無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

27 / 93
こんにちは!
遅くなってしまってごめんなさい…
そしてアンケートでの投票ありがとうございました!
最後の追い上げ、堂々の善子が1位に感動しました~~
僕も善子は大好きなので、書いててちょっと盛り上がってしまって…
ついつい投稿が遅れてしまったのですが、ついに小ネタが完成!
かなり善子とイチャイチャしているのでよろしくです!
それと何人かメンバーも出ているので、楽しんでみてもらえると嬉しいです!
それではどうぞ!



第27話 過ぎ去る夏に”ありがとう”を(前編)

~優馬家・優馬の部屋~

 

昨日の東京旅行も終わりを告げ、気づいた時には沼津に

そして、目を開けた時にはもう家に。

結果、俺は今、部屋のベッドで休養を得ているわけだ。

しかし…

 

優馬「外、暑そうだし、蝉がうるさいなぁ…」

 

相変わらずの日差しと気温。

その日差しに呼応するかのようにミンミンと泣き続ける元気な蝉たち。

一般的な教養があるとするならば、これを見てまた一興。

夏らしさを感じて良い、とでも言うのだろうか。

しかし、今の俺にはそんな教養はいらないし、夏らしさなど感じられなくていい。

俺の思いはただ一つ。

 

優馬「頼むから寝かせてくれ…」

 

そう。俺の部屋は完璧にクーラーをかけ、常時(俺にとっての)適温を保っている状態なのだが、どうにも防音性というものは存在していなく、窓を閉めていたとしても蝉のうるさい鳴き声には勝てないのだ。

 

優馬「…諦めよ。」

 

ちなみに読者の皆さん(メタい)。

諦めよ…というのは決して寝るのを諦めようというわけではありませんよ?

蝉の鳴き声がうるさいのは諦めて、なんとかして寝よ、という意味合いであるので決して間違いのないようにお願いしますね?

それでは今日の話もこれでお終い…俺は夢の世界へとダイ…

 

善子「何してんのよ」

 

優馬「…は?」

 

…うーん?なぜここに堕天使様がいるのでしょうかね?

俺はもう天に召される寸前でございますかね?

いや、幻覚という可能性も捨てきれない、俺は疲れてしまっているのだろう。それなら

 

優馬「うん。もう寝よう。おやすみなさ「ヨハネを目の前にしてなに二度寝決めようとしてるのよっ!!」…ガチかぁ」

 

どうやら幻覚ではなかったようだ。畜生。

 

善子「ほら、起きなさい。さっさと出かけるわよ。」

優馬「え?出かける?俺、そんな約束した?」

善子「はぁ、昨日のやり取りを覚えてないみたいね…」

優馬「昨日の、やり取り?」

 

そう聞くと善子は俺に自分の携帯を見るように指示をしてきた。

そして、俺の携帯を開いて、SNSを開かせるとそこには

善子と出かける約束をした旨のやり取りが繰り広げられていたのだった。

 

優馬「嘘だ…」

善子「嘘じゃないわよ、ちゃんと証拠として残っているじゃない。」

優馬「そ、そうだけど!え、俺がこれ返事したの?」

 

やばい。正直な話、沼津についてからの記憶から抜けてしまっているのだ。

当然、家についてからの記憶なんて全くないに等しい。

それなのに、このやり取り…昨日の俺は何してるんだよ!

…とまあ、過去の自分にキレたところで何も変わらないのは明白なのだが

 

善子「これで分かった?なら急いで準備しなさい!」

優馬「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

善子「…なによ?」

優馬「正直に話そう、俺は昨日沼津についてからの記憶が全くないんだ。つまり…」

優馬「家についてからの記憶も全くないわけで…その中でのやり取りは本人の意思が脆弱だったというわけで…やり取りは無効、とならないか?」

善子「…じゃああんたは私が勇気を振り絞って誘ったで、デートを、なしに、するの…?」

優馬「うぐっ…」

善子「そんな、のひ、どすぎるわ…」

優馬「い、いや、ごめん…そういうつもりじゃなかった、じゃなくて…俺も善子への配慮が足りなかったよ…ごめん…」

善子「…じゃあ、行ってくれるの?」

優馬「…男に二言はない。行くよ。」

善子「さっきまで二言も三言も言ってたけどね…」

優馬「ぐっ…すみませんでした…」

善子「ふふっ、良いわよ!それなら早く準備しなさい!リトルデーモンのくせに主のヨハネを待たせるなんて許さないんだからね!」

優馬「…はいはい」

 

