無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

17 / 93
こんばんは
投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。
レポート、テスト勉強、その他色々…
かなり忙しくて、なんとか合間を縫いながら書きあげました。
今回はついにラブライブ予備予選を迎えます…
それではどうぞ!


第17話 彼女たちは想いを乗せて走り出す

 

ついにこの時が来てしまった。

そう、ラブライブ予備予選当日。ずっと彼女たちが、Aqoursの皆が目指してきたラブライブのその一歩目がついに、来てしまった。

情けないことに俺自身が緊張してしまって、手が震えてしょうがない。

 

優馬「…ふぅ、我ながら情けないな」

 

俺は決して彼女たちの練習に参加していたわけでも、ステージに立って踊ったわけでもない。

全てやってきたのは彼女たちのはずなのに、見ているだけで緊張してしまう。

まだ予備予選、地区予選はまだ先にあって、決勝もまだ先。

そんな長い道のりを彼女たちは走り続けなければならない。

俺はその道を支えてあげることしかできない。

だが、それでも緊張してしまうのだ。もはやこれはしょうがない。

 

優馬「そろそろ皆の出番が近づいてきたな」

 

Aqoursの出番が近づいてきたため、俺は皆に声をかけようと動き出す、

と思ったが、その前にもう一人声をかけようと思っている人がいる為、まずはそっちを優先することにした。

 

優馬「…もしもし?」

梨子「もしもし、優くん…」

優馬「良かった…まだ出番じゃなかったね」

梨子「うん、でもあと20分くらいかなぁ…」

 

そう、今、Aqoursとは別行動している梨子だ。

梨子は梨子で違う場所で戦おうとしている。

これはマネージャーとして声をかけないわけにはいかない。

 

優馬「緊張してる?」

梨子「…うん、やっぱり久しぶりの空気は違うね」

優馬「…そうだよね、本当なら行きたいんだけど、申し訳ない」

梨子「あはは、優くんが謝る必要はないよ!私がやりたいって言ったことだから…」

梨子「優くんはAqoursの皆を見てあげて?」

優馬「…見てるさ、でも心では梨子のことも応援してる」

梨子「うん…私も優くんの応援に応えられるように、精一杯頑張るね」

優馬「…頑張って」

梨子「ありがとう!…じゃあ行ってくるね!」

 

…きっと梨子は良い演奏してくれる。

千歌の時と同じ、根拠は特にない。だけど、やってくれそうなそんな雰囲気

当たり前にやってくれるだろうってそう感じてしまう。

信じよう、梨子を。

そうして、俺はAqoursのいる場所へ向かった。

 

 

~ラブライブ会場・楽屋~

 

千歌「…」

 

ついにこの時がきた。

ずっと目指していた“輝き”を求めて、そうして色んな事があって、

そうして大切な仲間ができて…

大切で大好きな人が私たちを支えてくれて、ここまで来れた。

私たちかどうかは分からないけれど…

少なくとも私は梨子ちゃんがいないっていうのは正直、不安でファーストライブの時からずっと一緒に頑張ってきたから余計に寂しく感じるのかもしれない。

 

ルビィ「…大丈夫かなぁ」

花丸「大丈夫ずらよ、あれだけ皆で頑張って練習して、それに優さんが見てくれてる。だから…きっと大丈夫ずら」

善子「…ずら丸、手、震えてるわよ」

花丸「…言わないでおいてほしかったずら」

善子「言ってあげた方が少しは緊張ほぐれるでしょ?」

花丸「むぅ…そういう善子ちゃんだって震えてるずら」

善子「よ、ヨハネよっ!震えてないやい!」

 

1年生の花丸ちゃん、善子ちゃん、ルビィちゃんも2度目の舞台で、やっぱり緊張してるみたい。

顔が引きつってるのが良く分かる。

 

果南「ふぅ…」

鞠莉「かぁなん!…緊張してる?」

果南「鞠莉…まぁ、ね、久しぶりというか私にとっては思い入れの深い場所でもあるから…」

ダイヤ「それを言ってしまったら私たちも一緒ですわ…」

果南「え…あ、手…」

ダイヤ「ふふ…黒澤家の長女でありながら情けないですわ…」

鞠莉「…私もよ、なんなら少し泣きそうで逃げ出したいくらいだわ」

果南・ダイヤ・鞠莉「「「…」」」

 

3年生の果南ちゃんや鞠莉ちゃん、ダイヤさんも緊張してそう。

3人とも顔が怖くなってるというか、雰囲気が沈んでしまってるような気がしてる。

 

