遊☆戯☆王ARC-V 異世界を引き寄せる少年 作:ボルメテウスさん
結果的に言えば、3番目の柚子は敗北した。
その理由については、一瞬の迷いで起きたミスによって、敗北してしまった。
「柚子」
その様子を心配そうに見つめている遊矢。
「・・・はぁ、結局、あいつの言っていた通りになった訳か」
「あいつ、それってどういう」
そう疑問に思った遊矢が質問しようとした時だった。
「それは私から答えよう」
そう言い、姿を現したのは先程会ったフードの男だった。
眼鏡をかけており、俺とほとんど歳は変わらないだろう人物だが
「あの子は赤馬零児」
「知っているのか?」
俺は思わず疑問に思って質問する。
「若き社長にして天才デュエリストだ。
だが、なぜここに」
「なに、このデュエルでもしもの時に来ただけだ。
何よりも今の私はLDSというよりも一人のデュエリストとして、興味深い人物がいるからな」
「興味深い人物?」
それはもしかして遊矢なのかと周りは見ていたが。
「あの時から、こうなる事は予想済みかよ」
「あぁ、そうだ。
だからこそ、君も準備はできているはずだ」
「そうだな、だったら始めるか」
そう言い、俺は立ち上がる。
「えっもしかして勝遊殿がやるのか!」
「まぁな、どうやら向こうは俺を指名しているらしいからな。
まぁなんとかしてみるよ」
「そんな軽いノリで」
「軽くなんてないさ。
デュエルは何時でも真剣だよ、ただ」
そう言いながら赤馬を見る。
これまで数多くのデュエリストを見てきたが、ここまでのオーラを持つ奴は初めて見る。
「今回はより本気じゃないとやばそうだな」
「勝遊?」
その言葉に疑問に思っている皆から離れて、そのままアクションフィールドに立つ。
「それでは行くぞ」
「あぁ」
同時に俺達は各々のデュエルディスクを構える。
「「デュエル」」」
「私のターン。
さて、まずは試させて貰う。
私は手札からDDスワラル・スライムの効果。
このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。
「DDD」融合モンスターカードによって決められた、このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
私は、DDスワラル・スライムとDDバファメットで融合召喚!
現れろ、DDD烈火王テムジン!」
「いきなり融合召喚だと!!」
融合召喚した事で、周りが驚いている様子だ。
「まさか、融合召喚だけで驚いている訳ではないだろ」
「当たり前だろ。
それで終わりなんて、つまらないだろ」
「そこは安心したまえ。
私は手札からDDナイトハウリングを召喚する。
このモンスターが召喚に成功した時、墓地からDDモンスターを特殊召喚する。
私はDDバファメットを特殊召喚し、そのままレベル4のバファメットにレベル3のDDナイトハウリングをチューニング!シンクロ召喚、DDD疾風王アレクサンダー!」
「今度はっシンクロ召喚だとっ」
「この時、DDD烈火王テムジンの効果で墓地からDDスワラル・スライムを特殊召喚する。
そしてDDDアレクサンダーの効果で墓地からDDバファメットを特殊召喚する」
「融合、シンクロに続いたら、勿論やるよな」
「あぁ、勿論。
だが、まずはDDバファメットの効果。
1ターンに1度、「DDバフォメット」以外の自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象とし、1~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
私はDDスワラル・スライムのレベルを4にする。
そして、この2体でオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
DDD怒濤王シーザー!!」
その光景を見ると共に、周りは驚きを隠せないようだ。
「融合、シンクロ、そしてエクシーズ。
3つの召喚方法を一気に行うとは、確かに凄いな」
「そう言っているが、君は未だに笑っているな」
「笑うに決まっているだろ。
遊矢達には悪いかもしれなけど、お前は多分、俺がこれまで会った中で2番目に強いデュエリストだ」
「2番目か、では1番とは?」
「決まっている、俺にデュエルを教えてくれたあの人、E・HERO使いの師匠だ」
「E・HEROだとっ」
俺がその言葉を言った瞬間、赤馬は驚きに目を見開いた。
「知っているのか?」
「あぁ、知っている。
なるほど、確かにそれは納得だ」
そのまま赤馬もまた笑みを浮かべる。
「最強の融合使い、なるほど、あの人が師匠ならば、君の強さにも納得だ」
「最強の融合使い?」
それはその場にいた全員が疑問に思ったのか、首を傾げる。
「だからこそ、私に見せてみろ!
君の実力を!!
私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「良いぜ、まだデュエルは始まったばかりだからな!
俺のターン、ドロー!
