遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年   作:ボルメテウスさん

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引き寄せた力の代償

エクシーズ次元と呼ばれる場所に飛ばされてから数日。

 

そこは荒涼とした街並みで食料や水もまともに得られない中で俺達はこの世界にいるというレジスタンスという連中を探す為に行動する事にした。

 

以前からエクシーズ次元での戦いについては聞いていたが、まさかいきなり飛ばされるとは思ってもいなかったので、驚きを隠せなかった。

 

それでも黒咲達が俺達の次元に飛んできた以上、このエクシーズ次元でも次元を飛ぶ手段がある可能性がある。

 

その手掛かりを探す為にもレジスタンスの連中を探しているが

 

「なかなかに見つからないな」

 

「まぁ、それが普通だがな」

 

この数日間、セレナと二人で探したが、まるでレジスタンスの影が見えなかった。

 

それはアカデミアの奴らも同様でまるで何かを警戒するように動きが見せない。

 

いや、それどころか……

 

「どうにもきなくせぇな」

 

荒廃した街中で会ったのは少し前に助けた親子ぐらいだ。

 

それ以降はまるで出会っていない。

 

だが、それとは正反対に、まるで俺達を狙うような視線だけを感じる。おそらくはこの辺りにはアカデミアの生徒はいないだろうし、もしいるならさっきから感じている気配の正体はそいつらだと思うんだが…… 俺は周囲を見渡すが、特に怪しい人影はない。

 

「さて、どうしたら良いのか」

 

監視する視線をどうにかして引っ張り出す事ができれば良いが、生憎とそんな技術を持っているわけでもない。

 

「こういう時、どうすれば良いのかなぁ」

 

俺はそう言いながら、ふと視線の中で一際強い視線を感じる。

 

間違いねぇ。これはアカデミアの連中のものだ。

 

だとしたら

 

「アカデミアは俺達二人でここまでびびるような奴だとはな」

 

俺はわざとらしく、大声で叫ぶ。

 

勿論、挑発の意味を込めてだが、それに乗らないほど相手も馬鹿ではないようだ。

「貴様っ、黙って聞いていれば、馬鹿にして!!」

 

「うわぁ、本当に出てきたよ」

 

そう言っていると、なんとそのまま出てきた奴がいた。

 

5色に染めた燃え立つ様に逆立つ髪に革ジャンとグローブの青年、5色のマフラーがトレードマーク。

 

「お前みたいな雑魚はこの天宮が叩き潰してくれる!!」

 

そう言うなり、デュエルディスクを構える。

 

「良かったぜ、久し振りにデュエルができるようだな」

 

「おい、勝遊、目的は分かっているよな」

 

「あぁ、大丈夫だ」

 

セレナは呆れたようにため息をつく。

 

「仕方がない、行くぞ!!」

 

『デュエル!!』

 

「俺のターン。

俺はまずはA-アサルト・コアを召喚する。

前線基地を発動し、手札にB-バスター・ドレイクを特殊召喚!

さらに無許可の再奇跡を発動し、デッキからC-クラッシュ・ワイバーンを特殊召喚する!」

 

その言葉と共に天宮の場に現れたのは、俺がかつて戦った事のあるユニオンモンスターであり、これから何がするのか予想もできた。

 

「俺は場にいるA、B、Cのモンスターを除外し、融合召喚!

現れろ、ABC-ドラゴン・バスター!!」

 

その雄叫びと共に、二つの首がある機械ドラゴンの戦車がその姿を現す。

 

「そして、俺は手札から永続魔法X・Y・Zコンバインを発動する!

このカードは自分の機械族・光属性のユニオンモンスターが除外されてる時、デッキから特定のモンスターを特殊召喚できる!

現れろ、Y-ドラゴン・ヘッドを特殊召喚し、俺はこれでターンエンド」

 

最初のターンでいきなり巨大なモンスターが現れたのは驚いたが、まだデュエルは始まったばかりだ。

 

「ふぅ、俺のターン、ドロー。

俺は永続魔法早乙女研究所を発動する!