曜「…千歌ちゃん」

千歌「あ…曜ちゃん…」

 

ずっと一緒にここまでついてきてくれた親友の曜ちゃん。

可愛くて、なんでもこなせて、千歌には持ってない才能をたくさん持ってる

…私の憧れ。そんな彼女でもすごく、すごく不安そうな顔をしていた。

 

千歌・曜「「…」」

 

今の雰囲気は最悪、だと思う。

なんせ空気が重たいというか…どうしてもそう感じてしまう。

そんなとき、楽屋のドアが開いた。

 

優馬「…大丈夫そう?」

千歌「優くん…」

 

優くんはどう思うのだろうか、この雰囲気を見て

やっぱり幻滅しただろうか

この後、ステージに上がるっていうのに、誰もが緊張で震えちゃってるなんて

 

優馬「緊張、してるよね?」

千歌「…うん、皆、ね」

優馬「…そっか、うん、分かった。」

千歌「…?」

 

何が分かったのだろうか。

何が言いたいのだろうか。

千歌はバカだから、分からないよ。優くん。

すると、優くんは皆に対して、声をかけ始めた。

 

優馬「…皆、話を聞いてもらって、良いかな?」

 

その一声で皆は優くんの方を見た。

やっぱりその視線は不安でいっぱいで、そんな視線。

 

優馬「俺は、スクールアイドルを知らなかったし、興味もなかった。それどころか人間関係とか、勉強とか、色んな事、何もかもが俺にとって、つまらないもので興味の湧かないものだった。」

優馬「鞠莉たちは知ってると思うけど、俺はずっと前に好きだった人がいた。憧れの人で、でも死んでしまった。俺の目の前で」

優馬「現実を受け入れきれずにその人の影を追いかけて、ずっと周りを見ないようにしてた。」

鞠莉・ダイヤ・果南「「「…」」」

優馬「でもそんなときこの高校に来て、仲良くなった曜たちがスクールアイドルを始めるなんて、しかもそれのマネージャーをしろとか、何の話だよって思ってた。」

優馬「逃げたかった。実際に逃げてたしね。でも、一回で良い、ライブを観てほしいって言われて渋々見たさ。その時ですらマネージャーをするつもりはさらさらなかった。」

優馬「でも、そこで大きく変わった。懸命に、とにかく楽しんでほしいっていう眩しい輝きが見えたんだ。」

千歌・曜「「…」」

優馬「…希望が見えたというか、自分でも変われるかもしれないってそう感じたんだ。」

善子・花丸・ルビィ「「「…」」」

優馬「…千歌たちはさ、スクールアイドルを通して、色んな人に何を伝えたいの?そして自分たちは何を得たいの?」

優馬「ラブライブ優勝っていう肩書?それとも廃校を救うこと?」

千歌「わた、したちは…」

優馬「…ごめん、対象を変えよう。千歌自身は?」

千歌「わた、しはあの時、見つけた“輝き”を追い求めて…」

優馬「…ならラブライブで、とか高校がどうとか、じゃないよ」

優馬「今しかない“輝き”、きっと今だと思うんだ。やっと見つけられる、って思ったらワクワク、しない?」

千歌「…うん、ワクワクする!!」

優馬「はは、だよね!…今日はお祭りだよ、千歌。楽しもう、皆で!!」

千歌「うん…!!」

優馬「俺からはこれくらいかな、拙い話で申し訳ない。でも今日は楽しんでほしい。あれだけ頑張ったんだ。今日は観客巻き込んで全員で楽しもう!」

 

そうして優くんは観客席へと戻っていった。

私たちの全てを見届けるために

 

曜「…ほんと、優ってすごいね」

果南「…うん、ほんと緊張なんてどっか行っちゃった」

鞠莉「いつもいつも優に助けられてばかりデース…」

花丸「惚れ直しちゃうずら…///」

善子「ふっ、さすが我がリトルデーモン…」

ルビィ「なんだか頑張れそうっ!」

ダイヤ「えぇ…やはり彼には不思議な力がありますわね…」

千歌「…やれる、私たちならできるよ!輝こう!今日はめいっぱいっ!!」

曜「千歌ちゃん…」

 

そうして私たちはついに出番を迎えた。

ステージ上に上がると目の前に学校の皆、町の皆。

そして、愛しの君。

あぁ、なんて素敵な光景何だろう。

梨子ちゃんの想いも乗せて、さぁ始めよう

 

 

~梨子side~

 

梨子「ふぅ…」

 

あぁなんて久しぶりなんだろう。

この感覚、体全身が震えあがる。緊張で止まらない手汗。

逃げ出したいくらい。けれど、なんだか何でもやれちゃいそうな感じもある。

 

梨子「ふふ…私も千歌ちゃんにあてられちゃったかな…」

 

「次の方、準備をお願い致します。」

 

すると、ついに私の番が呼ばれてしまった。

あぁ、まだ心臓の鼓動が収まらない。

違う。これは胸の高鳴り?

そっか、私、ワクワクしてるんだ。

優くんが応援してくれてるって聞いてからずっと

 

梨子「…優くん、貴方に全てを捧げます」

 

貴方にこの曲が届くように

めいっぱい貴方のことを想って

…さぁ、始めよう

 

 

~ラブライブ会場・客席~

 

それは大きな光だった。

一つ一つが主張し、輝いていて、でもそれを邪魔とは思わない。

むしろ全員が中和されて、一つでも大きかった光が8つ、集まることによって、さらに大きく、周りを包み込むように、輝きを見せていた。

ファーストライブで見た時のあの時の光、正しくその光のように、いやそれ以上に

ついに彼女たちは見つけたんだと、いや違う。

まだこれからなんだ。これはあくまでもスタート、彼女たちはきっかけを、小さな光の粒をようやく見つけたんだ。

 

優馬「…すごく、綺麗だ。」

 

こうして彼女たちのステージは会場全体を盛り上げ、大成功を収めたのだった。

 

~ラブライブ会場・楽屋~

 

千歌「ふぅ…」

 

やりきった、と言えるだろう。

なんだか感覚が無かった。あそこで歌ってるっていう感覚が。

もうこの曲を優くんに届けたい、っていう想いしか頭の中になくて

気づいたら終わってた。

 

曜「千歌ちゃん、お疲れ様。」

千歌「…曜ちゃんもお疲れ様!」

曜「なんだかあっという間だったね…」

千歌「うん…でも楽しめたかな…ずっと私…」

曜「…優のこと考えてた?」

千歌「っ!?///な、なんで…!///」

千歌「…曜ちゃんって、テレパシー持ってるの?」

曜「違うよ~…私も同じだった。」

曜「私もただただ優に想いが届いてほしいってそう思ってたから…」

千歌「そうだったんだ…」

 

周りを見渡してみると、皆の表情が穏やかでいて、どこか落ち着かない。

それはやりきった感じでもありつつ、そわそわしていた。

 

千歌「…なんか皆、そわそわしてるよね」

曜「そ、そうかなぁ~?」

 

言われてみれば、曜ちゃんもおかしい。

すごく普通そうに話してるけど、ずっと手をもじもじさせてる。

誰かを待ってるように、ちらちらとドアを見ながら

 

千歌「…怪しい」

曜「え」

千歌「何か皆狙ってるような…」

曜「そ、そんなことないと思うけどなぁ~?」

 

そんな話をしていると、ドアが開いた。

あぁ、絶対優くんだ。

ちょうどいい、あれだけ頑張ったのだ。優くんにたくさん甘えて、たくさん撫でてもらって

優くん成分を補充しなくては!

そう思っていた時だった。

 

優馬「皆、お疲れ様」

千歌「あ、ゆうk「ゆうまっ!♡」…は?」

善子「ふふ♡私のステージ、どうだった?」

優馬「あぁ、善子の魅力が詰まってたよ。すごく可愛かった。」

善子「ほ、ほんとに!?♡」

優馬「う、うん…ほんとだよ」

善子「えへへ…♡もう優馬ったら…♡」

花丸「ゆ~うさんっ!♡オラはどうだったずら~?」

優馬「マルちゃんもすごく可愛かったよ。うん、天使だったね」

花丸「はうっ!♡ま、マルね、ずっと歌ってるとき、優さんのことを想いながら…///」

優馬「ん?なんて?」

 

なんなんだ、これは

さっきまで仲間だと思って、大切な仲間だと思っていた。

しかし、それは撤回しよう。

やっぱり泥棒猫だ!ちくしょう!

目の前でイチャイチャイチャイチャと…

千歌だって、甘えたいのに…

…善子ちゃんと花丸ちゃん、ベタベタ触りすぎじゃない!?

もうだめだ、我慢できない!

 

千歌「ゆ、ゆうく「ゆ~う~~~!!♡」…」

優馬「鞠莉、お疲れ様」

鞠莉「ふふ♡ありがとっ!♡」

鞠莉「…マリーのステージはどうだった?」

優馬「うん…すごく良かった。綺麗だったよ。」

鞠莉「…っ!///優?今日はたくさんいいことしましょ?だからこのまま私の家へ…」

優馬「…はい!?///」

善子・花丸「「…ちっ」」

果南「はい、そこまで!ゆうが困っちゃうでしょ?」

ダイヤ「そうですわ!優馬さんが困るでしょう?」

優馬「はは…ありがとう、果南、ダイヤ」

果南「どうってことないよっ…ゆう?」

優馬「ん?どうしたの?」

果南「…私はどうだった?変じゃなかったかな…」

優馬「…全然、最高だったよ。いつも綺麗だと思ってたけど、今日はより綺麗で、可愛かったよ。」

果南「ふぇっ!?///」

ダイヤ「ゆ、優馬さん!わ、わたくしは…」

優馬「ダイヤも綺麗だったよ。一段と際立ってた。すごく魅力的だったよ。」

ダイヤ「…っ!♡ゆ、優…♡」

優馬「んん!?///ダイヤサン、チカクナイデスカ?///」

ダイヤ「すみません…♡もう少しだけこのまま…♡」

優馬「…はい///」

鞠莉「ず、ずるいわよ!私の時はあんなに言ってきたのに!!」

果南「…ねぇ、隣空けてくれない?交代制とかじゃないの?」

善子「は?早い者勝ちよ?遅かった貴方達が悪いでしょ」

花丸「そうずら。例え先輩相手でもここだけは譲るわけないずら、とっとと帰るずら。」

果南「…ちっ!」

 

…気づいたら蚊帳の外になっている。

私、このグループのリーダーだよね?扱いがひどくない?

皆して私の優くんにベタベタと…

あーあ、邪魔だなぁ…

今度こそ、あの雌猫共を押しのけて私唯一のポジションを奪い返さなければ

 

千歌「ゆ、ゆ~うく「お、お兄ちゃんっ!♡」…ちっ!!!」

優馬「ルビィちゃん!お疲れ様!」

ルビィ「えへへ…♡緊張したけど頑張れたよ…♡だから…」

優馬「うん。本当に良かったよ。ルビィちゃんの可愛さが今日は今までで一番可愛かったと思う。あんなに引っ込み思案だったのに…本当にありがとう、ここまでついてきてくれて…」

ルビィ「ううん!むしろお礼を言いたいのはルビィの方…こうやって変われたのはお兄ちゃんのおかげ…だからありがとう!♡」

ルビィ「でも…今日は頑張ったから、撫でて、欲しいなぁ…♡」

優馬「お安い御用だよ。よしよし…」

ルビィ「ふわぁ…♡えへへ…♡も、もっとお願いしますっ♡」

優馬「はは…本当に可愛いなぁ…」

曜「優っ!いつまで撫でてるのさっ!」

優馬「曜…」

曜「…優、ここまでやれたよ?」

優馬「うん…曜の頑張りも知ってるさ…ありがとう、そばにいてくれて…」

優馬「やっぱり曜は俺にとって、大切な人だよ」

曜「はうっ!///」

曜「そ、そんなの当たり前でしょ…///わ、私も優馬のこと…大切で大好きな…///」

優馬「…なんて?」

曜「な、なんでもない!///あ、の…わ、私も頭撫でてほしいなぁ…って///」

優馬「…今日の曜は可愛いな。」

曜「なっ!?///い、いつも曜ちゃんは可愛いでありますっ!///」

優馬「はいはい。よしよし…ありがとう…ここまでついてきてくれて…」

曜「あ…///えへへ…///」

 

あーあ、そうやって私を蔑ろにするんだね、優くん。

ひどいなぁ、目の前でそういうことするなんて

というか、ルビィちゃんも曜ちゃんもなんで撫でてもらってるの?

本来そこにいるべきなのは私のはずなのに

 

花丸「…オラを忘れないでほしいずら!」

善子「ヨハネのこともよっ!」

優馬「うん、忘れてないけど、近いような…」

 

ああああああ!!!

近いよ!!何してるの!!それしていいの私だけなのに!!