俺はまずはアグモンを召喚する」
その言葉と共に出てきたのは小柄な恐竜、アグモンだった。
「うわぁ、可愛い!!」
「けど、レベル2のモンスターで、どうするつもりなんだ?」
「赤馬、お前言ったよな。
アクションデュエルはデュエルの進化形だと。
だったら、見せてやるぜ、こいつの進化をな!!」
「進化?」
「俺はアグモンの効果を発動する。
このモンスターをリリースする事で、。手札から「グレイモン」と名のつくレベル4以下のモンスターを1体特殊召喚する。
俺は手札からグレイモンを特殊召喚」
『アグモン進化!グレイモン!!』
「レベル2のモンスターをリリースして、わざわざレベル4のモンスターを召喚するだけ?」
「いいや、まさか。
グレイモンの効果、このカードが「アグモン」と名のつくモンスターの効果で特殊召喚に成功したときデッキからカードを1枚ドローする」
「ドロー目的のカード」
「いや、そんな生優しいカードではない」
「分かったか?」
「あぁ、確かにこれは驚いた」
「どういう事なんだ?」
「まだグレイモンの効果は続いている。
グレイモンの効果、このカードをリリースする。手札からレベル6以下の「グレイモン」と名のつくモンスターを1体特殊召喚する事ができる!
俺はさっき引いたメタルグレイモンを特殊召喚する!!」
「えっそれってまさか!」
『グレイモン超進化!メタルグレイモン!
それと同時にグレイモンの身体は機械の鎧に覆われ、そのままゆっくりと構える。
「メタルグレイモンの効果でカードを1枚ドロー!
さらにメタルグレイモンの効果、このカードをリリースする。手札からレベル8以下の「グレイモン」と名のつくモンスターを1体特殊召喚する!
俺はメタルグレイモン-アルタラウスモード-を特殊召喚!!」
その言葉と共に右腕を巨大な砲台へと変えたメタルグレイモンはそのまま真っ直ぐとアレクサンダーへと狙いを定める。
「メタルグレイモン-アルタラウスモード-の効果。
このカードがこのカードが「メタルグレイモン」の効果で特殊召喚に成功しているなら、相手フィールド上のレベル7以下のモンスターを1体破壊する。
俺はDDD疾風王アレクサンダーを破壊する!」
『ポジトロンブラスター!』
同時に放たれた亜光速の砲撃はアレクサンダーを瞬く間に破壊する。
「ぐっ」
「まだまだぁ!!
俺はメタルグレイモン-アルタラウスモード-の効果!
このカードをリリースする。手札からレベル8以下の「グレイモン」と名のつくモンスターを1体特殊召喚する!」
『メタルグレイモン、究極進化!ウォーグレイモン!!』
その雄叫びと共にメタルグレイモンの身体は再び光に包まれ、その身体は先程と比べると小さくなったが、全身に鎧を纏った龍へと姿を変わる。
「信じられねぇ、レベル2のモンスターが一気にレベル8の上級モンスターに」
「バトルだ!
ウォーグレイモンでDDD烈火王テムジンに攻撃!
この時、ウォーグレイモンの効果でこのカードがモンスターと戦闘を行うとき、攻撃力を500ポイントアップする!!」
「っ」LP4000→3000
『ブレイブトルネード!!』
その言葉と共にウォーグレイモンは自身の身体を回転させながら、真っ直ぐとテムジンに突撃する。
その攻撃を避ける事ができず、テムジンはそのまま貫かれ、破壊される。
「さらに、ウォーグレイモンの効果。
こいつはこのカードの攻撃で相手モンスターを破壊したときそのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える」
「なるほど、これは面白い。
たった1枚のカードからまさに進化するように変わる。
これまで見たエクシーズ、融合、シンクロとはまた違った新たな可能性だ。
だが、君は少しミスをした!」LP3000→1000
「ミスか、それはやっぱり残ったもう一体のシーザーを破壊しなかった事だな」
「そちらに気づいているならば、話は早い。
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターンに破壊されたモンスターをバトルフェイズ終了時に、自分の墓地から可能な限り特殊召喚する」
その言葉と共に赤馬の場には先程まで破壊した全てのモンスターが復活した。
「だが、次のスタンバイフェイズに自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000ダメージを受ける。
しかし、罠カード、DDDの人事権。
この効果で自分の手札・フィールド・墓地の「DD」モンスター及び自分のPゾーンの「DD」カードの中から合計3枚選んで持ち主のデッキに戻す。
その後、デッキから「DD」モンスター2体を手札に加える事ができる」
その言葉と共に場にいた全てのDDDは赤馬のデッキへと戻される。
同時に新たに2枚のカードが赤馬の元へと来る。
「俺はカードを1枚伏せて、これでターンエンド」
「では私のターン。
見せよう、君に未だに見せていない新たな可能性を。
私はスケール1のDD魔導賢者ガリレイとスケール10のDD魔導賢者ケプラーでペンデュラムスケールをセッティング!」
「ペンデュラムスケールっつまり!!」
「あぁ、その通りだ!
