無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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今回は少し長くなってしまいました。
そしてかなり?シリアス調に…
こんなにシリアスにするつもりはなかったんです…
おそらくこのシリアス調まだまだ続きます…
いつか必ずイチャイチャ回でも組み込むんで末永くお願いします!


第2話 巡り合わせは突然に

 

優馬「はぁ…めんどくさ…」

 

今、僕はなぜだか理事長室に呼ばれ、向かっている。

大体察しはつくのだが、正直勘弁してほしい。

あんまり面倒事には巻き込まれたくもない、ただただ平凡に生きたいだけなのだ。

だが、鞠…理事長に呼ばれるとなったならおそらく平凡という平凡は失われる。

理由はないが、そんな気がする。

 

~理事長室~

 

「…どうぞ~♪」

 

優馬「…失礼します。」

「ハァ~イ♪相変わらずの元気の無さですネェ~♪」

優馬「そういうのはいいんで、早く要件を言ってもらえませんか?小原理事長」

鞠莉「…ツレないですねぇ…ちょっとは構ってほしいデェス」

優馬「僕の性格はご存じですよね?面倒事は手短に終わらせたいんですよ。」

 

この人は小原鞠莉。3学年でありながら、この学校の理事長を務めている。

これがお金持ちの力というかなんというか

…そして、僕にとってはあんまり関わりたくない人の1人だ。

 

鞠莉「素直に謝るわ、ごめんなさい。それで用件なんだけど…」

 

きっとめんどくさい何かだ、どっかの部活のマネージャーやれとか、部活に入れとか、何とか

…大体こういう時、僕の勘は当たる。

 

鞠莉「あなたにスクールアイドル部のマネージャーをやってほしいの」

優馬「お断りします。」

鞠莉「なんで~~~~!!??」

優馬「いや、如何にもめんどくさそうじゃないですか…」

 

ほら、やっぱり当たった。

 

鞠莉「あのスクールアイドルよ?そんなに嫌?」

優馬「嫌というか、ただただめんどくさいですね。」

鞠莉「それじゃあただの逃げよ、ちゃんとした明確な理由を言ってほしいわ」

鞠莉「…もしかして、まだ打ち解けるのが怖い?」

優馬「…っ!」

鞠莉「それだったら私だって、ダイヤや果南だって力になるわ、だから「少し黙っててもらえませんか」…っ!」

優馬「…とにかく僕はマネージャーにはなりたくありません。今回の件は、すみません。お断りさせていただきます。」

鞠莉「優っ! 」

鞠莉「私はずっと貴方の味方だから!だから…」

優馬「…失礼しました。」

「きゃっ!」

優馬「…ごめんなさい。」

「優馬…さん」

 

分かってたんだ。これは逃げだって。

でも僕には、僕なんかにはそんな資格なんかない。

また傷つけてしまうから、悲しませてしまうから。

だから、これでいい。これで良かったんだ。

これからも僕は塞ぎ込む。

それが僕にとっての最善策だって知ったから…

 

「鞠莉さん、彼は、優馬さんは…」

鞠莉「ダイヤ…ごめんなさい…ダメだったわ…」

ダイヤ「仕方ないですわ…彼も強情ですから…」

鞠莉「私たちじゃ、優を助けられないのかしら…」

ダイヤ「そんなこと…」

鞠莉「分かってるわ、彼はそんな人じゃないって…でも…」

ダイヤ「鞠莉さん…」

ダイヤ「…もう一度話してみましょう」

鞠莉「え…?」

ダイヤ「ダメでした、で終わらせたくないでしょう?」

ダイヤ「…何より、私はまた昔のような関係に戻りたいですわ」

鞠莉「…うん、私もよ、だって彼のことずっと好きだったもの」

ダイヤ「ふふっ、私もです…」

 

~昼休み~

 

ふぅ…朝からずっと疲れたな…

スクールアイドルか…、千歌たちが言ってたな

「輝き」だっけ

でも、僕は輝きなんて眩しいものはいらない。

一生モブで十分だ

千歌「ゆ~うくんっ!♪一緒にご飯食べよ?」

梨子「ま、待って!私もご一緒していい!?」

曜「じゃあ私も行くよー!…優も私と一緒に食べたいもんね?」

優馬「…」

曜「あれ?優?」

優馬「…」

千歌「おーい、ゆ~うく〜ん??」

優馬「…」

梨子「優馬くん、上の空って感じね」

千歌「おーーーい!ゆーーうくーーん!」

優馬「おわっ!…どーしたの?」

千歌「何って、もうお昼だよー」

曜「そうそう、だからこうやってご飯誘いに来たのに」

梨子「なんだか上の空って感じだったから…」

優馬「あー…」

梨子「…何かあった?」

優馬「…なんでもないよ、じゃあご飯食べようか」

千歌「おー!食べよ食べよー!」

梨子「…優馬くん」

曜「…どうしたんだろ、今日1日寝てなかったし…」

梨子「朝の事と何か関係あるのかな」

曜「分からないけど、その可能性は高そうだよね」

梨子(優馬くん…何かあったなら相談に乗るのに、そんなに話せないこと…?)