一時はどうなるかと思ったが…

なんとか善子の機嫌を直すことに成功し、俺は急いで出かけるための準備をするのであった。

 

 

優馬「ごめん、待たせた。」

善子「もう、遅すぎ…」

優馬「どうした?」

善子「ふぇっ!?///い、いやなんでもないわ!///い、行きましょ!///」

優馬「う、うん…」

 

急いで準備したのだがそれが悪かったのだろうか…

もしかしたら俺の今の恰好は非常に恥ずかしいものなのかもしれない…

失敗したなぁ…

 

善子(か、かっこよすぎる!///なんであんたはいつもいつもそんなかっこいいのよ!///これじゃ私の身が持たないわ!///)

 

 

~内浦・路上~

 

準備も終え、俺は善子に連れられて出かけることになったわけなのだが…

未だに善子からどこに行くか、その行き先を教えてもらっていない。

 

優馬「善子」

善子「ヨハネ!よ、どうしたの?」

優馬「いや…俺は今からどこに連れていかれるの?」

善子「…思い出の場所よ」

優馬「思い出?」

 

思い出、と言われても最近は思い出作りに励み過ぎてしまっているため

何の思い出で、どこになるのかがさっぱり分からない。

これ以上聞いても無駄だと思ったため、俺はヒント1つで考えることにした。

その矢先、どっかからか見覚えのある声が聞こえた。

 

千歌「あーー!!優くんだあああ!!」

優馬「うわ…うるさ…」

善子「ちっ…外にいたのね…」

 

そこにいたのは千歌だった。

まあ当たり前っちゃ当たり前だけど、俺の家と千歌の家はおよそ数十mしか離れていない。

そのため、普通に会ってもおかしくはないのだ。

のだが、千歌も千歌で珍しく外にいるとは…

 

千歌「ゆ~うくん!おはよ!♡…といたんだね、善子ちゃん。おはよ♪」

優馬「おー…おはよー…」

善子「…ついでみたいに言わないでもらえる?」

 

そしてまるで目があったら即バトルするかのように勃発する修羅場…

朝からお二人ともオゲンキデスネ…

 

優馬「…とりあえず2人とも落ち着いて」

善子「そうね…私たちも急いでるから」

千歌「そうなんだー、どこに行くの?」

善子「秘密よ。」

千歌「へー…私もついていきたいなぁ」

善子「ダメに決まってるでしょ」

千歌「ふ~ん…決まってるんだ~…」

千歌「まぁ、行かないよ!残念ながら私は仕事のお手伝いをしなきゃいけないのだ~…」

優馬「大変だな…頑張ってな」

千歌「うん!優くんが手伝ってくれたら、もっと頑張れるんだけどなぁ…」

優馬「はは、また今度ね」

千歌「ほんとっ!?絶対だよっ!?」

優馬「う、うん。絶対絶対。」

千歌「えへ、えへへへ…♡」

善子「はぁ…全く…なんだかんだでお人好しなんだから…」

 

何とか起こりそうな修羅場をここでせき止め、俺と善子はそのデート?先とやらに向かうこととなったのだが…

 

梨子「あれ?優君?どこか行くの?」

善子「げっ…リリー…」

優馬「梨子もかー…」

 

…本日はどうやらAqoursメンバーとの遭遇率が100%にカンストしているのかもしれない。

まさかの行こうとした矢先にややヤンデレ要素を含んでしまっている梨子と遭遇する形となってしまったのだ…

 

梨子「あ、善子ちゃんに、千歌ちゃんもいたのね?おはよ♪」

千歌「おはよー!」

善子「…おはよ」

梨子「それで優君は…2人とお出かけ、かな?」

 

