無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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こんばんは、希望03です!
ついに二期シーズンがこの小説でも始まりました!
こう話数を数えると少し早めのような気もしますが、今後は色々、小ネタとか挟みながらして、少しヤンデレ要素も含めつつ、のんびりやっていきますのでよろしくお願いします!
それでは第33話、どうぞ!


第2期シーズン
第33話 もう一度向かう、その輝きへ


 

あの光、どこかで…

しかも皆がそれに向かって走って…俺も行かなきゃ…

でも追いつけない、追いついていけない

おかしい、走ろうと思っているずなのに走れない、皆に追いついていけない

どこまでも進む彼女たちと止まった俺

…あぁ、やっぱり俺は、“僕は”、またいつも通りなの、か

 

~優馬家・優馬の部屋~

 

優馬「…ん」

 

頭がぼーっとする…

今、何時だ?

と思い、時計を見てみた。

 

優馬「…あれ?8時、50分?」

 

ちなみに、今日は確か二学期の始まりで…始業式で…

 

優馬「これは、遅刻、なのでは?」

 

…やってしまった。

段々頭が冴えてきて、ようやく事の重大さに気づき始めた

 

優馬「とりあえず準備しなきゃ…はぁ…だる…」

 

そうして、俺は仮病も考えたのだが、昨日思いっ切り練習に行っているため

バレるのも時間の問題。

ということで、渋々準備することにした。

 

~優馬家・玄関~

 

優馬「ふぅ…行く、か…」

 

準備も完了。

はてさて、もう怒られることは目に見えているのでもう覚悟を決めて外に出た、その時だった。

 

千歌「うわ~~ん!!遅刻だ~~~…ってあれ?優くん?」

 

優馬「…噓でしょ?」

 

俺の視線の先にはあのみかんが目の前にいたのだ。

 

千歌「え!優くんも遅刻!?じゃ、じゃあ…一緒、だね…えへへ///」

優馬「うん、そうだね。とりあえず顔赤くしてないで、早く学校行こうか。」

 

こうして俺たち遅刻組は急いで?学校へと向かった

 

優馬「って言いたいんだけどさ?」

優馬「急いで行かないと怒られるんだけど…」

千歌「えへへ…♡」

優馬「いや、えへへ…じゃなくてね?」

 

急いでって言ったじゃん。

千歌が家出た時、めちゃくちゃ急いでたじゃん。

なんで腕組んでゆっくり歩いてるわけ?

 

千歌「だってどうせ怒られちゃうもん!それならこの時間は優くんと2人きりだから…いっぱい甘えたいなぁ…って!」

優馬「うん、事の状況とタイミングを考えようね?2人きりならなんでもいいとかじゃないからね?急がないといけないからね?」

千歌「やだ!!」

優馬「…はぁ」

 

こうなると手の付けようがない。

なんだかんだ言って千歌はかなり頑固だ。

やだ、と思ったことを今更覆すことはできない、そう感じたため、俺は諦めることにした。

 

千歌「えへへぇ…♡」

優馬「はぁ…」

 

諦めた俺が千歌に対して何も言わなくなった途端

好機と見たのか、すぐさま腕を組み直し、しっかり握ってから改めて学校へと一緒に向かった…

 

 

~浦の星学院・2年教室~

 

場所は変わり、2年生の教室では…

 

梨子「おはよう、曜ちゃん!」

曜「あ、梨子ちゃん!おはヨーソロー!」

曜「…ってあれ?梨子ちゃん、優と一緒じゃなかったんだね?」

梨子「え?私はてっきり曜ちゃんと一緒に行ったのかと…」

曜「え!行ってないよ?私もてっきり梨子ちゃんと行ったのかなって…」

梨子・曜「「…え?」」

曜「じゃ、じゃあ優はまだ部屋にいたってこと!?」

梨子「わ、私、起こしてないから…もしかしたらまだ寝てるのかも…」

 

もしかしたら優馬はまだ寝ていたかもしれない、と気づいた2人

そしてそれと同時に

 

曜(それなら私が起こしに行けば一緒に登校できたじゃん!!何してんの、馬鹿!!)

梨子(私が起こしに行ってれば一緒に、2人きりで登校できてた…ってことに…あぁ!もう!なんでいつもいつもこんなに運が悪いの!私の馬鹿!)

