遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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ゲッター大戦勃発!ゲッターVSゲッター

「まったく、こっちはあいつにむかついている所なのにっ!」

 

そう叫びながら、俺はD・ホイールのハンドルを握りながら、シティの中へ走っていた。

 

次々とシティの建物の合間を通り過ぎながら、セレナがいるだろう場所を探していた。

 

だが、そんな俺を邪魔するように空からはハングライダーに乗ったオベリスクフォースが俺の方へと向かっていた。

 

「見つけたぞ、切札勝遊だ!」

 

「って、最初から俺を狙うのかよ!」

 

「奴にデュエルをさせるな!」

 

その言葉と共に、オベリスクフォースは手に持ったデュエルディスクから古代の機械兵士を召喚し、次々とその銃口を俺に向けていた。

 

「おいおい、デュエルをさせる機はないのかよっ!」

 

迫り来る古代の機械兵士から放たれた銃弾が次々と俺に向かって襲い掛かる。

 

「こっちは、まだD・ホイールの運転に慣れていないんだぞっ!」

 

そう言いながら、迫り来る銃弾に対して、俺はすぐに避けるように近くにある建物の影に隠れるように走る。

 

「くっあぁっ!!」

 

そう走っていると、俺のジャンバーから一枚のカードが飛び出す。

 

だが、それを取りに行く程の余裕はなかった。

 

看板や壁に激突しながら、銃弾を避けながら、セレナを探し続ける。

 

「セレナっ、どこにいるんだっ!」

 

叫ぶが返事はなく、ただ弾丸だけが飛んでくる。

 

そして、ついに追い詰められてしまった。

 

周りには壁しかなく、逃げ場がない。

 

このままでは蜂の巣になってしまう。

 

「どうすればいい? 考えろ…………考えるんだ! この状況を打開する方法を考えるんだ!!」

 

その時、少し遠くの建物の中から声が聞こえてきた。

 

「ぐっ、ここでっやられるかよ!」

 

「命令だから、お前を連れて帰るが、俺の目的はあくまでも切札勝遊だ!」

 

「この声はっ!」

 

聞こえてきた声、それはかつて戦った事のある斎馬だった。

 

その近くにセレナがいるという事は、今、彼女は危機的状況なのは間違いない!

 

「だったら、こんな所でやられてたまるかよ!」

 

その叫びと共に、俺が目を向けたのは、壁だった。

 

「壁しかないんだったら、壁を走ってやる!!

 

その叫びと共に、俺は壁にタイヤをぶつけ、そのまま壁を駆け上がる。

 

「なっ、壁を走るだと!!」

 

「撃てっ撃てっ!」

 

俺が壁を走ったのを見て、オベリスクフォースはすぐに俺に向けて、攻撃を行う。

 

だが、壁を走り抜け、瞬く間に建物の屋上へと降りる。

 

同時に見れば、既に建物の屋上にいるオベリスクフォースはこちらを見ていた。

 

「悪いが、今はデュエルしている暇はない!

一気に通らせて貰うぜ!!」

 

その叫び声と共に、俺はD・ホイールのアクセルを踏み、建物の屋上を走り抜ける。

 

「奴を近づけさせるなぁ!」

 

それと共に再び古代の機械の兵士達の銃弾が俺に向かって襲い掛かる。だが、俺はそれを紙一重に避けながら、斎馬へと近づく。

 

斎馬もまた、俺の存在に気づき、俺の方を見る。

 

だが、もう遅い。

 

すでに俺のD・ホイールは斎馬のすぐ側まで迫っている。

 

それに気づいたのか、斎馬はそれを待ち受けていた。

 

「おりゃぁ!!」

 

その叫び声と共に建物の中へと入り込むと同時に、そのままセレナを守るようにD・ホイールを止め、そのまま斎馬を睨み付ける。

 

「待っていたぞ、切札勝遊!!」

 

「まったく、てめぇは本当に面倒だなぁ!」

 

その言葉と共に勝遊はそのまま降り立つ。

 

「セレナ、無事か?」

 

「あぁ、なんとかな」

 

それと共にセレナは少しボロボロな状態になっているが、無事な様子だった。

 

「くくっ、これは丁度良い!