やめて、そんな真っ黒な目で俺を見つめないで。

彼女の眼球はもはや真っ黒で、闇という言葉では言い表せない、まさに深淵の底を果てしなく覗いているような、そんな視線を俺は感じていた。

…だが、俺は屈しないぞ。

 

梨子「…だんまりは、よくないなぁ。やっぱり私がそばにいてあげないとだめ、かな?」

優馬「あ、いや、ごめん。今、ちょっと考え事してて…」

優馬「それで出かける件については2人で、というより俺は善子と約束があって…」

梨子「…ふ~ん。善子ちゃんと、ね」

善子「そうよ。優馬はこれから私と“デート”なの!…邪魔したら許さないわよ?」

千歌「え、デート…?」

梨子「デート、ね…」

 

善子がそう言い切った時、また冷ややかな雰囲気が漂った。

デート…俺は行き先を知らないんだけどね…

 

梨子「ねえ優君?デートって、ほんと?」

千歌「り、梨子ちゃん!?」

善子「ちょっとリリー!さっきデートって言ったじゃない!」

梨子「善子ちゃんはちょっと黙っててもらえるかな?今、優君に聞いてるんだよ?」

梨子「それで、どうなのかな?」

 

相変わらず目の色は深淵レベルなのだが、顔が近い…

改めて近くで見ると…やっぱり

 

優馬「可愛いな…」

梨子「…ふぇっ!?///」

優馬「ん?」

千歌・善子「「は??」」

 

今、俺声に出てたのか?

目の前の梨子の恥ずかしそうに真っ赤にしている顔、そしてその後ろでさっきの梨子並に目のハイライトを深淵の底並にして俺の方を覗き見る千歌と善子を見る限り…

恐らく俺は恥ずかしいことを口に出していた、というわけで。

つまりギルティである、というわけだ。

 

優馬「…あー、えっと声に出してた?」

梨子「…///」

千歌「…優くん?」

善子「あんた、ほんと何してんの?」

優馬「いや…つい、ね、ほんとに…」

 

しかし、あの問い詰めてきた梨子が謎の反動で動かなくなっているのだ。

これを好機と見ないでどう見るか。

 

優馬「…今がチャンスかもしれない。行こう、善子。」

善子「だから、ヨハネって…ちょ、ちょっと!」

 

ということで俺は善子を連れてさっさと向かうことにした。

 

 

~沼津・市街地~

 

優馬「…それで善子の言うとおりに沼津まで来たわけだけど」

優馬「どこに行くの?」

善子「あー…そういえば行き先を伝えてなかったわね…」

 

行き先を聞こうと善子に聞いたわけなのだが…

どうにも善子が渋っている様子。

こっちとしては連れていかれるところがどこか分からない以上、不安で仕方がないんですけどね。

 

善子「…言わないでおくわ。」

優馬「え、は?」

善子「楽しみにしてなさい。あとそんなに心配しなくても危ないところなんて連れて行かないわ。」

優馬「…うーん、まあうん。」

 

これ以上聞いても恐らく聞き出せないと踏んで、俺は善子の後をついていくことにした。

すると、前を歩く善子が振り返り…

 

善子「強いてヒントを言うなら、思い出の場所、よ。」

優馬「…思い出の場所?」

善子「ふふっ、ちゃ~んと!考えなさいっ!♪」

 

そう言い残し、彼女はすたすたと前を歩いて行ってしまった。

置いてかれるといけないので、俺はついていくのだが…

 

優馬(…///あの顔は善子らしくなくて反則なんだけど…///)

 

自分の顔がいつもの無表情と比べ物にならないくらいに赤くなってしまっているのを感じつつ、それが彼女にバレないように気を付けながら前を追いかけるのだった。

 

 

~沼津・ゲームセンター~

 

優馬「ここは…」

善子「思い出した?」

優馬「思い出すも何も…あれだけ鮮烈な出会い方をしたんだ。覚えてないわけないでしょ?」

善子「確かにそうね!ふふ…あの時を思い出すと懐かしいわ…」

 