これは、自分の場にモンスターがいない時、手札のカードを1枚墓地に送る事でデッキからゲットマシンを一体特殊召喚する。

俺は手札の新ジャガー号を墓地に捨て、手札の新ベアー号を特殊召喚する。

さらに、魔法カード、アイアン・コールを発動し、墓地の新ジャガー号を特殊召喚!

そして、新イーグル号を通常召喚!」

 

「それが報告にあったゲッターか!

だが、そいつは「俺は3体のゲットマシンでオーバーレイネットワークを構築!」なにっ!」

 

「まさか、ゲッターが、エクシーズだとっ」

 

その言葉と共に空を跳ぶ3つのゲットマシンはそのまま黒いゲートを通り抜けると共に、その姿を変えていく。

 

「吠えろ!叫べ!これこそが龍の叫びだ!エクシーズ召喚!ランク4!新ゲッター1!」

 

その叫び声と共に現れたのは、純粋にゲッター1の姿をより戦闘向きに特化した姿だった。

 

その手にはゲッター1の持つ物と比べると柄が長く大きめのゲッタートマホークを手に持ち、構えていた。

 

「この時、ABC-ドラゴン・バスターの効果!

相手ターンにこのカードをリリースし、除外されている自分の機械族・光属性のユニオンモンスター3種類を1体ずつ対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する」

 

その言葉と共に現れたABC-ドラゴン・バスターの身体は分離され、再び3体のモンスターが並ぶ。

 

「それが、どうした!

A-アサルト・コアに攻撃!」

 

それと共に新ゲッター1は真っ二つに切り裂く。

 

「新ゲッター1の効果!

こいつが特定の種族のモンスターを破壊し、墓地へ送った時、その攻撃力分を相手に与える!!」

 

「ぐっ」LP4000→2100

 

「俺は、これでターンエンド」

 

なんとか最初のターンで行える攻撃を行えたが、未だに油断あhできない。

 

俺はゆっくりと相手を睨んでいると

 

「勝遊、大丈夫か」

 

「何がっだ?」

 

「お前の身体に何か線がっ」

 

その言葉と共に、ゆっくりと俺の身体を見る。

 

そこには確かに緑色の線があるのが分かる。

 

「大丈夫だっ、まだまだ平気だ」

 

「平気な訳ないだろ、一体その身体に「大丈夫だっ」っ」

 

「まだ、俺は正気はなんとかっ、保てる」

 

これまで何度もゲッターを使う事で、繋がる事で、俺の身体が徐々に引き釣り込まれる感じがする。

 

「ここまで来て、この力の弱点が分かるとはな」

 

異世界からの力を使うという事は、その異世界に吸い込まれる可能性がある。

 

ゲッターはその中でも一際目立っており、前回のゲッター同士の戦いでそれがよく分かる。

 

「何を言っているのか分からないがっ、既に俺は負けない!

俺のターン、まずは場にいる2体のモンスターと墓地にいるA-アサルト・コアを再び除外し、現れろ、ABC-ドラゴン・バスター!

そして、X・Y・Zコンバインの効果でデッキからX-ヘッド・キャノンを特殊召喚。。

そして、Z-メタル・キャタピラーを通常召喚し、三体のX・Y・Zを除外し、融合召喚!

現れろ、XYZ-ドラゴン・キャノン!!」

 

その言葉と共に奴の場には2体の融合モンスターがその姿を現す。

 

「そして、やるぜ!

俺は2体のモンスターを融合!

現れろ、AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン!」

 

その雄叫びと共に、奴の場にいた2体の融合モンスターがそのまま巨大な一体のモンスターへと生まれ変わる。

 

「っ」

 

「さぁ、バトルだ!

AtoZ-ドラゴン・バスターキャノンで新ゲッター1に攻撃!」

 

その言葉と共にドラゴン・バスターキャノンが真っ直ぐと新ゲッター1に向けて、襲い掛かる。

 

その攻撃に対して新ゲッター1は再び構える。

 

「AtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの効果!

相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にし破壊する!」

 

その叫び声と共に新ゲッター1は次々と襲い掛かる銃弾によって、破壊される。

 

「ぐっ」

 

「AtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの攻撃力は4000!

