無気力な僕がAqoursのマネージャーになってしまった件について   作:希望03

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もうシリアスな展開しか書けない病にかかりました
こんな僕を許してください
このね、ライブが終わればすぐいちゃつかせますから、ほんとに、多分
ということで、第4話、ついに9人目登場します。
どうぞ!


第4話 不穏な雨に私は溺れる

善子と別れて数分、ちょうど僕は家に向かって歩いている途中だった。

もう大分暗くなっているのにこんな田舎で目の前から足音が聞こえるもんだからつい、前を向いた。

するとそこには僕が小原理事長に続いて関わりたくない人の1人が居た。

 

「やっ、久しぶり、ゆう」

優馬「…果南」

果南「…元気?」

 

松浦果南、浦の星学院の3年生で最近休学から復学したばかり。

小原理事長と生徒会長と幼馴染で…僕も彼女とは面識がある…

濃い青色の髪でポニーテールにして、さらにはプロモーションも抜群。言う所無しだ、と言いたいが、僕はそう思ってない。なぜなら…

 

果南「今日、どこ行ってたの?誰と遊んでたの?まさか知らない女?いつから遊んでたの?」

優馬「…頼むから少し落ち着いて話してくれない?」

 

少々、口うるさいのだ。

これが俗にいうヤンデレというやつなのかもしれないが、少なくともデレはないと思う。

 

果南「それくらい心配なんだよ、ゆうのことが」

優馬「いや過保護すぎだからね」

 

果南は心配と言っているがもはや心配の域をゆうに超えているのがよく分かるんだよな

 

果南「…ちょっと話しながら帰ろうよ」

優馬「まぁ…いいけど」

 

恐らくここで断ったらナイフで刺されるんじゃないか、ってくらいには緊張感が漂ってる。

…なんで?

 

果南「鞠莉たちと話したの?」

優馬「まぁ、うん」

果南「スクールアイドルのマネージャーだっけ?」

優馬「そう」

果南「…ゆうはどうしたいの?やっぱり力になりたい、とか?」

優馬「まさか…もう僕も含めて皆が傷つくのは見たくないから、やらないよ」

果南「そっか…安心した。」

優馬「え…?」

果南「だって、私もゆうの辛い顔はもう見たくないもん、マネージャーを強引にやらされて、それでゆうが傷つくくらいならやらない方がいいと思う。」

優馬「…そうなのかな」

果南「そうだよ…あんなに辛いことがあったんだからさ、少しくらい逃げたって大丈夫だよ、きっと…」

優馬「果南…」

果南「ゆうが逃げた、って非難されても私だけはゆうの味方だよ?」

優馬「…ありがと、果南からそう言われると思わなかったよ」

優馬「でも、決めたんだ。まずはスクールアイドル部のライブだけは観てみようかな、って」

果南「…え?」

優馬「僕も何か変われるきっかけが欲しいってずっと思ってたけど、怖くて逃げてた。でももう高校生だし、何かからずっと逃げ続けているのはだめだな、ってだから「ダメっ!!」…え?」

果南「…っ!ごめん、なんでもないよ、そしたら私も観に行こうかな…」

優馬「そっか…まぁ観るだけだからね、まだマネージャーになるとかどうかは全く分からないよ」

優馬(もしマネージャーになったら僕は変われるかな、奏ねえさん…)

優馬「マネージャーになるって決めたらまずは果南にすぐ伝えるようにするよ、ここまで僕のこと支えてくれるし、ね」

果南「…うん、でも無理はしないでね、私はずっとゆうのこと想ってるから」

優馬「うん、ありがと、果南」

果南「…じゃあそろそろ帰る、またね、ゆう」

優馬「うん、話、聞いてくれてありがとう果南、またね」

 

…僕は変わりたいのか?それとも、このままでいたいのか…?

正直、分からない。

でも、やっぱり鞠莉たちとのあの関係はとても居心地が良かったし、今の千歌たちとの関係も同じ。

僕は、僕は許されてもいいのか…?

 

“あの時を忘れるな。”

 

…どうすればいいんだ、くそっ

 

優馬「はぁ…」

 

 

果南「ゆうも変わろうとしてるんだね…、嬉しいよ。」

果南「それがスクールアイドル、だなんてね…なんの因果だろ、ほんとに…」

 

あれから数日後、1stライブ前日…

 

~浦の星学院・教室~

 

優馬「…ふあぁ、ねむっ」

 

善子と遊んで、久しぶりに果南と会って、数日、ついにライブの前日となった。

あれから、小原理事長からも生徒会長からも何もアプローチ的なものはなかった。

もうさすがに諦めたのだろうか。

 

千歌「優くん、おねむだねぇ??」

曜「それもそうだよ、もうお昼だし、優にとっては、いつ寝てもおかしくないよ」

優馬「常に寝てる人みたく言うのやめてもらえる…?」

梨子「…いつも寝てるよね?」

優馬「…すみませんでした。」

 

…僕、そんなに寝てるか?