まさか、これが俺の手に導かれるようだなぁ!」

 

その言葉と共に、奴の手に持っているのは、一枚のカードだった。

 

それは、俺が持つカードの一枚。

 

それもかなり強力な存在だ。

 

「そうだ、そして、この力で俺はさらに強くなる!」

 

「まさか」

 

「さぁ、デュエルだ!」

 

俺の疑問に思いながら、それを聞く事ができず、苦虫を噛みながら、そのままデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル」」

 

コモンズの街の中で、俺と斉馬とのデュエルが始まった。

 

「まずは俺のターンだ。

俺はサイバー・ドラゴン・ネクステアの効果を発動。

手札からサイバー・ドラゴンを捨てて、このカードを手札から特殊召喚する」

 

その言葉と共に斉馬の場に現れたのは、これまで見てきたサイバー・ドラゴンに比べたら、少し小柄なモンスターだった でも、全身には電子回路のような物が張り巡らされており、無機質な印象を受ける

 

(攻撃力も大したことは無いし、攻撃表示って事は何か効果があるのか?)

そんな事を考えている間に、相手はその効果を使ってきたようだ

 

「サイバー・ドラゴン・ネクステアの効果。

このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の攻撃力か守備力が2100の機械族モンスターを一体特殊召喚する」

 

「攻撃力2100って、さっき奴が捨てたカードは」

 

「そうだ、蘇れ、サイバー・ドラゴン!」

 

そう言って現れたのは先ほどとは違い、機械的な見た目ではなくなっていたけど間違いなくそれはサイバー流の象徴とも言える白い竜の姿であった。

 

そして再びフィールド上に姿を現した後、今度はしっかりとした足取りで地面へと降り立ったのだ その姿を見た瞬間、俺の中に熱い物が流れ込んでくるような気がして来る

 

「サイバー・ドラゴンをここで」

 

「さらに俺は手札からアイアンドローを発動。自分フィールドのモンスターが機械族の効果モンスター2体のみの場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

このカードの発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを特殊召喚できない。

そして、俺は機械複製術を発動する。

自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスター1体を対象として発動できる。

デッキからその表側表示モンスターの同名モンスターを2体まで特殊召喚する」

 

「だが、奴の場に攻撃力500以下のモンスターはサイバードラゴン・ネクステアしかいない。

それを2体召喚しても」

 

「サイバードラゴン・ネクステアはサイバー・ドラゴンとして扱っても良い」

 

「そうか、例え攻撃力が違ってもあくまでも「サイバードラゴン」として扱われるから」

 

「その通りだ。

現れろ、2体のサイバードラゴン!」

 

2匹目の黒い巨体が空から舞い降りると同時に、熱気のようなものを感じる。

 

既に奴の場には3体のサイバードラゴンとサイバードラゴン・ネクステアがおり、場には既に4体のモンスターがいる。

 

それも手札の消費は最低限にして、まだ3枚も残っている。

 

「アイアンドローでこれ以上は召喚はできないが、これだけあれば十分だろう。

俺はカードを1枚伏せ、これでターンエンド」

 

最初のターンでここまで仕掛けるとは、油断はできない。

 

「だけど、俺もここで終わる訳にはいかないからな!

俺のターン!

よし、俺は手札から魔法カード、魔の試着室を発動する。

800ライフポイント払い、自分のデッキの上からカードを4枚めくり、その中からレベル3以下のモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する」

LP4000→3200

 

「運頼みか、切札勝遊!」

 

「運なんかじゃない、俺はデッキを信じるだけだ!」

 

その言葉と共に俺はデッキの上に手を置く。

確かに普通のデュエリストならこんな時にギャンブルじみた行動は取らないかもしれない。

 

でも、こいつは違う。

 

どんな時だって全力で楽しむことを忘れない男だから。

 

だからこそ、俺もその信頼に応えたい。

 

それが、俺の今の気持ちだ。

 

そんな思いに応えるかのように俺が引いたカード4枚を見る。

 

「よっしゃぁ!来たぜ!

手札にはレベル3の通常モンスター、ゲットマシン 真イーグル号!真ジャガー号!真ベアー号!

よって、俺は手札から、この3体を特殊召喚する!」

 

その言葉と共に俺の上空には3つの戦闘機が飛ぶ。

 

まるで三匹の巨大な猛禽類のように。

 

だが、それで終わるわけは無い事は分かっている。

 

「場に出てきたゲットマシンが場に揃った事によって、ゲットマシンは融合なしで融合召喚する事ができる!

行くぞ、チェンジ!真・ゲッター!」

 

それと共に3つの戦闘機はそのまま宙に飛びながら、合体していく。

 

その様子を見た斉馬の顔が驚きに染まる しかし、それで終わりではない。

 

何故ならばこの瞬間こそが俺の狙い目なのだからな そんな事を考えている間にも、変形が終わったのかゆっくりと地面に着地し始めていた。

 

「真・ゲッター1の特殊召喚成功した時に効果を発動!

このカードが特殊召喚に成功した時に発動でき、場にいるこのモンスターよりも攻撃力が低いモンスターは全て破壊する。

真・ゲッター1の攻撃力は3000!

つまり、お前の場の全てのサイバードラゴンを破壊する事ができる!

叩き壊せ!ゲッター!!」

 

俺の叫びに応えるように、真・ゲッター1の瞳はまるで獣を思わせる鋭くなり、同時に手には巨大な鎌、ゲッタートマホークが現れる。

 

そして、そのまま手を振り下ろした瞬間、その一撃により、サイバードラゴン達は完全に切り裂かれていた。

 

さらにそれだけでは終わらず、サイバードラゴン・ネクステアすらも真っ二つに引き裂く。

 

まさしくその様子は機械の竜を裁いた死神の如く。

 

「ここまで圧倒的だとはな」

 

「真・ゲッター1で斉馬へ直接攻撃!」

 

そして、全てのサイバードラゴンの攻撃を終えた真・ゲッターはそのまま斉馬の目の前に行くと、持っていたゲッタートマホークで切り裂く。

 

「罠カード、パワーウォール!

相手モンスターの攻撃によって自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時に発動できる。その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージが0になるように、受けるダメージの代わりに500ダメージにつき1枚、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

真・ゲッター1の攻撃力は3000、よってカードを6枚捨てる」

 

それと共に斉馬は自身のデッキに手を置くと、一気にめくられる。

 

6枚のカードをばら撒き、そこから現れるエネルギーシールドで、ゲッターの攻撃を防いだ。

 

「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」

 

未だにデュエルを始めたばかりだが、奴から奇妙な気配がする。

 

それに応えるように、奴はまるで三日月を思わせるように笑みを浮かべる。

 

「貴様のおかげで、こいつを呼び出す事ができる」

 

「なに?」

 

そう疑問に思っている間にも、奴は既に動き始めていた。

 

「自分の手札・フィールド・墓地に存在する「ドラゴン」「ライガー」「ポセイドン」の内いずれかが名につく機械族モンスターを1枚以上除外した時、特殊召喚できる。

俺は墓地にある10体のサイバー・ドラゴンを除外し、現れろ、ゲッター真ドラゴン!」

 

「ゲッター真ドラゴン!」

 

俺がその言葉に驚きながら、斉馬の背後に緑色の光が溢れ出す。

 

それと共に現れたのは斉馬の場から去っていたサイバードラゴン達であり、その身体を互いに合わせって行く。

 

それはまるで、一つの生物のようになるかのように合わさり始め、それと同時に巨大な物体へと変わる。

 

その姿を一言で表すならば、まさに龍だった。

 

俺が知っているどの種類の生き物とも違う存在。

 

ただ言えることは圧倒的な威圧感を持つ事、そして、その顔にはゲッターのような鋭利さが見える。

 

「ゲッター真ドラゴンの効果!

このモンスターはのカードの攻撃力と守備力は自分の除外されている「ドラゴン」「ライガー」「ポセイドン」の内いずれかが名につく機械族モンスターの数だけ1000ポイントになる。

除外されているのは10枚、よって、その攻撃力は1万!」

 

「なっ」

 

思わず驚きの声が漏れ出るが、同時に理解できたこともある。

 

「ゲッター真ドラゴン!

奴の真ゲッターを破壊しろ!!」

 

その言葉に従うようにゲッター真ドラゴンの口には緑色の光が集まり始めている。まさしく必殺の一撃が来る前兆だろう。

 

俺の手札も場も心許ない。

 

しかしだ、俺にも意地がある。

 

(まだ、負けられないんだよ)

 

だから、このまま引き下がるわけにもいかない。

 

そんな事を考えている間にも、既に発射体制に入っていた。

 

「速攻魔法!オープン・ゲット!