私はこれでレベル2から8までのモンスターを同時に召喚する事が可能になった!
ペンデュラム召喚!現れろ、DDD制覇王カイゼル!!!」
その言葉と共に現れたのは圧倒的な存在を放つ1体のモンスターだった。
そのモンスターを目の前にして、ウォーグレイモンも圧倒される。
「っ」
「DDD制覇王カイゼルの効果。
このモンスターがペンデュラム召喚に成功した時、相手モンスターの効果を無効にする。
そして、このカードがP召喚に成功したターンのメインフェイズに1度、自分の魔法&罠ゾーンのカードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
このターン、このカードは通常の攻撃に加えてこの効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる」
「けど、あいつの場に魔法や罠カードなんて」
「ペンデュラムカード」
「えっ?」
「その通り、私は場にセットされているペンデュラムモンスターを破壊し、3回の攻撃を可能にする!!」
「それじゃ、この攻撃が全て通ればっ」
「勝遊さんの負けっ」
「っ」
それと共にカイゼルはその手に持った剣を構える。
「バトル、カイゼルでウォーグレイモンに攻撃!!」
『しまっ』
一瞬で距離を詰められ、そのままカイゼルの攻撃によって、ウォーグレイモンは一瞬で切り裂かれ、そのまま破壊される。
「2回目だ!」
その言葉と共に俺に向けて襲い掛かろうとする。
「罠カード、くず鉄のかかしっ!
この効果で相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする」
目の前に迫った攻撃はなんとかくず鉄のかかしで防ぐ事ができた。
「だが、まだ3回目が残っている!」
「頼む、相棒!
俺は手札からアンクリボーを墓地に捨て、効果を発動!
相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨て、このカード以外の自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!
蘇れ、ウォーグレイモン!!」
その言葉と共に、俺は手札にいるアンクリボーに目を向け、手札に捨てる。
それと共にアンクリボーの声が響き渡ると同時に空からウォーグレイモンが現れ、カイゼルに向かって行く。
「これだったらっ、ウォーグレイモンの効果で攻撃力は3000になるから!」
「カイゼルを倒す事ができる!!」
「果たして、そうかな」
その言葉と共に赤馬の手には一枚のカードが
「あれはっ」
「アクションマジック、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はバトルフェイズ中のみ1000アップする」
その言葉と共にウォーグレイモンの拳は空振りになり、代わりにカイゼルの攻撃が一閃に切り裂く。
「ウォーグレイモンがっ2回もっ」
「ウォーグレイモンっ!」LP4000→3200
「まさか、ここまでとはな」
「バトルフェイズ終了だな。
だったら、俺は手札からクリボーンの効果。
自分・相手のバトルフェイズ終了時にこのカードを手札から捨て、このターンに戦闘で破壊され自分の墓地へ送られたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
戻ってこい、ウォーグレイモン!!」
その言葉と共に、白い光に包まれたウォーグレイモンはそのまま再びその姿を戻す。
「何度倒しても再び蘇るか」
「あぁ、だけど、ここまでやられたら見せるしかないよな!!。
俺のターン、俺は手札から融合を発動する!!」
「融合っ、という事はっ!」
その言葉に答えるように、俺はそのまま手札に来たメタルガルルモンを見せる。
「俺は場にいるウォーグレイモンとメタルガルルモンで融合!
現れろ、純白の騎士、全ての始まりの騎士はここに集う、現れろ、オメガモン!」
同時にウォーグレイモンは光に変わり、その姿は巨大な一つの腕へと変わる。
同時に手札から飛び出たメタルガルルモンも腕へと変わり、その2体が合わさる事で1体の巨大な騎士、オメガモンがその姿を現す。
「オメガモンっ」
「オメガモンでカイゼルに攻撃!!」
その一言と共にオメガモンはメタルガルルモンの砲台を展開させ、そのままカイゼルに向けて放った。
その一撃を防ぐように剣で構え、受け止める。
だが、それを見越したように、オメガモンはそのまま接近すると共にウォーグレイモンから伸びた巨大な剣をそのまま一閃、切り裂く。
切り裂かれたカイゼルはそのまま為す術もなく、切り裂かれる。
「なるほど、最後にこれとはな」LP1000→0
それを見届けた赤馬はそのまま俺に近づく。
「面白いデュエルだった。
感謝する」
「それはこっちの台詞だ。
まぁけど」
そう言い、俺は赤馬を見る。
「今度は完成したペンデュラムを見せてみろ」
「あぁ、だが、それならば、これに勝ち残れ」
その言葉と共に渡されたのは
「・・・舞網チャンピオンシップ?」
「この先で、私は待っている」
その言葉と共に赤馬はその場を後にした。