無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について 作:希望03
まさか一日のうちに2回も投稿してしまうとは…!
恐らく久しぶりですかね、これだけ連続に投稿したのは
とりあえず今回で鞠莉回が終了します!
是非ご覧ください!
どうぞ!
~内浦・オハラホテル~
優馬「はぁ…」
あれから数分後、お互いに落ち着き始め、少しづつ現実を受け入れ始めた頃
俺はどうしようもないやり切れない何かをどうにかしたくて、とりあえず外の空気を吸おうと外に出ていた。
これからどうしていけばいいのか
浦の星学院が事実上の閉校ということは今、しているスクールアイドルの目的は…
何を目標にしてすればいいのか…
そして、Aqoursの皆にはどう伝えればいいのか…
唐突に起きた出来事で頭が回らない。
答えが導き出せない。
優馬「はぁ…」
こうして何度も溜息をついてしまう。
人間は悩みやストレスを抱えると溜息が多くなる、と聞いたことあるけどまさか本当にそうだとは思わなかった。
優馬「…」
海がきれいだ。
夜の海は静かでそれでいて、月が反面に映り綺麗で…
と情景の綺麗さに浸っていると…
果南「ゆう」
優馬「っ!?」
後ろから声をかけられ、びっくりするとそこには果南が立っていた。
優馬「か、果南?」
果南「…」
優馬「ど、どうしてここに?」
果南「さぁ…?どうしてだろうね?」
果南はたまに見えない怖さがあるが、今まさにそうだ。
俺は鞠莉の家に泊まることなんて誰にも伝えていない。
ましてや先週から決めていたことならまだ分かる。
けれど、決めたのは今日の夕方だ。
それなのになぜか果南がいる。
頭では分かっているけれど、それを認めたくはない。
だってそれじゃあまるで
優馬「…ストーキング。後をつけてきたの?」
果南「…ふふっ、あははははははははは!!!だいっせいかい!!」
…まさか正解するなんて
でも、なんでそんな真似を…
果南「…私がゆうのことをストーキングしてたのは謝るけどさぁ!もっと言うことあるんじゃないの!?」
優馬「…」
果南「何話してるか分からなかったけどさぁ!あの電話相手、鞠莉のお父さんでしょ!?」
果南「…一体何を話してたわけ?まさか、鞠莉との結婚とか…」
優馬「…」
果南「っ!答えてよっ!!」
そういうことだったのか…
ずっと気にして、探してたのか…
それなら、言うしかないか…
優馬「…分かった。言うから、一回落ち着いて、ね?」
果南「…」
優馬「まず今回、鞠莉の父親に電話をかけてほしいっていったのは俺からだよ。」
果南「っ!…なんで?」
優馬「鞠莉から話を聞いたんだ…学校説明会が中止になる。浦の星学院は事実上の閉校になるって。」
果南「…え?」
優馬「…だから居ても立っても居られなくて俺は鞠莉の父親に直談判したんだ。」
優馬「そうして、電話して話したけど…覆せなかった。」
果南「そ、んな…」
優馬「でも代わりに頼まれたものがあるんだ。」
優馬「それが、最後に卒業するとき、笑顔でいられるようにそばで支えて欲しいってこと。」
果南「っ!?」
優馬「…学校が無くなってしまうのはすごく悲しい。けれど、やることはある。前を向くしかないって思ってるんだけど、結局未だに立ち直れてない、って状況だよ。」
優馬「…理解、できた?」
果南「…」
…恐らくショックで頭が回っていないんだろう。
反応がない。何を返せばいいのか、分からないんだろう。
果南「…そっか」
優馬「うん…だから、鞠莉と結婚するとかそんな浮いた話じゃないよ。今まで黙っててごめん…」
果南「うん…」
そうして数分の沈黙が訪れた。
お互いに何を言えばいいのか分からないからだ。
俺も何をどうやって声をかければいいのか、正直分からない。
果南「…私、ゆうのこと疑ってたんだ。」
優馬「うた、がう?」
果南「鞠莉を探しに行って、海岸沿いで鞠莉と話して、抱きしめて、キスして…」
果南「さらに後を追ったら、鞠莉の家に辿り着いて、それで鞠莉のお父さんと電話してて…」
果南「頭が真っ白になってた。こんなに好きだったのに、簡単に置いてくんだって。」
果南「…でも実際、違った。ゆうは必死で学校を救おうとしてて、必死に私たちを守ろうとしてくれてた。」
優馬「…」
果南「なのに…わ、たしは…あんな脅すみたいに…」
優馬「そ、れは…」
果南「違くないよ。」
読まれていた。
確かに俺は果南を一瞬だけでも怖がってしまった。
確かにその事実は違いない。
けれど…そんなの知らなかっただけで…
果南「…私、最低だね。」
そう言った果南はものすごく寂しそうな顔で俺の方を一瞥した。
果南にそんなことない、と言いたいが言葉が出ない。
というよりも言い出そうと思った時にはもう、遅かった。
果南「…今日は急に押しかけてごめんね。…さようなら」
優馬「果南!」
『さようなら』
