無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

12 / 93
こんにちは!
ついに夏が到来しました!
夏だけに?若干のヤンデレ要素も入れました!
ぜひ見てもらえると嬉しいです!
どうぞ!


第12話 拝啓僕へ、暑き夏、海にて戦争が行われていました。

 

~千歌家・千歌の部屋~

 

千歌「なっつやすみだーーーーー!!!」

優馬「千歌、うるさい」

曜「あはは、まぁまぁ」

優馬「はぁ…曜もあんまり甘えさせないようにさせないとだめだよ…」

曜「むっ!私のせいっていうの?」

優馬「いや、違う違う。断じて違います。」

優馬「それより、もう行かないとまずい。ダイヤがブチ切れる。」

千歌「え!じゃあ行こう!」

曜「全速前進ヨーソロー!!」

優馬「なんでこの人たち、こんな元気なの?」

 

僕がいる浦の星学院では昨日から夏休みがスタートした。

学生にとっての長い長い最高の長期休みだ。

僕は早速、初日からダラダラ生活を満喫しようとしたのだが、早々に千歌たちに呼ばれ、

かつその日にダイヤからも連絡が…

結果、僕のダラダラライフは水の泡と消え、今もこうして、暑い灼熱の中、学校に歩を進めている。

 

優馬「あー…暑い…もう帰りたい…」

 

家のクーラー、冷えたコーラ。

涼しい環境の中でのふかふかのベッド。

全てが恋しい。あぁ、何事もなく終わってくれ…

 

 

~浦の星学院・スクールアイドル部部室~

 

ダイヤ「ブッブー!ですわ!大遅刻ですわ!!」

優馬「はぁ…暑苦しい…」

ダイヤ「何か言いましたか…?」

優馬「いえ、何も言っておりません。」

 

出る時に時間を確認したらもう間に合いそうにない時間であり

かつ僕の歩くスピードが遅かった結果、千歌と曜、僕は見事大遅刻をかましてしまったのだ。

 

ダイヤ「大体、夏休みだからと言って、弛みすぎなのです!」

優馬「いや…そりゃ夏休みなんだから…」

ダイヤ「ブッブー!ですわ!全く…」

ダイヤ「夏休みと言えば、何があります?ルビィ!」

ルビィ「はい!ラブライブです!」

ダイヤ「大正解ですわ!さっすがルビィ!」

ルビィ「えへへ…///」

優馬「はいはい。そういう茶番は良いから早く」

ダイヤ「す、すみません…」

ルビィ「うゆ…」

 

曜「優、暑さでイライラしてるね…千歌ちゃん…」

千歌「だね…暑くなり始めてからあんな感じだったけど…」

果南「ゆうは暑いのが大っ嫌いだからね」

鞠莉「それは昔から変わらなかったでーす!」

花丸「意外な弱点…ずら、ちなみに善子ちゃんも苦手ずら!」

善子「その情報はいらんわ!」

 

なんだか、不本意な言われようだが致し方ない。

そりゃ誰だって暑いのは嫌だろう。僕はそれが人よりも敏感なだけである。うん。

 

優馬「…それで?」

ダイヤ「は、はい。夏休みの間にはラブライブの本選に出場するための予選大会。地区大会が行われるのです!」

優馬「うん。それで?」

ダイヤ「だからこそ、ここで弛んでいるわけにはいきません!ということで、この夏休みを使って、特訓を致しましょう!!」

優馬「却下。」

ダイヤ「なんでですの!?」

優馬「暑い。だるい。辛い。無理。」

ダイヤ「そんな…」

 

そんな泣きそうな顔されても僕は動かないからな。

面倒事はしたくないんだ。やるなら練習だけでいい。

 

千歌「千歌はやりたーーい!」

曜「うんうん♪なんだか楽しそうだもんね!」

 

え、おいおい待ってくれ

 

花丸「マルもやりたいずら~」

善子「夏…皆で特訓…合宿…はっ!リア充!」

ルビィ「ルビィも…」

 

そんな単純な考えでいいのか

 

果南「良いんじゃないかな?楽しそうだし」

鞠莉「ふふ!これが青春っていうものでーす!」

 

あぁ、もう無理だ…

 

ダイヤ「…優馬さん?」

優馬「…」

千歌「優くん…」

曜「優…」

花丸「優馬さん…」

ルビィ「お兄ちゃん…」

善子「優馬…」

果南「ゆう…」

鞠莉「優…」

優馬「あーもう分かったよ…特訓やろう…」

 

こうして、僕は皆の意志に流されてしまい、特訓に参加することになった

しかし、

 