これで、終わりだぁ!!」

 

その言葉と共に襲い掛かる銃弾。

 

だが

 

「いいや、まだだ、手札のアンクリボーの効果。

相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨て、このカード以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

蘇れ、新ゲッター!」

 

その言葉と共に俺は手札にあるアンクリボーを掲げる。

 

同時に襲い掛かるドラゴン・バスターキャノンの前に再び現れた新ゲッター。

 

「ちっ、だが、その新ゲッターにはエクシーズ素材はない。

つまり、そいつならばドラゴン・バスターキャノンでも破壊できる!」

 

その言葉通り、新ゲッターは瞬く間に破壊されてしまう。

 

「だが、このターン生き残る事ができたっ」LP4000→1400

 

荒い息を吐きながら、俺はそのまま睨み付けるように奴を見る。

 

「それがどうした!

ドラゴン・バスターキャノンは未だに健在だ!

この状況をどう逆転する。

俺は、これでターンエンド」

 

「この瞬間、手札のクリボーンの効果。

自分・相手のバトルフェイズ終了時にこのカードを手札から捨て、このターンに戦闘で破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する」

 

その言葉と共に俺の後ろには再び新ゲッターが蘇る。

 

「ふっ、また蘇らせたか。

だが、お前の手札は既に0。

その状況で、どう逆転するんだ」

 

「信じるだけだ、ゲッターの可能性を」

 

「勝遊」

 

そう言い、俺はデッキの上に指を置く。

 

「しょっ勝遊っ」

 

その瞬間、俺の後ろから何かを感じたのか、セレナは声をかける。

 

だが、それよりも俺は自分の手から溢れる光と共にカードをドローする。

 

その瞬間、手に持っていたのはゲッターの進化だった。

 

「はああぁぁ!!」

 

その言葉と共に俺はカードをドローする。

 

「てめぇをここで倒す!!

俺は装備魔法、竜の戦士の猛りを発動する!!」

 

その言葉と共に新ゲッター1の身体から、これまでにない力が溢れ出す。

 

「なっなんだっこれはっ!!」

 

「竜の戦士の猛りは装備したモンスターの攻撃力を4000上げる事ができる!!」

 

「なっ」

 

それは単純だが、確かに強力な力だ。

 

「だが、その効果の為、このターンを過ぎれば、4000のダメージを俺自身が受ける。

だが、まぁ、十分だな」

 

両者が睨み合いながら、先に動いたのはAtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの方だった。

 

「撃てぇ!」

 

AtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの背部に搭載された二門の砲口から砲弾が発射され、それと同時に新ゲッターは空を跳び上がる。

 

それでも未だに収まらない攻撃だが、新ゲッターは空中で一回転しながら手に持ったトマホークを投げつける。

 

「無駄だ! そんなもの……なに!?」

 

投げられたトマホークは真っ直ぐ飛んでいくかと思いきや、途中で軌道を変え、まるで生きているかのようにAtoZ-ドラゴン・バスターキャノンへと向かって行く。

 

そして、着弾と同時に爆発を起こし、AtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの動きを止める。

 

「こいつでとどめだ!!」

 

その叫びと共に新ゲッターの腹部が開き、そこに緑色の光が集まり始める。

 

「ゲッタァァァァァァァビィィィムッ!!」

 

新ゲッターの腹部から緑色のビームが放たれ、それはAtoZ-ドラゴン・バスターキャノンの胸部を貫き破壊する。

 

「馬鹿な……こんな奴に敗れるなど……」LP2100→0

 

同時に着地すると共に新ゲッターはそのまま姿を消し、俺はそのまま倒れる。

 

「勝遊!!」

 

俺の様子を見て、すぐに近づいたセレナは抱き上げる。

 

「馬鹿野郎、なんでそこまで無茶を」

 

「やばかったからな。

あのまま続けたら、マジでゲッターに取り込まれる所だった」

 

俺はそう言いながら、ゆっくりと息を整える。

 

「だけど、これで奴から情報を「貴様か、噂の奴は」っ!」

 

聞こえた声に振り返ると、そこには右手に赤いスカーフをグローブ代わりに巻き、目つきがややきつめの黒い制服を着た青年がいた。

 

「お前は?」

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