無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
ちなみに僕の推しは曜ちゃん、果南ちゃん、ヨハネです←聞いてない。
今回のお話はどちらかというと善子メインで書いてるつもりです!
前回よりもさらに長くなってしまいましたが、いつも通り気楽に読んでいただけたら幸いです!
それではどうぞ!
「私の闇の魔術にひれ伏しなさいっ!!」
優馬「…」
「…」
優馬「なんかごめんね、じゃ」
「ちょっと待ちなさいよ!!!」
優馬「…なに?」
「クックックッ…私を認識するということは、貴方リトルデーモンに相応しいわ…そこで貴方にはリトルデーモンの称号を「あ、要りません」なんでよっ!」
優馬「いや、だって…リトルデーモンってなんだか分からんし、関わりたくないなぁ…と」
「そんなにストレートに言わなくていいじゃない!」
優馬「はぁ…分かった、まぁリトルデーモンとかなんとかは置いといて、君の名前は?」
「クックックッ…私の真名はヨハネ「そういうの良いから」…津島善子よぉ…」
優馬「意外と普通の名前だ」
善子「うるさいわねっ!」
…すごくいじりやすいなぁ
重度の中二病だから変なとこはあるけど、顔立ち悪くないし、根はやさしい子かもなぁ
なにより面白い。
優馬「ねぇ」
善子「なによぉ…」
あ、すごく泣きそうになってる
やっぱり根は絶対良い子だな、”善”子なだけに
優馬「良かったら一緒にゲーセン回らない?何かの縁だし」
正直、この時は流れで言ってしまった。
思わず口に出ちゃうくらいだから波長が結構合ったんだろうな
というか普通に面白い。
善子「え…私で良いの?」
優馬「良いというか…せっかく声かけたんだし、ね」
善子「…っ!///」
この時、優馬は気づいていないが、優馬自身のスペックがかなり高い部類であり、
いつも無表情だが顔立ちはかなり良い。さらに思わぬ人物の遭遇で若干、テンションが高めのため、優馬の表情筋はいつになく動いている。そこで繰り出された不意のはにかみ。
ドキッとしない女の子はいないのではなかろうか、というレベルだ。
善子(…いやいやいや、単純じゃないの私っ!///ちょっと声かけてもらって、こんなに動揺するなんて…///)
優馬「…善子?」
善子「ヨハネよっ!///ま、まぁそこまでリトルデーモンが私と回りたいっていうなら?考えてもいいけれど??///」
優馬「そう、じゃあ行こ?」
善子「はぅ!///」
この時も優馬は気づいていないが、ナチュラルに手を繋ぎ始めたのだ。
ちなみにこれはあくまでも優馬自身はテンションが上がりすぎた代償によるものであり、決して意図的にやっているわけではない。
善子(なんなのよぉぉぉ///こいつ、なんでこんなに平常でいられるわけ!!??///)
取り乱される善子に全く気が付かない優馬だった。
一方その頃…
~浦の星・理事長室~
千歌「…失礼しま~す」
曜「…相変わらずすごい部屋だなぁ」
梨子「…」
なんで呼ばれたのか、そう言われると恐らく、数日後のライブのことだろうか、と頭によぎった。
ライブというのは、私たちスクールアイドル部を部として認めてもらうために条件として、ライブ当日、体育館を満員にするという条件が課せられた私たちにとって、試練と言えるようなファーストライブのこと
だけど…なんだか、嫌な予感がしてやまない。
とてつもない事を聞かされるような、そんな悪寒がずっとしてやまない
恐らく、それは千歌ちゃんも曜ちゃんも同じなんじゃないかと思ってしまうくらい、皆の表情が暗かった。
鞠莉「…はぁ~い♪千歌っち、梨子、曜、調子はどう?」
千歌「はい!ライブに向けて、頑張ってます!」
鞠莉「そう…それは良かったわ、その調子でライブ、成功させてね」
千歌「はい!」
鞠莉「…続いてもらわないと困るから、ネ」
曜「…?それはどういう?」
ライブの条件を出してきた時は試しているような感じの言い回しだったのに…
今はなんだか逆に頼まれてる感じ…?
