無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
今回も本編に入る前に夏休み最後の小ネタを挟みました!
この話はほとんどのメンバーを出そうかな、と思っているのでよろしくお願いします!
長々と話しているのもなんなので、もう行きましょう笑
それではどうぞ!
8月31日、世間で言うとほとんどの学校が夏休みの終わりを迎えり、9月から新学期…
そして、それと同時に訪れるのが、「夏休みの宿題」、である。
この宿題をこの最後の日まで貯めてしまい、痛い目にあう、という流れが存在する。
しかし、俺たちはもう高校生…なんなら三年や二年、というのは受験勉強に取り掛かる、もしくは+αで少しずつ勉強を進めていかなくてはいけない立場であり…
ま・さ・か、宿題を貯めている…なんてことはないはず…ない、はずなんだけどな…
~千歌家・千歌の部屋~
優馬「…」
千歌「う、うわ~~~~ん!!終わんないよ~~~!!」
優馬「…」
果南「う~ん…もう宿題とかやらなくてよくない?将来、これいらないよね?」
優馬「…」
千歌「ねぇねぇ、優くん?とりあえずこれで宿題は終わりにして、リフレッシュに遊びに行こ?」
果南「それいいよ、千歌!私も遊びに行きたいなぁ…ね、ゆう?」
優馬「…」
千歌「あ、あれ?ゆ~うく~ん…?」
果南「あ、ありゃ?ゆ、ゆう?」
優馬「うん。許すわけないよね?馬鹿2人?」
優馬「遊びたければ今すぐ、早急に、宿題を終わらせてね。」
千歌「ひ、ひぃ~~~」
果南「ゆ、ゆうの鬼~~~!」
優馬「は?」
千歌・果南「「ごめんなさい。」」
どうにもこの2人は集中力が続かない。
俺一人じゃ手に負えないし…どうするか…
って言いつつ、もう手は打ってるんですけどね。
ということで、そろそろ登場になると思うんだけど…
優馬「あ…そろそろ着きます、か」
千歌「え?誰か呼んだの?」
果南「誰?女?」
優馬「…すぐそうやって女かどうか確認するのやめていただけます?」
優馬「まあ秘密、だな。サプライズゲスト、期待しておいて?」
そう2人に話してると玄関から声が聞こえた。
ちょうどいいタイミング。ベリーグッドである。
優馬「わざわざありがと、ダイヤ、梨子。」
梨子「ううん、全然大丈夫だよ!…むしろ連絡くれて嬉しい、というか///」
ダイヤ「ええ、気にしなくて大丈夫ですわ!…私も連絡いただいた時、どれだけ心が躍ったか///」
千歌・果南「「…」」
やはりここで頼れるのは頭が良いお2人さんだよね…
しかもちょっと怖そうだし…っていうのは言わないでおく。
そしてそれを見て、千歌と果南の2人は何とも言えないような表情をしていた。
ダイヤ「それで…私たちは何をすれば?」
優馬「そうだな…とりあえずこの2人の監視を一緒にしてほしいのと、もし分からないところがあったら教えてあげてほしい、かな。」
梨子「それだけで大丈夫?」
優馬「う~ん…すぐ気持ち切れちゃうから少しお灸据えてもいいかもしれないね?」
千歌・果南「「ひっ…!鬼ぃ…鬼がいるぅ…!」」
鬼ではない。断じて鬼ではない。
鬼だなんてそんな酷いことはしてる覚えないんだけどな。
千歌と果南のためを思ってですけどね?うんうん。
優馬「…まぁ、鬼かどうかは置いておいて。お灸据えるとしたら普通に怒るとか、かな?」
ダイヤ「いえ…この2人ならもっと効き目のあるお灸がありますわよ?ですわよね、梨子さん?」
梨子「…あ、なるほど。それでしたら私たちも役得ですもんね!」
優馬・千歌・果南「「「???」」」
この2人なら怒るだけでも千歌と果南にはかなり効くと思うんだけど…
他に何があるんだ?
しかも、役得って…
俺には全く理解ができなかった。すると、その時だった。
ダイヤ・梨子「「…えいっ♡」」
千歌・果南「「は?」」
優馬「…!?あれ!?え!?」
その時、俺はダイヤと梨子に抱きしめられてしまった。
これのどこにお灸を据えてることに繋がっているのか、未だに分からないがとりあえず
とてつもなく恥ずかしい!!!