むしろ勤勉に勤めてるような…いや、ないわ、寝てた

 

千歌「そんなことよりも、明日はついに、ライブだよっ!!」

優馬「…あー、そうだったね」

千歌「もちろん、優くんは来てくれるよね??」

優馬「ん、まぁそうね、千歌たちの記念すべきライブだしね、僕は行こうと思ってる」

千歌・梨子・曜「「「え!!??」」」

優馬「…何かおかしなこと言ったかな」

曜「いや…だって、その、ねぇ、梨子ちゃん?」

梨子「え、ええ、優馬君のことだからてっきりめんどくさがって行かないかなって…」

 

心外だ!そんな心のないやつじゃないぞ、多分

 

千歌「…じゃあ、ほんとに来てくれるの?」

優馬「うん、そのつもり」

千歌「絶対、絶対だよ!?」

優馬「分かってる、行くよ」

千歌「やったーーー!!奇跡だよーー!」

 

何が奇跡だ、バカ千歌

…まぁ、観るだけ、観るだけだしな

 

~放課後・図書室~

 

花丸「あ、優馬さん!」

優馬「花丸ちゃん…」

花丸「今日はマルの方が早かったずらね!」

優馬「ふふ…そうだね」

 

あー、すごく安心する…

ここがオアシスか、図書室よ…

 

優馬「あれ、ルビィちゃんは?」

花丸「ルビィちゃんは用事があるとかで、先に帰ったずらぁ」

花丸(だから、今日は優馬さんを独り占め…ずらね///ずらぁーっ!///)

優馬「そうなんだね、そういえば花丸ちゃんはライブに行くの?」

花丸「はい!ルビィちゃんと一緒に観に行ってみるずら!」

優馬「そっか、…楽しめるといいね」

花丸「はい!…優馬さんはどうするずらか?」

優馬「あー…うん、行くつもり」

花丸「じゃあ!一緒に観ませんか!?///」

 

…急に顔を近づけられるとびっくりするなぁ

すごい取り乱してるけど、どうしたんだろ?

 

花丸「…うぅ、だめずら?」

優馬「いや、いいよ」

花丸「え!?ほんとずら!?」

優馬「うん、さすがに1人は寂しいしね」

花丸「えへへ…嬉しいずらぁ…///」

 

そんなに喜ばれると思わなかった…

でも、良かった、のかな。

と思った矢先、外を見てみると雨が若干、降り始めた時だった

 

優馬「…外、雨降ってきたね」

花丸「あ、ほんとずら…」

優馬「強くなる前に帰りたいし、そろそろ行くとするよ」

花丸「あ…はいずら…」

花丸(もう帰っちゃうずら…すごく、すごく寂しいずら…)

優馬「…じゃあライブでね?体育館前で待ってるよ」

花丸「は、はい!///」

花丸(…でも、ライブに一緒に行けるから良し!とするずら!///)

 

優馬「…明日、大丈夫かな」

 

 

~放課後・3年教室~

 

私が帰ろうと外を見た時、雨がちょうど降り始めた

確か、天気予報では今日、明日は雨って言ってたような気もする

そして、その雨を見て、ふと私は思ってしまったのだ

 

果南「…雨、もっと強まっちゃえばいいのにな」

 

私の心に溜まる雨水に溺れるように、全部溺れて消えてしまえばいいのに、と




果南ちゃん…泣
アニメ1期を見る度に、ほんとにまさに上級生って感じで辛かったんだな、って泣いちゃうんですよねぇ…
もしかしたら、それよりも闇を抱えている…?
ただ、ついに次はAqoursのデビューライブへ!
ようやくって感じですね…展開遅くてすみません…
ですが、次回もまたよろしくお願いします!

現時点で貴方が考える優馬が付き合う相手は?

  • 高海千歌
  • 桜内梨子
  • 渡辺曜
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
  • 小原鞠莉
  • 津島善子
  • 国木田花丸
  • 黒澤ルビィ
  • 鹿角聖良
  • 鹿角理亜
  • 誰とも付き合わない

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