俺が連れてこられたのはなんと俺も最近滅法行かなくなってしまったゲームセンターだった。

それもこのゲームセンターは善子と初めて会ったなんとも思い出深い場所だった。

 

優馬「ほんと懐かしいな…それでなんでまた?」

善子「…理由なんていいじゃない!とりあえずまたあの時みたいに遊びましょ?」

優馬「…それもそうだね。よし、今日はとことん遊ぶか!」

善子「ふふっ、そう来なくっちゃ!」

 

こうして俺たちは二度目のゲームセンターへと向かった。

始めは入口すぐにあるクレーンゲームから始まり、1階から2階にかけてのクレーンゲームをひたすら取れるまで網羅し、その後、3階のアーケード系のゲームで善子が熱弁しながらひたすら熱中。そうして4階まで上がり、その階にある至る所の音ゲーをひたすらやり続けた。

 

優馬「は~~~…めちゃくちゃ遊んだわ…」

 

ゲームセンターに乗り込んだ後、まるで子供のように俺たちははしゃぎ回り

ひたすらゲームに没頭した。

その結果、今こうして疲れ果ててしまい、現在進行形でベンチで野垂れ死んでいるところである。

すると、さっきまでいなかった善子が丁度帰ってきた。

 

善子「はい、優馬の分。」

優馬「え、あ、悪い、ありがと」

善子「ふふ、そこは悪いなんて思わなくていいのよ!なんたって私のリトルデーモンなんだから!」

優馬「はは、善子らしいな。ありがたく頂くよ。」

 

どこかに行ったかと思った善子だったが、どうやら俺のために飲み物を買ってきてくれていたらしい。

いつもあれだけ廚二病発言を繰り返しては皆にドン引きを喰らっているわけなのだが、やっぱりこういう所は善子らしくて、素でいい子なんだろうな、と思えてしまう

そうして一息つこうとする中、俺はあの時の疑問を彼女に聞いてみた。

 

優馬「…善子?」

善子「どうしたの?」

優馬「いやちょっと聞きたいことがあって」

善子「何よ、改まって」

優馬「さっき聞いたのと同じなんだけど、どうして今日はゲーセンに?」

善子「…引かない?」

優馬「引かないよ。」

善子「…一種の欲望よ。優馬を独り占めしたかったの。」

優馬「…」

善子「…でも、それだけじゃないわ。独り占めしたかったらそんなの場所なんてどこでもよかったもの。」

優馬「じゃあどうして、ゲーセン?」

善子「優馬に楽しんでほしくて、息抜きになるかなって思って…」

善子「変、だったかしら…?」

 

俺はそれを聞いた時、思わず言葉を失ってしまった。

悪いことが起きたから頭がフリーズするのは分かるんだけど、まさか嬉しすぎて言葉が出てこないことって本当にあるんだなってその時気づいてしまった。

 

善子「…優馬?嫌だった?」

優馬「い、嫌じゃないから!ごめ…嬉しすぎて、つい…」

善子「ほ、ほんとにっ!?///」

優馬「う、うん。」

善子「…良かった///」

 

そうしてまた沈黙が生まれてしまった。

ただし、その沈黙は居心地が悪いとかそういうのではない。

この時間がいつまでも続けば、と思えるほどの沈黙だった。

 

優馬「…あ」

善子「どうしたのよ?」

優馬「善子、この後、まだ時間ある?」

善子「う、うん…空いてる、けど?」

優馬「…ちょっと買いたいものがあるんだけど寄っていい?」

善子「いいけど、急にどうしたのよ?」

優馬「それは、秘密だな」

 

そうして俺は善子を置いて、あるものを買いに行った…




え~、小ネタが小ネタじゃなくなったので、前編、後編に分けました…
文量にしてなんと1万字を超えてしまって…
さすがに多すぎる、ということで続きは後編で!
ちゃんとすぐ投稿するので…許して下せえ…
ということで続きも皆さん、よろしくお願いします!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。