無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
今回もまた投稿が遅れてしまってすみませんでした!
本当なら午前中には投稿しようと思ってたのですが…
横浜会場の5周年展示会に行ってまして、はい。
すごく細かい設定で、綺麗に描かれた原画…一つ一つに感動しました…
しっかり英気を養えたので、これからも執筆頑張っていきたいと思います!
まずは、今回の話から!ダイヤさんをメインに描いてます!
よろしくお願いします!
~浦の星学院・生徒会長室~
善子と分かれてから、俺はダイヤの手伝いのために生徒会長室にいた。
優馬「…」
ダイヤ「…」
特に会話はない。
なんせ、仕事しているのだ。仕事をする上で私的な会話は必要ない。
それはダイヤも分かっているし、俺もそれを汲んでるからあまり話さないように抑えている。
…まぁ、元々、俺は話すタイプではないからこれはこれで助かるのだが
しかし、これを何分もしているとさすがに気まずくなってしまう。
優馬・ダイヤ「「…」」
…これは話しかけられないな。
ダイヤが集中しているから、流石に会話で邪魔をするわけにはいかない。
ダイヤ「…」
優馬(…しかし、よく見るとダイヤ、綺麗になったなぁ)
昔から知っている彼女だが、俺たちの間には空白の数年間が存在する。
俺が東京に行ってしまったあの日から彼女たちとの関係は止まってしまっていたのだ。
しかしこのスクールアイドルを通して、俺は光を取り戻し、輝きを見つけ、そして彼女たちとも関係が動くきっかけを見つけることができた。
この関係はあくまでも幼馴染としての関係が戻っただけであり、異性としての関係が動いてしまったわけではない。
…だったのだが、やはり女性的な成長をいざ意識して目の当たりにすると、どうしても魅入ってしまう。
優馬「…」
ダイヤ「…///」
すると、ダイヤの手が止まった。
もう仕事が終わったのか、そう思ってると、ダイヤの顔が真っ赤に染まっていた。
ダイヤ「あの…優?///」
優馬「…?どうしたの?」
ダイヤ「その、み、見てくれてるのは嬉しいのですが…///少し、見過ぎというか…///」
優馬「へ…?///いや、その、ごめん…///」
ダイヤ「い、いや、そんな気にしてませんから…!///だいじょうぶ、ですわ…///」
あんなにお堅いダイヤがこんな表情をするのを見るのはおそらく初めてだった。
だからか、かなりドキッとしてしまったのだ。
思わず、俺も反動で赤くなってしまう。
鞠莉や果南、千歌や曜に見られたら恐らく、殺されるかもしれないから…
2人きりでよかったのかもしれない…
すると、すぐ俺は現実に戻された。
ダイヤ「ゆ、優に渡した仕事は終わりましたか?///」
優馬「あ、うん、丁度さっき終わったよ」
ダイヤ「本当ですか…あんな量を…」
優馬「あー…効率化したら意外とさっくり終わるよ?」
ダイヤ「ふふ…やっぱり優はさすがですわね!」
優馬「そんなことないよ、生徒会長として、あの鞠莉を支えてる方が十分すごいさ」
ダイヤ「ふふ…素直に受け取っておきますわね♪ありがとうございますっ♪」
優馬「ダイヤは仕事、終わった?」
ダイヤ「ええ、丁度今終わりましたわ」
優馬「そっか…遅くまでお疲れ様、生徒会長さん?」
ダイヤ「もうっ!///からかわないでくださいっ!///」
幼馴染だからだろうか、気づいたら自然と話していて、居心地もいい。
別に異性として見ていないということは決してないが、それでも今この空間だけは
昔の自分たちの関係に戻ったかのようで、とても心地よかった。
ダイヤ「…それでは少し、休憩いたしましょうか」
優馬「休憩って…ここにコーヒーメーカーとかないでしょ?鞠莉じゃないんだし」
ダイヤ「ふふっ…じゃじゃーん!実は、隠し持っていたのですわ!」
優馬「え!あのお堅いダイヤが…」
ダイヤ「…私だって、こういうことしたいんですのよ?」
優馬「そういうところ、昔と変わらないね…」
ダイヤ「ふふっ、じゃあ、今、コーヒー作りますわね、砂糖とミルクはどうされます?」
優馬「ありがと、ミルクだけいただこうかな」
ダイヤ「かしこまりましたわ」
そうしてダイヤはコーヒーを作り始めた。
非常に慣れた手つき、実のところ、以前からコーヒーメーカーはあったのでは?
