初めての作品なのであまり自信がありませんが、それでも面白いと思っていただければ幸いです。
僕は宇宙世紀、その最後を見た。
争いが絶えず、多くの憎しみや悲しみの連鎖が有った。
だが、そんな暗黒の様な時代であっても消えない輝きが、人の可能性の光がそこに有った。
始まりの祈りは歪められ、数々の過ちを犯したが、それすらも無駄ではなかった。これらを肯定するつもりは無いがそれは事実だ。
あぁ… ララァ。どうやら僕もどこかで諦めていたみたいだ。これではシャアの事をとやかく言えないな。
そうよ。無駄な物なんて無い。高みに至るために全ては不可欠な事々なの。
そうだな。確かに無駄ではなかった。でもやはり、もっといい方法があったはずなのにと思ってしまうな。
確かにそうね。でも人は間違える生き物。そして、その間違いから学ぶのよ。
…そうだな。
するとその時、カラダが引っ張られる感覚がした。
これはいったい…
どうやら世界がチャンスをくれるようね。
チャンス?
そう。 やり直すチャンスを。
…変えられるだろうか?
あなたは宇宙世紀を見届けた。今の貴方ならできるかもしれないわ。
本当にいいのだろうか?
貴方はどうしたいの?
僕は…
そして、彼の意識はこの宇宙世紀と呼ばれた世界から旅立っていった。
目を開くとまず最初に天井が映った。
『此処はいったい何処なんだ?』
ベッドから起き上がり周りを見渡してみるが、何もない殺風景な部屋だった。
『本当に何処なんだここは。病衣のようなものを着ているから病院かと思ったが部屋の様子からして違うのだろう。』
ふと、腕に違和感を感じて見るとそこには番号の書かれた腕輪が付いていた。
『番号のついた腕輪に何もない部屋と病衣を着た人間… まさか』
その時、ドアをたたく音がした。
「時間だ。さっさと準備しろ。」
それから僕はいくつかの実験に付き合った。ここは宇宙世紀でいうところのNT研究所や強化人間の研究所に近い施設の様だ。腕輪の数字が軽く1000を超えていたからどれだけの事が行われているのかは容易に想像できた。 それからしばらくは実験の日々が続いた。 僕はどうやら数少ない成功例の一つらしい。更に中身が僕だから実験は良い結果を出していた。 それからもう一つ、僕に姉ができた。僕より2年早く生まれていたようで実験の途中で彼女の事を知った。
ある日、想定外な出来事が起きたらしい。研究者達の話を纏めると、どうやら天然物の天才が現れた様だ。つまり、このプロジェクトの根底に関わる事態が起きたわけだ。この事態は想定されていなかったのだろう。現に今、僕達の扱いをどうするかで揉めている様だ。 これはチャンスだった。今以上のタイミングは無かった。僕は姉を連れて施設から脱走した。何かを持っていく余裕は無かったが、脱出は成功した。普通は血眼になって探すのだろうが、天然物の天才の出現によって見逃されたのだろう。軽い追手はあったが、僕からすれば予想以上に手緩いものだった。 それから色々あり、戸籍や家を手に入れた。 そして今、僕は二度目の学校生活を送っている。
「はーい。それじゃあ次の子は自己紹介をしてくださいね〜。」
おっと、それじゃあ自己紹介をしないとな。
「僕の名前は織斑一夏です。これからよろしくお願いします。」
僕の名前は織斑一夏。かつてアムロ・レイとして宇宙世紀を