そう言い残して、果南は走り去ってしまった…
優馬「果南…!」
~鞠莉の部屋・バルコニー・鞠莉side~
鞠莉「ふぅ…果南…」
鞠莉「…ふふ、あはははははははははははははっ!!!!」
ここまで全てシナリオ通り♪
残念だったわね、か・な・ん♪
鞠莉「はぁ…果南ったら、私の思い通りに動いてくれるんだから…滑稽ね♪」
そう、海岸沿いでのことも部屋のことも…そして部屋の外で起きてた果南と優のやり取りも全て私のシナリオ通りだった。
全ての始まりは学校説明会の中止の連絡が2学期始まってすぐ私の所に来たところからだった。
最初に聞いた時は本当にショックだった。それこそ立ち直れなくなってしまうほど。
けれど、その時、私にあるアイデアが舞い降りた。
それが今回の計画。
まず、この学校説明会の中止という重たい内容、さらには自分にしかまだ知らない情報であるということを上手く使うべく、私は意味ありげな表情をして練習に出ていた。
そうしてさらっといなくなる。
するとどうなるだろう。
答えは察しの良い優はすぐに気づいて、私を探し始める。
そうして、辿り着いた優に問い詰められるが、これもシナリオの通り。
これに私は最初、伝えるのを拒んで、突き放すような態度をとる。
しかし、お人好しの優は引かないことを私は知っていた。
むしろ簡単に教えちゃうよりも少し粘ってから教える方がその時のシチュエーション的に燃えるし、ね♡
だけど、まさかハグしてキスまでされるとは思わなくて…
少し頭がパニックになったけど…それはそれで役得だったし、良かったわ♡
だって…後をつけてきてた果南に対して、私の方が上、って見せつけられたからね♡
次に部屋の中での話
あの時の流れで上手くパパと話をさせる展開まで持って行けたから
まずはそこで理解のある家族であることを主張、そしてダメ押しで優を受け入れたのは私ではなく、パパでそこにある利害関係があった、という事実を掲示した…
そうすることで父親にも恩義を返して、尚且つそんなに想いが深い私へ取り付かれる…
そして…
最後のフィナーレ。
私、という女の涙を優に見せた上で優の同情を買い、グッと関係を近づけることができる…
その場面すらも見ていた果南は絶望に打ちひしがれて、勘違いしながら暴走…
優に対して八つ当たりをして、好感度大きく下げて…勝手に自爆♪
これが私の組んでいたシナリオだ。
鞠莉「それにしても…本当に良く動いてくれたわね、果南は…」
予想通り。というか、あまりにも上手く行き過ぎていたから少し不安だったけど…
鞠莉「でも、うまくいったのには変わりないから…ふふっ♡」
鞠莉「とは言え、やっぱり学校が無くなっちゃうのは悲しいわ…だって」
鞠莉「あそこには優との思い出がたくさん詰まっているのに…♡」
鞠莉「ふふっ…あははははは…♡」
いかがだったでしょうか?
少し短めになってしまいました…
というか2人とも頭のねじが何本か抜けてましたね。
キャラ崩壊がとんでもないことになってました。
この鞠莉を一体止められるのか…!
次回に期待ですね!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?
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高海千歌
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桜内梨子
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渡辺曜
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松浦果南
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黒澤ダイヤ
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小原鞠莉
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津島善子
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国木田花丸
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黒澤ルビィ
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鹿角聖良
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鹿角理亜
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誰とも付き合わない