千歌「あ!でも…」

優馬「?どうかした?」

千歌「夏休み中は海の家の手伝いしなきゃいけない期間があって…」

曜「あ、そういえば…」

果南「完全に忘れてたね…」

優馬「あー…なるほど…」

 

海の家の手伝いを取るか、合宿を取るのか

結局のところ、合宿がどういう目的を持ってして行うか、が重要である。

特訓というのであれば、手伝いをしながら、もしくは手伝いをしていない時間を使ってできるし

 

優馬「そんなの、海の家を手伝いながら特訓すればいいでしょ」

優馬「海の家だってずっと手伝ってるわけでもないんだし、空いた時間の中で特訓はできるし、何より接客業は良い経験にもなるから、わざわざ特訓っていうのに拘る必要はないよ。」

千歌「優くん…」

鞠莉「さすがね…」

果南「っていうか、なんだかんだゆうも特訓したかったんだね…」

優馬「はっ!違う違う、皆があれだけしたがってたから失くすのはどうかなと思っただけで」

花丸「優馬さん…」

善子「あんた、なんの言い訳にもなってないわよ…」

優馬「あぁ…」

 

そうして、僕のプライドが犠牲となりつつ、海の家での特訓が決まったのだ。

 

ダイヤ「それでは明日からにいたしますか?」

優馬「うん。皆の都合が良ければ」

梨子「…」

優馬「梨子ちゃん?」

梨子「え!?あ、う、うん!大丈夫よ!!うん!」

優馬「…?」

ダイヤ「それでは明日の朝4時に海の家集合にしますわ!」

優馬「え!?はっや!?」

 

とりあえず、海の家特訓は明日からスタートすることになった。

 

 

~海の家~

 

優馬「それで…朝4時に来たのに…」

優馬「なんっでほとんど来てないんだよ…!!」

花丸「あはは…でも優馬さんと二人っきり…///」

優馬「はぁ…来るまでどうしよっか…」

花丸「え、えっと!ま、マルは、お話してたいずら…///」

優馬「そんなので良ければ、全然付き合うよ」

 

そうして、色々な話をした。

花丸ちゃんの好きなものの話。おばあちゃんの話。

僕の昔の話。ダイヤや果南、鞠莉との思い出話。

とか、色々。

 

花丸「ふふっ、ダイヤさんてば、そんなことがあったんずらね!」

優馬「あの時はびっくりしたなー…あのお堅いダイヤが…」

花丸「…それで、優馬さんはまだその、奏さん?のことが好きずら…?」

優馬「…どうなんだろうね、もう何年も前の話だからさ。分からないんだ。」

優馬「…正直、果南たちが僕のことを好きなのは知ってるんだ。すごく嬉しい。」

優馬「でも…誰かをまた好きになってしまったらあの出来事をあの人を忘れてしまうのではないか、って思っちゃうんだ。」

花丸「ゆうま、さん…」

優馬「…僕は彼女に、奏ねえさんにひどいことをしたんだ。だからこれは戒め、彼女を忘れないようにするための。」

花丸「そんなの、辛すぎるずら…」

優馬「しょうがない。ただ、やっぱりそれくらい奏ねえさんが好きだったんだと思う。」

花丸「羨ましいずらね…」

花丸「一途に想われるのは女の子にとって嬉しいことずら…でもそれが辛くしてるのならマルは救ってあげたい…」

優馬「花丸ちゃん?」

花丸「っ!んっ…!」

優馬「んっ…!はっ…」

優馬「花丸、ちゃん?」

花丸「オラは、こんな地味なオラだけど、皆にも、奏さんにも負けないくらい、優馬さんのことが大好きずら!」

花丸「…だから、あんまり抱え込まないで教えてほしいずら!」

優馬「…うん、ありがとう」

花丸「…///」

 

千歌「あ!ゆ~うく~ん!!」

優馬「皆、来たみたいだね…」

花丸「うん…///残念ずら…///」

花丸「…最後に、優馬さんにお願いがあるずら!」

優馬「…?」

花丸「お、オラのこと、マルちゃんって呼んでくれると嬉しいずら…///」

優馬「え、マルちゃん?」

花丸「はぅ…!///あ、あと優馬さんのことは優さんでいいずら…?」

優馬「全然いいよ?」

花丸「えへへ…///優さん…///えへへ…///」

 

こうして、すこーし来るのが早かったものの海の家での特訓がスタートするのだった。

 

 

優馬「それで、この海の家か…」

ダイヤ「…ボロボロですわ」

鞠莉「…ボロボロね」

千歌「あははぁ…」

優馬「愚痴愚痴言っててもしょうがない、よし、始めよう!」

千歌・曜・梨子・果南・ダイヤ・鞠莉・花丸・善子・ルビィ

「「「「「「「「「おーー!!」」」」」」」」」

 

いくらボロボロだとしても海の家は海の家

なんだかんだ来てくれる人がいるはず、と思っていたが…

 

優馬「…誰も来ないな」

果南「だねぇ…」

ルビィ「うぅ…」

 

それもそうだ。隣にもう一つ海の家があったとして、

その海の家が真新しく、綺麗な内装だとして、対してこっちはボロボロで古びた感じの海の家。

人間の心理で言えば、どっちに入りたいか、と言われればそれはもう決定的だ。

 

優馬「はぁ…しょうがない。やれることはやろう…」

優馬「とりあえず、皆は僕の指示に従ってほしい、いいね?」

「「「「「「「「は、はい!」」」」」」」」」

 

そこで千歌に同級生を呼んでもらい、さらにその同級生から声をかけてもらうことにした。

そしてその広告、接客担当として、千歌、梨子、果南を抜擢。

料理担当は元々、料理ができる曜とやりたいと言い出した鞠莉、なぜかやる気満々の善子を抜擢した。

だが、この料理担当達が…

 

曜「できたであります!オムそばならぬヨキそば!」

優馬「おー、美味しそうだね」

曜「えへへ…///あ、そうだ…///」

曜「はい!優!あ~ん…///」

優馬「え…いや、大丈夫だよ、まだ仕事あるしさ」

曜「もう!息抜きだよ、息抜き!ほら、遠慮しない!」

優馬「…あ~ん///」

曜「あ…///ふふ…///おいし?///」

優馬「う、うん///さすが、曜だね…///」

曜「えへへぇ…///よ、良かったら今度違う料理も食べさせてあげるからね!///」

優馬「そ、そっか…それは嬉しいな///」

千歌「…なにしてるのかな?優くん?」

優馬「ち、千歌…」

千歌「お客さんも来始めたんだけど?」

優馬「う、うん、ちょっと他の人たち見てくる!頑張ってください…」

 

曜「…千歌ちゃん、邪魔しないでくれるかな?」

千歌「?曜ちゃん、何の話かな?」

曜「今、私が優と話してたよね?」

梨子「まぁまぁ、曜ちゃん、落ち着いて?」

曜「…梨子ちゃん」

千歌「んー?あ、呼ばれてるから行かなきゃ!じゃ、曜ちゃんもがんばってね!」

曜「…独占欲の塊なのはお互い様か」

梨子「…皆、一緒よ?」

曜「全く…優ってば、こんなに皆を誑かしちゃってさ…ふふ♡」

 

 

鞠莉「だぁりんっ!♡」

優馬「…はいはい。どうしたの?」

鞠莉「むぅ…つれないわね…」

優馬「当たり前でしょ…」

鞠莉「…さっき、曜のやつ、味見したでしょ?」

鞠莉「私のも、味見、してくれるわよね?」

優馬「いや、でも見回り「してくれるわよね?」はい…」

鞠莉「ふふ♡そうよね!♡味見したいもんね!♡」

鞠莉「ということで…これが私が作ったシャイ煮よっ!」

優馬「え…なんか色が…」

鞠莉「味は保証するわ!」

優馬「いやいや…えぇ…」

鞠莉「はい、あ~ん♡」

優馬「あ、急に腹痛が「う・そ、よね~?」…はい」

優馬「…あ~ん///え…意外と美味しい…」

鞠莉「ふふっ、そうでしょ!」

優馬「う、うん…疑って申し訳ない…」

鞠莉「気にしなくていいのよっ、でもどうしても、っていうなら…今度2人きりで美味しいディナ「優?なにしてるんですの?」…ちっ」

優馬「ん?今、鞠莉の手料理を味見してただけだよ?」

ダイヤ「そうでしたか…それより、あちらの方がちょっと人手が手薄になってしまいまして…」

優馬「あ、ごめん、すぐ行くよ、ありがと!」

ダイヤ「いえいえ…」

 

鞠莉「…ダイヤったら嫉妬ファイヤーが燃えてたのかしら?見苦しいわね?」

ダイヤ「あなたの方こそ、人の少ないところで随分こそこそとやってるでありませんか」

果南「どっちもお互い様だよ。そんなことしてたらゆうがまた困っちゃうってこと分からないのかな?あ、分からないか、いつだって自分のことで必死だもんね?」

鞠莉「果南…」

ダイヤ「…」

ダイヤ「…そういうあなたこそ、こんなところで油売ってていいんですか?あ、もしかして優が盗られると思って、怖くて抜け出してきたんですか?」

果南「ダイヤ…」

果南「…あははは」

鞠莉「ふふふ…」

ダイヤ「うふふ…」

 