梨子「何か、あったんですか?」
鞠莉「…実は、伝えておきたいことがあるの」
そうして、小原理事長の口から出た内容は私たちにとって、驚くべき内容だった…
それは、優馬君の過去について、
小原理事長とダイヤさん、果南さんという人(千歌ちゃんと曜ちゃんは幼馴染らしい)に加えて、優馬君は昔からの幼馴染でいつも一緒に遊ぶ位の仲だったらしい。
そして、この4人の姉みたいな存在だった、奏さんという人。
優馬君にとっては初恋の人だったみたい…、ある日突然、病に倒れて、そのまま…
ほんとに突然のことだったみたいで、優馬君にとっては大きなトラウマに…
それ以来、優馬君は砕けて笑わなくなってしまったらしい。まるでロボットみたいに
そして、それと同時に小原理事長たちとも遊ばなくなるどころか、話さなくもなってしまい…
気づいたら小学校高学年時に転校、つい最近、また沼津に帰ってきたと思い、嬉しくなったのも束の間、優馬君はあの頃から何も変わっていなく、無表情のまま
心を取り戻してほしい、とスクールアイドル部のマネージャーになってほしいと懇願するも駄目だった、しかしまだ諦めきれず、私たちにも相談…ということだった…
梨子「優馬君にそんな過去が…」
曜「だから何だか、皆と一線引く感じだったんだ…頼ってくれないのはそういう…」
千歌「そんな…そんなの、絶対いやだよ!!」
鞠莉「千歌っち…?」
千歌「誰にも言えずに、頼れなくて、一人で抱え込んで、そんなの辛いに決まってるよ!」
千歌「…なんですぐに言ってくれなかったんですか!?私たちだってできること「じゃあ!!」っ!」
鞠莉「じゃあ、私たちはあの時どうすればよかったの…?慰めてあげる?寄り添ってあげる?そんな簡単なものじゃないのよ!」
鞠莉「…だから私たちは彼を見捨ててしまった、追いかけることもせずに、ね」
梨子「…後悔、してますか?」
鞠莉「もちろんよ、ダイヤも果南も皆、後悔してるわ…、なんであの時、手を差し伸べられなかったんだろう、って」
曜「…なんでそんな」
鞠莉「ふふ…、醜い嫉妬よ、私たちは皆、奏さんに嫉妬してたの…、小さいときながらにね」
鞠莉「ダイヤも果南も、もちろん私も、皆、優のことが大好きだったわ、でも…優はずっと奏さんしか見てくれていなかったの」
鞠莉「実際はそんなことなかったのかもしれないけれど、それでも奏さんに初恋を抱いていたことには変わりないわ、それで…」
梨子「奏さんがいなくなって、今度は私たちに愛情をくれる、とかですか?」
鞠莉「…大正解よ、梨子。そう、今度こそ私の番、と皆思ってたわ、でもそれは違った」
千歌「優くんが、塞ぎ込んじゃった…」
鞠莉「そうなの、そこで誰にも笑いかけてくれず、話してもくれずで…私たちは失望したわ、なんでなの!?ってね」
曜「そんなの、「分かってるわ」…」
鞠莉「初恋の人が亡くなってしまったんだもの…、塞ぎ込んでしまうのはすごく分かる、でも当時の私たちはそんなこと考えもしなかった。純粋さうえに、っていうことね…」
鞠莉「今はすごく後悔してるわ、もしかしたら一つの行動が優の今を少しでも変えれていたのかもしれないもの」
鞠莉「だから、だからお願い。あなたたちに託したいの、この思いを、救いたいっていう思いを」
梨子「辛く、ないですか?」
鞠莉「辛いわ、すごくね、嫉妬で狂いそうよ?でも、それよりも大切なの、優のことが」
梨子「…素敵ですね」
鞠莉「…ありがとう、それで返事はどうかしら?託しても良さそう?」
千歌「…」
曜「千歌ちゃん?」
梨子「千歌ちゃん?」
鞠莉「千歌っち?」
千歌「…やります!絶対にライブを成功させて、優くんにも観てもらって、必ず輝きを取り戻して見せます!」
梨子・曜「「千歌ちゃん…」」
鞠莉「ふふっ、分かったわ、じゃあお願いね…ありがとう」
千歌・梨子・曜「「「はい!!」」」
ダイヤ「…良かったのですか?」
鞠莉「…何が?」
ダイヤ「本当なら、私たちで取り戻したかったはずなのに「いいのよ」…」
鞠莉「前のような優に戻ってほしいの、だから私たちの私情よりも優先よ」
ダイヤ「…あなたらしいですわね」
鞠莉「そういうダイヤこそ、良かったの?あの場で何も言わなかったけど?」
ダイヤ「…本当はずっと唇嚙み締めていましたわ、本来ならば私たちが彼を戻す役目だったはずが、お役御免というようなものですからね」
ダイヤ「それでも、彼には戻ってきてほしかった、鞠莉さんと一緒ですわ」
鞠莉「…そう」
ダイヤ「ですが…問題は果南さんではないでしょうか」
鞠莉「ええ…これを知ったら…」
ダイヤ「…納得してくれるといいのですが」
~ゲームセンター~
善子「ふぅ…」
なんだかすっごい遊んだわ
でも、楽しかったな。こんなに人と遊んだことないし
あいつ、なんだかんだで私に付き合ってくれるし…
優馬「ほい」
善子「へ?」
優馬「飲み物、いらない?いらないなら僕がどっちも飲むけど」
善子「い、いる!ありがと…」
どこに行ったかと思えば、トイレじゃなかったのね…