 

とこんな感じで、内心ですら同じ男のことを考えるくらい、息ぴったりな2人だった。

そんな2人がふと気づいた。ある存在がいない、ということに。

 

曜「ね、ねえ、梨子ちゃん?聞きたいことあるんだけど、いいかな?」

梨子「き、奇遇ね、私も曜ちゃんに聞きたいことあったの…」

曜・梨子「「千歌ちゃんも…来てない?」」

曜・梨子「「…」」

曜「やっぱり…来てないよね?」

梨子「まさか…優君と一緒に?」

曜「…ま、まっさか~!」

梨子「そ、そうだよね…また千歌ちゃんは寝坊してるだけだよね…」

曜・梨子「「…」」

曜・梨子((やばい!!!))

 

その推測に辿り着いた曜と梨子の2人は冷や汗が止まらなくなっていたのだった。

 

 

~内浦・路上~

 

現在の時刻は恐らく9時20分。

家を出てからおよそここまで1km、かなり歩くのが遅くなっているため、20分前後経ったくらいだろう。

ここまで歩いてきて、未だ千歌は俺の腕を離すことなく、くっついている。

 

千歌「~♪~♡」

優馬「…」

 

ご機嫌である。

遅刻しているはずなのに、かなりご機嫌である。

あと数十分で始業式が始まってしまうのだが…

 

千歌「えへへ~…♡」

優馬「あ~…千歌さん?そろそろ急がないと始業式に間に合わないんですけど…」

千歌「え~…むぅ…じゃあ急ぐ?」

 

ようやく事の重大さを理解したであろう千歌が折れてくれて

学校へと急ぐこととなった。

 

千歌(もう少し一緒に、ゆっくり行きたかったのになぁ…)

 

 

~浦の星学院・体育館~

 

鞠莉「みなさ~~んっ!今日から、セカンドシーズンの始まりデース!」

 

梨子「…結局、優君と千歌ちゃん来なかったわね」

曜「だね…やられた…」

 

鞠莉「…ということで、ってあら?…私の愛しのダーリンは?」

ダイヤ「そういうことは良いですから、とにかく理事長としての…って、え?」

果南「…ゆう?」

 

花丸「…優さん、来てないずら?」

ルビィ「…来てないみたいだね、さっき2年生の場所を見た時もいなかったから」

善子「なんなら千歌もいなかったわよ?」

 

花丸・ルビィ・善子「「「…まさか」」」

 

感づいたメンバーも出てきており、皆がもしかしたら…

なんていう想像している中、もうその予想通り、といったような出来事が目の前で起こってしまうのだった。

 

 

優馬「千歌っ!急げって!もう始業式始まってる!」

千歌「ま、待ってよ~!優くーんっ!」

 

梨子「…今」

曜「聞こえたね。」

 

ルビィ「お兄ちゃんの声…」

善子「千歌の声もしたわね…」

花丸「…やられたずら」

 

果南「…」

ダイヤ「…はぁ」

鞠莉「oh~…」

 

優馬「…すみません!遅くなりました!!」

千歌「はぁ…はぁ…お、遅くなりましたぁ…」

千歌「も、もう立てないよ、優くん…支えて~…」

優馬「はいはい…」

 

そうして優馬が千歌の体に触れようとした途端

 

ダイヤ「ブッブー!!ですわ!!」

 

ダイヤ「あなたたちは何をしてるんですの!!??」

ダイヤ「だいったい!二学期の始まりというのに遅刻、だなんて…!」

鞠莉「まあまあダイヤ落ち着いて~」

ダイヤ「鞠莉さん!」

鞠莉「今遅刻のことは置いておいて、もっと気になることがあるでしょう?」

 

そうして鞠莉はこっちを見た。

…かなりの殺気を含めながら

 

鞠莉「…千歌っち?優と一緒に登校してきたわけだけど、何もしてないでしょうね?」

千歌「ん~?鞠莉ちゃん、気になるの?」

鞠莉「…」

千歌「えへへ…♡もう、い~っぱい!イチャイチャさせてもらったよ~…♡」

鞠莉「ちっ!!」

 

おっと、鞠莉さん

理事長が生徒相手に舌打ちはいかんぜ。

このままだと飛び火が俺に、と思ったので話の最中に俺は行列の中へとこっそり入っていくのであった。

 

