遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年 作:ボルメテウスさん
「はぁ、ここが舞網市か」
あの人との出会いから数年、俺は精霊の事を理解し、普通の生活を送れるようになっていた。
だが、そんなある日、両親が転勤する事になり、知り合いの家へと引っ越しする事になった。
今日はその親戚の家があるという舞網市へと訪れたが、周りを見渡せば、俺が住んでいた田舎町では考えられない程に技術がへってんしていた。
未だにその光景に慣れない俺は周りを目を輝かせながら見ていた。
「くりくり!」
「だよな、今日からこんな所に住むなんて、本当に信じられないよな、アンクリボー!」
俺と同じなのか、周りの光景に目を輝かせる俺の大切な仲間であるアンクリボーと共に回りを見ていた。
「くりぃ」
「あっあははぁ、分かっているからぁ」
そんな俺を見ていたクリボーンは呆れた声を出してのに気づいて、俺とアンクリボーは少し引き攣った笑みを浮かべながら、目的地へと向かった。
「えっと、確か親戚の子が迎えに来てくれると聞いたけど「ちょっと」んっ?」
「それを返してよぉ!!」
「はぁ、何を言っているんだ、これは俺がアンティルールで勝ち取ったカードだろ」
「そんな事、一言も言っていないじゃん!!」
「言ったぜ、聞こえなかっただけだろ」
「おいおい」
デュエルが盛んな町だとは聞いていたが、小学生だと思われる子達に対して、高校生が偉そうに言っていた。
小学生の方は体格は結構丸っこい男の子が一人ともう一人は赤髪にヘアバンドが特徴的な子だった。
「おいおい、何をしているんだ?」
「あぁ、お前には関係ないだろ」
「別に関係はないけど、聞いていて気分が悪いんだよ」
そう言いながら、俺はそのままカードを奪った相手を見る。
「別に、俺はただ、こいつらとアンティルールでデュエルをした。
ただ、それだけだぜ」
「嘘だ!
こいつ、最初は普通にデュエルを申し込んだんだ!」
「それで、勝ったら、いきなりアンティルールだって言って、私達のカードを奪ったんだよ!」
「何を言っている。
俺は確かにアンティルールだって、言ったぜ」
そうにやにやと言う。
これは確実にわざと言っているな。
「はぁ、分かったよ。
だったら、俺もお前にデュエルを申し込むぜ」
「なに?」
そう奴はこちらを睨むが
「なに、アンティルールだ。
お前とデュエルして、勝ったらそのカードを貰う。
まさか、断るのか、小学生相手に粋がっているだけの奴が?」
俺のその言葉に怒りを隠せなかったのか、俺の方へと指を向ける。
「良いぜ、受けてやる!
だけど、俺が勝ったら、お前のカードは全部貰うぜ」
「なっそんなの酷すぎるだろ!!」
「そうだよ、幾ら何でも「良いぜ」えっ!?」
俺の言葉に女の子は驚いている様子だが、俺はそのままデュエルディスクにデッキを挿入する。
「お前相手に、負けるつもりはないからな」
「良いぜ、だったら見せてやるぜ!
この俺の実力を!」
その言葉と共にデュエルディスクを展開する。
「それじゃ、行くぜ」
「「デュエル!!」」