…駄目だ、我慢できない。

押しのけなくては、きっと優くんも困ってる。

だから千歌の目の前でそういうことしちゃうんだよね

その雌豚たちが勝手にしてくるんだよね

なら私が助けなきゃ

 

千歌「…優くん」

優馬「あ…千歌、お疲れ様。ごめんな、すぐ言ってやれれば良かったんだけど…」

 

あぁ、優しいなぁ

やっぱり優くんは千歌のことが一番だから本当はすぐ駆け付けたかったけどできなかったんだよね

今、解放してあげる

 

優馬「だからって…千歌?どうsんむぅ!?」

千歌「んっ…!んむぁ…んぁ…♡」

花丸「ずらぁぁ!!??」

善子「はぁぁぁ!!??」

曜「ち、千歌ちゃん!!??」

ルビィ「あ…!?」

鞠莉「…ちっ!」

果南「…千歌」

ダイヤ「……」

 

えへへ…///キスってこんなに気持ちいいんだ…///

優くんの表情、可愛い…♡

もっとしてあげたい、けど我慢。

だって、この後たくさんできるもんね♡

 

千歌「…」

優馬「ち、千歌?///なんであんないきなり…///」

花丸「そ、そうずら!!あんな、うらやmじゃなくて!」

善子「あ、あんたいい加減にしなさいよ!!」

千歌「ちょっと黙っててくれるかな?」

花丸・善子「「っ!?」」

千歌「えへへ…♡千歌のファーストキス…♡どうだった…?♡」

優馬「どうって…」

千歌「ずっとずっとずっと我慢してて、今日終わったらいっぱい甘えようって決めてたのに…」

千歌「目の前であんなに…我慢、出来るわけないよ…?」

優馬「で、でもいくらなんでも皆が居るのに…」

千歌「皆が居るから?むしろ好都合だよ…だって優くんは千歌のだって、皆に見せびらかせるもん」

優馬「はぁ…」

千歌「?」

優馬「大丈夫だよ。俺は千歌のこと、忘れたりなんかしてない。」

千歌「え…?」

優馬「全く…寂しくなったらすぐこういう手段取るんだからな…」

優馬「今日のステージは千歌がいてこそだった。皆も確かに輝いてたさ、綺麗で可愛くて…本当に素晴らしかった。」

優馬「けど、けどな?あの輝きは千歌のおかげなんだぞ?」

千歌「…」

優馬「千歌がいてくれなかったら、俺は変われていないし、皆ともつながれなかった。」

優馬「…だから、本当にありがとう。」

優馬「これからもその輝きのそばにいさせてくれ。…今日はお疲れ様。」

 

そういって優くんは優しく私を抱き締めてくれて

頭も撫でてくれて…

なんて心地良いんだろう。

 

千歌「ごめんね…あんなことして…」

優馬「気にしてないさ。なにせこんな可愛い子のファーストキスなんだ。嬉しくないわけないだろ?」

千歌「ふぇっ!?///」

千歌「ち、千歌、可愛い?///」

優馬「え、うん。当たり前だろ。千歌は可愛いよ。」

千歌「え、えへへ…///えへへへへへ…♡」

曜・善子・花丸「「「…ちっ」」」

ルビィ・ダイヤ「「…」」

果南「何の茶番を見せられてるの?」

鞠莉「さぁ…?一つ言えることはとてつもなく腹立たしいということだけね…」

 

 

こうしてAqoursの予備予選は終了した。

果たして予選を通ったかどうかは分からない。

ただ、一つ言えることはまだラブライブは始まったばかり…

俺とAqoursの物語はこれからも続いていく、そんな予感を俺は信じてる。

 

優馬「…これからもよろしく、千歌。」

千歌「もっちろん!ずっとそばにいるって決めたからね!こちらこそよろしくね!!」

曜「二人の世界入ってるけどさぁ…」

花丸「マルたちもいるずらよ…?」

善子「どうやら相当ヨハネの裁きを受けたいようね…?」

ルビィ「…」

ダイヤ「…」

鞠莉「はぁ…ほんとに優は相変わらずよね…」

果南「千歌も千歌だけどね…」

優馬「…ごめん、でも皆もまたこれからよろしくね」

 

さぁ、まだまだ始まったばかり

これからも彼女たちとの物語を紡ごう…

 




いかがでしたでしょうか?
最後の方、結局耐え切れず、ヤンデレ要素入れてしまったんですよね
千歌ちゃんの口が悪くなったりとか
というか千歌ちゃん、ヤンデレになるとかなり頭切れるんですよね。
まぁこういう千歌ちゃんもいいんじゃないかと
とりあえず次回から約3話ほどは本編ではありますが、閑話休題ということで
原作ストーリーとは逸れて、いつもの日常風景を出していきたいと思いますので
次回もまたよろしくお願い致します!!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。