遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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怒りの神殺し


D・ホイールを走らせ、俺達が辿り着いたのは、ロジェがいると思われる治安維持局本部だった。

 

本部には人影がおらず、静まり返っている。

 

中に入っても誰もいないし、争った形跡もない。

 

ただただ、不気味に静寂に包まれているだけだ。

 

俺はD・ホイールを降りて、建物内を調べていく。

 

すると奥の部屋から物音が聞こえた。

 

どうやら誰かいるようだな。

 

俺達は警戒しながら部屋へと入り込む。

 

そこにはロジェの姿があった。

 

「待っておりましたよ」

 

「ロジェ、柚子をどこに隠した」

 

セレナは怒りを押し殺して問い質す。

 

この男は間違いなく敵だ。

 

ここで仕留めなければ、また被害が出る。

 

「柚子?あぁ、あの少女のことですか。安心なさい。無事ですよ。

私の目的のために必要ですからね」

 

「お前の目的はなんだ!何故こんなことをする!」

 

「ふむ……そうですね。私の目的はプロフェッサーへの手土産として、連れて行く事。

まさか、君がセレナも連れてきてくれるとは、好都合ですね」

 

ロジェは薄笑いを浮かべながら語る。

 

こいつ、何を言ってるんだ? プロフェッサーって誰だよ。

 

それより柚子は無事なのか!? 早く助けないといけない。

 

そう考えている間にもゼルゲイを中心に暗闇だった部屋は一瞬で明るくなる。

 

「これは、まさか、全部ソリッドビジョンっ」

 

驚きの声を上げるセレナ。

 

それもそのはずだ。

 

今、目の前にあるのは全て映像なのだから。

 

しかし、それが分かったところでどうしようも無いだろう。

 

「くくっ、ここであなたを倒して、セレナを連れて行かせて貰いますよ」

 

その言葉と共にロジェは腕に装着したデュエルディスクを展開する。

 

「悪いが、今は俺はデュエルを楽しむつもりはない。

 

お前を倒して、聞きたい事もあるからな」

 

それと共に、俺はデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル」」

 

「先攻は私だ。

私は手札から融合を発動する。

手札の古代の機械戦士を二体を融合する。

いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの兵士たちよ。今、隊列を組み交じり合い、新たな力とともに生まれ変わらん!融合召喚!現れろ!レベル8!機械仕掛けの魔神!古代の機械魔神!」

 

現れたのはアカデミアの奴らが使う古代機械と同じように、歯車が剥き出しになっているモンスターが現れる。

 

そして、その名を現して、魔神を思わせるように禍々しい姿をしている。

 

「さらに私は古代の機械魔盾を古代の機械魔神に装備!

さらに自分メインフェイズに発動できる。相手に1000ダメージを与える!」

 

その言葉と共に古代の機械魔神の腕からビームが俺に襲い掛かる。

 

だが、その攻撃に対して、俺は避ける事なく、正面から受け止める。

 

「・・・」LP4000→3000

 

「余裕のつもりか?

だが、それも時間の問題だ。

古代の機械魔神を倒す事など、不可能だからな!」

 

そう笑みを浮かべるロジェ。

 

だが

 

「それで終わりか」

 

そう、それだけだった。

 

確かに守備力は馬鹿げた数値だ。

 

だが、この程度のモンスターなら倒せない相手ではない。

 

「ほう……これを前にしても臆さないとは……面白い。

ならば、私はこれでターンエンドだ」

 

そう告げるとロジェはターンを終了させた。

 

「次はこちらからだ。ドロー」

 

そう言いながら、俺は手札を確認する。

 

俺は自分でも驚く程に冷えた声でロジェを睨む。

 

「悪いが、このデュエル。

楽しむつもりは一切ない。

一撃だ、一撃でてめぇをぶっ倒す」

 

「いっ一撃だとっ!