自分フィールドの「ゲッター」と名の付くモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターをEXデッキに戻し、ゲームから除外されているそれぞれカード名の異なる「ゲットマシン」モンスターを3体フィールドに特殊召喚する。また、このカードが相手バトルフェイズ中に発動された時、上記の効果で特殊召喚されたモンスターは召喚されたターンのみ戦闘では破壊されない!」

 

その叫びと共に真・ゲッターの身体は3つの飛行機へと変わると共に上空に飛び上がると同時に爆発が起きる。

 

その衝撃は凄まじく、周囲の空気すらも震わせる。

 

そして煙の中より姿を見せたのは三つの影が現れる。

 

「ちっ、避けたか」

 

そう言いながら、俺は後ろを見る。

 

そこにはゲッター真ドラゴンの一撃によって、コモンズ、シティ関係なく破壊されていた。

 

ソリッドビジョンではあり得ない光景。

 

その威力の恐ろしさを理解し、改めて斉馬のゲッターの強力さが理解できる。

 

とはいえ、今ので大方使い切った。

 

やはりゲッターのカードを手に入れていたのが、あいつだけだったという事もあるんだろう。

 

そう思いつつ見ると、斉馬の野郎は既に次の行動に眼を向ける。

 

「俺はこれで、ターンエンドだ」

 

斉馬はそのままターンを終わらせる。

 

「これが、本当にデュエルなのか」

 

そう、その戦いを見ていたセレナは恐怖を隠せない様子で、破壊された町の光景を見ていた。

 

確かに今の攻撃はソリッドビジョンとは思えないほどの迫力があり、現実ならどれ程の被害が出たのかわからない。

 

だが

 

「あんなの、デュエルじゃねぇよ。

デュエルは、もっと心を熱くし、楽しくさせる素晴らしい物だ!」

 

そう言う俺に対し、斉馬は何も言わずにただ笑みを浮かべ、言う。

 

「それは弱者の戯言だ!

デュエルとは、力で支配する物だ!」

 

「ふざけんな! 力こそが全てじゃない。それに、俺はあんたみたいに他人の大切なものを奪おうなんて思わないね」

 

そう言って、俺は手札を見つめる。その中の一枚を見て思う。

 

「だからこそ、このデュエル、絶対に俺が勝つ!

俺のターン!俺は魔法カード、ゲッターの覚醒を発動!自分フィールドの「ゲッター」と名のつくモンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターよりレベル・ランクが1つまたは2つ高い「ゲッター」と名のつくモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する。

俺は真・ゲッター1を選択し、真ゲッタードラゴンに進化させる!!」

 

その叫びと共に、真・ゲッター1の身体に変化し始める。

 

 

その姿はまるでゲッタードラゴンのように顔が鋭利になり、両腕は太く巨大化していく。

 

その変化が終わり、その姿を現していくと、巨大な翼は折り畳まれて小さくなる代わりに身体の各部を強固な装甲で覆われていきながらも脚部にはブースターが組み込まれており、その姿はまるで人型の重機のようでありつつも頭部から突き出す角はドラゴンを思わせる姿となった事で竜人とでも呼べるような存在へと姿を変えている。

 

「真・ゲッタードラゴンだとっ」

 

その姿を見て、思わず息を呑む。

 

俺の真・ゲッタードラゴンと斉馬のゲッター真ドラゴンは、その見た目や特徴に良く似ているが、違う点も多い。

 

俺の方は未だに人型を保っているのに対して、斉馬は完全に龍を思わせる姿へと変わっている。そして、何よりも感じられたのはその力の差である。

 

奴のゲッター真ドラゴンは未だに攻撃力は10000という数値がある。

 

だが

 

「このデュエル、俺が勝たせて貰うぜ」

 

「なに?」

 

その言葉に何か疑問に思っているようだが、俺はそのまま手札にあるカードを発動する。

 

「俺は魔法カード異次元からの埋葬を発動。

除外されている自分および相手のモンスターの中から合計3枚まで対象として発動できる。

そのモンスターを墓地に戻す。

俺はお前の除外されているサイバードラゴンを選択する!」

 

「なっ」

 

その言葉と共に奴の場にいるゲッター真ドラゴンにも変化が起きる。

 

身体の一部になっていたサイバードラゴンが一体、また一体と分離していく。

 

「まさか、除外されているカードを墓地に戻すとは」

 

「元々はゲットマシンを回収する手段として用意していたが、まさかこんな使い方ができるとはな。

さらに俺はリミッター解除を発動する!

その効果でゲッター真ドラゴンの攻撃力は倍の8000へと変わる!」

 

「これで、奴のゲッター真ドラゴンの攻撃力7000を越える事ができた!」

 

「だが、ゲッター真ドラゴンはこのカードが破壊された時に発動できる。自分の除外されている「ドラゴン」「ライガー」「ポセイドン」の内いずれかが名につく機械族モンスターの内1体をデッキに戻し、このカードを墓地より攻撃表示で特殊召喚する!