しかも、ちゃっかり私の分にも飲み物買ってきてくれるし
…無表情で感情が読みづらいだけで、根は良い人、なのよね
まだあって数時間の関係だけどすぐに分かるわ
善子「…」
優馬「…」
善子「…ねぇ」
優馬「?なに?」
善子「少し、話してもいいかしら」
優馬「…どうぞ」
善子「…ありがと」
そこで私は、過去のこと、幼稚園時代から中学校時代までのこと、自分がなぜ「堕天使」というキャラをしてるのか、高校での自己紹介に失敗してしまったこと、現在進行形で不登校になってしまってること、色んなことをこいつに話してしまった。
善子「私、やっぱり変なのよね、受け入れられなくて当然というか…」
善子「普通でありたいけど、普通になれない、こんなんだから不登校になるのよね…」
優馬「…」
善子「明日にはまた学校に行こうと思ってるわ、でももう堕天使キャラはお終い。普通の女の子になるために、まぁ頑張るわ」
善子「…ごめんなさい、急にこんな話してしまって」
優馬「…ねぇ、善子にとって普通って何だと思う?」
善子「え…?それは…」
優馬「周りと合わせること?協調性とか綺麗事を使って、それとも無個性のこと?」
善子「…普通は、私みたいに堕天使になりきったりなんかしないわ、もっと友達と他愛もない会話して、どこか一緒に買い物に出かけるとか、そんなどこにでもあるような光景のこと、じゃないかしら」
優馬「あながち間違いじゃないね。確かに今どきの女子高生は堕天使なんかになりきらないし、1人でゲーセンなんかにたむろはしないと思う。」
善子「うぐっ…」
優馬「だけど、だからといって周りに合わせる必要性ってあると思う?」
善子「そんなの…省られたら、嫌じゃない…だから、だから皆の趣味とかに合わせて、話に参加して…」
優馬「はぁ…僕には無理だね」
善子「え…?」
優馬「僕は基本的に平凡に生きれればそれでいい。だから最終的に僕が…楽に生きれればそれでいいと思ってる。」
優馬「その楽に生きるっていう僕の信念にそんな頭を使って、話に合わせるとか、めんどくさいことは極力したくない。そんな友達なんてクソくらえ、だと思ってる。」
善子「…じゃあ私はどうすれば」
優馬「自分のやりたいことすればいいんじゃない?一度しかない人生だし、後悔はしたくないでしょ」
善子「…でも堕天使なんて続けてたら、孤独じゃない」
優馬「孤独は嫌い?」
善子「…好きで孤立したわけじゃないもの。周りに見てほしいとか、気を引きたくて始めたのがきっかけだから」
善子「…寂しかったのかもね、でもそれと同時に堕天使ヨハネとしての私も本当の私だった。とても楽しいの。だからどうすればいいのか分からなくなっちゃって」
優馬「…じゃあ寂しくなったらおいで、話ならいくらでも聞いてあげられるから」
善子「いいの…?」
優馬「少なくともヨハネとしての君も善子としての君も、僕からしてみれば大差なんてない。」
優馬「…あんなに楽しかったのは久しぶりだったから、ね。」
善子「…私、めんどくさいわよ、たまに意味わかんないこと言うし」
優馬「面白いからいいじゃない。無個性の僕よりだいぶマシだ。」
善子「素直じゃないし、不器用よ?」
優馬「でも、根は良い子じゃない。名前に恥じないくらいには。もっと素直じゃない人だっている。」
優馬「…だから善子には、ありのままでいてほしいんだ。…辛くなってしまう人はもう見たくない。」
善子「…うん、頑張ってみるわ、ただし!もし私が辛くなったらまた助けて、ね」
優馬「…できる限りのことはするよ」
善子「ふふ…そこは当たり前だろ、くらいの気持ちで来なさいよ!」
優馬「いや、だって保証はできないし…」
善子「でも、ほんとにありがと、貴方に出会えて良かったわ」
優馬「こちらこそ悩みが解決できたなら、良かった」
善子「そういえば、貴方の名前、聞いてなかったわ…」
優馬「僕も忘れてた…僕の名前は「空条優馬」。改めてよろしくね。」
善子「優馬、っていうのね…」
善子「…そろそろ帰って、明日の準備しなくちゃ!」
優馬「うん、頑張ってね」
善子「…ありがと!またね、優馬///」
優馬「またね、善子」
善子「ヨハネよっ!///」
…本当だったらやめるはずだったのに、余計止められなくなっちゃったじゃない。
貴方があんなに真剣な顔で言うんだもの
私の手を引っ張ってくれる人…、どんな私でも受け入れてくれる人…
善子「ふふ…大好きよ、優馬!」
あー…また堕ちてしまった…
だが堕天使キャラは可愛い。
これで3話目にしてようやく8人目ってとこですね…
3年生は皆、ヤンデレレベルで優馬君のこと、大好きですね。はい。
特にまだ出てきてない果南ちゃんがやべぇらしいので、頑張ってヤンデレヤンデレしたいと思います。
それでは、また次回も読んでください!よろしくお願いします!
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
-
国木田花丸
-
黒澤ルビィ
-
鹿角聖良
-
鹿角理亜
-
誰とも付き合わない