遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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突入、エクシーズ次元

「エクシーズ次元、ここが」

 

その言葉と共に俺は周りを見渡す。

 

黒咲から聞いた事はあるが、そこには確かにアカデミアによって荒廃した町並みとなっていた。

 

ただ、少し違うのは建物が壊れているというよりかは、廃墟のような印象があった。

 

だが、それだけではない。

 

見上げる空には黒い雲に覆われており、今にも雨が降り出しそうな天気だった。

 

そして、その周囲には不気味な雰囲気を出していた。

 

更には、あちこちで爆発音が聞こえていた。

 

それは間違いなく戦いの音だった。

 

「あそこで誰かが」

 

「おい、勝遊!」

 

「っなんだ?」

 

「あれはなんだ」

 

それと共にセレナが指差した方向にはアカデミアと襲われている人々がいた。

 

「やらせるかっ!」

 

俺は同時にデュエルディスクからカードをデュエルディスクにセットし、ゼロワンへと変身する。

 

同時に走り出し、アカデミアと襲われている人々を分断するように立つ。

 

「なっ、なんだ貴様はっ」

 

「モンスターか!」

 

それと共に襲ってきたのは、まるでロボットのように人型でありながらも、無機質に見える機械兵が襲いかかってくる。

 

それを見ると、俺は即座にカードを取り出す。

 

ライジングインパクト

 

それと共に、俺は飛び上がり、右足にエネルギーを集める。

 

同時に、そのまま俺は急降下しながら、蹴りを放つ。

 

「はぁあああっ!!」

 

「っぐぅうっ」

 

それと共に、俺は地面を転がりながらも、すぐに起き上がる。

 

「悪いが、この人を襲うなら、俺が相手になる」

 

その言葉と共に俺は変身を解除し、そのままデュエルディスクを展開させる。

 

「なっモンスターではなく、人だとっ」

 

それを聞くと、周囲はざわつき始める。

 

「何を騒いでいるんですか」

 

「官能様っ」

 

その言葉と共にアカデミアの背後から出てきたのはメイド服を思わせる格好をした奴だった。

 

「こいつらは敵です、殲滅を」

 

それと共に奴はデュエルディスクを展開させる。

 

「デュエルならば、相手になってやるよ」

 

「ふっ、これならば対抗できるな」

 

それと共に彼女はデュエルディスクを構えた。

 

「私の名は官能タマ。

我が主であるユーリ様の為に」

 

「「デュエル!」」

 

「私のターン。私はドラゴンメイド・チェイムを召喚。

効果により、。デッキから「ドラゴンメイド」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

デッキからドラゴンメイドのお召し替えを手札に加え、そのまま発動!

自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

私は場のドラゴンメイド・チェイムと手札のドラゴンメイド・ラドリーを融合!」

 

それと共に、場に居た彼女が光に包まれていく。

 

「魅惑のドラゴンメイド達よ、新たな衣装に身を包み、絶対強者の姿に進化せよ。

融合召喚、現れ出でよ、レベル9!ドラゴンメイド・ハスキー!」

 

その言葉と共に現れたのは、先程まで場にいたドラゴンの尻尾と角がある知的な女性だった。

 

「ふふっ、私はこれでターンエンド」

 

「余裕そうだな」

 

「ふふっ、余裕ですよ。

あなた程度のエクシーズ次元のデュエリストならばね」

 

「言ってくれるじゃねぇか。

だったら、俺もこのターンで終わらせてやるよ。

俺のターン、俺はエレクライト装着者 立花響(IF)を召喚する。

このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから魔法を一枚手札に加える」

 

その言葉と共に俺はデッキから一枚のカードを取り出すと共にそのまま官能に見せる。

 

「俺は手札からエン・ムーン・フュージョンを発動する!」

 

「ゆっ融合ですって!」

 

それと共に響の周りには紫色の稲妻が舞い上がり、徐々にその身体に新たな鎧が装着されていく。

 

【LONELY!】

 

「エン・ムーン・フュージョンは自分の場に融合モンスターが存在しない場合、エクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せ、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をこのカードと同名カードとして扱う。

そして、エクストラデッキの「交差英雄」と名の付いた融合モンスターを1体選び、発動する。

そのモンスターを融合素材としたカードを墓地へ送り、エクストラデッキから融合召喚する。

俺は立花響とK・HERO 滅 スティングスコーピオンで融合!