やれるもんならば、やってみろ!!」

 

俺の言葉に怯える様子もなく、絶対敵な自信の笑みで答える。

 

「俺のターン。

まずはお前の場にいる古代の機械魔神を生け贄に捧げ、お前の場に荒神 ハンニバルを召喚する」

 

「っ」

 

それと共に奴の場にいた古代の機械魔神はまるで内側から真っ二つに割れ、新たなモンスターがその姿を現す。

 

「なっなんだっこいつはっ!」

 

「荒神。

万物を喰らい、様々な姿を持つモンスターだ。

どうやらお前の古代の機械魔神は破壊には強かったようだけど、リリースの対策はできなかったようだな」

 

「そうか、リリースは破壊ではない!

これだったら」

 

「だっだが、お前のおかげで私の場には攻撃力2500のモンスターがいる!

こいつを突破する事など」

 

「わざわざお前の場に出して、はい終わりな訳ないだろ。

俺は手札から神器使い神薙ユウを通常召喚する」

その言葉と共に俺の身体は緑色の制服に銀色の俺と同じぐらいの武器を片手に持つ。

 

「このモンスターが召喚に成功した時、デッキから儀式魔法を一枚手札に加える。

俺はデッキから神器適合試験を手札に加え、発動する!」

 

それと同時にロジェの場にいたハンニバルに向けて、俺の手元にあった武器が巨大な黒い口になって、飲み込む。

 

「なっ」

 

「レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分フィールドのモンスターと相手の場に「荒神」と名の付くモンスターをリリースし、手札から「神殺し」と名の付くモンスターを儀式召喚する。

この一撃は神を殺す炎となる!儀式召喚!神殺し 神薙ユウ!」

 

その言葉と共に、俺の身体は燃え上がり、その手にはハンニバルの要素が加わった巨大な

バスターソードを手にする。

 

「あっあっ相手の場のモンスターを儀式魔法の素材にするだとっ」

 

「この時、リリースしたモンスターの効果。

まずは神薙ユウの効果で、攻撃力・守備力はこのカードのレベルだけ200上がる。

現在、俺自身のレベルは12,よって攻撃力は2400アップする。

さらにハンニバルは俺のライフの数値分だけ攻撃力、守備力を上げる。

今のライフは3000,よって攻撃力は3000上がり、攻撃力の合計は5400アップする」

 

「元々の攻撃力は2000だとしても、その攻撃力は」

 

「7400!」

 

その数値を見て、ロジェは未だに驚きを隠せない様子だった。

 

「そして、神殺し神薙ユウは儀式召喚したターン終了時まで相手は手札からカードを発動できない。

つまり伏せカードもなにもないお前にこの場をどうにかする事はできない」

それと共に、俺はバスターソードを構える。

 

「くっ、確かにこれはどうしても覆せないっだが「悪いが、ロジェ、てめぇとのデュエルはこれで終わりだ!」っ」

 

同時に燃えさかる炎と共に、俺はそのまま剣を振り下ろした。

それは天井まで届いており、真っ直ぐと気味の悪い視線がある方向に向けて切り裂いた。

 

「なっソリットヴィジョンの限界を超えているだとっ」

 

それと共に貫いた壁の先にはVRゴーグルを装着し、デュエルディスクをつけているロジェと、捕らわれている柚子がいた。

 

「まさか、先程のロジェはソリットヴィジョンっ」

 

「負けても、安全圏にいるから、余裕だった訳か」

 

それと共に、俺はそのまま剣を横に振るう。

 

それと共にデュエルが終わると共にソリッドヴィジョンは消え、そのままロジェへとゆっくりと近づく。

 

「ひっひぃいいいっ!」

 

それを見ると、ロジェは悲鳴を上げながら逃げようとするが、俺の後ろからはセレナが現れ、逃げる事を許さなかった。

 

「まてよ、まだ話は終わっていないぜ」

 

「そっそうだ!私は悪くない!私は悪くない!!」

 

その言葉と共に俺はデッキから沖田をそのままデュエルディスクにセットすると共に沖田が現れる。

 

そして、瞬きとも言える程の速さでロジェの首筋に刀を突き立てる。

 

「なっソリットヴィジョンなしでっ実体化しているだとっ」

 

それと共に、ゆっくりと俺は近づく。

 

「まっ待ってくれ!話し合おうじゃないか、私が一体何をしたというんだ!」

 

「……お前は自分がしてきた事を覚えていないのか?」

 

「わっ私の何がわかるというのだ!」

 

「俺は知ってるぞ。

お前がどれだけ多くの人を不幸にしたかを」

その言葉を聞くと、奴の顔は真っ青になり始める。

 

「くっ、くそっこうなったら、全てを道連れにしてやるっ!!

