモンスターの攻撃力の半分の数値分自分のライフポイントを回復する。

俺は了平を選択し、その攻撃力分、ライフを回復する」LP1200→2600

 

「僅かに回復したぐらいで、何ができる」

 

「それができるんだよ。

そのままバトル!」

 

それと共にツナは真っ直ぐと月光舞豹姫へと向かった。

 

「例え攻撃力を上げた所で、その攻撃力はたった4900!

5600に追いつく事など!「この時、速攻魔法、才呼粉身を発動!」なにっ」

 

その言葉を聞く前に、俺は手札にある速攻魔法を発動させた。

 

「自分・相手のバトルフェイズに自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

自分はそのモンスターの攻撃力分のLPを失い、

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで倍になる!

そして、オーバーレイユニットを一つ使い、そのレベルの数だけ攻撃力を300上げる!

月光舞豹姫のレベルは8!よって攻撃力は2400アップ!

攻撃力は7400だぁ!!」LP2600→100

 

「まさか、それを狙ってライフを回復させたのかっ!」

 

「当たり前だ!

俺達は今、この瞬間を死ぬ気でやっている!

それは互いに楽しむ為でもあり、わかり合う為にだ!!」

 

「ぐっ!!」

 

そう言いながら、真っ直ぐとツナの一撃が月光舞豹姫を貫く。

 

先程まで圧倒的な優位に立っていたはずの月光舞豹姫はツナの一撃によって、倒され、同時にセレナのライフは0へと変わった。

 

「まさか、自身のライフを削り、それで、私へととどめを刺した。

一歩、間違えたら、負けていたんだぞ」

 

そう、セレナは俺に向けて言う。

 

「かもな。

だけど、やっぱ、こうでなくちゃ!

真剣に相手と戦うデュエル、これって、本当に面白いだろ」

 

「面白いか。

そうかもな」

 

そう言ったセレナの表情は少し変わっていた。

 

「アカデミアにいた頃は、周りを見返すデュエルしかなかった。

お前ぐらいだ、こうやって、私だけを見つめて、デュエルしたのは」

 

それと共にセレナはゆっくりとデッキに手を伸ばす。

 

「楽しいデュエル。

それをアカデミアは否定しているのか」

 

「俺はそこまでは分からない。

けど、セレナはどうしたいんだ」

 

俺はそう、尋ねるように呟く。

 

「私はずっとプロフェッサーが、崇高な目的だと教えられた。

だが、それが本当に正しいのか、今はもう」

 

それは既にセレナの中で答えが出ていた。

 

だが、それは同時にこれまでの自分を捨てるような答えだと、気づいていた。

 

「・・・だったらさ、セレナ。

俺の近くで、デュエルを見ていかないか?」

 

「デュエルを?」

 

「あぁ、お前が知らなかった事を知れば、それだけ答えが広がる。

とりあえず、答えを決めるのはそれからでも良いんじゃない?」

 

「はぁ、本当にお前は。

良いだろ」

 

そう言ったセレナの表情は先程まで憂鬱な表情から一変した。

 

「だが、見せるならば、つまらないデュエルをするなよ」

 

「勿論だ」




劇中で主人公が説明が分かりにくい方の為に付け加えさせて貰います。
英霊、デジモンなどは原作から本人達の意志が宿った形となります。
そして、仮面ライダーやリボーンは仮面ライダージオウ グランドジオウやディエンドが召喚する時と似た感じだと考えてください。
デュエルディスクが銃になれば、完全にディエンドです。
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