現れろ、交差英雄 K・HERO 滅 エレクライトスコーピオン!」

 

【エレクライト!Break Down.】

 

その音声が鳴り終わると共に、そこには蠍を思わせる鎧を身に纏った響がおり、そのまま構える。

 

「まさかっ、エン・ムーン・フュージョンを使うとはまさかっ、貴様!!」

 

「さらに俺は手札から飛電ゼロワンドライバーを発動する。

エクストラデッキに存在する戦士族リンクモンスターを1体選択して発動する

そのモンスターのリンク素材として指定されたモンスターを手札・デッキから墓地に送ることでそのリンクモンスターをリンク召喚扱いで特殊召喚する

俺はデッキからK・HEROバルカン、バルキリー、滅、迅を素材に変身!!」

 

その声と共に俺の後ろから出てきた4人の幻影はそのまま俺の身体に吸い込まれる。

 

ゼロツーライズ!Road to glory has to lead to growin'path to change one to two!

仮面ライダーゼロツー!"It's never over."

 

その音声が鳴り響くと共に、俺の身体は代わり、先程まで身に纏っていたゼロワンと似た姿へと変わっていた。

 

「ぐっ」

 

「お前を倒せるのはただ一人。

この俺だ!

まずは交差英雄 K・HERO 滅 エレクライトスコーピオンの効果!

1ターンに1度、自分の墓地に存在する「K・HERO 滅」「亡」「迅」「雷」をデッキに戻す事で、その数だけ相手の手札を選んで捨てる。

俺は墓地にある滅と迅をデッキに戻し、お前の手札を全て捨てさせる」

 

「っ!」

 

それと共に官能の手札はそのまま墓地に送られる。

 

見れば、その中にはドラゴンメイド・フランメがおり、それで対抗するつもりだっただろう。

 

「まだだ、交差英雄 K・HERO 滅 エレクライトスコーピオンは自分の墓地に存在する「シンフォギア装者」または「エレクライト装者」の数×300相手モンスターの攻撃力・守備力をダウンさせる事ができる。

墓地には1枚存在する為、ドラゴンメイド・ハスキーの攻撃力を300下げる」

 

「っ」

 

それと共に官能は僅かに下がる。

 

同時に俺と響は走り出す。

 

「バトル!

行くぜ!!」

 

それと共に俺は走り出すと共にベルトから音声が流れる。

 

その音声が鳴り響くと同時に俺と響が同時に走り出し、真っ直ぐとドラゴンメイド・ハスキーへと向かって行く。

 

攻撃に対応するように、幾度の攻撃が襲い掛かるが、それらの攻撃を全て避ける。

 

その攻撃の先に、俺と響はそのまま真っ直ぐとドラゴンメイド・ハスキーを同時に蹴り上げる。

 

ゼロツービッグバン

スティングディストピア

 

「ぐっきゃあああぁぁ!!」LP4000→2700→0

 

ダメージを受け、そのまま官能は吹き飛ばされる。

 

「なっ、あの官能が」

 

「さて、他に戦いたい奴はどいつだ」

 

「ひっひぃぃ!!

逃げるぞ!!」

 

俺の言葉を聞くと共にアカデミアの奴らは逃げていった。

 

「ふぅ、さて、どうしたもんか」

 

「なぁ、あんた達は一体」

 

「えっ?」

 

俺がそう悩んでいると、後ろから話しかけられ、振り返る。

 

そこにはこのエクシーズ次元の住人だと思われる人々がいた。

 

「えっと、その、まぁ、なんというか。

通りすがりのデュエリスト二人組かなぁ?」


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