何もかも、次元の狭間に落としてやる!!」

 

それと共にロジェは懐にあるスイッチを押す。それと同時に、床に亀裂が入り始め、何かの振動音と共に揺れ出す。

 

「なっなんだ!?」

 

突然の事態に驚く中、緑の光に包まれる。

 

「これはっ」

 

「装置を暴走させたのかっ」

 

俺達が驚いている間にも、床の亀裂はどんどん広がり、まるで割れるような音が響き渡る。

同時に、その光景は崩壊していく。

 

「このままじゃっ」

 

「やらせるかよ」

 

それと共に俺はデッキから取り出した一枚をデュエルディスクにセットする。

 

「K・HEROディケイド!

力を貸してくれ!」

 

その言葉と共に俺の身体は瞬く間に仮面ライダーディケイドへと変身する。

 

そしてその手にライドブッカーを掴み、目の前の亀裂をこじ開ける。

 

それと共に徐々に緑色の光を収めようとする。

 

だが突如俺の足元が崩れ落ちる。

 

「えっ」

 

その事実に思わず呆気に取られてしまう。

 

そして、その穴の中に落ちていく。

 

「きゃあああっ」

 

「っセレナ!」

 

そうしている間にも、俺はそのまま落下していく。

 

その中で、咄嵯に俺は手を伸ばした。

 

「大丈夫だっ必ず助ける!」

 

その言葉と共に、俺はそのまま手を伸ばす。

 

そして、掴んだ。

 

「っぐぅうう!」

 

だが勢いよく引っ張ったせいで、そのまま俺は彼女ごと空中に投げ出されてしまう。

 

「っつぁああ」

 

それと共に背中を強く打ち付けてしまい、息ができない。

 

「っがっはっ」

 

「きゃっ痛いじゃないのよっ」

 

それと共に、彼女は立ち上がると共に、服についた埃を払う。

 

「なっなんでそんなに元気なんだよっお前は!?」

 

俺はただ痛みを堪えながら声を上げるしかなかった。

 

それ程までに、衝撃的な出来事だった。

 

「ここは、一体」

 

ゆっくりと周りを見渡せば、そこはまるで荒廃した街が広がっていた。

 

「ここは一体」

 

「まさかっここは」

 

「知っているのか、セレナ?」

 

俺が疑問に思っていると、セレナは頷く。

 

「ここはエクシーズ次元だ」




使用デッキテーマ『GOD EATER』
様々なデッキサーチや状況に応じた動きができる『神器使い』と相手の場にいるモンスターをリリースして、相手の場に召喚する『荒神』。
そして、それらを素材にする儀式モンスターである『神殺し』で戦うデッキ。
さらに、素材にした神器使いや荒神は儀式召喚したモンスターに効果を付与する事ができる事ができる。

神器使い 神薙ユウ
星4/光属性/戦士族/攻 1000/守 1000
①相手の場に「荒神」がいる時、このカードを手札から特殊召喚できる。
②このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動する。
デッキから儀式魔法を一枚手札に加える。
③フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した「神殺し」モンスターは以下の効果を得る。●このカードの攻撃力・守備力はこのカードのレベル×400上がる。

荒神 ハンニバル
星8/炎属性/ドラゴン族/攻 2500/守 2000
このカードは通常召喚はできない。
①このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる。
②「荒神」モンスターは自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
③フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した「神殺し」モンスターは以下の効果を得る。●このカードの攻撃力・守備力は自分のライフの数値分上がる。

神殺し 神薙ユウ
星12/光属性/戦士族/攻 2000/守 2000
「適合」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
①このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動する。
このターン、相手は手札からカードを発動する事はできない。

神器適合試験
儀式魔法
このカードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分フィールドのモンスターと相手の場に「荒神」と名の付くモンスターをリリースし、手札から「神殺し」と名の付くモンスターを儀式召喚する。
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