鞠莉「…はぁ、まあいいわ。後で事情を説明してもらうから…とりあえず、今日は発表があるの!」

優馬「発表?」

曜「発表って…」

梨子「もしかして?」

鞠莉「えぇ!そのもしかして、よ!次のラブライブが決定したわ!場所は同じアキバドーム!」

 

優馬「本当に!?」

 

ルビィ「ピギッ!?」

花丸「また目標ができたずら~!」

善子「くっくっく…またヨハネの福音をリトルデーモンたちに響かせるその時が来たというのね!」

 

次のラブライブ、というのも俺たちAqoursはラブライブの地区予選、残念ながら敗退してしまい、ラブライブの決勝へ行くことが叶わなかったのだ。

しかし、それでも学校発表会の応募人数が1に、そして1から10へと伸びていったのだ。

決勝に進出、そして優勝という目標は叶わなかったものの、千歌たちは見事、0から1に、それどころか10にまで変えてしまったのだ。

 

優馬「またあの舞台に立てるチャンスができた、っていうことか…」

梨子「うん…どうする千歌ちゃん?」

曜「もう、決まってる、かな?」

 

ルビィ「千歌ちゃん…」

花丸「…ごくり」

善子「千歌ならきっと…」

 

果南「どうするの、千歌」

ダイヤ「千歌さん、ここで答えを」

鞠莉「…出る?千歌っち」

 

優馬「…千歌」

千歌「…そんなの、出るに決まってるよ!1から10にすることができたなら、今度は10から100に!それ以上にできる!」

優馬「そのチャンスがあるなら、挑戦有るのみ、ってとこかな?」

千歌「えへへ、優くん正解!だから出よう!ラブライブ!」

 

こうして俺たちAqoursはチャンスを経て、廃校を止め、輝きを掴むために

もう一度、ラブライブへの挑戦を決めるのだった。

これでまた一段階、Aqoursというグループの絆が深まった…と思ったのだが

俺は忘れていた。今日の登校した時のことを…

 

鞠莉「OK!そうと決まれば、また特訓ね!…でもその前に千歌っちと優はこの後、理事長室でたっぷりお話があるから、来るようにね♪」

ダイヤ「もっちろん、私もいますから…お覚悟を。」

果南「今日は帰さないよ~…?」

優馬「え…えぇ!?」

 

曜「私たちも~…」

梨子「聞きたい事、いっぱいあるんだよね~?」

優馬「よ、曜さん?梨子さ~ん?」

 

ルビィ「お兄ちゃん…あとでお説教だね…でも、それよりも…」

花丸「千歌ちゃんに一歩リードされたようでイライラするずら…」

善子「それは、分かるわ…あとで優馬についてる千歌の匂い、全て消臭しなきゃ…」

優馬(なんか1年生組も怖い顔してこっち睨んできてますけど~…怖いな…)

 

優馬「ち、千歌…なんとか弁明してくれよ?」

千歌「…べんめいって、なに?」

優馬「なんでだよ…うまく説明してくれよってことだよ…」

千歌「あ、なるほど!分かってるよ!」

優馬「千歌…」

 

なんだかんだ千歌は空気を読める。

こういう状況になったのはやばい、というのを理解してきっと適切な説明を…

 

千歌「私たちがまるで付き合ってるみたいにイチャイチャラブラブ♡しながら、腕組んだり、甘い会話をしながら幸せな登校をしたっていうことを具体的かつリアルに説明すればいいんだよね!♡」

 

曜・梨子「「ちっっ!!!」」

 

鞠莉・果南・ダイヤ「「「…」」」

 

ルビィ・花丸・善子「「「はぁ…」」」

 

 

優馬「あーーーー!なんか違うなーーー!!おかしいなーーーー!!」

 

こうして俺たち…

いや俺?は彼女たちの餌食にされてしまうことが確定事項となってしまったのだった…

 

優馬「…もう頼むから、勘弁してくれ」

 




いかがだったでしょうか?
もし不満点や感想などあればコメントを受け付けてるので、どしどし言っていただければ、と思ってます!
次回は少し小ネタ要素あり、ヤンデレ要素も入れていきたいようなそんな話を書いていきたいと思います!
次回もお楽しみに!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

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