王道を征く〜FINAL・FIRST〜   作:除外音

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二話目が遅すぎる!


愚かな思考

奴ら(魔 王 群 )が俺を殺さないでくれて良かった。これなら才能ある俺なら成長して奴らをぶっ殺せる!

とにもかくにも、取り敢えず生き延びなければならない。俺が知っている近くの村はヌメサカ村しかない。俺の村との唯一の取引相手なのだ。山二つ登ればその先の麓にある。あそこは俺の村と違い、家畜(食えるが汚染されている。)を飼える程度には汚染されていない。出来ればそこで訓練もしたいので素早く向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中、獣を二匹倒して食らった。やはり汚染された獣は美味いなと思っていた時、村が見えた。よっしゃ!これで焼かれた肉が食える!焼いた肉の方が旨いからな。

 

「おーい!おーい!誰かいねぇのか〜!」

 

しかしおかしい。人っ子一人見当たらない。ここも既に魔王が?有り得る。奴らなら俺が逃げる場所を見越して攻撃されたか?と考えていると、何者かの足音がした。その音の方向に振り向こうとしたのだが、背後から斬りつけられそうになった。

前に思いきり飛んで避けたがやばいな、当たったら死ぬ。

 

「誰だ!何しやがる!……てイレブンじゃあねえか!なんでいきなり斬りつけやがるんだ!まったく。」

 

斬りつけてきたのはイレブンだった。偶にこの村の取引に付いて来たときにお喋りするやつだった。

 

「すまねぇなぁ。最近目が悪くってよぉ…」

確かに目は死んだ魚の如く白く濁っている。今見えてるのかすら怪しい所だ。

 

「だからっていきなり斬りかかる奴がいるか!どうせ目が悪くなったのも本の読み過ぎだろうしな!もっと気をつけてくれ。」

 

「悪いなぁ。それより何の様だぁ?」

 

「俺の村が魔王にやられた。すまんが食べ物が分けてくれ。」

 

「そうかぁ。なら肉なんてどうだぁ?」

 

「良いのか?肉なんて!」

 

「ほらよぉ!グアアアアァァァァ!」

 

グシャグシャゲシャァ

 

こいつ腕を切り落しやがった!

 

「うへははは!ほらよぉ!おまちどうさまだぁ!」

 

やはり様子がおかしいと思ってはいたが!既に魔王の手はここまで伸びていた!しかもこれをやったのは知皇底か?イレブン(だった物)は常にニヤニヤしているし、あの時の『〜魔物に作り変えた方が〜』と言っていたのはこれだろう。魔物はイタズラに何かを傷つける。それが例え自分で合っても、だ。

 

「ウヒャニャババ!」

 

奴の体が内側から千切れてゆく。そして中か頭がニ、腕が四、足が五本の魔物が出てきた。おかしいだろ!なんで元の体より大きくなってんだ!       ころせ

 

「おいイレブン!何も分かんねえのか!」

俺はそう問いかける。奴は弱かったが一緒にいて楽しかった数少ない友のような存在だ。みてくれは気にしていないので、最悪この状態で共に魔王と戦う人材になってくれればよいのだが…

 

「アバウヘアヒャ!」

やはり無理だったようだ。ならば存在価値はない。

 

「チッ。ならぶっ殺してやる!」

 

俺が魔王に挑もうとした時の剣はまだ背中にある。これで戦うしかない。俺は剣を抜き、思いきり振りかぶる。

 

「アギャ!」

 

肩から脇腹を斜めに切り裂く…筈だったのだが、深く切り込み過ぎてしまった!剣が抜けねぇ!

 

「オビギャアハハハ!」シャキンジャキン!

 

まずい!奴の手が鋭利な刃に変わりやがった!このままじゃ俺が切断される。なんとかしなければならない。既に刃が振りかぶられていたのだが剣を離すしかないのか?等と考えている暇はない。

俺は剣をそのままに後ろに飛ぶ。

 

ビヒィュン!!