例え、真ゲッタードラゴンで倒したとしても、リミッター解除で破壊されれば」

 

「真ゲッタードラゴンには3つの能力を備えている。

その内の一つが3回攻撃を可能にしている」

 

「それはつまりっ」

 

「十分にライフを削りきる事ができる!」

 

「そういう事だ!

行くぞ、真ゲッタードラゴン!チェンジ・真ライガー!」

 

そう、俺の言葉に応えるように真ゲッタードラゴンの身体に変化する。

 

右手首から先のみの小型ドリルとなっており、左腕や背部のマッハウイング部も変形させる。

 

それと共に背中のジェットから炎が溢れ、ゲッター真ドラゴンに向かって突撃する。

 

それに対抗しようと、向こうも同じタイミングに加速して突っ込んでくる。

 

先に相手に着弾したのはゲッター真ドラゴンであったのだが、それでも防ぐ事ができず、貫通され、爆散しただけであった。

 

「ぐぅ」LP4000→3000

 

「チェンジ!真・ポセイドン!」

 

それと共に再び真ゲッタードラゴンの両腕をポセイドンの頭部の形をした巨大送風機に変形させ、レザーをプロペラのように高速回転させることで暴風を発生させる。

 

 

その暴風に巻き込まれたゲッター真ドラゴンは吹き飛ばされていき、空の彼方へ消え去っていく。

 

だが、未だに残っていたゲッター真ドラゴンの欠片から再びその姿を現す。

 

「はぁはぁ」LP3000→1000

 

幾度倒しても、蘇るゲッター真ドラゴン。

 

だが、その終わりはすぐ近くだった。

 

「とどめと行こうぜ!真シャインスパーク」

 

最後の一撃を与える為、真ゲッタードラゴンは全身にゲッターエネルギーを漲らせる。

 

そして、その一撃はゲッター真ドラゴンの胴体を貫き、爆発を引き起こす。

 

その衝撃は凄まじく、辺りの建物が崩壊していく。

 

「あっあぁ」LP1000→0

 

同時に真ゲッタードラゴンの攻撃を喰らい、完全に消滅したゲッター真ドラゴン。

 

そして、そのゲッター真ドラゴンだったと思われるカードが、俺の足下に来る。

 

「ゲッター真ドラゴンがなくなったのか」

 

あの激突の中で、俺の真・ゲッタードラゴンは確実に仕留めた。

 

その証拠にカードは全て消滅し、今手元にあるのは俺の切り札である真・ゲッタードラゴンのみ。

 

「勝ったのか」

 

「あぁ、多分な」

 

そう言いながら、俺は未だに戦いが終わった実感を持てない中で、セレナが話しかけてきてくれた。

 

「斉馬はどこに」

 

「おそらく強制的にアカデミアに戻されたんだろ。

あの状態ではおそらく」

 

「そうか」

 

それを聞くと共に、俺は先程までのやり取りを思い出す。

 

デュエルは熱い物だと言っていたはずなのに、今の俺の心にはどこかぽっかりとした穴が開いてしまったような気分になっている。

 

俺は、ただ自分の気持ちを確かめたいが為にデュエルをしていただけだったのだろうか? ただそんな疑問だけが頭の中によぎってくるだけだと思っていたその時だ。

 

シティにあるテレビが開き、その画面に映し出されていたのはジャック・アトラスだった。

 

「ジャック・アトラス」

 

「切札勝遊、貴様とのデュエルはここで決着をつける!

挑戦するならば受けて立つ!」

 

その言葉を最後に画面は閉じられ、それと同時に周囲は騒がしくなる。

 

どうやら、セキュリティがジャックの対戦相手を探していたようだが見つからなかったようである。

 

それを聞いていた時、ふとテレビで見た時の事を思い出し、気づいた時には立ち上がっていた。

 

周りには既にアカデミアの姿はなく、その心配はなくなった。

 

これから何をすれば良いのか、分からないというならば。

 

(確かめたい。

ジャックとのデュエルを通して、俺は俺自身のデュエルに対する思いを)

 

「行くのか」

 

その覚悟を決めると共にセレナが声をかける。

 

「あぁ」

 

「ならば、それを見届けさせてくれ。

お前の後ろから」

 

「あぁ、勿論だ」

 

その言葉と共に俺達はD・ホイールに乗り込んだ。

 

向かう先はWRGP会場。。

 

そこに、ジャックがいるはずだ。

 

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