 

優馬「…どこだ、人手が足りてないところって」

善子「あら、優馬じゃない?」

優馬「あ、善子」

善子「ヨハネよっ!!」

優馬「あはは、いつも通りで良かった」

善子「…むぅ」

善子「あ!あんたにやってもらいたいことあるの!」

優馬「?どした?」

善子「いいから来なさい!」

 

優馬「…で、なんですか、これ?」

善子「くっくっく…ヨハネ特製『堕天使の泪』よっ!」

優馬(どす黒…なんかやばそう…)

優馬「えーっと、よくできたね…じゃ…」

善子「どこ行こうとしてるのよ?」

優馬「へ…?」

善子「味見、してもらいたいのだけど?」

優馬「…マジですか」

善子「マジよ、はい、あ~ん…///」

優馬「…はぁ、あ~ん」

優馬「うっ…!か、かっっっっら!!!」

優馬「し、死ぬ死ぬ死ぬ!!」

善子「ちょ、だ、大丈夫!?」

優馬「み、水…」

善子「み、水ね!はい…」

優馬「…ぷはっ…なんてものを…作ってるんだよ…」

善子「…てへっ♡」

優馬「はぁ…」

善子「そんなに辛いかしら…」

優馬「辛いというより、痛いよ…」

善子「うーん…」

優馬「…まぁ、もう少し辛さを抑えられれば、美味しいよ」

善子「…っ!優馬…」

善子「うん!!頑張ってみるわ!」

優馬「うんうん。頑張ってね、期待してるよ、ヨハネ」

善子「あ…///えへへ…///」

善子「そ、それでね!もし良かったら加減が分からないから、味見をまた優馬に「お兄ちゃん?」…ルビィ」

優馬「ルビィちゃん?」

ルビィ「うん!あのね、もう日も落ちてきたから、終わりにして、練習しようってお姉ちゃんが言ってたよ!」

優馬「あ、ほんと?OK、ありがとう!」

ルビィ「あと、あっちで千歌ちゃんが呼んでたよ!すぐ来てー、だって!」

優馬「分かった!ありがと!」

ルビィ「どういたしまして!」

 

善子「…ルビィ?どういう真似?」

ルビィ「善子ちゃんこそ、こそこそと抜け駆け?」

善子「私は味見してもらってただけよ?そっちこそ、2人きりでいるのに耐えきれなくて、嫉妬心爆発して、あんなことしたのかしら?だとしたら滑稽ね?」

花丸「…そういう言い争いをしてる2人の方が滑稽ずらね」

善子「…ずら丸」

ルビィ「花丸ちゃん…」

善子「あんたこそ、わざわざここに来て嘲笑うなんて、余程、余裕なのね?」

花丸「余裕も余裕ずらよ?なんせオラは優馬さん、いや優さんに“キス”までしたんだから…」

善子「…は?」

ルビィ「…」

花丸「ふふ♡あの時の表情はほんとに可愛かったずら…♡」

花丸「ほら、もう練習に向かうずらよ?善子ちゃん、ルビィちゃん?」

善子「…ちっ」

ルビィ「…はぁ」

 

 

~浜辺~

 

そうして日も暮れて、今日一日の海の家の手伝いも一段落ついたということで

僕たちは浜辺で練習をしようということになった。

だが、皆の空気感がおかしい。なんだか寒気がする。それくらい緊張感が漂っている。

 

優馬「えー…と、じゃ、じゃあ練習始めよっか?」

「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」

 

なんだか分からないが、とりあえず今日も一日、終わりそうだからもう考えるのはやめよう…

 

(((((((((…絶対に渡さないんだから!!!)))))))))

 

こうして一日目の特訓も終わりを迎えた。

…なんだか明日からの特訓がもう憂鬱である。

 

優馬「はぁ…しんどいなぁ…」

 

 




いかがだったでしょうか、僕的にはもう全員が結ばれっちまえばいいのにとか思っちゃいますが、皆さんはどうですかね?
とりあえず最終的に全員分のエンドは書きたいな、とは思いますが、まずは物語を終わらせないと話は始まりませんね!
また、もし何か感想やリクエスト等があればコメントにて書いていただけると嬉しいです!
それでは、次回の話もよろしくお願いします!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。