曜(優…話して欲しいよ、そんなに私頼りないかな…)

梨子・曜「「はぁ…」」

~放課後~

優馬「さて、じゃあいつもの場所に行って帰るかな…」

 

僕の放課後は基本ある場所で過ごしてから家に帰ることにしてる

それは…

 

~図書室~

優馬「やっぱり落ち着く…」

この静けさは落ち着く上で最高の環境だ

「あ、優馬さん!こんにちはずら〜」

「ゆ、優馬さん…!こんにちは…!」

優馬「あ、花丸ちゃん、ルビィちゃん、こんにちは」

花丸「もうこの席が優馬さんの定位置ずらね~」

優馬「そうだね、1番落ち着くよ」

優馬「今日も本を借りてくの?」

花丸「はいずら!…でも、ここに来れば優馬さんに会えると思って…///」

優馬「何か言った?」

花丸「…何も言ってないずら!ふん!」

優馬「えぇ…」

優馬「えぇっと、ルビィちゃんは?」

ルビィ「え、えっと、私は花丸ちゃんの付き添いです…あと優馬さんに会いに///」

優馬「あ、ありがとう///」

ルビィ「えへへ…///」

花丸「ずらぁ…もう許さないずら。」

ジト目が怖いよ、花丸ちゃん…

優馬「なんで…助けて、ルビィちゃん…」

ルビィ「ピギッ!…今回は優馬さんが悪いです///」

優馬「えぇ…嘘だぁ…」

 

こうしてなぜだか不機嫌になってしまった花丸ちゃんに機嫌を治してもらう為に色々模索することになった…

最終的に頭撫でたら機嫌は直ったけど、今度はルビィちゃんが機嫌悪くなったりで結局2人の頭を撫でたのだった。非常に恥ずかしかった。

 

優馬「そう言えば2人とも校門前ですごい勧誘受けてたね」

花丸「はいぃ〜…スクールアイドル部っていう部活だったんですけど、熱量がすごくて大変だったずら…」

ルビィ「でも、楽しそうだなって思ったよね!」

花丸「ルビィちゃんはスクールアイドル大好きだもんね!」

優馬「そうなんだ、じゃあやっぱり入部?」

ルビィ「…ルビィはスクールアイドルみたいに輝けないし、お姉ちゃんに怒られちゃうから…」

優馬「…そっか、花丸ちゃんは?」

花丸「ま、マルなんて!そんな、可愛くないですし、ずらとか言っちゃうし…オラには向いてないずらよ…」

優馬「そっか…」

 

2人とも可愛いのにな…

きっと自信が無いんだろう、でもその気持ちはすごく分かる。

 

優馬「…自信を持つのって難しいよね」

花丸・ルビィ「「え?」」

優馬「周りからの目が怖くて、どう思われてるか分からなくて、それでいて明るく、自信を持てなんて、そんなの拷問だよ」

花丸「優馬さん…? 」

ルビィ「どうしたんですか…?」

優馬「でも自信が無い人はきっときっかけが欲しいんだ、自分を変えたいそのきっかけが」

花丸「…」

ルビィ「…」

優馬「1人でも探せるけどそんなん探せてたらここまで自信なんて失くしてない」

優馬「誰か手を差し伸べてくれる人、一緒に走ってくれる存在がいるからこそ少しずつ自信がついてくるんだ」

優馬「…こんな僕が言うのもなんだけど、2人とも可愛いからもったいないよ、可能性はあるんだ。だったらあときっかけだけ、1回でいいから彼女たちのLIVEを観て考えてみない?」

花丸「優馬さん…」

優馬「ごめん、こんなこと言うつもりじゃなかったんだ、でもなんか引っかかっちゃって」

優馬「じゃあ、もう僕は帰るね」

 

そうして僕は悶々としながら帰り道を歩いていた

果たしてあれは正しかったのだろうか、また同じように傷つけてしまうのではないか、とか

 

「はぁ…気分転換にゲーセンでも行こうかな…」

 

~沼津~

ゲーセンにたどり着いたものの、目の前にはとんでもない光景があった

 

「私の闇の魔術にひれ伏しなさいっ!!」

優馬「…なにあれ」

 

花丸・ルビィside

~図書室~

花丸「ルビィちゃん…」

ルビィ「花丸ちゃん…」

花丸「オラ、オラは…自分を変えたいずら、輝きたいずら!」

ルビィ「ルビィも変わりたい…!」

「「だから!え…?」」

花丸「…ふふっ、LIVE観に行こうずら!」

ルビィ「うん!」

花丸(…そういえば、優馬さんに可愛いって言われちゃったずら///えへへへ…///)

ルビィ(…優馬さんに可愛いって言われちゃったな///)

花丸・ルビィ「「えへへへ…///」」

花丸(あんなに真剣にマルのこと考えてくれてて、いつになく真剣な顔で言われちゃったらドキドキ止まんないずらよぉ…///)

ルビィ(すごく真剣に考えてくれてたなんて、やっぱり優しいなぁ…昔と変わらないね…''お兄ちゃん''なんて///)

花丸・ルビィ「「えへへへへへへ…///」」

花丸「る、ルビィちゃん、顔真っ赤ずらよ?///」

ルビィ「そういう花丸ちゃんだって真っ赤っかだよぉ///」

花丸・ルビィ「…えへへへ///」

 

こうして2人は1時間くらいは思い出しては不敵な笑みを浮かべていたとさ。

 

 

~理事長室~

鞠莉「…」

 

"鞠莉"!

 

鞠莉「…///」

鞠莉「きっと、きっと救ってみせる、だから待っててね、私のダーリン」

 

そのためには優馬の事をスクールアイドル部のあの3人に伝えておくべきね

他の女に手を貸すのはちょっと嫌だけど、優馬のためだわ、しょうがない。

必ず、必ず助けてあげる…!

 




あぁ、やっぱりシリアスシリアス…
優馬君がなかなか強情ですね
無気力が無気力になってないような気もします笑
考えとしては、Aqours3人の初ライブまではシリアス調が続くと思いますが、
定期的に更新するつもりなのでぜひ見てくださいね!
また次回もよろしくお願いします!!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

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