 

 

 

ザグゴゥ!

 

 

 

 

 

あの馬鹿、自分の身体ごと俺を切ろうとしてたのか!?あいつの身体が半分に切断されてるじゃあねえか!

まさかこれで終わりじゃねえだろうな…

 

奴がガクッと膝から崩れ落ちていく。

 

凄まじく怒りが湧いてきた。友と呼べる様な存在を殺すのだ。しかも強い魔物と化して……どうせならもっと死闘を繰り広げたかったのだ。

 

               切り刻め

知皇底(ノーレッジ)ィー!俺を馬鹿にしてんのか?こんな欠陥品で俺を襲いやがって!俺を殺すならもっとちゃんとした奴を送ってこい!」

そう叫ぶとどこからか声が響く。ねちっこくうざったらしい声が。

 

「なかなかやるではないか!」

 

「ヴィ!……声がでけえんだよ!ていうか何処にいやがる!」

 

「おっと、それは申し訳ない。にしても素晴らしい。魔王様はもっと残忍に育ててからと仰っていたが、今のままでも十分だろう。我らの配下にならないか?人間よ?」

俺を配下に?あんなにコケにしておいてよく言えるな。

 

「俺の話を無視すんな!一体何処にいやがるんだ!」

 

「我らの配下にならないか?」

どうやら俺の意見は求めてないらしい。くそったれ!

 

「ド直球に言ってやる!俺の様な偉大な男が、お前らの様な下劣な奴らにつくわけないだろ!」

俺は馬鹿にしてやった。これで怒るようなら逆に奴らの心量の底を見せてもらえて感謝と煽れる。さあ、どう来る。

 

「……下劣とは失礼な奴だ。愚の象徴の様なお前には特に言われたくない。」

予想通り気分を害したようだ。露骨に伝わって来て少し楽しいが…俺は愚かと言われると無性に腹が立つ!

「キサマ!また俺を愚かと言ったな!絶対に許さんぞ!」

 

「愚かな奴に愚かと言って何が悪い。私は貴様と違って聡いのだ。お前にそう言える資格はある。だが…」

 

「勿体ぶらずに早く言いやがれ!」

 

「お前は戦闘の才がある。頭を無くせば立派な禍魔になれるだろう?」

まーた良く分からん単語を出しやがって!

「禍魔とはなんだ!」

 

「魔物より遥か上に立つ存在…というべきか?まあ魔物に比べれば智能を有し、能力も圧倒的だというモノだ。貴様は智能より能力を優先させてもらうがな。」

 

「話が長い!俺を殺すのか殺さないのかはっきりしろ!」

 

「とことん話が通じない奴だな。元々頭を跳ね落とす故、殺してもでも連れて行こうと思っていたのだが…殺してやろう。塵一つ残さずな。……お前に闇の恩恵があるように願っているぞ…死ね。」

 

突如、なにもない筈の空から黒色の魔力の塊が飛んでくる。その大きさはいつも見ていた龍の様な大きさだ。何故か足が動かない。……ビビってるのか…俺は……

く…俺はこんな所で終わる様な無様な奴ではない筈だ!

 

 

《/font》

ビュガンッッ!!

 

 

 

「……呆気なく終わってしまった。あの力が覚醒すると思っていたのだが……魔王様には謝罪しなければな。」

 

 

 

彼がいた大地は大きく削れていた。

 

 

 

 

tips:主人公

子供の頃から自尊心が高く誰よりも上だ、という意志が強い。現在は魔王に圧倒的な力の差を見せつけられ傷ついている。愚かと言われると前後の会話に限らず激怒する。が、いつもうるさいので対して変わらない。正義感は少しはあるが、基本的には自分のしたい事がしたいという本能的な人間である。また、人の努力を否定する様な輩は絶対に許さない。




ちなみにお察しの通り主人公の頭はイカれています。
もしかしたら主人公の行動にイライラするかも知れませんがお許しを。
読んでくれた人に幸あれ!
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