そう思わせるくらいには手慣れていた。
そんな感じでコーヒーが出来上がるのを待っていると、数分でダイヤがやってきた。
ダイヤ「…お待たせいたしました、コーヒー、ミルク付きですわ」
優馬「ありがと、うん、美味しい。適度な苦みと芳醇な香り…ダイヤは何でもできるんだなぁ」
ダイヤ「ありがとうございます…そんなことありませんわ?できないことだってあります…」
優馬「え…?ってあれ…?」
コーヒーを飲んでるのに、なぜか眠い。
すごく瞼が重く感じる。
ダイヤ「…どうかされました?」
優馬「あ、あぁ、ごめん。なんか、すごく眠くて…」
ダイヤ「今日はずっと朝から活動してましたものね、昨日もラブライブの予選だったわけですし…きっと疲れが出てしまったのですよ」
優馬「そう、かもしれないな…」
ダイヤ「…私がそばにいてあげますから、ここは一度休んでしまわれてもいいのでは?」
優馬「あー…うん、ごめん、ありがとう。ちょっと休むことにするよ…」
そう残して僕の意識は睡魔によって、消えていってしまった。
ダイヤ「…おやすみなさい、優。」
~ダイヤside~
ダイヤ「…ふふ、可愛らしい寝顔♡」
優は言ってくれた。
私は生徒会長として鞠莉さんを支えられていると。
私は何でもできる人間だと、すごい人間だと彼は言ってくれる。
…そして、幼馴染として良い関係を築き上げてくれる。
そう、“幼馴染”として、だ。
幼馴染はよく恋愛小説や恋愛漫画で「負けヒロイン」として描かれることが多い。
つまり、幼馴染というステータスは恋愛において、一番近しい関係でありつつ、異性として一番遠い関係であるのだ。
ダイヤ(まぁ、黒澤家の長女でありながら、こんな空想上のデータで結果を導き出すのもどうかとは思います、が…)
しかし、そうもいかない事情が出てきてしまった。
そう、千歌さんたちの存在。そして、花丸さんやルビィ、善子さんといった後輩たちの存在。
彼女たちは新スクールアイドル部立ち上げ当初から優のそばにいて、支えてきた、といっても過言ではないくらいにかけがえのない関係性を築き上げてきている。
そうなるとどうだろう、私含めて鞠莉さんや果南さんといった幼馴染枠である私たちは見事、この空想上の物語と同じように「負けヒロイン」の称号を得てしまうのです。
…いや、称号があるとかそういうのは正直どうでもいいのです。
大事なのは“私”の優が盗られてしまう、ということ。
ダイヤ(…だから、味方のフリをして蹴落としてさし上げましょう、と考えていたのですが)
ダイヤ(善子さん…なかなか頭が冴えていましたわね…見破られていたとは…)
もしかしたら、善子さんが気付いたのは偶然なのかもしれません。
しかし、形式上の同盟ということを知られてしまったということは、もう他人には使えない。
…ですが、あれはあくまでも布石のうちの一つ。
しかも一番成功する可能性は低い、と踏んでいた策の一つ。
ダイヤ(…本命はこっち、ですわ♡)
そう、いささか強硬手段ではありますが、優と2人きりになり、コーヒーの中に睡眠薬を投与、眠らせた後、既成事実を…という策。
部室にいた時に行おうと考えていましたが…
善子さんが来たのは想定外でしたわ、バレてしまったかと思い、いつになく焦ってしまいましたし…
ですがあの時、善子さんも私が既に優に連絡をしていたことは気づいてなかったみたいですし、分析する力はあれど、周囲詮索能力は低い、ということですわ
連絡が済めば、あとは簡単でしたわ…
生徒会長室で2人きりという状況を作り出し、策通りに…♡
そして、今…
ダイヤ「ふふ…♡ふふふ…♡」
ダイヤ(あぁ、なんて可愛らしい寝顔なのでしょう…♡)
ダイヤ(久しぶりに会えたあの時からどれだけ恋焦がれていたか…♡)
ダイヤ「それでは…♡ふふ…♡私を受け止めてくださいね…♡」
そうして、優の唇にキスをしようとしたその時だった。
梨子「…何を、してるんですか?ダイヤさん」
ダイヤ「…っ!?」
ダイヤ「…梨子、さん?」
梨子「はい、こんな遅くまでお疲れ様です…ってそんなことはどうでもいいんですよ。」
梨子「今…優君に何をしようとしてたんですか…!?」
ダイヤ「…優が寝てる中、涎が垂れていたので拭って差し上げようかと思いまして」
梨子「違いますよね…?拭うのならなんでハンカチとかじゃないんですか?」
ダイヤ「…」
梨子「しかも、それだけじゃない。優君のそのはだけた姿…明らかに何かしようとしてましたよね…!?」
ダイヤ「はぁ…本当に今日は邪魔者が多いですわね?」
梨子「…答えていただけますか?」
ダイヤ「既成事実を、作ろうとしたのですわ」
梨子「は…?」
ダイヤ「私は優を愛してる。誰にも渡したくない。渡さない。ですが、想いばかり募らせてはいつの間にか、私の制御が利かない場所にまで優が行ってしまったので…」
梨子「それで…優君を?」
ダイヤ「そうですわ♪」
梨子「ちっ…貴方って人は…!!」
ダイヤ「…お怒りになられていますが、逆に聞きましょう。」
ダイヤ「…貴方はなぜ、優がここにいるということが分かったのですか?」
梨子「っ!」
梨子「…そ、れは」
ダイヤ「どうせ、GPSか何かを優に忍ばせていたのでしょう?」
梨子「…」
ダイヤ「何も言えない…ということは図星、ということですわね」
ダイヤ「そんな自分は正当な立場だとお思いかもしれませんが…」
ダイヤ「…その時点で、貴方はこっち側と同じなのですよ」
梨子「ち、ちがっ…私はっ…!」
ダイヤ「私は?何か反論でも?」
梨子「わ、たしはただ…優君が心配で…貴方みたいに淫らな行為をしようなんて…」
ダイヤ「…本当にそう思っておりますか?」
梨子「わたし、は…」
…おそらくもう何も言えない。
チェックメイトだろう。私はそう思いました。
さっさと梨子さんを退場させて、早急にこの時間ロスを埋めなくては
そう思った時だった。
優馬「ん…あ、ダイヤ、おはよう…ってあれ?梨子もいたの?」
ダイヤ「っ!…ええ、梨子さんは先程、帰って来られて少し学校に立ち寄ってたみたいですわよ」
ダイヤ「どうにも新曲に向けて、ピアノを弾いていたとか」
優馬「え、本当に?梨子は熱心だな…でも、程々に休まなきゃ、だめだよ?」
梨子「あ…う、うん!ありがとう!」
優馬「あと、おかえり。お疲れ様。良かったよ、良い結果で…」
梨子「ゆう、くん…」
ダイヤ「…そろそろ時間も遅くなりますし、私は帰りますわ」
優馬「あ、じゃあ送っていこうか?」
ダイヤ「…結構ですわ、それよりも梨子さんと積もる話もあるでしょうし…ね?」
梨子「…っ!」
優馬「そっか…それもそうだね、じゃあ気を付けてね」
ダイヤ「ええ…さようなら」
ダイヤ「梨子さん、これは追々、また話しましょう…ふふ♡」
梨子「…」
~内浦・帰路~
ダイヤ「…はぁ」
あともう一歩だった。
本当であれば、既成事実を植え付ける予定だった。
しかし…
ダイヤ(朝の善子さんといい、夕方には梨子さんが現れるなんて…)
想定外も想定外だった。
夕方の時点ではもはやバレていたため、優に伝わってしまうと、恐ろしくなりましたが…
ダイヤ(あの梨子さんの反応…伝わることはないでしょう…)
今日はなんとか上手く切り抜けることができたが…
ダイヤ(次の策を練らなければ…完璧に、そして誰よりも早く優を手に入れるために…)
ダイヤ「ふふ…♡」
これからが楽しみだ。
そう思いながら、ダイヤは不敵な笑みを浮かべ、
すっかり日の落ちた夜の道を歩いていくのだった…
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次回は久しぶりに梨子ちゃんをメインに描く予定です!
段々とヤンデレ気質になってきて、話の展開を考えるのが楽しくなってきました…
ですが、ネタは尽きるばかり…
そんな時、買いました!設定資料集!!
これを見て、理解を深めながら、執筆活動頑張っていきたいと思うので、
これからも見ていただけると嬉しいです!
次回もまたよろしくお願いします!
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない