遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年 作:ボルメテウスさん
「それにしても、ペンデュラムかぁ!
やっぱり都会は俺の知らないデュエルが未だにあるんだなぁ」
「いや、俺も実際にゲッターとか知らなかったけどな」
先程のデュエルを終え、昼食という事でその場にいた全員で弁当を食べながら話していた。
話を聞けば聞く程、これまで知らなかった事を知れて、よけいに興奮してくる。
「それにしても、それだけ多くのデッキを持ちながら、全て操れるのか?」
「まぁ、なんとか。
けどまぁ、やっぱりこいつらがいないとどうも調子が出なくてな」
俺はそう言って、先程まで使っていたデッキからクリボーンとアンクリボーの二枚を取り出す。
「これは一体?」
「俺にデュエルの楽しさを教えてくれた人からの贈り物だ。
どんなデッキでも絶対に入れる、俺の大切な相棒達だ」
「教えてくれた人って一体?」
「んっ、いや俺もあんまり知らない」
「えっ?」
俺の一言に思わず全員が驚いたように倒れる。
「風のように現れて、風のように去って行った。
けど、そのおかげでデュエルの楽しさを知れたから、俺にとっては心の師匠だよ」
「師匠、遊矢にとっての遊勝殿のような存在か」
「それで、その師匠って、どんなデッキを使っていたの?」
「そうだな、デュエルもあの時やっていた限りでは多分、HEROかな」
そう俺が呟いた一言、同時に何やら驚いたように固まる素良。
「HERO?
聞いた事ないな?」
「俺も、あれから調べたけど、師匠のHEROを見つける事ができなかったんだ」
「・・・だったら、教えてあげようか」
「えっ、本当か!」
俺の言葉に反応するように素良は言う。
「うん、けど条件として、僕とデュエルで勝ったらね」
「やるやる!!
盛り上がってきたぜ!!」
俺はそう言いながら、すぐにデュエル場に急ぐ。
急いで向かったデュエル場、そこで構えているけど、何やら素良の様子が可笑しいが?
「どうした、早く始めるぞ」
「うん、そうだね、始めようか」
そう言い、互いにデュエルディスクを構えると共に
「「デュエル」」
「俺のターン。
俺はM-HERO アイアンマン マーク1を召喚する」
その言葉と共に現れたのは金属の鎧で覆われている戦士であり、そのモンスターの出現には周りにいる皆も少し落ち着いていた。
「また新しいモンスターか、でも今度は」
「なんというか、重そう」
「まぁな、それはそうだ。
けど、本番はここからだからな」
そう、俺構えているが素良は少し様子は変だが。
「どうした?」
「んっ別に。
ただ、そのモンスターでどんなの融合を使うのかなぁって」
そう、何やら自身満々に言っているようだが
「悪いが、このM-HEROは融合じゃなくて、こっちが専門なんだ。
自分フィールドのアイアンマンと名のつくモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。
俺はアイアンマンマーク1を素材にエクシーズ召喚!ランク4 M-HEROアイアンマンマーク3!」
その言葉と共にアイアンマンマーク1が身に纏っていた装甲が弾け飛び、中央にあった特徴的な光だけが残った。
それを光を中心に新たな姿が形成され、先程までの鎧の面影を残しながら、徐々に赤と黄金が中心の機械の戦士へと変わる。
「エクシーズだって」
「んっ?」
エクシーズ召喚を行った瞬間、何やら素良の様子が変わったが
「気にしても仕方ないか。
俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「僕のターン。
エクシーズねぇ、少しがっかりだな、HEROだから融合を使うと思っていたのに」
「そうか?
エクシーズも強いと思うけど?
というよりも、HERO使いって、まさか知り合いがいるのか!」
「うん、まぁね」
「だったら、教えてくれよ!」
「別に良いけど、僕に勝てたらね。
僕のターン、ドロー。
まずはファーニマル・ドッグを召喚する。
このカードが手札からの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキからエッジインプ・シザー1体またはファーニマル・ドッグ以外のファーニマルモンスター1体を手札に加える。
僕はデッキからエップイップ・シザーを手札に加える。
そして手札から融合を発動する」
「融合、そっちも使うのか」
「そっちと違って、手札も含めるけどね。
僕は場のファーニマル・ドッグと手札のエップイップ・シザーを素材に融合召喚!
現れろ、デストーイ・デアデビル!」
その言葉と共に召喚されたのは、まさしく悪魔という名前に相応しい不気味なモンスターだ。
なかなかにえぐい見た目をしているので、少し引くが
「バトルだよ。
デストーイ・デアデビルでアイアンマンマーク3に攻撃!」
その言葉と共にデストーイ・デアデビルはその手に持ったフォークをそのままアイアンマンに投げる。
すぐに対応する事ができず、そのままアイアンマンは破壊されてしまう。
「デストーイ・デアデビルの効果。
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
相手に1000ダメージを与える」
「なっ、ぐっ」LP4000→3500→2500
「一気に1500のダメージを与えたっ」
「だけどっまだまだ!
アイアンマンマーク3の効果!
このカードが破壊された時、レベル5以下の『M-HERO』を1体デッキから特殊召喚できる!
俺はデッキからM-HERO マイティ・ソーを召喚する!」
その言葉と共に現れたのは、まるで神話の中に現れそうな男が雷鳴と共にその姿を現す。
「へぇ、けどその程度のモンスターじゃ、僕は倒せないよ。
僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「あぁ、確かに。
けど、ヒーローは助け合いだよ。
たった一人では不可能でも、仲間と力を合わせれば、不可能は可能になる。
俺のターン、罠カード、エクシーズ・リボーンを発動する。
その効果で墓地にあるアイアンマンマーク3を墓地から特殊召喚!」
「ここに来て、またっ」
その言葉と共に俺の墓地から復活したアイアンマンはそのまま宙を飛びながら、ソーの横に並び立つ。
「まだまだ、俺はさらにM-HERO キャプテン・アメリカを召喚する。
キャプテン・アメリカの効果でデッキからM-HEROホークアイを手札に加え、ホークアイ自身の効果で手札から特殊召喚!」
それと共に場には集うように4人のHEROがその姿が現れ、そのまま構える。
「一気にモンスターが揃った」
「さて、場は整った。
あとは倒すだけだ、アベンジャーズ、アッセンブル!
ホークアイの効果、1ターンに一度、フィールドのカードを1枚破壊できる。
俺はフィールドにセットされているカードを一枚破壊する」
その一言と共にホークアイはその手に持った弓矢をそのまま構え、放った。
それにより、放たれた矢はそのまま真っ直ぐと伏せられたカードに辿り着き、破壊する。
「デストーイ・マーチ、結構やばそうなカードだな。
だけど、これで安心して、攻撃ができる。
俺はソーでデストーイ・デアデビルに攻撃!」
「けど、ソーでは僕のデストーイ・デアデビルは破壊できない」
「いいや、ソーの効果、このカードが戦闘を行う時、攻撃力が相手モンスターより低い場合、攻撃力が倍になる。
よって、その攻撃力は3400!!」
「ぐっ!
だけど、デストーイ・デアデビルの効果。
表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地のデストーイモンスターの数だけ500ダメージを相手に与える。
僕の墓地には今、破壊されたデストーイ・デアデビルだけだけどね」LP4000→3200
「けど、これで十分!
キャプテン・アメリカとアイアンマンマーク3で直接攻撃!」LP2500→2000
それと同時にアイアンマンが放ったレーザーはそのままキャプテン・アメリカの元へと届き、手に持った盾でそのまま受け流して、そのまま最後のダメージを与える。
「あぁ、こんなにあっさりとっ」3200→0
それと共にライフはあっさりと0へと変わる。
「よしっ、それで、HEROって、どんなんだ!」
デュエルが終わり、俺はそのまま詰め寄る。
「はぁ、そんなに詰め寄らないでよ。
僕が知っている限りじゃ、確かDだったはずだけど」
「D?
だったら、違うな、あの人はEのHERO使いだから」
「E?」
俺の言葉に疑問に思って、そのまま考え込むように俯く。
「どうしたんだ?」
「別に、ごめんね、期待に応えられなくて」
「良いよ!
それよりも、またデュエルしような」
俺がそう詰め寄るように言うと
「・・・そうだね。
またデュエルしよう。
その時は絶対に僕が勝つ」
その一言と共にそのまま去って行った。
「あれ、なんか怒らせたか?」
そんな、彼から漂う気配で、思わず呟いてしまう。