優馬「え、え~っと///ダイヤさん?梨子さん?///」
ダイヤ「あら、どうされました?」
梨子「もしかして、恥ずかしがってるのかな?」
優馬「い、いや///それもあるけど、これのどこがお灸になるのかなって…」
ダイヤ「それでしたら果南さんたちを見たら分かりますわ」
そう言われ、千歌と果南の表情を見ると
千歌「…優くんは千歌のなのに、なんでそういうことしちゃうかな、ほんと泥棒猫たちはいちいち鬱陶しいなぁ…優くんもデレデレしちゃって、あーむかつくむかつくむかつくむかつくむかつく…」
果南「ゆうったらほんとは嫌だもんね、ほんとはめんどくさいもんね、そういうことされるの。今、私が救ってあげるからね。待っててね。それにしても来て早々そういうことするなんてほんと淫乱雌豚さんたちだなぁ…あー腹立つ。むしゃくしゃする。」
その表情はまさに鬼神。そこにいたのは後ろに修羅が控えてそうなオーラを放ち
目はこちらを見て離さない、そしてその目は真っ黒で闇な感じ?が前面に出ているような
そんな表情。
優馬「ひえっ…」
梨子「ね?」
優馬「いや、ね?じゃなくてさ…」
これはどう考えても危ない。
危ないというのも俺の身が危ないという意味である。
千歌「…ねぇ、いつまでそんなひっついてるの?」
果南「そうだよ。ゆうが困ってるからいい加減そういう意味分からないことするのやめたら?」
梨子「あれ?千歌ちゃんたち嫉妬?」
ダイヤ「じゃあ貴方たちがイチャイチャしようとすればいいじゃないですか?」
ダイヤ「た・だ・し!宿題を終わらせてからですけれどね?」
果南「はぁ!?なんでダイヤに言われなきゃいけないの?ゆうの意見聞いてないし!」
ダイヤ「じゃあ聞いてみましょうか?どうなんですか、優?」
え、ここで俺に聞くか。
とんでもない無茶ぶりをかまされ、そして今、まさに逃げ道を失ってしまった。
途方に暮れている俺など、この4人には知ったこっちゃないのだろう。
…非常にめんどくさい。付き合ってやる俺は非常に偉いと思う。本当に。
優馬「あー…えっと…まあそうだねー…宿題は早く終わらせてほしいかなー…」
はい、全く強気でいけませんでした。
なに偉そうにあんなこと言ってたんだろ。この状況でこんな圧、耐えられるわけないじゃん。
すると、目の前には盛大ににやけながらドヤ顔をかましてるダイヤ、梨子の2人と
落胆したと思わせといて、その目にはその2人に対する憎悪の目をしてる狂気的な千歌、果南の2人がいた。
果南「…いいよ、ダイヤ。そっちがそのつもりなら…私たちが宿題を終わらせればいいだけだからね!」
千歌「やるしかないみたいだね…今、目を覚まさせてあげるからね、優くん」
優馬「あー…うん…頑張ってね…」
なんだろう、このバトルドラマ感。
目を覚まさせてあげるって…俺は囚われの身か何か?
ダイヤ「ふふっ♡精々頑張ってくださいね?♡」
梨子「耐えられたら、だけどね♡」
そう言うとダイヤたちは俺に抱き着いてた体をさらに密着させて、
すりすりと千歌がいつもしているように甘えてきたのだ。
優馬「…へ?///」
千歌「はぁぁぁぁぁ!!??」
果南「ちょ、何してるの、2人とも!」
ダイヤ「なにって…いつも甘えられない分、ここで甘えておこうと思いまして」
梨子「そうですよ!…いつもいつも誰かさんが甘えてばかりですからね…私も優君成分を補充しておこうかと」
そう言って、さらに抱きしめる力を強め、まるで彼女たちに見せつけるかのようにさらにすり寄ってきた。
…正直、ドキドキする。うん。俺も男だったね。
千歌「むむむ…千歌も甘えたい!優くん!こっち来てよっ!」
果南「そうだよ!私たちだって頑張ってるんだよ!私にもハグさせろーー!!」
ダイヤ「ダ・メ!ですわよ?黙って宿題を進めなさい?」
梨子「そうだよ。そもそも優君がイチャつくなら宿題を早く終わらせてほしい、って言ってるんだからね?その意味は分かってるよね?」
千歌・果南「「…」」
そう言い放った後、不服といったような表情をしながら彼女たちは黙々と宿題へと取り掛かっていった。
確かにすごい効果である。さっきまで全く集中する気配のなかった2人がここまで集中するなんて…とは思うのだが…
優馬「や、やっぱり2人とも距離近いと思うんだよね…///」
ダイヤ「ふふっ、良いじゃないですか♡」
梨子「あの時の約束、忘れちゃった…?」
あの時の約束…
つまりダイヤと梨子が喧嘩して仲違いしそうになった時に俺が止めた。
その時に条件として与えられたことだろう…
確か、たまには構ってほしい…だったかな?
優馬「いや…忘れてないよ。最近は、また忙しかったからね。構ってあげられなくてごめん。」
梨子「ううん、大丈夫だよ…むしろ覚えててくれて嬉しい///」
ダイヤ「でも寂しかったのは本当ですから…今日はたっぷり甘えさせてほしいですわ?♡」
と、彼女たちが甘えてこようとしたその時
ダイヤに一着の電話が鳴った。
ダイヤ「…ルビィ?すみません、優。少し電話してきますわ。」
優馬「あ、うん。行ってらっしゃい…」
梨子「ダイヤさんがいない間、私が独り占め…えへ、えへへへ…♡」
ダイヤが部屋を出て行ったあと、梨子は以前の時のようににやけ顔を晒しながら抱きしめる力を弱めることなく、すり寄ってきていた。
それを憎悪の目で見つめる千歌と果南…
すごい光景だ、本当に…スクールアイドル、だよね?君たち…
すると、その時だった。
梨子「…え、私にも!?」
なんと、ほぼ同タイミングで梨子にも電話がかかってきたのだ。
お相手は…
梨子「…よ、善子ちゃん??なんで…」
相手は珍しい?善子だったみたいだ。
まさか善子が電話をかけるとは…一体何があったのだろうか…
少し気になるところではある。
梨子「…はぁ、ごめんね、優君!すぐに急いで戻ってくるから!」
優馬「…は~い。行ってらっしゃ~い…」
すごいタイミングだなぁ…なんて思っていると
千歌と果南がすごい勢いでこっちへ迫ってきた。
…これはやばいかもしれない。逃げるところがない。
千歌「…ゆ~う~く~んっ!♡」
果南「ふふっ♡ベストタイミング、だったね♡」
優馬「ち、千歌…果南…」
これはまずい。
この状況、俺はまさに彼女たちの捕食対象。このままいけば確実に喰われる…
そう思っていたのも束の間、すぐさま彼女たちは俺に飛び掛かり、先ほどダイヤと梨子がしていたように抱きしめてきたのだ。
優馬「…あー、2人とも暑苦しい…」
千歌「…さっきまでダイヤさんと梨子ちゃんに抱き着かれていたのに?」
果南「私たちの時だけ、そうやって言うんだ…へー…」
優馬「い、いやごめんなさい…」
押し負けた。
圧ありすぎ、怖すぎ。
でも、まあこうやって甘えられるのも悪くはないというか…役得というか…
って俺は何を考えているんだ?
このまま梨子とダイヤが戻ってきたら…
優馬「2人とも、このままだとダイヤと梨子に怒られるよ?」
千歌「怒られるかもしれないけど、喧嘩を吹っ掛けてきたのはあっちだからね?」
果南「私たちでゆうと勉強してたのに…あんな邪魔するような…許せないよね?」
全面戦争不可避状態。
目が合って即バトルの可能性が出てきてしまった。
恐らくそれを止めるのは不可能に近いだろう。
…しかし、あんな図ったようなタイミング…誰かが細工したかのようなそんな偶然だったな…
優馬「ん…?ベスト、タイミング…?」
その時、俺はある疑問が、そしてこの偶然のタイミングがもしかしたら誰かが作り出した必然であった可能性が考えられるある一つの仮説が思い浮かんできたのだった。
いかがだったでしょうか?
小ネタはどうしても文量が多くなっちゃうんですよねー…
なので今回も分けてしまいました笑
前編、後編とは書きませんでしたが、次回の話もこれの続きとなるのでご了承ください。
それではここまで読んでいただきありがとうございました!
次回もまたよろしくお願いいたします!
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない