遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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養殖VS捕食

「っ、はぁはぁ」

 

ゆっくりと、俺は目が覚め、周りを見渡す。

 

見ると、先程までの古代都市から離れているのが、よく分かる。

 

「お前は結構無茶するんだな」

 

「えっ?」

 

そう言いながら、声がした方を見ると、そこにはセレナが見ていた。

 

「ぐっ、セレナ、なんでこんな所に?」

 

「お前のデュエルを見に来た。

だが、思った以上にとんでもない実力だという事がよく分かったがな」

 

「とんでもないだって?」

 

それはどういう事なのか、疑問に思う。

 

「当たり前だ。

お前は自分が戦った相手がどんな奴かは知っているのか?」

 

「いや、全然?

確かにサイバードラゴン使いという事で、色々とやばいのはよく分かるけど」

 

「それでよく勝てたな。

だが、お前のデュエルを通してよく分かった。

アカデミアが間違っていた事、そして、お前の実力も」

 

「実力?

そこまでか?」

 

俺は疑問に思い、首を傾げる。

 

「当たり前だ。

あのデュエルでもそうだが、お前はなんでモンスターと一体化するように戦うんだ?」

 

「いや、一回試してやってみたんだ。

それが以外と合っていたという感じかな」

 

初めて行った時にも、そうだが、それ以降も俺は何度も行った。

 

「合っているだけで「へぇ、モンスターと一体化する?それってどういう事?」っ}

 

聞こえた声、それに合わせるように俺達はその方向を見る。

 

そこにいたのは、セレナと似たような制服を身に纏った、遊矢達とよく似た人物だ。

 

「お前は」

 

「僕かい?

僕はユーリだ。

まぁ今回はそこにいるセレナの回収任務で来たけど、予想するに君が斎馬を倒したデュエリスト、切札勝遊だね」

 

「俺の名前を」

 

疑問に思ったが

 

「あれから既に何時間も経っている。

おそらく、未だに残っているアカデミアから報告を受けたんだろ」

 

「そうだね、まぁ、だから期待しているんだ。

君とのデュエルにはね」

 

それと共にデュエルディスクを構える。

 

「っ、お前はここで休んで「いや」っ」

 

セレナはすぐに俺を庇おうとしたが、それを止めた。

 

「これは俺に挑んできたデュエルだ。

だから、ここは俺がやる」

 

そう言い、俺はデュエルディスクを構える。

 

とは言っても、このままデュエルしても、どうも体力が保てない。

 

ならば、一体化している時に回復ができるあのデッキを。

 

「そうこなくては、それじゃ行くよ」

 

「「デュエル」」

 

「行くぜ、俺のターン。

俺はK・HERO アマゾンオメガを召喚する」

 

それと共に、俺の腰にはベルトが現れ、そのままグリップをひねる。

 

【OMEGA】

 

「ヴオオオオオ……!アマゾンッ!!!」

 

【EVOLU・E・EVOLUTION!!】

 

その叫び声と共に俺の身体は緑色の光に包まれ、その姿はアマゾンオメガへと姿を変える。

 

「へぇ、これはびっくりだ。

デュエリストがモンスターへ変わるなんて」

 

「アマゾンオメガの効果。

このモンスターは召喚・特殊召喚に成功した時、カードを1枚ドローする。

さらに俺は手札に加わったモグラアマゾンとカラスアマゾンでペンデュラムスケールをセッティングし、ペンデュラム召喚!

K・HEROアマゾンアルファ!」

 

それと共に現れたのはオメガと同じ姿をしたモンスターであり、そのまま俺に合わせるように構える。

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「僕のターン。

僕は捕食生成を発動する。

このカードは手札にある手札の「プレデター」カードを任意の数だけ相手に見せ、見せた数だけ相手フィールドの表側表示モンスターを対象として発動できる。そのモンスターに捕食カウンターを1つずつ置く。

僕は手札から捕食活動と捕食植物サンデウ・キンジーを公開し、君の2体のモンスターに捕食カウンターを設置する」

 

その言葉と共に、俺とアルファの身体には捕食カウンターと呼ばれる物がそのまま身体に張り付いた。

 

これは一体

 

「そして、捕食活動を発動する。

このカードは捕食植物モンスター1体を特殊召喚し、その後、デッキから捕食活動以外のプレデターカード1枚を手札に加える。

僕は捕食植物サンデウ・キンジーを特殊召喚し、デッキから捕食植物オフリス・スコーピオを手札に加える」

 

その言葉と共に現れたのは植物と生物が合わさったようなモンスターであり、エリマキトカゲを思わせるモンスターはそのまま佇んでいた。

 

「サンデウ・キンジーの効果。

このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分が融合素材とする捕食カウンターが置かれたモンスターの属性は闇属性として扱う。

そして、自分メインフェイズに発動できる。

闇属性の融合モンスターカードによって決められた、フィールドのこのカードを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールド及び相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターの中から選んで墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する!」

 

「なっ!」

 

その言葉と共にサンデウ・キンジーと呼ばれるモンスターから飛び出た触手はそのまま俺達を縛り上げた。

 

「くくっ、さぁ融合召「速攻魔法っ」なに?」

 

俺はそう叫ぶと共に、むしろ吸い込んでくるサンデウ・キンジーに向けて、カードを発動した事で出てきた爆弾を思わせるアイテムを手に持ち、口の中に突っ込む。

 

「トラロック!

フィールド上に存在する全ての獣種族・獣戦士族・鳥獣族・昆虫族・爬虫類族・魚族・水族・植物族モンスターを破壊しその数だけ100ポイントのダメージを相手に与える!

があぁ!!」

 

「くっ」LP4000→3700

 

その言葉と共にトラロックが爆散し、変身していた俺はダメージを受けていないが、モンスターと一体化している事もあって、破壊された時の衝撃が俺に襲い掛かる。

 

「へぇ、これはびっくりしたよ。

まさか、融合直前に自分のモンスターごと自爆するなんて」

 

「ただで喰われてたまるかよっ」

 

「良いねぇ、そういうの嫌いじゃないよ!

僕は捕食植物オフリス・スコーピオを召喚する。

オフリス・スコーピオの効果で手札捕食植物コーディセップスを墓地に送り、捕食植物バンクシアオーガを特殊召喚。

そして、バトル。

2体のモンスターで君に直接攻撃」

 

「ぐっ!」LP4000→2800→800

 

「僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「俺のターン!

俺はペンデュラム召喚により、再び現れろ、アマゾンアルファ!アマゾンオメガ!」

 

それと同時に俺の身体は再びアマゾンオメガへと姿を変わる共に走り出す。

 

「アマゾンオメガの効果で再びカードを1枚ドロー。

そして、アマゾンアルファでダーリング・コブラに攻撃!」

 

その言葉と共にアマゾンアルファはそのままフライ・ヘルへと攻撃を仕掛ける。

 

だが

 

「速攻魔法、瞬間融合。

自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

僕は場にいる2体のモンスターを素材に融合召喚!

魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花よ!今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ!融合召喚!現れろ!飢えた牙持つ毒龍。レベル8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」

 

その言葉と共にアマゾンアルファの前に現れたのは一体のドラゴンだった。

 

それも、遊矢達が使うドラゴンと同じく、自身の召喚方法である融合つまりはフュージョンの名を持つモンスターだった。

 

「スターヴ・ヴェノムの効果。

このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。

このカードがフィールドのモンスターのみを素材として

融合召喚に成功したターンに発動できる。

このカードの攻撃力はターン終了時まで、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分アップする。」

 

「ぐっ、俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

「この時、瞬間融合の効果で効果で融合召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

けど、スターヴ・ヴェノムはこのカードが破壊された場合に発動できる。

相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、その攻撃力の合計分のダメージを相手に与える!!」

 

その瞬間、スターヴ・ヴェノムの身体は大きく膨れ上がり、そのまま爆発する。

 

このままダメージを受ければ、確実に負ける。

 

「っペンデュラムゾーンにいるモグラアマゾンの効果!

このカードを破壊する事によって、このターン、自分の場のモンスターの破壊を無効にする!!」

 

その叫びと共に俺達の前に現れたモグラアマゾンが、スターヴ・ヴェノムから放たれた爆風から俺達を守ってくれた。

 

「なんだ、全滅できなかったか。

まぁ良いや、僕のターン、僕は魔法カード再融合を発動。

800LPを払い、自分の墓地の融合モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する」LP3700→2900

 

その言葉と共に、スターヴ・ヴェノムはその姿を再び現し、巨大な咆哮を上げる。

 

「スターヴ・ヴェノムで君のアマゾンアルファに攻撃」

 

同時にスターヴ・ヴェノムから生えている尻尾をアマゾンアルファで貫く。

 

「ぐっ」LP800→100

 

「僕はこれでターンエンド。

さぁ、どうする?

果たして、ここから逆転はできるかなぁ」

 

そう言いながら笑みを浮かべる。

 

自分の勝利を信じて疑わないようだ、

 

「逆転か。

確かに絶望的な状況だな。けど」

 

そう言いながらも

 

「逆転できる可能性は十分にあるぜ!!」

 

「へぇ、この状況を?

どうやって?」

 

そう言いながらユーリは楽しげに見つめる。

 

「俺のターン。

まずはペンデュラムゾーンにいるカラスアマゾンの効果。

このモンスターは自分フィールド上に「アマゾン」と名の付くモンスターが存在する場合に発動できる

そのモンスターとPゾーンのこのカードを素材としてシンクロ召喚を行うことができる!」

 

「なっペンデュダムゾーンのモンスターでシンクロだと!」

 

「俺はレベル4のアマゾンオメガにレベル2チューナー、カラスアマゾンでチューニング!

重なりし、新たな光をその姿に現せ!シンクロ召喚!K・HERO アマゾンニューオメガ!!!」

 

その叫びと共に、俺の身体に装着されていたベルトは新たな形へと変わり、姿あも大きく変わる。

 

【ν・OMEGA】

 

先程のアマゾンオメガに比べると、機械を思わせるパーツが増え、そのまま構える。

 

「ニューオメガの効果!

このカードの特殊召喚に成功した時自分はカードを1枚ドローし、手札から装備魔法アサルト・アーマーを装備!

その効果で攻撃力を300上げ、さらにニューオメガの効果!

1ターンに1度このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合デッキから装備魔法カードを1枚選びこのカードに装備する事ができる!」

 

その言葉と共に俺の身体はこれまで以上に緑色のオーラを身に纏いながら、攻撃力は合計1100上がる。

 

【Blade Loading 】

 

同時に腕からは右腕からは鋭い剣が生える。

 

「まだだ、アサルト・アーマーは装備されているこのカードを墓地へ送って発動できる。このターン、このカードを装備していたモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる」

 

それによって、攻撃力が上がったのは800だけになったが、スターヴ・ヴェノムを倒すには十分だ」

 

「凄いねぇ、感動するなぁ。

けど、残念だよ、スターヴ・ヴェノムは破壊された時、相手を破壊して、ダメージを与える。

まさか忘れた訳じゃないよね」

 

「あぁ、そうだよ!

けどな、最後までやってやるよ!」

 

それと共に、俺はそのまま走り出す。

 

目の前には俺に向かって、幾つもの触手が襲い掛かる。

 

だが、今の俺はアマゾンオメガと一体化している影響もあるのか、身体は軽く超人離れした動きで、その攻撃を避け、そのままスターヴ・ヴェノムの腹にニューブレードを突き刺す。

 

「ぐっニューブレードの効果!

このカードがバトルでモンスターを破壊する時、そのモンスターを破壊する代わりにっ手札に戻す!!!」

 

「なっ」LP2900→2400

 

「がああぁぁ!!」

 

そのまま腕を大きく振り上げると共に、スターヴ・ヴェノムはそのまま光の粒子となって、姿を消す。

 

「アサルト・アーマーの効果で2回目の攻撃!!

うおおぉぉぉぉ!!!」

 

「ぐっ」LP2400→0

 

それと共に、俺はユーリに向かって足を振り下ろす。

 

それによって、デュエルは完全に決着がつく。

 

「はぁはぁはぁがああぁぁl!!!!」

 

だが、理性が働かない。

 

デュエルは完全に決着がついたはずなのに、目の前にいるユーリへ攻撃を止めようとしない。

 

「おいっデュエルはもう「いいや、まだだ!!」なっ」

 

それと共にユーリのデッキから飛び出たのはスターヴ・ヴェノムの尻尾が俺の身体を縛る。

 

「もっと過激に、もっと破壊を!!

これだよ、僕がっ俺が求めていたデュエルはぁ!!」

 

同時にユーリは叫びながら、こちらに問いかける。

 

「プロフェッサーとか、任務なんてどうでも良い!

もっとデュエルを!!君とのデュエルは最高だぁああははは!!」

 

そう言いながら、まるで狂ったような笑みを浮かべる。

 

「がああぁぁ!!」

 

俺はそれに誘われるように、腕を振り下ろそうとした。

 

『くりくり!!』『くりぃ!!!』

 

だが、そんな俺を止めるように、アンクリボーとクリボーンが掴む。

 

「ぐっがあぁぁ!!」

 

それにより、一瞬で力が弱まり、スターヴ・ヴェノムによって、吹き飛ばされる。

 

「なんだ、今のは?

邪魔だな」

 

そうユーリは再びこちらに向かおうとした時、ユーリの身体が光に包まれる。

 

「ちっ、強制送還っ!

楽しみはまた今度か」

 

それだけ言い、ユーリは俺の方を向く。

 

「君との再戦、心から楽しみにするよ!

今度は、正真正銘、互いを喰らい合うデュエルをね!!」

 

同時にユーリの姿は完全に消えた。

 

「っおい、勝遊」

 

それを見送ったセレナはすぐに俺の元へと寄り添う。

 

「ぐっがはぁはぁ、危なかった」

 

「何が起きたんだ、お前の身に」

 

「アマゾンの本能だ」

 

「本能だと?」

 

「あぁ、俺はどうもモンスターと一体化するが、アマゾンはその中でもまるで野生生物を思わせる本能がある。

オメガはその中でも比較的理性が保ちやすいモンスターのはずだけど、あの時のはなんだ」

 

スターヴ・ヴェノムとの戦いの中で、全身を包み込んだのは闘争心の他にこいつをここで殺さなければならないという本能。

 

それらが、俺の全てを支配していた。

 

あの時、もしも相棒達が止めてくれなかったら。

 

「正直に言うと、お前のあの時のデュエルは」

 

「あぁ、俺自身も、よく分からなかった。

けど、今は」

 

そう言いながら、立ち上がる。

 

「アカデミアの奴らを止めないと」

 

「っ、あぁ、分かった」

 

 

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